アトリエ・マイルストンブログ

2019年12月31日火曜日

大晦日はグレン・ミラーとルイで

月曜日・快晴

「大晦日!」


とても暖かな小春日和ならぬ大(!)春日和となり、ぎりぎりまでの大掃除が心地よく はかどりました。
!(^^)!

あっと言う間の1年間・・・、年々短くなる1年、また先も短き年の瀬なり・・・。
今年も残すとこ、あと30分程となってしまいました。30分後は新年2020年・・・。
お酒のせい(にしている)で、またまたブログ・アップが間に合いそうにもありません。
そこで、
(いつものことですが)未完ながらも無理やりアップを試みました。
お立ち寄りいただいた方、ありがとうございます。ご容赦ください。
では!

* * *

「ミュージック・ギャラリー(その395)」
「大晦日は何てたってグレン・ミラーとルイ(サッチモ)でしょう!」



筆者の遥か遠き小学生~中学生時代、テレビで映画を放映するのは年末くらいのものでした。
「グレン・ミラー物語」や「ベニー・グッドマン物語」や「五つの銅貨」等の音楽家が主人公のハリウッド映画。
またはトニー・カーチス、ディ―ン・マーチンやジェリー・ルイスら出演のドタバタ・コメディー映画等でした。
また筆者上京後も、ニュー・グレン・ミラー楽団の来日は、何故かいつも決まって年末の時期と記憶しています。

と言うそんな訳で筆者の年末の音楽と言えば、グレン・ミラー。
大晦日と言えば、サッチモこと我らがルイ・アームストロング。
日本語の歌よりも先に聴いたのが占領国アメリカの音楽でした。
恒例ながら、今回も両者の曲を取り上げさせていただきました。



筆者、幼稚園前後から聴き始めたグレン・ミラー楽団、その音楽は軽快でそのほとんどがお気に入りでした。
「アメリカン・パトロール」「茶色の小瓶」「イン・ザ・ムード」「ムーンライト・セレナーデ」等々多数。
また高1に在籍していた吹奏楽部でもパレード曲や公演などでもグレン・ミラーの曲を演奏もしていまいた。
筆者幼年期の米国音楽ベスト3は、ルイ(サッチモ)にナット・キング・コールに、グレン・ミラー楽団でした。
アイルランド民謡の「ダニー・ボーイ」もよく聴いていて大好きな曲でした。そんなメドレー、どうぞ・・・。

「ダニー・ボーイ」~「タキシード・ジャンクション(メドレー)」

Glenn Miller Orchestra  " Danny Boy – Tuxedo Junction "




この曲の軽快なスィング感も堪りません。サックス隊の甘いハモりも同様に快感です。

「真珠の首飾り」

Glenn Miller Orchestra ," A String Of Pearls "




グレン・ミラー楽団、最後を飾るのは以前にも取り上げたこの愉快な曲で。
「チュー・チュー」とは、「ポッ、ポー!」のような汽車の警笛のことだそうです。

「チャタヌガ・チューチュー」

 Glenn Miller Orchestra with Natalie Angst, " Chattanooga Choo Choo "


楽団員とゲスト女性シンガーのコラボ・コーラス、それにリーダーの歌唱、ご機嫌ですね。
ついでながら、楽団員の譜面台上の譜面の分厚さはハンパではない驚くほどの量(かさ)です。
昭和の電話帳か、はたまた現代用語の基礎知識(筆者は昼寝枕にも使用)かと見紛うほどの高さ・塊りです。
さすが、老舗の楽団だけのことはあります。
(-_-;)

* * *


大晦日恒例のこの曲、今回はロッド・ステュアートによるカバーを取り上げました。
感動的なシーン、大晦日に相応しいです。

ロッド・ステュアート、「この素晴らしき世界」

 Rod Stewart , "What a Wonderful World "

 ( from One Night Only! Live at Royal Albert Hall,U,K.)


