アトリエ・マイルストンブログ

2019年8月31日土曜日

夏よ さらば、名曲「少年時代」

土曜日・晴れ・雨の後の残暑戻り
アトリエはオープン日
夏休みの宿題ラッシュも終わり、一息といったところです。
(;^ω^)

* * *

「ミュージック・ギャラリー(その374):夏唄 番外編」


さて言わずと知れた名曲、その歌詞。夏やら秋到来やらが混ざった今の時期、本日にはピッタリと言う事で・・・。
具体性の希薄な抒情詩ながらも、美しい日本語による美しい風土や心情やその情緒、正に傑作です。


「少年時代」1990年東宝映画『少年時代』主題歌、井上陽水『1990年リリース、 2008年再発売)

( 作詞:井上陽水 作曲・編曲: 井上陽水・平井夏美 、ストリングス・アレンジ:星勝 )



夏が過ぎ 風あざみ 誰の憧れにさまよう
青空に残された 私の心は夏模様

夢が覚め 夜の中 長い冬が 窓を閉じて
呼びかけたままで 夢はつまり 思い出のあとさき

夏祭り 宵かがり 胸の高鳴りに合わせて
八月は夢花火 私の心は夏模様

Um um um ・・・

(トランペットとロール・スネア・ドラムによる吹奏楽的 間奏)

目が覚めて 夢のあと 長い影が 夜に伸びて
星屑の空へ 夢はつまり 思い出のあとさき

夏が過ぎ 風あざみ 誰の憧れにさまよう
八月は夢花火 私の心は夏模様

Um um um ・・・



「さらば、夏」

* * *

キッズや学童たちの夏休み宿題の絵やポスター、お手伝い(関与)をさせてもらった作品40数点のほぼ全てが完成、
それぞれ学校への提出も無事終わったとのことで、あとは9月新学期のYumちゃん(小4)の超力作1点を残すのみ。
今は少なからず安堵しているところで、繁忙期だった夏の疲れがどっと出てきそうな気配も無きにしも非ずです。

ここ数日、周囲では赤とんぼ(アキアカネ)が一気に浮遊し始めました。
輝いていた入道雲に替わり、繊細な帯状の巻雲も姿を現わし始めました。
揺らぐ薄の穂も、これまで以上に里や野で数多く見られることでしょう。
季節の変わり目、寒暖差の激しいこの時節、体調 崩さぬようお互い充分に気をつけましょう。

😊


By T講師

2019年8月26日月曜日

夏別れの「沖縄エイサー」特集

月曜日:(秋予感)久々の曇り。
午後、激しいゲリラ豪雨でした。
アトリエお休み日
市内の小学校の夏休みもあと僅か(2日と3日)となりました。
宿題がまだ残っていると言う人は、最後の踏ん張りで頑張ってくださいね。



「ミュージック・ギャラリー(その373):夏唄 最終回」


「夏別れの沖縄エイサー特集」


今回は当ブログで特集してきた「夏唄」の最終回と言うことで、故郷・沖縄のエイサー音楽を取り上げました。
当ブログ、筆者の「T講師コーナー」でも以前取り上げた曲・動画と一部重複していますが、お楽しみ下さい。

まず始めに「エイサー」とは、そもそも何か?
故郷・沖縄で、「お盆」の際のご先祖や亡くなった縁者等の送迎の儀式に用いられる音楽と舞踊が合体した演舞です。
その発祥、筆者も知りませんでしたが、何と17世紀に首里に滞在した東北出身の僧侶が布教させたもの(!)との事です。
袋中上人と言う浄土宗の僧侶の念仏唱えの布教が元で、その後 現在の形に変化を遂げて定着・普及したとのことです。
なお沖縄での「お盆」は旧暦を基に行われるので通常は8月末頃ですが、今年は偶然にも新暦と同時期だったとの事。

何はともあれ、早速「夏」最後を締める熱々の「エイサー(演舞)」、お楽しみ下さい。

トップ・バッターの動画、以前紹介済みですが、この熱演は色褪せることがありません。
全国各地の行事に呼ばれ、その熱演を披露するエイサー集団の東京は新宿での演舞です。
その熱き魂の発露、ご覧あれ!
( 出来れば外部スピーカーまたはヘッドフォンにて、胸や腹の奥底までも響くその低周波迫力をご堪能ください。)


創作エイサー集団 / 琉球舞団・昇龍 祭太鼓(しょうりゅう・まつりだいこ)
音楽 :「ダイナミック琉球」/ イクマあきら、於 / 新宿エイサーまつり(2016)

Eisar Dance performance of Okinawa Isle. Their name's " Syoryu Mathuri-daiko "
Music by Akira Ikuma " Dynamic Ryukyu " (Okinawa Song)
" Ryukyu "is Old name of Okinawa prefecture in Kingdom period.

