アトリエ・マイルストンブログ

2015年12月16日水曜日

HNちゃん、久々模写・再開

水曜日・晴れ
穏やかな小春日和の1日でした。

印象派絵画の点描のようなイチョウの落葉とドウダンツツジの紅葉(玉川小)
* * *

中学進学以来、体育会系クラブに所属、しかもキャプテンになったHNちゃん、その間隙にやって来ました。
その久々HNちゃん(中2)、昨年夏前に描いていたゴッホの油絵「タンギー爺さん」の模写を再開しました。

 左:色鉛筆で輪郭・再線描。    右:久々の彩色開始です。

再開前の画面。

HNちゃん再開の彩色、今日は背景の青灰色や洋服の水色、アクセントとなる赤色等を加筆しました。
細部に密度が加わり、更に人物各部にも立体感も出てきました。
今日の描画作業で、一気に仕上がりの雰囲気が明確になってきました。
次回の更なる加筆が、おおいに楽しみです。

2015年12月15日火曜日

祖母・孫娘の快作、祝完成

火曜日・曇り

TOさん、製作中の木版画の試摺りを続けました。

   摺り上がりの紙をめくるTOさん。     主版の前に摺った下地・多色版。  

TOさんの本日の1版多色の2版重ね試摺りが、しっかり摺り上がりました。
下地として摺った桜の花びらの色が少々濃過ぎましたが、一段と良い雰囲気が増しました。
ヒヨドリたちの躍動的な動きや、湿り気を帯びた春爛漫の空気の堆積が濃厚で良いですね。
次回の最終摺りが楽しみです。

* * *

久々YSさん、自宅で製作していた油絵の仕上げを行いました。


YSさんの風景油絵「秋景色(講師による仮称)」が、本日めでたく完成しました。
今日は全体的にポイントとなる箇所の色彩や細部に加筆し、画面を締めました。
常緑樹の緑と紅葉の対比、更に暖色系の紅葉と寒色系レーキ赤の遊歩道との調和も心地良いですね。
居住地・森の里の遊歩道並木の桂の木の紅葉が美しく、凛とした清楚さが素晴らしい作品となりました。

* * *

上記登場のYSさんの孫娘のRSちゃん(小3)も、学校帰りにやって来ました。


RSちゃんの久々・水彩画は、図鑑から選んだネコの姿でした。
4歳の頃からアトリエを楽しんできたRSちゃんならではの観察・描写力で、表情豊かなネコちゃんが出現。
RSちゃんらしい鋭さで、特に顔面の輝く目や口元などがしっかり活き活きと表現された水彩画となりました。
アメリカン・ショートヘアー独特の模様も淀みなく一気に筆が運ばれて、画面の瑞々しさに貢献しています。

2015年12月14日月曜日

久々、パスキンの少女像

月曜日・曇り
アトリエ定休日

「嬉しいお知らせ : 憧れのLED、全室導入!」

当アトリエや学童クラブ室など、建物内・全室の蛍光灯を全てLEDに交換しました。

1メートル強もある30ワット管が上下階で何と60本余もあり、取り付け業者さん二人に頑張ってもらいました。
蛍光管の交換のみならず、内部パーツの取り付けもあって、全ての交換まで朝から夕刻まで要していました。
でもそのおかげもあって見違える程とても明るくなり、耐震安全性や省エネ効果も期待でき 、嬉しい限りです。

* * *

「名作美術館(その150):パスキン作、小さな女優」

Jules Pascin  " La Petite Actrice "

当コーナーでは久々登場のパスキン作品です。
「小さな女優」または「幼き女優」とでも訳せば良いのでしょうか、年端もいかない少女が横たわる油絵です。
但し、目を閉じているのではなくて、判然とはしませんが、物憂げな眼差しをしているようにも感じられます。
また少女が身体を預ける寝具も大きなクッションのようでもあり、その置かれ方や位置も判然とはしません。
室内もまた同様で、壁面やフロア面の境界も不確かで、柔らかな光線らしき色斑が画面中に漂っています。
「パスキン・マジック」とでも呼びたくなるような、見るものにその想像や判断を委ねる「あやふや絵画」です。