心温まる素晴らしいパフォーマンスですね。
その昔、ロック・シンガー兼プレイボーイで名を馳せた彼、男性客の差し伸べた手は見えず、握りませんでした。
ちなみに画面左側の楽団で一人演奏なしの黒ドレスの美脚女性は、サックス奏者のキャンディー・ダルファーです。
オランダ出身の彼女はパワフル&ファンキーさが持ち味のプレーヤーで、当夜の別の曲でロッドと共演しています。



当コーナーでいつもお世話になっている投稿者様の動画、今回は「子供が泣いてる」を鳴くにしてしまったそうです。
「ドンマイ・ドンマイ」

ルイ・アームストロング、「この素晴らしき世界」、日本語訳詞付き




貴重なライブ映像もまたYouTubeよりお借りしてきました。

Louis Armstrong ' What A Wonderful World ' ,LIVE 1970 


1967年発表当時、人気絶頂だったビートルズを抜きさって全米1位に。
米国はベトナム戦争の泥沼で、兵士休暇場所だった筆者の故郷も騒然としていました。
人種差別など、様々な艱難辛苦を乗り越えてのこの満面の笑み、宝石以上の輝きです。
晩年は国連のユネスコ親善大使にも指名され、世界規模で多くの協力貢献をしました。
この動画の翌年、彼はその波乱万丈の生涯を閉じます。享年69歳。


Louis Armstrong & Kenny G - What A Wonderful World


ルイの死後にケニー・Gのソプラノ・サックスをオーバー・ダビングして出来た企画ものです。
彼特有の甘い抒情性が加わり、また新たな風と命が吹き込まれたようです。
動画末尾に記されている言葉が、筆者の胸にもまた静かに沁みわたります。
" We'll Miss You , Satchimo ! " 
as our great sweet Daddy !

* * *

「オマケ」

トリで締めたはずなのに欲張りな筆者、大好きなこの曲も聴きたくなってしまいました。
と言うことで、こちらの名曲を最後に・・・

「ハロー・ドリー」
" Hello Dolly "

冬に聴く彼の声は更に温かさに包まれていて、正に父親のような包容力が絶品ですね。
時代や世紀が移り変わっても、いつまでも聞かれ続けてもらいたい名曲・名歌唱です。




遅ればせながらの「新年追加版」をお届けします。


今回の大晦日に相応しかった動画を新年になって発見。
タイトルにもなっているグレン・ミラー楽団の演奏で。
( 筆者注:動画画面白線上の「この動画はYouTubeでご覧ください」をクリックしてご鑑賞下さい。)


HAPPY NEW YEAR 2020 !

「蛍の光」 (Fireworks and " Auld Lang Syne ")  By Glenn Miller


「皆様、良い年をお迎えください。」

v(#^.^#)v

アトリエ・マイルストン主宰:T講師こと 当真 英樹

( 大晦日としての旬はたったの僅か30分!願わくば新年のおとそ気分のBGMとしても立派に通用。ご利用をば。)
_(._.)_

2019年12月28日土曜日

チバりよー!京都橘、年末番外編

土曜日・晴れ
アトリエ、学童クラブ、本日より冬休み。


「アトリエ、本日・仕事納め」


今日からアトリエはお休みですが、日頃多忙なAYさんが本年最後の授業にやって来ました。
今日は、前回より開始した「蓮(連作予定の2)」の絵(金地・アクリル画)の続きを行いました。
主題となる蓮花の白地が施され、前景下部の蓮葉にも「垂らし込み技法」が用いられました。
その効果は次回からの本格的描写に活かされますが、既に良い雰囲気を醸し出しています。
新年明けの本格的描画が、今から大いに楽しみです。
「お疲れ様、良い年をお迎えください。」
(*^-^*)

* * *

「ミュージック・ギャラリー(その394)」

「チバりよう~! 京都橘・年末番外編」


以前、当ブログで記述・紹介(9月2日投稿)しました来年(2020年、と言っても4日後!)のカリフォルニアのローズパレード、
前回でお伝えしたとおり新年の我が国からの代表出場校が、Japan Honor Green Band、Kyoto, Japan  とだけ発表されています。
筆者(SNS 弱者)の乏しい情報収集能力では、その後の最新・追加情報は未だ得られず、推測の領域から出ることは不可能な状況です。

でも筆者、敢えて無謀な冒険をすることに決めました。

「京都橘高校・吹奏楽部マーチングバンドが新年のローズパレードに出る!」

との、独断・思い込みでの「壮行特集」を組ませていただくことにしました。
「ガセネタ(ニセ情報・フェイク・ニュースの類?)」をネットに上げることになるかもしれませんが、
その決意・確信((-_-;))を強く持ちつつ、以下の年末・番外特集を進めていきたいと思っています。
よろしければ お付き合いください。
「いざ!」