先頭を彩り締めるパーランクの照屋姉妹が、当グループを代表する「顔」となっていて、コメント欄を賑わしています。
「琉球空手」にも通ずる鋭い気合が凛々しく、頼もしいですね。


続けて彼らの翌年の演舞、そぼ降る雨の中での熱演とその笑顔、ご覧ください。

創作エイサー集団 / 琉球舞団・昇龍 祭太鼓、「三線の花~七月節」於:新宿エイサー祭り(2017年)

雨にも負けじとばかりの照屋姉妹の熱々キレキレ演舞と、時折 垣間見せる笑顔が可愛いですね。
それにしても鍛えられた体幹が、いかに「エイサー演舞」を支えているのかが理解できますね。



「昇龍 祭太鼓」の彼らのオフィシャルなプロモーション・ビデオも見つけました。
南国の故郷の各地の景色も満載のこちらもどうぞ。動画でお馴染みの面々の笑顔に再会できます。

「エイサー・エイサー、ヒヤルガ・エイサー(七月節)」~エンドロール(モンゴル800「琉球哀歌」)
琉球舞団 昇龍太鼓、プロ―モーション・ビデオ

歌詞(筆者による補筆済み)

(囃子)スイ・スイ・スイサーサー、イヤサ―サ、ハーイヤー、ナーティーチェ(もう一丁)、ハーイヤー
エイサー・エイサー・ヒヤルガ・エイサー、スイサーサー、スイ

太鼓(てーく)かたみてぃ(担いで)西東(方角、太陽のいりあがり) 指笛(いーび)フィーフィー吹ち鳴らち 我(わ)した島ぬ 二才達(にーせーたー、青年たち)エイサー 太鼓三弦(テーク・サンシン) さてぃ見事(みぐとぅ) 満月(うふちち)や照(てぃ)り勝(まさ)り 待ち待ちそーたる(待ちに待った)七月(しちぐゎち)なとーさ (になったよ)
しんかぬちゃー(仲間の衆よ) 華(はね)ーかせ (華やかだね)

(上記 囃子)イヤサ―サー~ 仕事(しぐとぅ)んうっちゃん投ぎてぃ(放り出して)七月や 北(にし)から南(ふぇー)まで 這い巡(みぐ)てぃ 我した島ぬ 美童(みやらび・美少女の) 踊(うどぅ)いや
あん美(ちゅ)らさある(かくも美しく) さてぃ見事 満月(うふちち)や照(てぃ)り勝(まさ)り 待ち待ちそーたる七月(しちぐゎち)なとーさ しんかぬちゃー 華(はね)ーかせ
三線(サンシン)間奏
58号(本島の幹線道路) 車んどぅきなち (自動車もどかして) 島々里々(さとぅざとぅ) 道巡(みちじゅ)ねー 心配(しわ)やねーらん(無用) 我島(わしま)ん他島(たしま)ん 島中上ぎてぃ(打ち揃って) まぎウークイ (大きな御送りの儀式) 満月(うふちち)や照(てぃ)り勝(まさ)り 待ち待ちそーたる七月(しちぐゎち)なとーさ しんかぬちゃー 華(はね)ーかせ 満月(うふちち)や照(てぃ)り勝(まさ)り 待ち待ちそーたる七月(しちぐゎち)なとーさ しんかぬちゃー 華(はね)ーかせ

以上

上記の歌詞をご覧になれば解るかとは思いますが、沖縄方言は大和言葉の古語がその基本となっています。
例えば、子供のことはワラビと言い語源は童ですし、女性はイナグでやはり女子(おなご)がその語源です。
沖縄の水族館の名前が「ちゅら海」ですが、それも「清らか」が美しいに転じて沖縄風に訛った言葉です。
また東風平(こちんだ)と言う地名がありましたが、それは古語の「東風吹かば~」等、共通の言語圏です。

アイルランド民謡のティン・ホイッスルを彷彿とさせる琉球笛の熱い調べが、筆者の胸を即 高鳴らせます。
エイサー・エイサー・ヒヤルガエイサーとは、浄土宗・念仏歌に挟まれる囃子の一つが由来だとのことです。
当動画の後半で出演者や指導者名やメンバー全員の名前が出てきますが、県外出身者も多く在籍しています。
大太鼓の中には欧州系の外国人の名前もあり、動画内でもちらほら背の高い彼の姿が見え隠れしていますね。



都道府県各地の高校野球の応援歌に使用されているとのことで、既にお馴染みの方も多いとは思います。
この曲の歌と作曲家のイクマ・アキラさんは本土は東京出身の方で、沖縄に惚れ込み移住された方です。
その方のオリジナルの動画で、傍らで力強い演舞を見せる方が、作詞を担当された平田大一さんです。
その力強い歌唱と演舞、ご覧ください。

「ダイナミック琉球」、イクマ・アキラ (2009年)
出演:現代版組踊「肝高の阿麻和利」子供たち、創作芸団レキオス、南島詩人:平田大一
" Dynamic Ryukyu", song and composed by Akira Ikuma.

