アトリエ・マイルストンブログ

2016年10月3日月曜日

ボナールの秋、「ブドウ」

月曜日・雨

「名作美術館(その192);ボナールの秋、「ブドウ」

2週続きのボナールの作品世界をお届けします。
数々の美しい静物画を残してくれたボナールの、今回は特に秋の味覚ブドウが描かれた作品に注目しました。
細部の形状やニュアンスを描かずに、その果物たちのオーラとも言うべき存在の愛らしさが表現されています。




今回は詳細データなどにこだわらず、ただ作品世界の光や空間を味わいましょう。
ボナールのまったりした芳醇な色彩と形体・その空気感、秋の果実にもピッタリです。

秋の味覚、ブドウはナシと共に筆者の大好きな果物です。
見た目良し、香り良し、食感良しの3拍子揃いの恵みです。
人間の営みをこよなく豊かにしてくれるブドウ等の果物たち(併せて収穫者・供給者たち)に感謝です。

* * *

「(その229);秋深まらず、夏去らず歌」

今年は秋の訪れが遅れているようで、気温・湿度の高い日々が続いています。
従って当コーナー恒例の「秋唄始め」も日延べ続きとなり今日に至っています。
筆者脳内の自動選曲装置にも、秋風情が漂う曲が一向にかかってはくれません。
天気予報では明日も「真夏日」に近い気温になりそうだとの事、かくなる上は思い切って「夏帰り」とします。
一足早く秋の味覚を視覚化した上のボナール作品のBGMとしても良いかも知れません。
その際には、曲名を勝手に変更して「サマーズ・メモリー」として聞くのも悪くありません。

ゴンチチ、「サマーズ・メロディー」
CONTITI, "Summer's Melody"( Guest Vocal by Teresa Bright )
花々の香りを乗せた爽やかな風を感じるスゥイート&リラックスな雰囲気がたまりません。

知らない方には奇妙なグループ名に聞こえますが、ゴンザレス三上(左)とチチ松村(右)のデュオです。
技巧に偏重しない歌心溢れるアコースチック・ギターを奏でる れっきとした熟年日本人アーチストです。
チチ松村さんは、以前、故・中島らもさんと組んでラジオ「らもちち夜話」で軽妙な話しをしてくれてました。
最近でもNHKラジオで世界の民族音楽を三上さんと紹介していて、その軽妙かつ深い話は秀逸です。

この曲、以前紹介したレスポールやサント&ジョニーの甘くロマンチックな曲調を彷彿とさせてくれます。
聞き覚えのあるような透明感溢れる歌声は、ハワイの3人組ナレオ(Naleo)にも通ずるものがあります。
残念ながらそのナレオは解散したようですが、もしかするとそのメンバーの一人だったかも知れません。
結婚式・披露宴の際のBGMとしての利用にも人気があるような事が、ネット上でも紹介されていました。

「秋深まらずの夏引きずり」の蒸し暑い日々、一服の清涼剤になれたのなら幸いです。

By 講師T