まず始めに、古~い動画をネットよりお借りしてきました。
以前TV放映された人気番組の動画なので、ご存じの方々も多々だとは思いますが、これは決して避けることの出来ない内容です。
世界中が絶賛・魅了された2018年のローズパレードの彼女らの雄姿は、こんな厳しい練習の日々があってこその結晶・結果です。
長尺ですが、アッと言う間に引き込まれてしまう感動的場面が満載です。

京都橘高校吹奏楽部 2011年総集編 

日本テレビ、「笑ってコラえて」 吹奏楽の旅、 Kyoto Tachibana S.H.S.Band


彼女ら、大会で最優秀賞・金賞を逃して涙をこぼしていましたが、そこまで欲張りは神様が許してはくれません。
「ダンシング・マーチングバンド」、その唯一無二・無比の宿命を負ったからには、諦めてもらうしかありません。
あの激しい連続ジャンプ中に、まともに吹奏しているだけでも神がかり的で、他の追随を許さない高度な技量です。
ダンスなしの強豪他校と互角に競り合えるだけでも凄いことで、国民栄誉賞の一つも授けたくなる我が国の宝です。
「もう感動・尊敬するしかないでしょう~!」


次の動画もまた日常の練習風景の一部を捉えた動画のご紹介です。
今や伝説とも言える2018年ローズパレードの8ヶ月前の様子で、何人かの見覚えある部員らが見え隠れしています。
トレシャツ・トレパン姿の練習の日々、それが本番当日には輝く「オレンジの悪魔(さん)」らに変身するのです。

京都橘高校・吹奏楽部・練習風景、2017年4月

日々のこうした地味・地道な努力の蓄積で、あの輝かしいローズパレードの奇跡的パフォーマンスが成立しているのですね。

今回は多くを語る気はありません。上の2本の動画(ネット上の一部です)を見てしまったら、偉そうな言葉は出るはずもなく、
「百聞は一見に如かず」の典型的見本のように、筆者個人的にもまだまだだし、まだまだ頑張らなければと、元気が貰えます。
彼女らの前途に明るい未来があることと、ご多幸・ご好運の豊かな人生を無力・影ながら祈るしか成す術はありません。
!(^^)!

* * *

彼女らの日々の「血」と「汗」と「涙」の結晶・結果としての、あの輝かしい笑顔と演奏とダンス、
今年もまた全米や全世界の人々をあまねく魅了し、笑顔にし、涙させるパフォーマンスを見せて・聴かせてくれることでしょう。
新年のローズパレード2020、
未だに正式発表こそありませんが、彼女らこそが絶対出場すると確信し、今回の番外特集とさせていただきました。
ローズパレード主催組織の規則にて同校の出場を最短5年とする縛りがあり、その抜け道の名義ではないかとの推測を、
筆者の勝手・独善・思い込み・希望ながら京都橘の彼女ら出場を「断定」に格上げ(?)し、この度の特集を組みました。
(万一、そうではなかった場合は、寛容な御心にて何卒 ご容赦・ご勘弁を・・・)
(;^ω^)
_(._.)_

 「京都橘高校・吹奏楽部・OG OBの皆さん、初出場の現役高校生の皆さん!」
 [全力を出し切って、笑顔・元気いっぱいで、デージ、チバりなさいよ~ !!!」
「機内の乾燥した空気で風邪などひかぬよう、マスク姿でぐっすり寝て下さいねえ~!」
( あれ?ちょっと待てよ、でも出るんだったら ひょっとしてL.A.に向けて、もうとっくに日本を発っているのかな?)
「その輝かしい雄姿・音がアップされるのを、首長くして遠く神奈川で待ってるからね~!」

V (#^ O ^#) V

「フレー・フレー・た・ち・ば・なー !!!!!」

By T講師
( 支離滅裂・ご容赦。今日はお酒なしヨッパライ状態です。)