筆者注:以前、「T講師コーナー」にて紹介の歌詞を後日追加しました。併せてお楽しみいただければ幸いです。

「 詞 」

                    海よ 祈りの海よ 波の声響く空よ                     大地踏み鳴らし叩く 島の太鼓(てーく)ぬ響き
                   (かけ声)ヒーヤササ、スイ、ハイヤ・イヤササ、スイ!
                    海よ 祈りの海よ 波の声響く空よ                     大地踏み鳴らし叩く 島の太鼓ぬ響き                     風に吹かれて島を歩く 夢に吹かれて海を渡る                     月に吹かれて涙を流し 罪に吹かれて明日を想う                     見果てぬ夢は 奏でてる想い 問いかける未来 走るあの空へ                     風よ 光の風よ 巡る運命(さだめ)の導(しるべ)よ
                    大地吹き鳴らし叩く 島の太鼓ぬ響き                     ~口説(くどぅち、ラップ)~                     南風(バイヌカジ)吹く、うりずんぬぐとぅに 、胸(むに)ぬ想(うむ)いゆ 語てぃ話さな                      海ん渡りてぃ、島ん巡りてぃ、我(わ)した青年(にせた)の肝(ちむ)やドンドン                     ティーサジ めーうち、歌ゆサンシン(三線)
                    ハイヤ・イヤササ、ハッハ・イヤササ、ハイヤ・イザイザ~~
                    星の言葉(ことのは)波に浮かべて 夜空を渡る夢のサバニ(小舟)                     久遠の空に流れ星ひとつ 波は想いを寄せて返す                     名も無き民の 声なき歌を 道に立つ人よ 風に解き放て                     宇宙(そら)よ 燃える太陽(ティ-ダ)の 命の息吹に夢                     雄々しく広げた翼 天高く宙を舞う                     海よ 祈りの海よ 波の声響く空よ                     大地踏み鳴らし叩く 島の太鼓(てーく)ぬ響き                     島の太鼓ぬ響き                     島の太鼓ぬ響き

筆者注:大まかな説明を付け加えると、「うりずんの如し」とは沖縄の2~3月頃のことで、
北西からの季節風(ミーニシ)が止み、南国らしい季節が蘇る時期のことを指しています。
「ちむ(肝)やドンドン」は、胸騒ぎや高鳴るの意で、胸がドキドキするの擬音的表現です。
「にせた」は青年達の意、青二才の語源と言われる日本語の古語・青侍から転じているとの事。
「ティーサージ」は手ぬぐいのことで、メーウチは多分「(鉢巻)頭に巻いて」の意味です。
「サバニ」は沖縄伝統の漁船で、その流線形の船形は今でも競争艇としてレースにて活躍中。
ちなみに
サバニは平底の和船とは異なる狭角底をしており安定性に欠けるものの半面復元力があり、
帆使用にて遥か遠くインド洋にも遠征。日露戦争ではバルチック艦隊発見・報告の活躍も。
以上

勇壮そのもので、カッコいいーですねえ~!


次は沖縄を代表するインディーズ・バンドの登場です。
彼らの地にしっかりと足の着いた活動ぶり、いつの間にか全国規模となりました。
バンド名の「HY」とは、彼らの育った沖縄中部の東屋慶名(やけな)の頭文字です。
共演のエイサー太鼓集団2グループの力強い演舞と共に圧巻で、けだし魅力的です。
どうぞ。

音楽:HY、「時をこえ」(ライブ)
演舞:琉球国祭り太鼓、琉球鼓舞道場
世界遺産・奈良 東大寺・特設会場(2010年)
Music by Okinawa's Indies Band." H Y " song is " Toki-wo-koete "
  Eisar dance Performance by Ryukyu-koku Mathuri-daiko & Ryukyu kobu-dojo "
 Live Performance at Todai-ji ( Temple: world heritage ) Nara Prefecture. Japan



