アトリエ・マイルストンブログ

2011年4月30日土曜日

SY君のバイオリン

今日のアトリエ、HT、KT君・兄弟がやって来ました。
弟のKT君(4才)、さっそく創作活動に没頭しました。



ハサミを上手に使えるようになったKT君はカメとネコのクラフトを作りました。
カメは甲羅にラメが、また首と尾にはアクセントとして緑の反対色の赤が使われて、とてもお洒落です。
一方の黄色いネコは、目の部分がくり抜かれて仮面としても遊べるようです。
その他に鯉のぼりの形を紙で切り抜き、マーブリングを施し、仕上げは次回に。
最後にはカタツムリの絵も完成させました。

* * *

兄のHT君(小3)は、今日から木工クラフトでライフル作り(父親のKTさん承認済み)です。







銃身には、安全性を考慮して塩ビ製パイプを使用することになりました。
本体ストックはT講師によって2x4材より切り出され、ノミとカッターで削り加工がスタートしました。
(T講師、小学生時代に全く同じ行動をしたとのことで、遠い過去に想いを馳せ、感慨深そうでした。)

* * *

SH君(中1)、部活の合間をぬって、やって来ました。
今日は前回からのバイオリンのデッサンです。


完成しました。
前回の中間調子の基盤の上に、fホールや弦やテイル・ピース等の細部や暗部が描き込まれました。
弦が多少・太めになってビオラのような低めの音色が出てきそうですが、全体的に力作になりました。
繊細で優美な曲線、複雑で関連性のある各部の構造など、しっかりした観察力で再現されています。

SH君、今度はお母さんやお姉さんのために、オーボエやユーフォニウムを描きたいとのことです。
それでこそ芸術一家、がんばって是非トライして下さい。きっと喜ばれますよ。



2011年4月29日金曜日

水彩画・体験教室

GW・連休初日のアトリエ、YS君がやって来ました。
今日は新作デッサンと、木工クラフトの 2時限授業です。
  

コーヒー・ポットやカップがモチーフに選ばれ、構図とその輪郭が取られましたが、今日はここまで。
YS君、待望の完成間近の飛行機作りに移りました。

 

しかし完成寸前の細部の仕上げ作業が、はやる心のYS君を待っていました。
車輪脚部や車軸キャップの着色・接着、デスク・スタンドの制作と着色、修正ニスの乾燥待ちなどです。 
と言うわけで、残念ながら今日は持ち帰ることが出来ませんでした。次回こそ完成です。乞うご期待。

* * *

今日はアトリエのイベント「水彩画・体験授業」の日です。

二組・三名の方が参加され、モチーフとしてリンゴを描いていただきました。その作品をご紹介します。


まずはNさんです。 
 形態が大きく捉えられ、伸びやかな色調の量感たっぷりなリンゴが誕生しました。
 今回のキーワード「片ボカシ」技法も随所に的確に使用され、立体感豊かな力作です。

 * * *

次に、ご夫婦で参加されたOさんの作品です。


まずは奥様のHさん、ハートのようなユーモラスな輪郭と角度を持ったリンゴに仕上がりました。
表皮の色調のニュアンスもていねいに表現され、さわやかで軽やかな快作となりました。

 * * *

最後は、ご主人のYさんです。


表皮が二色に分かれたリンゴに挑戦しました。
その異なった色相も「ボカシ」と「滲み」を巧みに利用して、見事に融和されました。
また光の照りなどの質感も重厚で、ねっとりとした油絵のような趣きをも伴った力作となりました。

* 後 記 *

参加された皆様、いかがでしたでしょうか?
ほとんど初めてに近いと言う水彩絵の具を利用しての写生でしたが、魅力的な作品が誕生しました。
「たかがリンゴ、されどリンゴ」の典型のような、三者三様の心地良くも深い絵になりました。
短時間でしたが、皆さん、画材(筆と絵の具)を使いこなして、それぞれの絵の世界を造り出しました。
これを機に、日常の中で絵(見て・描いて、飾って・見る)を楽しんでいただければ幸いです。

「片ボカシ」「数打ちゃ当たる」「失敗を恐れない」等をキーワードに、これからも楽しんで下さい。
皆様、どうもお疲れ様でした。

(また、当アトリエのHP・ブログ制作へのご理解とご協力をいただき、ありがとうございました。)



2011年4月28日木曜日

KHさんの桜草ー2

KHさんがやって来ました。
今日もまた前回に続き、桜草をパステルで描きます。




 2作目の桜草のパステル画が完成しました。
前回の絵より、よりソフトなタッチと空気感で描かれました。
同じ画材・同じ題材で、新たなアプローチや更なるバリエーションを制作するのも意義深いものです。

また、以前、描いた水仙と同サイズのチューリップの小品も描かれました。
こちらもまた連作シリーズになりそうで、楽しみですね。

* * *

「初タケノコ」


今年もまたアトリエの裏山で収穫させてもらいました。「山の幸・春の恵み」に感謝。

* * *

震災・49日
  

2011年4月27日水曜日

JS君の「スス・ママ」絵

 今日のアトリエ、HSさんがやって来ました。
前回からの続き、水彩の「野菜盛り合わせ」の仕上げに取りかかりました。


HSさんの水彩画、堂々完成しました。
今回のテーマ「固有色の描き分け」は完璧にクリアーし、それぞれの質感までも見事に再現されました。
ピーマンの凹凸や照り、玉葱の皮、人参やジャガイモ、レモンの肌合い等、素晴らしい作品となりました。