2019年12月26日木曜日

ご機嫌ビート学童クラブバンド

木曜日・晴れ・冬休み2日目

「やってくれました!」

「学童クラブ・バンド、クリスマス・コンサート開催さる」


ご機嫌・ビンビン・ビートの活きの良い生演奏となりました。
「活きの良い」演奏を唯一(?)のテーマに日頃指導を行っている筆者としては、とても嬉しい結果でした。
筆者の緩~い指導の学童バンドより、技術力のある小学生バンドは全国的に多いのは確かなことですが、
ギターやベースがこれだけ元気にアタック音を響かせているバンドは、それなりに希少だとも思います。
エイト・ビートの基本であるビートを生み出すためには、表拍の元気な一撃アタックがとても重要です。
筆者、その目的で楽譜依存は可能な限り避け、耳と目から入るように手移し・音移しを心がけています。
日頃の緩い指導もあって、筆者の顔色を窺うことなく、聴衆に臆することもなく、元気印の笑顔でした。
エンディングの方法等、本番前のリハ不十分ゆえのミスも一部ありましたが、筆者的には大いに満足です。
「マイルストン・ミュージック・クラブ」の出演メンバーらも初めての演奏会を充分に楽しんでいました。
今回参加メンバーは小1~6の15名(5グループ、女子11名、男子4名)で、スタッフのYYさんも特別参加し、
欠席女子(小5)の代わりに2曲(ワイルドで行こう、スモーク・オン・ザ・ウォーター)でベースを担当し、
筆者(エレアコ)も参加の沖縄ソングの「ティンサグぬ花~島人ぬ宝メドレー」では三線も披露しました。
何はともあれ、充実した楽しいひとときのコンサートとなりました。
「やったね! カッコ良かったョ! お疲れ様! そして、ありがとう!」
(*^-^*)



と言う訳で、ブログ・アップ出来ず替わりの、

「ミュージック・ギャラリー(その393)」

「冬最中のビート・ミュージック」

今回の「マイルストン・ミュージック・クラブ・バンド・コンサート」の余波にてのアップとなりました。

中学年を中心とした3年組が演奏した「マネー」、
その本家のライブ動画を代わりにお借りしました。
彼らこそbeetlesではなく、本物の"BEAT"lesです。

ザ・ビートルズ、「マネー」1963年

The Beatles ," MONEY ",Live in Liverpool


「マネー」の歌詞、「お金」では良くないと考え、物真似のもの「まねー」に詞を改変しました。
「さあ、みんなで真似よ~う~。素敵なこと楽し~く~」「まね~、楽しく真似~」てな具合で、
そしてサビ部分で「ま~ね~て~、大きくなっ~たー!」と結んで、学びの内容に変更しました。


気を良くした筆者、早速「捕らぬ狸の皮算用」をしてしまい、その内にこの曲にも是非トライしようと思いました。
中学1年の時に出会ってエイト・ビートの醍醐味を知った筆者の思い出の曲で、その活きの良さは今もなお新鮮です。
これをカバーするとなると、全員の「元気印」を更にパワーアップしないと無理ですが目標にしたいと思いました。

ザ・ビートルズ、「アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア」1963年

 The Beatles , "I saw her standing there "-(LYRICS/LETRA) [Original]


「ビート・バンド」の醍醐味、半世紀以上過ぎてなお老体筆者の血と胸をいまだに騒がせています。
いつの日にか、学童バンドのメンバーらにもこの躍動感が乗り移ってくれることを希望しています。
但し、小学生時代に「楽器演奏の挫折」を味合わせるわけにはいかず、緩さはそのままかも・・・。
今、意欲が希薄でお休みしても、中学進学以降の再開機会も充分にとってあげなければなりません。

「ビート」や「ロック」に不向きな子も存在しますが、その子らには情緒豊かなスタンダード曲を伝授する予定です。
バイオリンやマンドリンやオートハープやチェロ(ベースとして)や管楽器等を用いての試みもまた楽しみの一つです。
!(^^)!

