アトリエ・マイルストンブログ

2016年3月31日木曜日

TN君のトレーラー、祝完成

木曜日・晴れ
4月並みの暖かさとなりました。

TN君(新・小4)、火曜日に続いてトレーラーの仕上げに取りかかりました。

 銀色、塗装中。       光沢ニス、塗装中。        めでたく完成。

TN君の長期計画・木工トレーラーが、本日めでたく完成しました。
今日はラジエーター部へ銀色塗装。リアランプやナンバー・プレートも接着、最後に光沢ニスを塗りました。

思い起こせば昨年冬の2月に製作を開始、1年にも及ぶ長期製作、最後まで諦めず頑張りました。
途中、夏休みの宿題などのインターバルはありましたが、製作に対する方針や姿勢を貫きました。
下は、NT君の1年前の下絵デザインと、ボルボ仕様で完成した雄姿です。





スケール(縮尺)は違いますが、耕運機を乗せてみました。
市販品の金属製・耕運機にも負けない存在感が素敵です。
TN君、おめでとう!そして、お疲れ様。

2016年3月30日水曜日

マイルストン・ピアノ発表会

水曜日・薄曇り
アトリエお休み日

「マイルストン・ピアノ発表会」

昨年に続き、第2回目のピアノ発表会が開催されました。
その様子を一部、ご紹介します。

演奏者の背景を飾る看板、今回のテーマはシンプル・デザインです。
タイトルを堅苦しい発表会とはせず、コンサートと敢えて銘打ちました。
演奏者の学童たちも聴衆も、肩肘貼らず共に楽しんでいただきたいとの願いからです。
またペダルに足も届かない子もいるとは言え、今日だけは1人の表現者として接したいとの思いも。

さて、その前日の様子

アルファベットの切り文字作業を、Chちゃん&Ntちゃん(新・小5)が かって出てくれました。
学童女子の2人、今年でクラブを卒業。新年度からはアトリエ・キッズとしてデビューします。
ありがとう。

「いざ、本番!」

照明を灯された会場では、総勢14名の学童たちが、日頃の成果を披露。
歌心豊かな柔らかで健気な旋律と和音が周囲にも心にも響き渡りました。



日頃、情熱的な指導をして下さるカナ先生・ナオコ先生、ありがとうございます。
前半と後半の末尾にはお二人の素晴らしい演奏も堪能することが出来ました。
多忙の中、お出で下さった保護者の皆様、ありがとうございます。

主催者として至らなかった点は次回に活かしたいと思います。
(演奏者全員と先生方の集合写真も撮り損ねてしまいました。)
詳しい演奏シーンなどは、後日、学童クラブのブログにてアップします。

うららかな春の日にふさわしい暖かな音色が、今も耳奥でこだましています。

By 講師T

2016年3月29日火曜日

TN君のトレーラー完成間近

火曜日・晴れ(四月上旬並みの暖かさとなりました。)
これで、近隣の桜たちの開花も一気に促進されることでしょう。

一足先に目を楽しませてくれるユキヤナギの白い帯(上古沢・森の里)

TN君(新・小4)、2コマ授業で製作中のトレーラーの続きを行いました。

 色分けの線描中。      窓から彩色開始。

TN君、今日は、いよいよ前部運転席のペイントを行いました。
まずフロントや側面・後方のウィンドーを青灰色で塗り、その後、ボディーの赤色をアクリル絵具で塗装しました。
最後にラジエーター・グリルを2ヶ所、黒色で塗りつぶしました。
ラジエーター正面には斜めの線が残り、TN君たっての希望のボルボ・デザインとしました。
その部分の銀色塗装は黒色未乾燥のため次回にして、代わりにスパンコールのヘッドライトを取り付けました。
今日の丁寧なペイント作業の効果もあって、随分とリアルな感じを獲得しました。
次回は、ナンバー・プレートやテール・ライトの取り付けやその他の細部の塗装を行う予定です。
長かった製作も完成近し。次回がおおいに楽しみです。

2016年3月28日月曜日

桃山文化に咲いた絢爛桜図

月曜日・曇り

「名作美術館(その165):絢爛豪華な桜図」

桜(ソメイヨシノ)開花宣言後の低温で足踏み状態だった桜たち、やっと花を開き始めました。
そんな中、今回は一足早く咲いた満開の桜花を紹介します。
一足早くとは言っても、時は桃山文化に花開いた500年前にも遡る京の都に咲いた桜花です。



長谷川久蔵、「(国宝)桜図」、紙本金地著色・4面、智積(ちしゃく)院・障壁画、文禄元年(1592年頃)

