アトリエ・マイルストンブログ

2015年6月20日土曜日

YM君親子の水彩画、完成

土曜日・曇り

YuM君(小1)とママ、仲良く並んで描画を楽しみました。

絵の上手なYuM君、今日は水彩絵具を使って本格的な絵を描きました。
モチーフは大好きなピカチュウに出てくるキャラクターで、迫力ある水中の光景を描き出しました。
絵具や筆も巧みに使い、リアルな水彩画に仕上げました。

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YuM君のママは、傍らでアジサイの花を水彩で描き、見事に完成。
小瓶に差したアジサイの小さな花を清楚な雰囲気に仕上げました。
透明感や空気感が心地良い水彩画の誕生です。

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YAちゃん(小5)、2本立て授業を楽しみました。



まずは前回から作り出した鉛筆立て、4つの側面に絵が加えられ、めでたく完成。
天使だか悪魔だかの人気のキャラクターらしいのですが、名前は忘れてしまいました。

YAちゃん、授業後半は「父の日」カード作りを始め、めでたく完成させました。
すてきでオシャレな装飾や絵、何よりも心温まるメッセージが泣かせます。

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油絵(セザンヌの模写)制作中のNFちゃん(小5)、仕上げに取りかかりました。
今日は濃い色や細部を中心に描き込み、油絵らしい重厚な雰囲気を得ました。
が、中央の果実を描き込むと更に良くなるので、仕上げは次回となりました。
次回、楽しみです。

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Y兄妹、今日は仲良く粘土細工を楽しみました。


 兄のKY君(小5)、ジンベエザメを作り、ストラップ仕立てにしました。

 KY君、また残りの時間を利用して、爆弾も作りました。
ソフトな色合いなので、一見 爆弾には見えないのですが、中に小さな金属製のクリップを幾つか仕込んだとのこと。
見かけによらぬ怖い存在です。

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妹のMちゃん(小1)、スイーツ(マカロン)やお寿司を作りました。
2種のお寿司はシャリが見えないほど、ネタが乗っていて高級感 抜群です。

 Mちゃん、その後、星形のオブジェとギター型のチョコレート・アクセサリーも作りました。
大きさ・色合い・その形で、つい口に入れたくなってしまいます。

2015年6月19日金曜日

Yツインズの動物絵、祝完成

金曜日・雨

前回、見事な動物親子の絵を仕上げたYツインズ(小5)、今日も動物を描きます。



 SYちゃん、図鑑からハイラックスを選び、水彩で描き上げました。
ハイラックス(和名:岩狸、主に中東に生息)の特徴であるズングリ姿を、しっかり描写しました。
SYちゃん、体毛の感じも筆触を用いて、うまい具合に表しました。

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KYちゃん、モチーフ選定に悩んだ挙げ句、ニワトリの雛鳥「ヒヨコ」を3匹描きました。
細部など一切ない仕上げですが、イラストのようなグラフィック的な完成度となりました。
しかも何となくユーモアが感じられる(彼女たちの特徴です)姿・形に、つい微笑んでしまいます。

2015年6月18日木曜日

KIちゃんの円柱デッサン完成

木曜日・曇り 一時 雨

TOさん、制作中の木版画の続きを行いました。
今日は前回摺った第1版を確認しながら、第2版目の描刻を行いました。
次回、摺りが重ねられる予定です。
楽しみです。

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KIちゃん(小6)、前回から描き始めた円柱(円筒形)のデッサンを仕上げました。
今日は前回の調子の上に更に調子が重ねられ、明暗のグラデーションを豊かにしました。
KIちゃんの本格的デッサン入門 第2作、「円柱」が丁寧な階調で完成です。

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MMちゃん(小6)、制作中のルノアール作の少女像・模写の制作を続けます。
今日は背景に点描での各色を更に加筆しました。
MMちゃん、不慣れな点描でしたが加筆の甲斐もあって、密度のある背景が誕生しました。
次回、少女を更に描き込んで、完成する予定です。
楽しみですね。

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前回、見事なセザンヌの静物画・模写を仕上げたHaT君(小4)、今日から工作との事でその選定を行いました。
HaT君、木工で作るモチーフの電車を色々選んでやっと決まり、その下絵を描きました。
次回、材料の切り出しなどを行い。本格的制作が開始される予定です。
楽しみですね。
(描画中のHaT君の様子、撮り損ねてしまいました。すみません。)

2015年6月17日水曜日

梅雨時、お休み日

水曜日、曇り 一時 雨

アトリエ、授業なくお休みでした。

そこで、久々の
「デイリー・ギャラリー(その24)」
「森羅万象ギャラリー(その14)」
合体編をお送りします。

あじさい(英名:ハイドランジア、hydrangea)

あじさい(紫陽花)は我が国が原種の花で、花に見えるところが実は萼で、実際の花は中心部の小さな部分です。
万葉集にも登場するほど古い花で、漢字はライラックの呼称を後に誤用したものが定着・一般化したのことです。
江戸時代、シーボルトが西洋へ持ち帰り、彼の地でも広まり、数々の品種改良がなされて今日に至っています。




アジサイはその色彩の変化で、花言葉には「移り気」「高慢」などのネガティブなイメージがあるようです。が、
降雨や曇天がちな梅雨時、暗く重く沈んだ雰囲気の街角で、私たちの目を楽しませてくれる貴重な存在です。
「七変化」とも呼ばれる美しい花、この季節の主役を張るにふさわしい素晴らしい花火花たちです。

