アトリエ・マイルストンブログ

2019年10月7日月曜日

残暑な秋の沖縄音楽・新旧特集

月曜日・曇り
アトリエ、お休み日
「投稿時差、ご容赦」
_(._.)_



さて、夏のような気温が続いている今年の秋ですが、そこで4週前の沖縄音楽にからんでの今回の特集を企ててみました。

「ミュージック・ギャラリー(その380)」

残暑な秋の沖縄音楽・新旧 織り交ぜ特集」


まずはトップ・バッター、地元沖縄を拠点としつつ、東京でも音楽活動を行っているシンガー・ソングライターの動画作品です。
映像表現としては古典的な手法と言っても過言ではない動画の逆回転効果が自然かつ新鮮であり、面白い効果を出しています。
伸びやかな歌声となかなか含蓄のある歌詞による佳曲と共に、自然でいて不思議感たっぷりな動画映像をもお楽しみ下さい。

( PC本体やスマホ等では充分・良質な中低音再現が不可能なので、外部スピーカーやヘッドフォーンに接続してご鑑賞下さい。)

マイコ、「ラヴィン・ユー」(2014年)
Maico , " Lovin' You " PV

故郷・沖縄ならではの美しい夕刻の海や、見知った場所やそうではない場所の数々が筆者の郷愁を誘う最近のお気に入りの動画です。
ちなみに、動画後半・海中からの二人の子供の出現シーン、初めて見た時には深夜ながら思わず叫び声を上げて驚いてしまいました。

曲本体の方は、
御本人の奏でる生ギターのアルペジオ・カッティングを中心としたアコースティック・サウンドが瑞々しく秀逸です。
人称を男性形で歌う女性シンガーたちがいつしか当たり前のようになったJポップの世界ですが、違和感もすっかり薄れ、
若い世代に着実に定着したようで、昭和のロマン歌謡のような男性が女心を歌うのとは対照的で、時の変遷を感じます。
筆者的には、昭和のロマン歌謡よりはJポップ・スタイルの方が好ましいとは思いますが、されど大賛成とはならず、
モラトリアムな若者(特に女性)の心理を、これまたモラトリアムに傍観しているのが正直な心境と言ったところです。


本日の2曲目もMaicoさんのPVを続けます。
自然に対する深い想いを美しいメロディーで歌い上げた素晴らしい楽曲で、このシンガーの存在自体を讃えたいと思います。
(上から目線、ご容赦<(_ _)>)
PV映像の方も少々地味ながら、美しいシーンとなっています。

マイコ、「ビューティフル・ワールド」(2017年)
Maico , " Beautiful World "  (Official Video)

聞き取った詞を、以下に記しておきます。

こんな夜だからこそ 自然の神様にお祈りしよう
見知らぬ誰かが僕らのため 毎日しているように
日々の生活に勤しんで 気づけずにいたこの幸せ

空に見守られ 海に抱かれ 大地に愛され
Beautiful World  この世界はこんなにも素晴らしい
Beautiful World  あなたのために書いたこの詩(うた)を歌うよ

留まることなく変わり続け 人の心もその根っこも
時に迷って苦しくなる みんな同じだよ
Beautiful World  この世界がこんなにも愛おしい
Beautiful World  あなたのために書いたこの詩(うた)を歌うよ

Beautiful World ~ Nem~,・・・~, Beautiful World ・・・~

僕らがいつか 星になるとき
あなたのことを 照らすだろう
終わることない愛を知って
光り続けるでしょう

以上
( 追記:「あなたのことを照らすだろう~」含蓄ある詞ですが、言う間でもなく"Mother Nature"の地球であり、
または複数の意味合いも含まれていて、そのもう一つは母なる地球上に生きるあなたのことかもしれません。)
( 日常における男女間の数多の恋愛詞を超えた、大きな世界観や視点・価値観に感動します。)


この地上、この世(人間界)は、
父なる天体「恒星・太陽」や母なる「惑星・地球」、そしてあらゆる生き物の生死に広く深く影響を及ぼす「衛星の月」など・・・、
それらを生命活動の全ての素として存在しています。
それらには、一見"Beautiful"とは対極を成すような醜悪・冷酷・非情な事物も多数存在し、命を育みながらも同時に脅かす存在でもあり、
だからと言って忌み嫌って目や心を閉じるのではなく、近寄らずに遠ざけ、自らの感性で美しいものに着目することが能動的な行為です。
だと、思います。
(*^-^*)
「チバリヨ~!」

* * *

これから登場する3名のうら若き女性、実は当コーナーの9/9「沖縄ポップス」の比嘉セリーナさん(13歳当時)の動画に出ていました。
オーディション番組の「野外」での選考で、共に残りぬいたライバルとして神妙な表情で登場していて、その番組を今回お借りしました。