次は故郷を愛し、大切にする彼らならではのプロモーション・ビデオです。
地元の面々が多数協力・出演している心温まるビデオに仕上がっています。
どうぞ。

HY、「帰る場所(PV)」(2014年)

* * *

今回の特集とは異なりますが、特別に最後を締めくくっていただきました。
故郷のエイサーも魅力的ですが、故郷・沖縄にはこんな風な優しい曲も多数存在します。

「芭蕉布」、夏川りみ(スタジオ・ライブ)


ほてった身体を覚ますには、これ以上はないような涼やかな調べが快感です。



音楽と踊りの芸能の島・沖縄。こうしてみると百花繚乱のような状態ですが、これでもほんの一部です。
故郷にはエイサー集団や舞踊集団など、芸能関係者は無数にいて、みなに共通するのは完全なる肉体化です。
楽譜や単なる習い事では表現不可な先達たちの土着と情熱による賜物です。これからの発展も益々楽しみです。

* * *

南国・沖縄の「お盆」を飾る熱々エイサー音楽、いかがだったでしょうか。
今では全国的な存在で、全国各地の小学校の運動会等で、「ソーラン節」や「よさこい」等と共に定番演舞曲です。
学童クラブのメンバーたちも学校で教わっていて、筆者でも出来ない力強い演舞を見事にやってのける子も多数です。
筆者の主宰する学童バンドでも「島人(シマンチュ)ぬ宝」の演奏に合わせて、かけ声と共に踊ってくれています。
本革のパーランク(小さな太鼓)は揃いましたが、今度は更に欲が出て衣装等も手作りしたいと目論んでいます。
(#^.^#)

* * *

「筆者あとがき」

まだまだ厳しい残暑が続きそうです。
水分・塩分・睡眠をしっかり取って、本格的な「夏別れ」の時まで頑張りましょう。
筆者も美味しい「ゴーヤー・チャンプルー」を食べて、楽しく過ごすつもりです。

P.S.:「ゴーヤー」の苦みが苦手と言う方には、炒める前の「湯通し」をお勧めします。
果肉が柔らかくなって苦みもけっこう薄まりマイルド味となり、お子様(筆者?)にもお勧めます。
また木綿豆腐と卵は多めに加え、更にポーク(国産品も有り)やベーコン等を足すと更に美味です。
またゴーヤーを選ぶ際にも、葉緑素の少ない(緑の濃くない)色白美人の方が苦みは少な目です。
「アバシ・ゴーヤー」とか「白ゴーヤー」と呼ばれる種類で、小さめでズングリとした形状です。
トマトの5倍程のビタミンCと食欲増進の各種成分が含まれていて、「夏バテ防止」には有効です。

( 今回の筆者得意の脱線話、料理談義となってしまいました。)
(*^-^*)

2019年8月19日月曜日

いよいよ夏休みも後半へ突入

月曜日
本日よりアトリエ、学童クラブが再開。
いよいよ、夏休みも後半へと突入。

 * * *

以下のお知らせコーナーは、昨年の8/20付けの当ブログ「T講師コーナー」よりのまんま転載です。
長かったはずの夏休みもあと僅かとなり、宿題絵に焦りを感じ始めた小・中学生らにお勧めです。

「 お知らせ:既存作品鑑賞・他人(ひと)真似の勧め 」


夏休み「宿題絵」、良いアイデアが浮かばず、「産みの苦しみ」で唸っている子やパパ・ママさんたちにお知らせです。
「ダメな時はダメ」、かくなる上は良い絵の作品群に触れて創造心に刺激・触発され、参考にするのも大いに有りです。
当アトリエ・ブログの昨年8月のアーカイブを参照して、アトリエ・キッズたちのテーマ別の力作作品を見るのも良し、
また「T講師コーナー」にて、昨年紹介済みの学童たちの作品や、MOA美術館の入選入賞作品も多数取り上げています。
( 特に昨年のMOA美術館主催の児童画入選作品は、傑作・力作・秀作・快作揃いでした。)

平年にも増して傑作揃いだった昨年のMOA美術館・児童画展入選作品群(約100点程)は、2017年10月18日付、
学校都合・押しつけ指定のテーマ別ポスター作品等は、2017年9月1日分(ウィークリー・ダイアリー、その17)
で見ることが出来ます。

 他の作品群に触れて、刺激・影響を受けることも有意義なことです。
是非 検索して、残りの夏休み、頑張ってみてはいかがでしょうか?