豪華な障壁画の作者は、以前当コーナーで紹介した国宝「楓図」の長谷川等伯の長男・長谷川久蔵です。
依頼者は一介の農民から天下人にまで成り上がった豊臣秀吉で、等伯と共通する出自も興味深いです。
久蔵は長谷川一門の次代の棟梁と目されていたが、若干26歳にして急死。この絵の完成後2年目の事。
地方・能登の出で、京で一代で奇跡的に成り上がった等伯をはじめ一門の明日を担う中心的存在でした。
当時、絵師界の頂点に君臨していた天下の大派閥・狩野派による陰謀・毒殺ではないかとの推説もあり。
この絢爛豪華な桜図、元はもっと大きな絵だったとのこと、火災時の避難・救出時に小さくしたとの事です。
関係者の英断に感謝しつつも、失われてしまった上部等があれば更に絢爛豪華だったに違いありません。

(照明など撮影条件により、背景金地と桜の白色との対比が異なってしまうので、同作・二種をアップ。)

* * *

「ミュージック・ギャラリー(その194):春歌」

何となくパッとしない天候続きですが、そんな天気を吹き飛ばして過去の美しい桜に想いを馳せましょう。
これほど桜に想いを寄せる文化は我が国特有のもので、時と共に桜想い歌も変わり、ラップ判まで出現。
不思議なグループ名を持つ4人組の感性豊かなフレーズ遊び・言葉遊びが快感です。

さくら(歌詞付き)、ケツメイシ(2005年)

日常では用いない不思議なグループ名、古代中国から使われている漢方薬の「決明子」が語源との事。
彼らのPV「花鳥風月(2002年)」が、以前筆者のお気に入りだったのですが、残念ながら今は見られず。
昔日にDVD録画済みですが、何処に録画したのやら探すのに苦労しそうですが、また見たくなりました。

「卒業」など、別れと強く結びつく「桜」、「春訪れの喜び」と別離の悲しみが交錯する季節。
南国育ちの筆者幼少の記憶に桜は無く、上京後に始めて見た桜の開花は衝撃的でした。
友人に誘われて訪ねた上野公園の桜並木、その下には傷痍軍人の包帯姿もありました。
古来より我が国の文化やメンタリティーを深く形成する「桜愛」、未来永劫 続くことでしょう。
 ヒュルリィ~ラ・・・

By 講師T

2016年3月27日日曜日

I 姉妹の爽やか水彩画・誕生

(久々の)晴れ・温暖

MSさん、油絵2作目の人物画製作の2日目です。

MSさん、前回から開始した下地色塗りを更に進めました。
今日は背景部の水色・中間調子と明部・淡黄色等を塗り、更に人物衣服の紺色とカバンの茶色を塗りました。
MSさん、今日のこの作業で大まかな下地色が全て終了しました。
テーマとなる後姿の人物とその背景との関係がもう既に構築されて、なかなか良い雰囲気です。
次回の続きが楽しみです。

* * *

油絵でフランス人形を描いているKKさん、今日はその頭部を中心に筆を入れました。
こちらもまた主テーマの人形の顔だちが明確になり、画面がぐんと引き締まりました。
人形衣装の襟元も随分と量感が出て、より立体的になりました。
次回の続きが楽しみです。

* * *

アクリル画「あやめ」を製作中のAYさん、今日はその花びらを中心に細やかに筆を入れました。
その効果もあって、花の複雑な形状や構造が立体的になって、良い雰囲気が漂ってきました。
こちらもまた、次回の続きが楽しみです。

* * *

I姉妹、今日は揃って水彩絵具を使用して、果物の写生を行いました。

姉のMIちゃん(新・小3)は、バナナやアプリコット、なし等を持ち前の観察力で、丁寧に描き出しました。
絵具の滲みを利用したボカシなども全て自ら行い、清涼感のある快作・水彩画に仕上げました。
それらのシンプルな色や形は完成度が高く、プロのイラストレーター顔負けの作品となりました。

* * *

妹のNIちゃん(新・年長さん)も姉の優しくも的確なアドバイスを受けながら、水彩絵具の魅力を堪能しました。
イチゴやリンゴ、サクランボにラズベリー、こちらもシンプルな色・形がすが清々しい・快作水彩画となりました。
姉妹共に、紙の白さが美しく感じられる絵具の筆致や形象が眩しい快作・水彩画を生み出しました。


美しい水彩画を生み出したI姉妹のパレットの様子です。
左の姉MIちゃんの机上、モチーフの果物の手前には、色出しに使った色見チップも見えます。
うららかな春の訪れのような快作を生み出したパレットもまた爽やかな色で埋められています。
アトリエも暖かな春の1日となりました。

2016年3月26日土曜日

IKさんYYさん、共に先鋭化

土曜日・曇り 時々 晴れ

IKさん、製作中の銅版画「アダムとイブ」の描刻と、その試摺りを行いました。


IKさん、今回もドライ・ポイントで描刻し、その様子見のため試摺り。
加筆した各部形体の先鋭さが増し、画面が更に引き締まりました。
その効果で光がより強く感じられ、周囲の闇が更に深くなりました。
次回の同様の作業が楽しみです。