そのあやふやさが少女の表情にも表され、タイトルの「女優」と言う言葉がいっそう謎めいて活きるのです。
物質の対象物だけではなく、その手前や周囲の画面中で溢れ出る光と空気の織りなす空間も絶品です。
正に女性の艶やかさを描くことに卓抜した目と感性を持った稀有の画家パスキンならではの少女像です。

* * *

「ミュージック・ギャラリー(その177):小春日和」

パスキンの暮らしたフランスはパリ繋がりで、この曲を選びました。
フランシス・レイ作曲の映画音楽「パリのめぐり逢い」のテーマ曲です。
今回はご本家の演奏ではなく、ライバル楽団のバージョンを選びました。

BGMとして、上作品の室内光をこの季節の「小春日和」に見立てるのも良いかも知れません。
(但し、利用した動画のタイトル・イラストは夏のようですが・・・。)
少女のまどろむ瞳や室内光が時に揺らめき瞬くようで、快感です。


「パリのめぐり逢い」 / フランク・プールセル・オーケストラ
Franck Pourcel Orchestra , "Vivre Pour Vivre (Francis Lay) ",1967

筆者・若かりし頃、流行した欧州系のイージーリスニング・ミュージックにジャンル分けされる楽曲です。
ごく幼少の頃よりインスト(歌の入らない器楽曲)好きな筆者には、正にジャンル名どおりの存在でした。

他にも似たようなジャンルで、「ラウンジ・ミュージック」と言うピアノ・トリオ編成+αの数々もありました。
流行歌やポップスでは聞けないハモンド・オルガンやビブラフォン等の音色が心地良く感じられました。
幼少期にあった米軍の有線放送ラジオから流れ出でるそんなスローバラード・インスト曲、快感でした。
柔らかな光の木漏れ陽が瞼に遊び、やがて忍び寄る睡魔に身を任せる瞬間がとてつもなく幸福でした。

往年のイージーリスニングの名曲たちに身を委ね、まどろむのもこの季節の小春日和の過ごし方です。
やがて、鼻腔の奥には幼少の頃に刻み込まれたミルク・コーヒーやバター・トーストの香りが蘇って・・・。
「遠くなりにけり、故郷オキナワ」

By 講師T

2015年12月13日日曜日

RSさんの植物画、完成間近

日曜日・曇り

AYさん、製作中の「彦根屏風・娘と犬」の描画を続けました。


AYさん、今日は着物の裾の茜色や布の折れ皺を描き、更に手や顔の肌色と目鼻も描き込みました。
その後、着物の袖や襟元の一部金模様を試験的に加え、仕上がりの雰囲気を一段と明確にしました。
足元の子犬を見おろす娘の表情も良い感じです。
次回の続きが楽しみですね。

* * *

RSさん、製作中の植物画の仕上げに取りかかりました。

RSさん、今日は各部の細部の加筆や調整を行い、完成まであと一歩と近づきましたが完成はならず。
次回、最終的な繊細な調子を加えて、仕上げることになりました。

RSさん、ユリの花びらの調子やシベの細部をしっかり描きこみました。
ユリ独特の華やかさや香りなどが出て、とても良い雰囲気です。
次回の仕上げが、おおいに楽しみです。

2015年12月12日土曜日

YSちゃんの空想画、祝完成

土曜日・晴れ
温暖で穏やかな小春日和の1日でした。

YYさん、製作途中だった「伊藤若冲の鶏図」模写を再開しました。


 YYさん、今日は手前にいる2羽の雛鳥を中心に筆を入れました。
その効果もあって、若冲独特の羽毛の細部などの調和が取れ、画面に活き活きとした空気が漂ってきました。
次回、ひょっとすると仕上がるかも知れません。
楽しみです。

* * *

YAちゃん(小5)、製作中の油絵の製作を続けました。

YAちゃんの空想画「冬の大木(講師による仮称)」、今日はその大木を中心に筆を進めました。
下方の枝に腰かけている少女が黒くなり過ぎてしまいましたが、不思議な雰囲気がいっそう強まりました。
次回はどんな画面になるのか、その続きが楽しみです。