* * * * *

「お知らせ:アトリエ年末年始のお休み日」


12月28日(土曜日)より新年1月7日(月曜日)までの10日間、アトリエはお休みさせていただきます。
別日程のキッズ・クラスのオープン日は、後ほど当欄にてお知らせします。
新年のまたの来訪をお待ちしています。


当ブログは不確定ながら、年内にもう!~2回ほどアップする予定でいます。
年の瀬のご挨拶はその際に・・・

By T講師


2019年12月23日月曜日

恒例のクリスマス・ソング特集

月曜日・晴れ・寒さ本格化

昨夜の冷雨、今朝に気がつけば大山では今冬2度目の冠雪となり、白黒の対比が美しい光景となりました。



「ミュージック・ギャラリー(その392)」
「恒例のクリスマス・ソング特集」


今回こそ「リアル・タイム!」、またはその直前にでもアップしようと、ここ最近になく意気込んでいます。
「クリスマス」、その「旬」を過ぎてしまうとその価値半減どころか、見向きもされないのが世の常・人の常。
「さすがに、ここは絶対 はずせないでしょう~!」
と言うことで、いざ!

( 筆者注:何はともあれ、直前アップを優先。説明など能書き等は後日記述予定。クリスマス・ソング、まずはお楽しみ下さい。)

まずは、筆者の幼年時代の親子ラジオの思い出の曲を。
前回のナット・キング・コール同様、大変お世話になりました。

ルイ(サッチモ)・アームストロング、「ホワイト・クリスマス」、訳詞付き
Louis (Such-a-mouse) Armstrong , " White Christmas " with Lyrics

ちなみにサッチモとはルイのニックネームで、大きな口と言う意味。
シンガーのエラ・フィッツジェラルドが名付けたと言われています。
ナット・キング・コールの甘さとは対極のダミ声、それも魅力的です。




盲目の天才ギタリスト&シンガーの放ったスペイン語による大ヒット・クリスマス・ソングを・・・。
本土上京後はあまり聞く機会はありませんでしたが、祖国復帰前の故郷の英語放送KSBKでは定番曲でした。
カリブ海に浮かぶ小さな島国プエルトリコ出身のシンガー、スペイン語混じりながら全米中を虜にしました。

ホセ・フェリシアーノ、「フェリス・ナヴィダ(クリスマスおめでとう!)」

Jose Feliciano - Feliz Navidad [letra / lyrics]




以前予告した80年代ブリティッシュ・ポップロックの懐かしい名曲を・・・。
筆者も大好きな12弦ギターの哀愁ある調べが良い味、出しています。

ザ・プリテンダーズ、「2000マイルス」
The Pretenders , " 2000 miles ", with Lyrics




上から繫いての登場のブリット・ポップの大ヒット、今ではクリスマス時期の超スタンダードを・・・。

ワム、「ラスト・クリスマス」
Wham -" Last Christmas ",with lyrics, 1984




前回の「スターダスト」に続いての連続登場です。
筆者の大好きな往年のアメリカン・テイストを現代に蘇らせた若手ジャズ・シンガーのご機嫌な歌唱を・・・。
フューチュアーされたプッピ―二・シスターズのきらびやかで楽しいコーラスも快感です。

マイケル・ブーブレ&プッピーニ・シスターズ、「ジングル・ベル」

Michael Bublé - Jingle Bells (Feat. The Puppini Sisters) [Official Lyric Video]




子供心に還って・・・。「ユ・ベラマッチャ!」って唄ってました。
(#^.^#)

「サンタが街にやって来る」、カタカナ+日本語訳詞付き、

santa claus is coming to town ~ Japanese





筆者・高校時代、多大な影響を受けたビートルズはジョンの名曲を・・・。
故郷沖縄はベトナム戦争の喧噪で湧きかえり、米国本土や日本本土でも「反戦学生運動」が盛り上がり・・・。
南の小島にもそれらの影響が押し寄せ、きな臭い騒然とした時代でした。
動画はクリスマス情緒で平和そうですが、その詞は重く、今もなお筆者の胸を押し潰し続けています。

ハッピークリスマス/ ジョン・レノン/日本語訳詞

John Lennon & Yoko Ono ,"Happy Christmas (War is Over ) "

/ The Plastic Ono Band · The Harlem Community Choir, 1971




Happy Merry Christmas !
and Happy New Year !

to
Patricia & Christpher
Joyce & Hugo
Jenny & Ken, Yuu & Yuki
Lydia & Yuei
Camila & Tosten
and Yurg.
and
 Everyone.

from Mariko & Hideki
( So far away from you, Time & Distance. )
( I miss you, It's so long long time I saw you last. )