「種が何も蒔かれていない畑からは、何の収穫も期待できません。」

「他所から借りてきてでも自分なりに育てると、それが以降の肥しとなり、やがて収穫の実を結ぶことにも繋がっていきます。」
「真似ることは決して恥ずかしいことではなく、真似てみて初めて気がつく事柄は多く、その後の開眼の契機ともなります。」
古今東西の巨匠・天才と呼ばれている人たちも「真似」ることからまず学んでいます。他者から刺激を受けて頑張りましょう。
何も「無し」よりは真似でも「有り」が何十倍も有意義なものです。
残りの夏休み、刺激を貰って素晴らしい作品を生み出してください。

* * *

と言う事で、その参考作品に・・・。
一昨年、当ブログの「T講師コーナー」に掲載したMOA美術館・児童画展の作品群を掲載しました。
昨年もまた撮影したのですが、この通り 画像投稿不可となっているので、一昨年分をご鑑賞下さい。

心が洗われる快作・力作・秀作・傑作たちが次から次へと目白押しです。
夏休み宿題絵にはまるで関係の無い大人の方々にも、絶対のお勧めです。
下の↙タイトル文字をクリックの上、是非ご鑑賞ください。



ー 以上 ー

「描きたいイメージがない」またはあるにしても「描く方法が分からない」と、悩んでいる君、または心配のご両親、
上で紹介したような力作群の中から刺激と方法をもらい、残り少ない夏休みを有意義に過ごせるよう頑張ってください。
その僅かなきっかけが、新たな自分を開発させてくれるかもしれません。
「千里の道も一歩から」
(*^^)v


* * * * *

「ミュージック・ギャラリー(その372):夏唄再開特集」


今朝は気温も低く感じられ、何となしに秋めいたような雰囲気が感じられました。
お盆を過ぎると、今まで膨らみの絶頂だった「夏風船」が、心なしか萎みはじめたように感じられるものです。
また午後7時頃まで明るかった陽もいつの間にやら短くなり、6時を過ぎた頃には辺りは暗くなってもきました。
真夏が盛りを過ぎ、秋の気配が微かに、でも確実に漂うこんな季節、今一度「夏情緒」を楽しんでみましょう。
と言う事で、
今朝の光と空気を感じた時に筆者の脳裏内の自動ジュークボックスに再現された曲たちをちりばめました。
その時系列もジャンルもばらばらなそんな曲たちを筆者得意な独断の「夏唄」として見立ててみました。
前々回特集の夏唄で熱々オキナワン・ロックを取り上げましたが、今回はクールダウンに近いものです。
編集時、選曲の当初は2~3曲くらいに絞ろうかと試みましたが、欲張って多くを貼ることにしました。
当コーナーにて度々登場のお馴染みの曲たちも幾つかありますが、共に楽しんでいただければ幸いです。
筆者の脳内・自動ジュークボックスにて時折かかる定番曲集です。
では、どうぞ。

レオ・セイヤ―、「モア・ザン・アイ・キャン・セイ(邦題、何故か:星影のバラード)」

Leo Sayer , " More Than I Can Say " (with lyrics) 1980


イントロや間奏で活躍する粘り感タップリな後乗りビートのギターの調べ、いつ聴いても惚れ惚れしてしまいます。
余談ながら、このような後乗りビートこそが、国内ミュージシャンたちの多くが不得手とするところでもあります。
当曲で筆者が最も印象的だったのは、故郷で聴いたオキナワン・ロックのメデューサの喜屋武マリーさん歌唱です。
ビーチサイドでの野外ステージが素晴らしく、黄昏ゆく大空にこの力強い旋律が溶け込んでゆき、極上の時空でした。


この頃はまだレコード全盛の時代で、傑作アルバムの大きなLPジャケットのモノクロ写真が印象的でした。

ビリー・ジョエル、「ジャスト・ザ・ウェイ・ユー・アー(邦題:素顔のままで)」
Billy Joel, " Just The Way You Are ", (with lyrics) 1977

言わずも知れた名曲。
リバーブ感たっぷりのエレクトリック・ピアノとアルト・サックスが都会的な情緒を上品に醸し出していて秀逸です。
録音盤はフィル・ウッズのアルトですが、当動画のあて映像でのライブでは、テナー・サックスが使用されています。
エアコンのしっかり効いた涼やかな室内で、焙煎コーヒーの香りを味わいたくなってしまう清涼感が素晴らしいですね。


筆者幼年時代にその印象的なタイトル・リフレインに惹きつけられた名曲です。

ドリス・デイ、「ケ・セラ・セラ」(日本語対訳付き)