さて以下は5年前の動画ですが、以前 故郷で催された「Xファクター沖縄」と言うオーディション番組の時の一コマです。
弱冠13歳と言う女子中学生の登場・演目披露に、その非凡さに審査委員一同が目を丸くして驚嘆し絶賛していました。
人気TV番組「カラオケバトル」のようなコンピューターには絶対に理解できないその非凡さに筆者も感動しました。

X ファクター沖縄・U-18 第2次審査、山田なづ(当時13歳)、2013年

英語の発音も言葉のキレも問題ありですが、13歳にしてこの声質・個性は貴重です。
ブルージーでファンキーなR&B独特の空気感やテイストで、会場の観客や審査員たちをうならせた逸材です。
そのなづちゃん、他の審査ではあの故・エイミー・ワインハウスの"Rehab"も歌っていて、それも秀逸です。

「 後日追記 」
(ちなみに山田なづちゃんは当オーディションで最終的に「明日の才能」と言うことで2位でした。)
(「今日の才能」の1位に輝いたのは東京出身の甘露寺絢子さんで、その歌唱・選曲は秀逸でした。)
( 機会があれば彼女の特集があるかもしれません。その彼女もめでたくデビューを果たしています。)


そのナズちゃんもめでたくデビュー出来たようで、自作曲のPV動画を見つけました。
当時のイメージとは随分とかけ離れた雰囲気になった顔のアップの動画、筆者個人的には失敗だと思いますが、
自作詞・曲の不思議な浮遊感あるアンニュイ空間は、やはりただ者ではない雰囲気を漂わせていて、快感です。
そのヒットねらいではないアーティスティックなプロデュースに賛否が分かれるところですが、何はともあれ、
「デビュー、おめでとう!」

ナヅ、「フェア」
Naz, " Fare " , Music Video

" Fare " Music:Naz Words:Naz there is a person who‘s screaming alone never hear the other's do you think you have been spending the painful life? tell me you walking by what? what are they doing god damn their life. lalala... (♪♪♪) it's FARE to go anywhere. this world has so many.and at last we found it and breathing. sometimes i feel that the world seems dark then i break but life includes everything and this is mine to love. show me,you walking by what? what are they doing god damn their life. lalala... (♪♪♪) it's FARE to go anywhere. this world has so many.and at last we found it and breathing this world has so many.and at last we found it and breathing -------------------------------------------------------

筆者、何故だかフランスの異色歌手ブリジット・フォンテーヌの「ラジオのように(1969年)」を連想してしまいました。
狭い音楽ジャンルに捉われない自由な歌唱や編曲等がそうさせたのでしょうが、彼女にもそんな生き方が似合いそうです。
本土(東京)的コマーシャル・ベースに流されることなく、彼女自身の道を冒険しつつも、熟成してもらいたいと願うばかりです。
「チバリヨ~!」

* * *

動画3人目は、やはりオーディション番組、Xファクター沖縄での審査曲の一つです。
英語の発音など要勉強ですが、その圧倒的な力強い表現力は「買い」です。
「上から目線、ご容赦」
筆者も大好きな米国のアン&ナンシー・ウイルソン姉妹率いるハートを取り上げたことに痛く感激しました。
人気TV番組カラオケバトルに登場するような技巧派などではありませんが、その粗削りなパワーが魅力です。

大城美友、「アローン(ハートのカバー)」 

 Miyu Oshiro performs "Alone" - TOP 6 LIVE SHOW - X Factor Okinawa Japan




彼女もまたチャンスを掴み、メジャー・デビューを果たしました。
( 筆者注:動画内 YouTubeで見ると言う箇所をクリックの上、再生してください。)

大城美友「オレンジ・バタフライ」

強力なハイノートが彼女の持ち味で魅力ですが、声帯など壊さぬよう、また年齢相応に味も加わるよう願っています。
今後はハスキー・レイジーな中低音を活かした楽曲も大いに有りだと思います。
「チバリヨ~!」

* * *

動画4人目の彼女もまたXファクター沖縄での出演シーンで、ロック好きな筆者、審査曲を2曲、取り上げました。
シンガーでありドラマーのさくらちゃん、その個性的な歌唱にはロックのエグ味が高密度に内在されていて快感です。

伊舎堂さくら(当時14歳)、「ロックンロール(Rock and Roll)」

 Sakura Ishadoh performs "Rock and Roll ( / Led Zeppelin Cover ) " 