* * *

先週、クリスマスの空想画を描き始めたS姉弟のYSちゃん(小5)、2コマ授業で、その仕上げにやって来ました。


 YSちゃんの空想・水彩画「クリスマスの日(講師による仮称)」が、本日 見事に完成しました。
想像で描いたとは思えないリアルさで、華やかなクリスマスの雰囲気をしっかりと表現しました。
その室内を楽しむ住人たちは右奥から登場するのか、それともこちらの画面側なのでしょか。
暖かなムード漂う室内や、窓の外の雪景色も見応えある秀作・水彩画の誕生となりました。

* * *

N姉妹の妹のCNちゃん(小2)、今日はペーパークラフトを楽しみました。

 CNちゃんが作ったのは新聞紙を利用した「手提げカゴ」で、可愛いカゴが2個出来上がりました。
手提げのグリップ部分も丁寧にしっかりと撚られていて、素朴で温かな雰囲気が素敵ですね。
水彩絵具を利用して、好きな色に染めてあげても良いかも知れません。

* * *

RH君(小2)、今日は図鑑からライオンを描き出しました。

RH君、適切な構図取りで、しっかりとした製作な形の線描を行いました。
水彩絵具でその全体的な下地色を2色施しましたが、今日はここまで。
次回の続きが楽しみです。

2015年12月11日金曜日

Yツインズの予想外・絵完成

金曜日・大雨強風・但し南風で温暖でした。

IKさん、前回持参して再試摺りをした銅板を加筆するため、版面へグランド引きを行いました。

左;流し引きを施した銅板。    右:2回目、ハケ塗りに変更。

IKさん、1回目は液体グランドを流し引きしましたが、粘度・濃度が濃く、描刻には不適と判断。
グランド液を溶剤(リグロイン)で更に希釈、結局 ハケ塗りに変更し、再コーティングしました。
加筆・描刻やその摺りが楽しみです。

* * *

Yツインズ(小5)、木工作を希望、今日はその構想や下絵描きを行いました。


SNちゃんの木工作でハリネズミを作ることとなり、その下絵を描画。
勢い余って下絵以上に描画、背景の草地や空も付け加え、予想外の動物絵として完成。
相変わらずの不思議な持ち味で、何とも可愛らしい表情のハリネズミが誕生しました。
次回からの工作も楽しみです。

* * *

一方のKNちゃんの木工作は四角い木箱とのことで、その見取り図を透視図法で描いてもらいました。
それはフタ無しのサイコロ型で、上図のように下絵もアッ言う間に完成。余った時間での描画を提案。
「じゃあ、富士山が描きた~い!」となりました。

KNちゃんの初パステル画「ダイアモンド富士」が、めでたくも見事に完成しました。
KNちゃん、画材の初パステルが性に合ったようで、いつになく大熱中。
こちらもSNチャン同様、予想外の迫力たっぷりの力作が出現しました。

Yツインズ二人揃っての予想を超えた快作・力作誕生、めでたしめでたし。

2015年12月10日木曜日

Iさんの木版・体験授業

木曜日・曇り(夕刻より雨)

体験授業にやって来たIさん、木版画で年賀状を作りました。


Iさんの木版画・年賀状がめでたく完成、早速摺り上がりました。
青空に屹立するめでたき富士と朝日を配した爽やかな構図が明快です。

  
Iさん、幾通りかの摺りと仕上げを行い、加えて消しゴム・ハンコも作り、押印しました。
お疲れさまです。
次回は、2人のお子さんが訪れる予定です。楽しみですね。

* * *

KIちゃん(小6)、製作中の木彫アザラシの続きを行いました。
前回のブログで今日は塗装に入れると記しましたが、細部の彫り作業を忘れていました。

 電動ルーター使用にて、顔面を彫刻するKIちゃん。

KIちゃん、アザラシの両目や鼻・口などの細部を彫り出しました。
アザラシ君(?)の顔面には、可愛らしい表情が現れ始めました。
次回こそ、最終研磨の上、塗装が行われる予定です。
楽しみですね。