* * *

AMさん、今日から油絵の新作です。


ユリの花が大胆な構図と色彩で、キャンバス上に現れました。
前もって習作が準備されていたとは言え、そのエネルギッシュでスピーディーな制作振りは見事です。
今日の下地にもその生命感・勢いが感じられます。次回が楽しみです。

* * *

J君(小3)・Y君(小6)兄弟が揃ってやって来ました。


 前回から取りかかっている木工クラフトの飛行機(兄)と自動車(弟)の下地塗りが始まりました。
水性ペンキを塗っては乾かし、4回、重ねられました。その甲斐もあって表面が滑らかになりました。

 * * *

各作業の合間(乾燥待ち)をぬって、J君、昨日ママになったばかりのススとその子達をスケッチしました。


「スス・ママとその子供たち」の絵が誕生しました。
座布団の上で横たわり、お乳を与えるススと4匹の子猫たちの微笑ましい姿が可愛く描かれました。
子供の持っている素直な心とその表現にはいつも感心・脱帽させられます。

とは言え、子猫に名前をと二人で候補名を連発しましたが、T講師によりそのほとんどがボツとなりました。
残念!(J&Y兄弟)、当然!(T講師)


2011年4月26日火曜日

KHさんの桜草

 KHさんがやって来ました。
今日は、いよいよ桜草の仕上げです。


完成しました。
パステルの特色が充分に活かされて、桜草のフワッとした空気感が見事に表現されました。
フレーム、マット選びなど、額装も楽しみですね。

* * *


今日、アトリエ猫のススがママになりました。
生まれた4匹の赤ん坊を前に、さっそく甲斐甲斐しくも頼もしい母親振りを発揮していました。



2011年4月25日月曜日

KTさんのコーヒー・ポット


昨日に続き、Tさん親子(平日の今日は幼稚園児のKT君のみ)がやって来ました。
KT君、早速、鯉の続きに着手しました。




昨日制作のマーブリング上に目が入れられました。
左の鯉達には小さくて可愛い白縁の目、その裏側(右)には存在感豊かなカラフルな目が入れられました。

* * *

お父さんのKTさんも昨日に続き、コーヒー・ポットのデッサンを続けました。


KTさんのコーヒー・ポットのデッサン、堂々完成です。
アルミ製ポットの素朴な風合いも見事に表現され、味わい深い仕上がりとなりました。
テーブル上で周囲に乱反射する鈍い光の筋も絵画的で温かな情緒に満ちています。

パリのカフェのカウンターの片隅で酔い覚ましのエスプレッソを一気飲みするユトリロやパスキンが・・・
または国吉康夫の描くアメリカの場末の物憂げな表情の水商売女が現れ出でるようなノスタルジー・・・
そんな過去の想像や物語が次から次へと浮んでくる不思議で魅力的なデッサンです。

* * *

花、春に咲き
華、春に落つ

人の命、はかなく
人の世、刹那く

春の意を知る

(by 講師T)

2011年4月24日日曜日

HT君、祝・飛行機完成

日曜日のアトリエ、Oさん姉弟がやって来ました。
今日は二人仲良くデッサンと言うことで、弟のIO君(小4)は初めてのリンゴです。


IO君、リンゴの赤い肌合いを出すために、しっかり調子を描き込みました。
その甲斐もあって、テカリも艶やかな見事なリンゴとなりました。

* * * 

一方、姉のKOちゃん(中2、美術部所属)は、ガラス器に挑戦です。


しっかりとした形と調子が捉えられ、ガラス器の硬質な質感も見事です。
ガラス表面の輝きや透明感、影部分の光の反射など、丁寧に綺麗に再現されました。

* * *

中学へ進学したSY君、部活がまだだとのことで、先週に続いてやって来ました。
今日はバイオリンのデッサンです。



SY君、優美で繊細なフォルムと複雑な構造を持つバイオリンの形態把握に苦労しました。
でも、その甲斐もあって、バイオリンの綺麗な曲線・機能美が再現されました。
細部や更なる調子は次回以降に持ち越しです。部活・勉学の合間をぬって、また来て下さい。

* * *

MFさん、今日からシルク摺りのTシャツ作りです。


今日はそのための実寸下絵作りでした。

* * *

Tさん親子がやって来ました。
末っ子のKT君(4才)、今日は2枚のロケットの絵と、沢山の鯉登りの鯉を作りました。



幼稚園で習ったと言うマーブリング(墨流し)を駆使して、綺麗な色合いの鯉達が産み出されました。
次回、ヒレや目入れをする予定です。楽しみですね。


* * *

一方、兄のHT君(小3)、今日はいよいよの飛行機の最終仕上げです。


プロペラや車輪の細部が仕上げられ、台座部にネームの入ったデスク・スタンドも作られました。
HT君、本日やっと念願の自宅へと持ち帰りました(おめでと様、お待ちどう様、お疲れ様)。

* * *

お父さんのKTさん、今日から静物デッサンです。
モチーフにアルミ製エスプレッソ用ポットが選ばれました。



多面体の各部角度に苦労しながらも、基盤となる調子まで描き込まれました。
コーヒーの香りも一段と格別なこの季節にふさわしい光や空間が感じらます。
金属独特の細部やニュアンスの描写は次回です。楽しみですね。