- PLAYOFF LIVE SHOW, X Factor Okinawa Japan 2014




伊舎堂さくら、「ヴァ―ン(Burn)」Deep Purple Cover

 Sakura Ishadoh performs "Burn" - TOP 6 LIVE SHOW - X Factor Okinawa Japan


さくらちゃんの激熱唱とハギレの良い力強いドラミングに、筆者の血も胸も騒いでしまいました(チム・ドンドン!)。
追記:熱唱が終わった後の拍手で埋められた観客席に、何と下記登場JETのカズフミさんの姿を発見しました(6'05"過ぎ)。
(*^^)v

* * *

ロック少女の伊舎堂さくらちゃん、地元沖縄のベテラン・ロック・バンドとの共演が実現しました。
他の動画でもACDCの曲をドラムを叩きながらパワフルにボーカルも取っていて、今後が楽しみです。

夏場の沖縄ではもう恒例となった野外フェス「ピースフル・ラブ・ロック・フェスティバル」でのライブ映像です。
撮影が遠距離で「引き」ばかりなので、視覚的には迫力に欠けるものの、その分厚いビートとサウンドが快感です。

伊舎堂さくら「Burn」、沖縄の プロ・バンド「ジェット」との共演(2013年)

 Sakura Ishadoh Drum performs, with JET


ジェットの二人のプロのパワフルな演奏に、一歩も引けを取らない力強いさくらちゃんの本物の力量・貫禄にはもう脱帽です。
3Pバンドの一員として、力負けもせずにしっかり渡り合っている姿は感動的です。
ステージ上を右往左往しているのはドラムを代られた実際メンバーのコ―ちゃんです。
本土のバンドにはない重厚なボトムと、力強いビートが超快感です。
さくらちゃんの今後の活躍もおおいに楽しみです。
「チバリヨ~!」

JET メンバー

現ギター:KAZUFUMIさん
(元ギター:故・ジ三―さん)
ベース&ボーカル:ターキー(喬)古堅
ドラム:コ―ちゃん(故・長浜浩二)



「追悼特集」

特集最後は長年に渡って、在沖の米軍関係者たちに支持されてきたベテラン・ロッカーの面目躍如な動画の登場です。
ロックバンドの一つの醍醐味であるトリオ(3ピース・バンド)演奏のシンプルさが典型的なアレンジで快感です。
本土では決してお目にかかれないオキナワン・ロックならではの気張らない後乗りビートがやはり肝であり魅力です。

極めてシンプルそのもののリズム隊(ベース&ドラムス)に乗って、ジ三―さんのギターが気持ちよく空中遊泳して快感です。
ドラムスのコーちゃんのプレイも味わい深く、沖縄のベテラン・ロッカーならではのまったりとしたグルーブ感が超快感です。
彼の非凡なフィルインやソロはセンスもノリも良く、正に後乗りビート・ドラマーの鑑と言って差し支えないお宝的存在です。
ギターのジ三―さんもまた30年以上のキャリアを誇るベテランだけあって、コ―ちゃん同様に味わい深いサウンドが極上です。
骨太で腰のある大人のロックならではの本当の本物ならではの横綱ビートと、そこから醸し出される色気、とくとご堪能下さい。
( 筆者注:当動画もまた画面内 YouTubeにてご覧ください、をクリックの上ご覧になってください。)

ジェット、「ラダー・ラブ」
The Jet, " Radar Love (Golden Earring cover) ",1998

淡々・熱々でいて重厚な粘りのツー・ビート・ロック、大人のロックの色気満載なトリオ演奏が最高です。
このグルーブ感!「いやあー、もうたまりませんね。今すぐにでも お酒が欲しくなってきますねえ~💛」
V(*^-^*)🍷

とは言え、今回は趣を異にして、別の特集として取り上げさせてもらいました。
お酒を楽しんで、ほろ酔い気分に浸りたいのですが、実は残念ながらギターのジ三―さんが数年前に亡くなっていて、
そのジ三―さんに続き、「コ―ちゃん」の愛称で親しまれた長浜浩二氏もまた3年前に逝去されたと聞き及びました。
筆者も70年代中頃に、沖縄はコザのライブ・ハウス「キャノン」にて、彼の肖像を撮影させてもらったことがあり、
その訃報は衝撃的で悲しくもあり、オキナワン・ロックの一つの時代の終わりの象徴としての感慨もありです。
夜のコザ(沖縄市)の街に長年に渡ってロック音楽を轟かせ響かせてきたジェットの活躍ぶりを偲ぶ動画となりました。
彼らの他の動画にも、米国本土の方からもたくさんのコメントが寄せられていて、彼らの人気の片鱗が伺えます。

