アトリエ・マイルストンブログ

2011年1月31日月曜日

ウォームアップ第2弾

 今日のアトリエです。

MOさんがやって来ました。
 今日も前回に続き、「手」と「目」のウォームアップ・第2弾です。
今日もまたMOさんが写真集の中から選んだのは、「眼光鋭きヒゲ面の男」でした。


再びドラマチックなウォームアップ・ドローイングの完成です。
幅のある階調の中に浮かび上がった男が力強くこちらを睨みつけています。
その頭髪には「練りゴム抜き技法」のハイライトも加えられて、更に個性と迫力が増しました。
手(鉛筆使用技術と描写力)と目(観察力)は、日々・描くことで少しずつ培われていきます。
そのうち「自画像」に挑戦する日もやって来ることでしょう。

* * *

植物画・3日目のKTさんです。
今日は集中的に花だけを描きました。




 花ビラそれぞれのヒダの複雑な陰影や、中心部の花弁・花粉等が丹念に描き込まれました。
「滲みボカシ法」で、繊細で柔らかな色調を再現することに時間をかけただけの事はあります。

次回の仕上げが楽しみです。




2011年1月30日日曜日

S君の「黄色いバラ」

日曜日のアトリエです。
(今日は初の副題付きです)


「ゴム鉄砲と鳩」

クラフト・マニアのU君(小3)がやって来ました。
今日は、前回作ったゴム鉄砲を改良します。


引き金上部にはバネが取り付けられ、更に装飾的な彩色(右・下部はそのデザイン画)も施されました。
使い勝手が良くなったばかりでなく、バネから発せられる残響音も大のお気に入りになりました。


「木っ端入れ箱」の片隅に転がっていた鳥形の木片を取り出して、U君がT講師に尋ねました。
「この鳥、いつもこの箱の中に入ってるけど、一体いつ作るの?」
それは、以前T講師が隣の男の子(小4)に小鳥の作り方を説明するためだけに作った見本品でした。
「このままでは可哀想だから、鳩の置物にでもしようよ。」
作られる予定が全くないことを知ったU君が、T講師に提案したのです。



U君のそんな一言で、T講師とのコラボレーション(共同制作)が、スタートすることになりました。
左は箱の片隅で転がっていた状態。右は置物にするためにT講師がクチバシと足の一部を取り付けました。
次回、更に加工を加えて、彩色をすることになりました。楽しみですね。

* * *

「ティー・スプーン作り」

前回、初めてのデッサンを体験したFさんが、今日は木工クラフトに挑戦します。
家族のための木製のティー・スプーンを作ります。



 彫刻刀を使って、4個の木(シダー材)のチップを削っていきます。



軽くて小さくて可愛いティー・スプーンが1個 完成しました。
まずはテストを兼ねての自分用だったので、Fさんのイニシャル「M」が取っ手に彫られました。
防水用にサラダ・オイルを数回染み込ませれば、数日後には使用可能になります。

残りの家族の分は、自宅でお茶を飲みながらでも気長に作るとのこと。
軽くて暖かい木の温もり・手触りに講師自身の方も感心しきりで、自分用を作ることになりました。

* * *

「植物画」

昨日に続いて、S君(小6)が黄色いバラを描きにやって来ました。

      

 完成しました。
バラの花特有の幾重もの薄い花ビラのヒダや色合いのニュアンス等が見事に描かれました。
茎や葉も、それぞれの方向や葉脈・ねじれ方等、しっかり観察して描いています。
これも観察力と描写力、集中力と忍耐力の結晶です。
S君、お疲れ様。しっかり額装して楽しんで下さいね。



2011年1月29日土曜日

Wさんのアクリル画

土曜日のアトリエです。

先週に続いてWさんがやって来ました。
今日もアクリル画を描きました。


 前回と同様に、画材の持つ特質・表現方法を色々と試みました。
ソフトな色調・階調と空気感が、様々なイメージを想起させます。
来週から本格的に忙しくなるとのこと。時間を見つけて、また来て下さい。

* * *

 Y君(小3)の2本立て授業、今日の1時限目は「バラの花」の水彩画です。

                 

柔らかな描線のデッサンが仕上がりました。
次回からの着彩が、とても楽しみです。
 *
さて2時限目、恒例の木工クラフトです。 




 今日は、胴体に主翼と水平・垂直尾翼(3枚)を取り付けました。
これで機体の基本が組み上がりました。次回も楽しみですね。

* * *

小6のS君も「バラの花」の水彩画です。



正確に取られた形に、基盤となる下地色が施されました。
複雑な花ビラの部分にも、的確な調子が描き加えられました。
次回の仕上げが、とても楽しみです。






2011年1月28日金曜日

Fさんの「フェルメール」

今日のアトリエです。

昨日に続き、Tさんがやって来ました。
今日は、いよいよ着彩です。

 下地となる支配色を丁寧に乗せてゆきます。

 下地の彩色が終わりました。
花や蕾・茎・葉の中の片ボカシの色も、うまい具合に溶け込みました。
次回の仕上げが、とても楽しみです。

* * *

フェルメールの「青いターバンの女」の模写をやっているFさんがやって来ました。
今日は、その3日目の作業です。いよいよ個別の彩色の開始です。

顔の肌色や、衣服やターバンの色を慎重に加えてゆきます。


今日の作業が終了しました。


とても順調に進行しました。

左が前回までの様子、右が今日の描画後の様子です。
とても初めての油絵とは思えないFさんの見事な判断力と筆さばきです。
フェルメール特有の輪郭のない繊細なボカシのおかげで、目鼻の位置決めには苦労したとのこと。
次回もとても楽しみです。