Doris Day, " Que Sera Sera (whatever will be, will be) ", (with lyrics) 1956


筆者・幼年の頃、真空管ラジオで聴いた昼寝にはピッタリの温かい時空が懐かしいです。
故郷言葉で言えば「ナンクルナイサー(何とかなるさ)」みたいな意味で、その呑気さが快感ですね。
(*^^)v
追記:ドリス・デイ、今年5月に亡くなられたそうです。享年97歳。幼年時代、数多くの歌声と楽曲にお世話になりました。
感謝・合掌


往年のアメリカン・ポップス・コーラスが大好きだった筆者、この曲もそんな魅力的なハーモニーの1曲です。

レター・メン、「サマー・プレイス(邦題:夏の日の恋)」

 The Lettermen, "A Summer Place " ,(with Lyrics),1966



やはり、大ヒットの御本家のこちらの方も聴きたくなりました。

パーシー・フェイス楽団、「サマー・プレイス」

Percy Faith ," Theme From A Summer Place " 1960


涼やかでスペーシーなストリングスの音色もさることながら、
ブラシ使用による緩めのスネア・ドラムの響きと、眠たさ・気だるさを感じさせるホルンがとてつもなく快感です。


筆者・小学校高学年の頃より、周囲のお兄ちゃんたちの間で流行りだしたエレキ・バンドの代表的バラードです。


ザ・ベンチャーズ、「ブルー・スター」
The Ventures, " Blue Star", 1966

原曲(1954年)は、偉大なる作曲家・ビクター・ヤングの手によるもので、他にシャドウズなどもカバーしてヒットしました。
こちらは中学生の頃、学校帰りに道草で入り浸った市内海岸のボートハウスのジュークボックスで黄昏時によく聴いていました。
街並みに灯火が点灯する頃、涼しくなりはじめた生ぬるい潮風に包まれつつ、泳ぎ疲れた身体と目や耳が家路を促していました。


我が国ではビリー・ボーン楽団のインストルメンタルが有名ですが、歌詞入りのこの曲もまた魅力的です。
「夜」が単なる恐怖の対象だった筆者に、夜がロマンチックであることを認識させた代表曲でもあります。

ゲイリー・マイルス、「ルック・フォー・ア・スター(放題:星を求めて)」

Garry Miles ," Look for a star ", with lyrics,  1960 


南国の故郷、市街地と言えども丘の上の筆者の家からは頭上に覆いかぶさる天の川が良く見えていました。
昼間の航空機やヘリコプターの絶え間ない響きも止み、花々の香りと風が夜の帳りを彩ってくれていました。
一時期、蛍光灯の明るい光が夜の室内の主人公となりましたが、その以前の白熱灯の仄暗温かい光の世界です。
今はまた元に戻り、筆者の室内はそんな白熱灯の間接照明で点灯され、こんな米国ポップスを引き立てています。
涼やかなオルガンの調べが快感ですが、間奏が何の楽器なのか、それとも女性の肉声なのか、未だもって不明です。
追記:その当時はまだシンセサイザー等の電子楽器が無い時代です。エレクトーン等の電気楽器はありましたが。
筆者再追記:
その後、想像するに、多分ハモンド・オルガン等に装備のピッチ・シフター(音程可変器)使用ではと考えました。
トレモロ等をかけた単音旋律を右手で弾きつつ、左手でそのシフター・ツマミ(又はスライダ―)を微妙に調節して、
女性のスキャット肉声のような効果を出しているのかもしれません。門外漢なので、あくまでも想像の範囲ですが。

そんな技術的なことはさておき(推理も楽しいですが)、良い眠り・深い眠り・幸せな眠りに誘ってくれる名曲です。


筆者が勝手に見立てた「夏唄特集」、いかがでしたか?
強欲と言っても良い程の超・欲張りバラバラ・チャンプルー(ごった煮)編、しばしお楽しみいただけたのなら幸いです。
(*^-^*)


By T講師

2019年8月15日木曜日

「お盆」と「終戦記念日」

木曜日・台風余波の(一時)強風雨
日本海側の新潟などでは40度超え(Σ(・□・;))の猛暑を記録したとの事!
アトリエはお盆休み中

本日は「お盆」の最中であり、また74回目の「終戦記念日」でもあります。
当ブログにても、毎年そのことに関しての何某かの記述を投稿してきましたが、今年は止めておきます。

ただただ先の大戦で犠牲となった余りにも多くの国内外の死者や傷病者や遺族に対して首を垂れるのみです。
鎮魂・慰霊・合掌

* * *

「ミュージック・ギャラリー(その371)」


前回の当コーナーでも同曲を取り上げました。今回は器楽曲ですが今年もまた・・・。

「故郷(ふるさと)」" My Home Country "、インストルメンタル
作詞:高野辰之、作曲:岡野貞一(1914年・大正3年)