* * *


YYさん、製作中の「伊藤若冲・群魚図」の続きを行いました。
YYさん、今日はいよいよ魚たちの明部に白色絵具を乗せました。
結果はこちらも御覧の通りのメリハリが出て背景の中間色が活きて、シャープさがいっそう増しました。
境目のボカシ具合も良い感じでなじみました。
こちらもまた、次回の続きがとても楽しみです。

2016年3月25日金曜日

KYちゃんの宝箱、祝完成

金曜日・曇り 時々 晴れ

Yツインズ(新・小6)、製作中の木工作を続けました。



SYちゃん、製作中のハリネズミをモグラに変更。聞けば、体中の無数の針を描かなくて良いからとの事。
確かにそりゃそうだし、ま、体形も脚の形状以外は大した変更なく続行できるから今回は良しとしましょう。
SY[ちゃん、今日は棒ヤスリでその本体の角取り研磨を行い、脚部も角取りを行いました。
が、この脚の形状のままではモグラとしては無理があります。
次回、あらためて再検討することとなりました。

* * *

前回、完成未遂に終わったKYちゃんの宝箱、今日こその仕上げに取りかかりました。

左:掛け金、取り付け中。   右;ネーム、書き入れ中。

 KYちゃんの宝箱、オシャレな雰囲気になって、めでたく完成しました。

KYちゃん、今日はフタ全部にクラシック・タイプの掛け金を取り付け、更にフタ上部にネームを記しました。
文字はラメ入りノリを使用。書体は筆記体とし、その周りに楕円の囲みと赤いハートも2個、記しました。
箱前部のネーム入れの紙には「宝箱!」との文字も書かれています。
言い忘れてしまいましたが、フタの裏にでも製作年を記入してください。
完成、おめでとう。

2016年3月24日木曜日

KIちゃんの植物画、祝完成

木曜日・曇り 

昨日、卒業式を終えたKIちゃん(小6)が、製作中の植物画の仕上げにやって来ました。

 左:完成目指し、描画に勤しむ花粉対策マスク姿のKIちゃん。
右:温和な性格のKIちゃん、下級生女子たちの人気者です。

KIちゃんの植物画(ボタニカル・アート)「サクランボ」が、本日見事に完成しました。
友達のMMちゃん(小6)に刺激されて挑戦した植物画、めでたく美しく仕上がりました。
正確な形に丁寧に施された水彩絵具が、清楚な空気感や質感を見事に再現しました。
落葉性の葉の軽やかさ・薄さと、果実のプリプリとした量感との対比が、とても良い雰囲気です。

学童クラブやアトリエと、色々な工作や描画を経験・楽しんだKIちゃん、本日でアトリエも卒業します。
KIちゃん、学童クラブ時代には美術だけではなく、ピアノやエレキ・ギター、ドラムなども楽しみました。
小学校卒業、おめでとうございます。
KIちゃん、中学校では吹奏楽部に入って部活も楽しみたいとの事。
頑張って下さい。そして時々はアトリエ(クラブ)にも顔を出して下さいね。

2016年3月23日水曜日

T講師の非常階段作り-2

水曜日・曇り 時々 薄日
アトリエ、授業なく お休みでした。

「T講師のクラフト・ワーク(その18):非常階段作り-2」

前回(2/18)のこのコーナーで紹介した非常階段作り、その後の進捗(ちょく)状況の報告です。
日々の諸雑用に追われ、また最近の多めの降雨(春訪れの証し)で、進展速度は割と遅めです。

これまでの製作過程の一部を順を追って記します。

左:第1基盤部(踊り場)の据え付け。   右:階段ステップ部・裏面の様子。

左:階段折り返し部・踊り場をL型にする必要があり、強度確保のため基盤フレームを大小2個に分けました。
右;ステップ部の製作。こちらも強度確保のため、側板との接続に加え、ステップ底部両端にも受け板を設置。

左:最初に設置した大サイズ基盤部(上左写真)に、小サイズ・フレームを追加してL型の踊り場を確保。
右:2階の鉄製ベランダ部と踊り場・先端との間に、右最上写真で製作した上方用・第1ステップを設置。

左右:設置を終えた上方・第1ステップ側面の外側面に、安全確保のための手摺りを接続(3/23)。

この後の予定としては、下方・第2ステップの製作を行います。
そのステップさえ出来たら、取りあえずは2階と地上間の昇降が可能となり、非常階段として機能します。

その後の最終仕上げとして、上下階段両翼や踊り場周囲に手摺りを付加し、更なる安全確保を目指します。
最後に基盤となる中間部・折り返しの踊り場フレーム下部の支柱に強度増加の筋交いを設置する予定です。

今後の非常階段・製作の様子、その完成までを折を見てまた紹介させていただきます。


東京都心ではソメイヨシノの開花宣言も出されましたが、うららかな日はもう少し先になるようです。
アトリエ周辺も標高が比較的 高いせいか、馴染みの桜たちも 未だに蕾の状態がほとんどです。
でも遠くの方から眺めると、冬の間は黒ずんでいた枝々が桃色がかって見えるようになりました。
春本番、春爛漫、遠からじ。