2011年1月27日木曜日

Tさんの「ポピー」

 昨日に引き続き、「天使のハシゴ」第2弾です。雲の上に出ています。


* * *

今日のアトリエです。

久々のTさんが顔を出しました。 
電話いただく度に、不在ですみませんでした。


ポピーの花を水彩で描くことになりました。


 今日は最も重要な構図の決定と、鉛筆による線画で終了です。

一見簡単そうに見えた花でも、その複雑な構造の把握には、それなりの時間を要しました。
でも、花びら1枚1枚を丁寧に押さえてゆき、中心部の花弁に到達しました。
同様に、茎や葉の持つ柔らかな曲線やその方向、リズム感なども把握しました。
左は描写を終えたばかりの線画。右は着彩のために、練り消しゴムで線を和らげた線画です。

明日の着彩が楽しみです。



2011年1月26日水曜日

久々の「モネ」


今日は昼間に雨が降りましたが、すぐに止んでしまいました。

 今朝の森の里、若宮橋。黄金色の冬枯れが綺麗です。

* * *

今日のアトリエです。

新年早々、大風邪をひいていたMさん。
元気に、久々に、モネの模写を再開しました。
 *

今日の作業が終了しました。

 描画前(上)と描画後(下)の「ジベルニーの舟遊び」の模写。
写真ではあまり判然としませんが、3人の娘と舟を中心に集中的に描き込まれました。
先頭の娘さんの帽子表面の木漏れ日、麦藁帽子や衣服など、緻密になってきました。
 順調に推移すると、次回で完成するかもしれません。楽しみです。

* * *

部活(バレー部)で多忙のAちゃん(高1)が、これまた久々に顔を出しました。
今日は描画ではなく、講義を受けにやって来たとのことです。

学校の総合学習で提出する美術や歴史に関するレポートのための、お勉強です。
多様な資料とT講師によるレクチャーで、多面的な視点が得られたようです。
また、いつでも来て下さい。





2011年1月25日火曜日

K.Sさんの「青リンゴ」

 2日続きの未明の雨で、またまた潤った今日のアトリエです。

初回にスミレを描いたK.Sさん、2回目の今日は水彩で青リンゴに挑戦です。 

大きさや形も的確に把握して、順調に筆を進めます。


完成しました。
 色のニュアンスや調子の僅かな違いなども描き分けて、さわやかなリンゴの絵ができました。
水彩絵の具や筆の使い方も、とても上手です。
これからも楽しみです。

* * *

壮大な雲に覆われた午後の大山の様子です。


分厚い雲の合間からは、幾重もの「天使のハシゴ」(薄明光線)が覗いてました。




2011年1月24日月曜日

今日は「人物画」デー

未明に降った久々の雨で、ほんの少し潤いを取り戻した今日のアトリエです。


前回、リンゴのデッサンを描いたM.Oさんがやって来ました。
アトリエ2回目の今日は、「手」や「目」のウォームアップを主眼に、写真集の中から人物を描きます。

デッサン入門には、自らの手や目を動かすことで、用いる画材(鉛筆)に慣れることが、まず第一です。

写真集からの自由模写で、二人(同一人物)の人物画が描かれました。
鉛筆の線を重ねることによって調子の幅ができ、立体的な描写になりました。
まるで映画の1シーンを見てるような、力強くてドラマチックな良いデッサンです。 

地道な「手」と「目」の鍛錬が、次のステップへと繋がります。

* * *

小2のJ君がやって来ました。
今日は鏡に映った自画像を描きます。


はじめこそ照れていたJ君ですが、すぐに熱心に観察と描画に集中します。


 J君の「自画像」、堂々完成しました。
鏡の中でギッチョ筆ですが、ピース・サインのポーズも加えられ、見事に写し取られました。
タイトルは、最初は「ピース・ジョージ」でしたが、何故だか「無名の少年」に変更されてしまいました。

味わい深くも、また楽しい「人物画」の日でした。





2011年1月23日日曜日

キッズ・クラス3人

日曜日、今日のアトリエです。

海洋生物が大好きな小3のI君がやって来ました。
前回の海ガメに引き続き、今日はイルカを描きました。

躍動的なジャンプするイルカの絵が出来上がりました。
空中の太陽の金色とイルカの体と波の銀色が照り輝いて、生命感みなぎる絵に仕上がりました。
(残念ながら、写真では金と銀の色が出ませんでした。)

* * *

工作マニアのU君(小3)もやって来ました。
棒状のバルサ材を持参したU君、今日はゴム鉄砲を作ります。

 

本体となるバルサ材に、引き金を差し込むためのホゾ穴をくり抜きます。
グリップ部は、お得意のダボ・ワークで接続しました。

 
 U君の「ゴム鉄砲」、完成です。試射も成功しました。

T講師の子供時代の頃のような割り箸製のゴム鉄砲とは比較にならない立派さです。
U君、時間切れで取り付けられなかったバネを後日、引き金にセットするとのことです。

 * * *

小6のS君、前回は水彩で見事なブドウを描きました。
今日は鉛筆デッサンでチューリップを描きます。
 次回予定している水彩による「花」のための前哨戦です。



 

描画中に、 部屋の暖かさで花ビラがどんどん広がってしまいました。
S君、開ききって安定した花だけを拡大して、更に描き込みます。
花ビラの持つ繊細さ・薄さ・軽やかさ・空気感等が見事に表現されました。
次回の水彩画が楽しみです。