歌詞

兎追いしかの山 小鮒釣りしかの川
夢は今もめぐりて 忘れがたき故郷

如何にいます父母 恙(つつが)なしや友がき
雨に風につけても 思い出ずる故郷

志を果たして いつの日にか帰らん
山は青き故郷 水は清き故郷



どの国の人にとっても、どこの出の人にとっても、故郷はいつもいつまでも温かく幸せな母のような拠り所で在りたいもの。



こちらの曲もまた幾度目かの登場ですが、当コーナーでの新動画です。

「涙(なだ)そうそう」(作詞:森山良子、作曲:ビギン)、夏川りみ(ライブ映像、歌詞付き)
(筆者注:YouTube上からお借りしました動画、残念にも早速 ブロックされましたので急遽、別バージョンを)


先に逝った人たちに想いを馳せ・・・、
感謝と日々の平安を噛みしめる今日の日です。

* * *

「 お盆と終戦記念日に寄せて(散文風に) 」

今回も記したいことが山ほどありて、幾度もの試行錯誤を試みて、ここはもう逆に削るしかないと感じました。

故郷が踏みにじられてしまった人々・・・、
故郷への帰還を夢見つつ逝った人々・・・、
両親・家族・妻・恋人への再会が叶わなかった人々・・・。
そんな人々の声なき無念さが故郷の上空で渦を巻く・・・。

そんな里野の片隅に記された君の名と享年・・・、
今や誰も訪れぬのか、朽ちゆく小さな墓標・・・、
見下ろす野山変わらねど、時替わり君忘れ・・・、
君が若き遺骨 故郷に無く、君が足跡も今や故郷に無く・・・。

夏青空にクマゼミ騒ぎ・・・、
夏夕暮にヒグラシ泣く・・・。
里に漂う鎮魂香の紫煙・・・、
里に漂う生と死の狭間・・・。

微風に揺らぐ穂薄の波の目映き白さよ。



By T講師

2019年8月12日月曜日

今年の「山の日」特集はパス?

月曜日・晴れ・猛暑
アトリエはお盆休み中
国民の休日「山の日」の振り替え休日

今年のお盆休み、諸般の事情により 日々雑用のてんこ盛りです。(-_-;)
従って、予定していた「山の日」の音楽特集に取りかかれませんでした。
そこで今回は、昨年のブログでの特集を「お茶濁し」に貼らせていただきました。
折角のご訪問、よろしければお立ち寄りいただき、しばしの山関連(?)の音楽、お楽しみ下さい。

下↙をクリックの上、お楽しみいただければ幸いです。

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前回の「オキナワン・ロック特集」をご覧になられた方々から、幾つかの質問がありました。

( そもそも )
「ビートとは一体 何なのか?」
「英語(詞)は当たり前なのか?」
主だった質問は上の2点でした。

これらに関しては確かに説明を要することながら、特集では記述が不十分でした。
機会を見つけて、筆者の「T講師コーナー」にて、言及してみたいと考えています。
 その際は、その旨 お知らせします。
( 一体 いつになることやら・・・)
少々 (-_-;) ?


By T講師

2019年8月9日金曜日

入道雲とキノコ雲の沸き立つ夏

金曜日・快晴・連日の猛暑
アトリエ、学童クラブは明日より、1週間「お盆休み」です。



青空に入道雲沸き立ち、白銀に輝く暑い夏の日々・・・
夏は、今週は、原子爆弾や戦争を否が応でも考える日が続きます。


1945年、今から74年前、8月6日の広島の、そして今日9日の長崎と、原子爆弾がそれぞれ投下されました。
科学の英知と富を結集して製造された人類史上、最も無差別な爆弾による被害は想像を絶するものでした。
広島での犠牲者数は推定で10万~16万人を超え、長崎では推定4万~8万人を超える死者を出しています。