彼らの味わい深い演奏を聴いていると、つい馥郁たる芳醇なタバコやお酒の香りを連想してしまいます。
彼らの私生活においても濃厚なお付き合いがあったようで、それが結果的に彼らの健康を奪ったようです。
今頃は天国で再会し、煙草を燻らせ お酒を飲みつつ、渋いロックやブルースを楽しんでいることでしょう。
🍷(-。-)y-゜゜゜
飽くことなく・・・、楽しみながら、ずっと・ず~っと・・・。

何しろ、彼らのレパートリーは優に1000曲を超えるのですから・・・(@_@)。
あらためてオキナワン・ロッカーのお二人の冥福をお祈りいたします。

By T講師



(恒例?となりつつある)「後日追記:新旧の沖縄音楽に寄せて」

2019年、米軍統治下の戦後のオキナワが、祖国復帰して県となり40数年の歳月が流れました。
それは筆者の上京と同時期でもあり、それなりに感慨深き歳月の重なり・重みでもあります。
その間に数多くの若者たちが音楽界を目指しデビューし、或る者は生き残り、或る者は消え、
少しずつですが、芸能と音楽の島と言うイメージが全国的に蓄積され、認知されてきました。
ロック、歌謡曲、島唄、Jポップ、ダンスユニット等々、そのジャンルは多岐に渡っています。

「沖縄と東京」、それは「地方と中央」と言う図式にも置き換えられ、その関係性に於いて、
必ずしも才能ある者だけが人気を得、定着し、そうではない者が去ったわけでもありません。
「人の世も、その定めも浮世の摂理」、筆者はその運・不運を遠く・近くで見てきました。
「時代との接点がもう少し良ければ」「所属事務所がこうであれば」「楽曲に恵まれれば」
消え去った彼らのその理由は種々様々です。
多くの才能たちが島で育ちそこで開花し、また島を離れ旅立ちそこで開花し、または開けず、
志折れ、夢破れ、別の道を歩み、島の内外にて第二の人生を送っている者たちも多数です。

人生・歴史に「if」は存在しないとよく言われますが、社会に於いて運不運は正に紙一重です。
ただその運不運を決する要素が、あまりにも純粋なものではないようなことも多々あります。
音楽界では少なくとも実力や才能の発露の場が公正に与えられ試されることを願っています。
歌手はその歌で・・・、演奏家はその演奏で・・・、ダンサーはそのダンスで・・・。

故郷・沖縄の才能豊かな若者たちの益々の登場・活躍を大いに期待している老兵な筆者です。
( 以上、後日追記でした。)

* * *

P.S. 今回もまた支離滅裂 兼 舌足らずとなってしまいましたが、PC内での紛失を怖れ、推敲無しで取り急ぎアップしました。
( 今夜もそろそろワインが飲みたくもなってきたし・・・[こっちが本当はメインの理由だったりして])
けっして、そんなことありません。でも、後日・追記、あるかもしれません。
(;^ω^)
(#^^#)

* * *

「追加・後記」

「台風19号、要・最大警戒!(記、10/10・金)

今週末に最接近・上陸の予定で、その勢力は驚異的です。
すっかり台風慣れしている沖縄育ちの筆者ですら、その超強力な風力には大きな懸念を抱いています。
筆者・小4の頃の台風が最大と記憶していて、その時の風速が平均50m、瞬間最大が70m!でした。
筆者の自宅は那覇の市街密集地で事なきを得ましたが、郊外の木造家屋は大きな被害を被りました。
従来、台風に強い構造の沖縄の伝統的家屋ですら、その物凄い風力には多数の住宅が倒壊しました。
家畜小屋のコンクリート・ハウスに逃れた住民らが多く、幸いにも人的被害はありませんでしたが、
台風対策に乏しい本土の家屋では?
はっきり言って「チョー・やばい!」と思います。
停電・増水・冠水や、猛烈な強風による家屋(屋根・窓ガラス等)・自動車・屋外物置等の被害対策に努めましょう。
上陸地点や地理的状況次第では、生命に危険が及ぶ事象も充分に有りなので、早め早めの判断・避難行動が肝要です。

アトリエも、もちろん3連休です。
お互いの無難・無事を祈りましょう!

再追加(10/12・日曜日・午前10時 記)

台風19号、我が町・厚木は幸いにも何事もなく無事 通過したようです。
昨夜は「相模川の氾濫」の緊急告知メールが頻発し、騒々しい夜となりました。
が、12時過ぎには「台風の目にでも入った?」と感じるような静けさに・・・。
その後も風雨共に何事もなく、まるでエアー・スポットの中のような状態でした。
他の地域では水害など広範囲に発生していて、その影響の重大さを痛感しました。
取り急ぎ、報告まで

当真