 * * *

前回、おいしそうなリンゴの写生・水彩画を仕上げたRiSちゃん(小4)、今日から新作です。

RiSちゃん、最近 家で飼い出したと言うチワワを図鑑から見つけ、描き出しました。
今日は線描で形取りをして、下地となる暗い毛色を水彩で塗りました。
次回の続きが楽しみです。

2015年12月9日水曜日

TOさんの木版画、初試摺り

水曜日・晴れ

TOさん、描刻中の木版画、今日はいよいよの第1回試摺りを行いました。

描刻、最終調整中。         いよいよの試摺り。

描刻を終えた版木に、インク詰めを始めました。
TOさん、彫り終えた版木に多重色を乗せました。

TOさんの木版画「花嵐」初試摺り、めでたく摺り上がりました。
1版多色摺りの試み、大成功と言って良い効果が現れました。
桜の花びら舞う空の下で春の訪れに喜ぶヒヨドリたちの舞い、躍動的な作品試摺りの誕生です。

次回は第2版の製作に着手する予定です。
第2回目の試摺りも、おおいに楽しみです。

2015年12月8日火曜日

ジョン・バイ・アンディー

12月7日(月)・8日(火)合併編(天候:両日共に晴れ)
月曜日・アトリエ定休日

12月8日は20世紀の偉大なる音楽家、ジョン・レノンの命日で、それにちなんだ特集をお届けします。
「名作美術館(その149):ジョン・バイ・アンディー」
以前の当コーナーでの「モンロー・バイ・アベドン」のような苗字での題目も考えましたが、今回は名前の方で。


"John Lennon", By Andy Warhol, Silk-screen prints

上2点のシルク版画の作者もまた20世紀アメリカ・ポップ・アート界の旗手アンディー・ウォーホルの作品の一つです。
共に20世紀末に開花したマスメディア・アートの代表として各方面に多大な影響を与えたことは万人の知るところです。
ポップ・アーティストならではの軽妙な切り口で、ポラロイド(インスタント・カメラ)で撮られた音楽家を版画にしています。

作品に伝統的な肖像画としての人格表現は存在せず、その時代のイコン(象徴)として、グラフィック的に扱っています。
絵ハガキに良し、ポスターに良し、Tシャツのプリントに良し。正に複製を主目的とする複製集合体の逆説的作品です。
20世紀、巨大な資本や情報産業が闊歩した超大国ならではの自由と革新と虚無と軽薄さとが混合されたイコンです。

* * *

「ミュージック・ギャラリー(その176):ジョン・レノン追悼特集」

ご存じ、ビートルズの一員として前世期・世界を風靡し、また「愛と平和」を訴えた反戦活動家としての短い半生。
オノ・ヨーコと言う伴侶を得、既成概念を打破しつつ、また俳句に触発されたシンプルな歌詞をも産み出した男。
自己の弱さをも隠さず曝け出せた繊細かつ強い意志を持つ一人の男が産み出したセンチメンタルな名曲です。
上のアンディーとは、ある意味 対極を成すような生き方を始めた男・ジョンの到達した純真無垢なる世界です。

ジョン・レノン、「イマジン~ラブ(メドレー)」
John Lennon, "Imagine ~ Love (Medley) " (1971,70)

「イマジン」の詞はオノ・ヨーコから触発され、また「ラブ」は松尾芭蕉の句集から触発されて産み出された作品です。
贅肉を可能な限り削ぎ落としたシンプルな詞は、東洋の禅思想や当時のミニマル・アート等にも共通する世界です。
詞は一見(一聴)感傷的で甘口にすら感じますが、実際 実践・実現するには困難を極める超ハード・ハードルです。

平和を夢見、活動したジョン・レノン没後35年、世界は残念にも彼の描いた理想とは全く逆の方向に向かっています。
が、その精神はアイルランドのU2やノーベル平和賞・最年少受賞者のマララ譲などにも確実に引き継がれています。
世界を覆いつつある暗黒の中で、その光明が大きな明かりとなって人々の心中に広がることを祈らざるを得ません。
"Love & Peace, But Be Strong "

By 講師T