あれから多くの歳月が流れたにもかかわらず、我々人類はその存在の恐怖から脱出する術を未だ持ち得ず、
単にノー・モア・ヒロシマ、ノー・モア・ナガサキを唱えるは易く、その全廃への道程は未だ見つからず、
21世紀の今日でさえも地球人としての共存・共栄は困難を極め、むしろ国家や民族間の対立は更に深刻化、
地球を何百回と破壊し得る核兵器が未だ主要国にて備蓄・温存され、平和時の恫喝や戦時の兵器として控え、
国連・安保理・常任理事国のアメリカ、ロシア、イギリス、フランス、中国の五ヶ国こそが核保有国であり、
しかも唯一の被爆国である我が国は国連内に於いて未だに敵国扱いのままで21世紀の現在まで推移しており、
死文化されていると言う説もあれど条項は残っていて、その事を現代さえあげつらう近隣大国の存在も有り、
戦争を始めた当該国家ゆえに被爆国イコール単なる被害側の立場にはなれないと言う大きな自己矛盾もあり、
加えて同盟国の米国の核の傘の下に、戦後の平和の基礎・立脚点を依存する我が国の立ち位置を顧みる時、
建前としての綺麗ごとの理想と、本音の米国との安保体制に依存と容認とが自己矛盾の混迷と落差を深め、
唯一の被爆国でありながらも、全体として一枚岩とはなり得ないアンビバレンスな状態からは抜け出せず、
74年後の今日も原子爆弾の悪夢の呪縛から一歩も抜け出せず、がんじがらめの状態で今日を迎えています。

多くの無辜の犠牲者の極限の苦痛や遺族の無念さを偲ぶ時、我々人類の属性たる闘争本能による愚かさや、
戦争や核の恐怖を未来永劫に渡って克服できない本能由来による知性にはただただ呆れかえるばかりです。

さも偉そうにかく言う筆者も、
正直に告白すれば「見ざる・言わざる・聞かざる」の思考停止3原則に終始し、歳月を重ねてきた次第です。
恥ずかしくも若い頃の一時期に於いて夢見た「お花畑防衛論」を捨て去った今、筆者もまた自己矛盾中です。
よしんば核廃絶が実現できたとしても、この我々人類界に戦争のない恒久平和が訪れるのかは甚だ疑問です。
反核運動にも賛同できず、核の傘の恩恵も否定できず、苦し紛れの末の「思考停止」実施中の今年の夏です。
( 注:民主国家の多くの反核運動は、相対する非民主国家による扇動活動の一環に利用されているゆえに。)

6日の「ヒロシマ」、今日9日の「ナガサキ」、そして15日の「終戦」と・・・。
夏が大好きだった子供時代は遥か遠く・・・。
現実を知る余りにも重たい「夏」です・・・。

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「ミュージック・ギャラリー(その370)」


昨年の当ブログ8/6「広島原爆の日」でも、この曲を貼らせていただきました。
今年もまた何故かこの曲を繰り返し、取り上げました。
数多(あまた)の犠牲者の慰霊になるとは思えませんが、せめて僅かばかりでも苦痛が和らげられますように・・・。

詞も曲も大好きなこの曲、原作者をはじめ色々なバージョンがありますが、
この名前も知らない歌声の、このバージョンが筆者の最もお気に入りです。

「いつも何度でも」/ 歌手名不詳
作詞:覚和歌子、作曲:木村弓
" Itsumo nando demo ( Always With Me )",  cover version with lyrics
 Original: From Animation Movie  "Spirited Away"  ( 2001, JAPAN )

淡々とした編曲と歌唱、昼最中のぬる湯に浸かっているような温かくも不思議な時空に何故か癒されます。
足踏み式オルガンのような籠った音色の伴奏が、遥か遠くに霞んだ昭和を想起させてくれるかのようです。

鎮魂・合掌



「追加、オマケ版」

「いつも何度でも」を子供らバージョンで再び。動画にデータ記述なく、合唱者不詳

入道雲沸き立つ夏の青い空・・・、平和な時と世を噛みしめる夏・・・。
やっぱりヒマワリこそが似つかわしいですね。


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前回の当ブログの「オキナワン・ロック特集」、筆者の予想に反して思いがけぬ訪問者数にのぼりました。
筆者のアトリエ・ブログ、最近は新ページ更新もなく、通常は1日平均で80~120ビューほどの規模ですが、
投稿後、まずは国内で1日平均400ビュー以上となり、次に米国からの訪問者数が驚くほど急増しました。
その数1日で何と4000以上にのぼり、何らかの誤作動を疑ったのですが、次の日も同様の訪問者数に・・・。
YouTube上の動画由来が、どのような経緯を辿ってこのような訪問者数になるのかは不明ですが正に驚きです。
これまでの訪問者累計では、京都橘高校のローズパレードでの一連の動画がダントツの一位を占めていますが、
ほんの一時期・瞬間的にこのような数字にのぼることは、筆者のささやかなブログ上では異例中の異例です。
これも今回特集の「オキナワン・ロック」の魅力が、米国では未だに色褪せてはいない証しかもしれません。
そうだとすれば、筆者の喜び・嬉しさも倍増です。オキナワン・ロックの皆様と、多くの訪問者様に感謝です。

" Thank you for visiting to my blog pages "
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(*^-^*)

By T講師