By 講師T

2015年6月16日火曜日

RSちゃんの2作目デッサン

火曜日・曇り


KKさん、制作中の油絵の続きで、今日は全体的に筆が入れられ、画面が更に明るくなりました。
明るい陽光が作り出す乾いた雰囲気の木洩れ陽に、何故かそよ風も感じて心地良さ気です。
次回も楽しみです。

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前回もデッサンでブリキのミニ・ジョーロを描いたRSちゃん(小3)、今日もデッサンに挑戦、カボチャを描きました。
RSちゃん、カボチャの形態をよく観察し、丁寧な筆致で的確な調子を施し、見事に完成しました。
表面の粉が吹いたような乾いた質感や、重さも感じられる立体感も素晴らしい作品となりました。

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Y兄弟の兄HY君(小3)、今日もお気に入り図鑑を持参、その中からカブト虫を選び、見事に仕上げました。
学年を越えたHY君特有の鋭い観察力と描写力でカブト虫独特の形態や質感を見事に捉え、描出しました。
表面の光沢や立体感が素晴らしく、今にも動き出しそうな迫力ある水彩画となりました。

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一方、弟のTY君は乗り物図鑑からヘリコプターの正面図を描き、仕上げました。
思い切りの良い直線や細部の再現が鋭く、シャープさの感じられる絵になりました。
兄弟二人、共に次回も楽しみです。

2015年6月15日月曜日

川端龍子の抒情名画

月曜日・梅雨の晴れ間

「名作美術館(その128):半・室内、半・風景画」

川端龍子(りゅうし)、「佳人好在」、大正14年(1925年)
136 x 115cm、絹本・着色、京都国立近代美術館・所蔵

近代日本画界の異端、川端龍子の戦前の作品です。
季節は不明ですが、筆者が勝手に梅雨時の曇天の雰囲気を感じ、今回の紹介となりました。
描かれているのは、とある和室の食膳と、長い庇(ひさし)と竹縁台の向こうの庭の様子です。
漆塗りのお膳の料理は一流の板前料理人の手によるものらしく、食器もまた立派な品物です。
美しい畳に加え、庇や天井・障子窓・半閉じの雨戸などの設えも地味ながら、上質な造りです。
庭に目を転ずれば、シダや万年青(オモト)やヤツデらしき日陰を好む植物に囲まれた池が見えます。
左上の軒先の木にはカワセミらしき野鳥の姿もあり、池の中の鯉でも狙っているのかもしれません。
室内・屋外を包む光はあくまでも柔らかく、開放的ではない庵(いおり)のような佇まいが感じられます。
それもそのはず、画題の佳人とは美しい女性を指し、好在の意味は不明ながら、画家の心情では・・・。

限られた室内と庭の一角を見ているだけで、筆者の想像・妄想は限りなく広がり、一遍の映画と化します。
ちなみに場所は京都の奥座敷・南禅寺界隈の高級別荘群の一軒との事、社会的名士のみの住処です。
静寂な趣きが漂う庭の池の水も、明治時代に築かれた琵琶湖疏水による引き水なのかもしれません。
緻密に描かれた自然と人工物の細部と、拡散した淡い光とが織りなす非日常世界、見所は尽きません。

前回の当コーナーのボナール作の室内、屋外半々の「窓」との共通点・相反点など、比較も面白いですね。
両作品共に親しみや憧れ、違和感や臨場感など、様々な感情が湧き上がり交錯する奥深い抒情名画です。

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「ミュージック・ギャラリー(その156)」

(画像は別ですが)この曲、以前にもアップしており、今回が2度目の登場です。
上の作品とは直接的な繋がりはありませんが、共通点は梅雨時・曇天の雰囲気です。
「星影」の曲名からすれば晴天なのですが、しっとり感を感じ筆者が勝手にこの時期に聞きたくて選びました。

「星影の小径」/ちあき なおみ

しっとりとしたエアー感ある糸を引くような歌声、遠くなりつつある「昭和」の雰囲気です。
上の絵画作品同様、気品ある抒情はいつ聞いて(見て)も良い気分にさせてくれます。
ともすれば つい鬱陶しい季節と感じてしまいがちですが、この季節ならではの情緒を楽しみたいと思っています。
道すがらの紫陽花たちの移ろいゆく淡い色彩の柔らか花火を道連れに・・・。

By 講師T

2015年6月14日日曜日

AYさんの初本画、祝誕生

日曜日・曇り(時々 晴れ)

AYさん、初・本画の完成を目指します。


AYさんのアトリエでの初・本画(中国画模写「芙蓉図(李迪筆、国宝)」が、本日めでたく完成しました。
原画の持つ馥郁(ふくいく)たる香り漂う雰囲気を継承し、構図や一部の形にアレンジを加えて描画。
更に原画の経年変化の褪色を推量し、AYさんなりの彩色が施され、美しい絵画の完成となりました。
用紙に施した絹張りの中間調有色下地が活きた秀作絵画(画材はアクリル絵具使用)の誕生です。
(実際にはしばらく時間を置いて見直し、細部を補彩して最終仕上げ、落款が施される予定です。)

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RSさん、前回から開始した水彩画の続きを行いました。
RSさん、基本となる構図・線画取りを終え、彩色を開始しました。
今日は基本の下地色3色が、ウォッシュ法(筆触無しの平塗り、海と空)と、筆触利用法(山の緑)で塗られました。
下地のこの時点で、空気感のある良い雰囲気が画面から漂い出しました。
次回の続きが楽しみです。