* * *

以上、
当コーナーにて今までにご紹介したクリスマス・ソングを中心にバーゲンセール的にならべてみました。
年の瀬の慌ただしさが周辺にも一気に押し寄せてきましたが、一幅の清涼剤になれたのなら幸いです。

By T講師
( まずはクリスマス直前のアップを、と言う目的は何とか果たせました。能書きや脱線話等、後述あるやも・・・)
v(*^-^*)v

クリスマス・タイム、その情緒を どうぞ楽しんで下さい。

(25日ですよ!25日!本番は。24日で終わる若者ら、25日朝で終わる子ら、余りにも多し。)
( イブは、言うなれば大晦日!)
「一体、どうなってんの~!?」
(;^ω^)

我が町・森の里自治会設置の大型イルミネーション。
今年は当日25日夜まで点灯しているのでしょうか?

2019年12月16日月曜日

冬空できらめく「スターダスト」

月曜日・快晴・小春日和
アトリエお休み日

相も変わらずの投稿時差、ご容赦。
_(._.)_

「ミュージック・ギャラリー(その391)」
「冬空で煌(きら)めく数々の「スターダスト」


当コーナーにて続いている「ウォーム・ジャズ特集」の4回目、
やはり筆者幼年時代に真空管ラジオ(有線放送)から流れ出でてきた思い出の曲の一つを取り上げます。

幼少の頃、筆者が初めて接したのはこれらアメリカのヒット曲やスタンダード・ナンバーでした。
幼稚園前後の筆者、「親子ラジオ」と呼んでいた有線放送にて100%の米国音楽を朝な夕なに聴き、
その木製の真空管ラジオから流れ出でる軽快な曲や甘~い曲をBGMに、ダンスや昼寝や子守歌にし、
日本語による民間ラジオ放送聴取(我が家のラジオ購入)迄の約2年間、お世話になったものです。
そんな中、
最もヘビー・ローテーションにて幼き筆者の1日を大いに賑わしてくれたのが彼の優しい声でした。
「トゥー・ヤング」「モナリサ」「ルート66」「アンフォーゲッタブル」「ペーパームーン」等々。
彼の歌が流れるそんな親子ラジオの世界、夜の帳(とばり)が降りた頃にはこの曲が降ってきました。

「スターダスト」、ナット・キング・コール、日本語訳詞付き
Nat King Cole, " Stardust ", 1957
Music by Hoagy Carmichael , Lyrics by Mitchell Parish

父性そのもののようなナット・キング・コールの甘く優しい声、子供ながらも随分と癒されたものです。
最初は白人かと思っていましたが、故郷では英語のTV局もあり、ピアノも弾く黒人の方と分かりました。

夜空にて煌めき・瞬く数々のスターダスト、その遠き星々から届く光の総称にての「星屑(ほしくず)」。
国内ヒット曲でも「青い星屑」等ありましたが、屑がネガティブな印象なのか、今では死語のようです。
和訳はYouTube上には2本(別人訳詞投稿)ありましたが、何故かスターダストの言葉がまるで同じ意訳、
それも不思議なことに共に1番が「残り香」で2番が「安らぎ」で、どちらかの盗用だと推測されます。
歌の名称でもある「スターダスト」、意訳も良いですが、もっと原題名にも敬意を注いでもいいのでは。
今回選んだ動画は、当コーナーでも度々お世話になっている投稿者様の訳詞を選ばせていただきました。



次は原作・作曲家であるホーギー・カーマイケル御本人の貴重な歌唱(含むピアノ演奏)をご紹介します。
その後に多くの歌手らにカバーされた際の洗練されたイメージとは異なり、温かな牧歌的雰囲気が快感です。

歌、ピアノ演奏:ホーギー・カーマイケル

Composed by hoagy carmichael (1927)/ stardust (1942/ best of hoagy's vocal versions)


何だかモノクロームのアニメ映画が出てきそうな昼寝には最適なBGMの雰囲気ですね。
動画でピアノに座る美女も良い感じで、幼い頃の母や叔母らが、あのような髪形や肩パッド入りのいで立ちでした。
今度の帰郷の際には、古いアルバムの中にある写真館にて撮影の母や叔母らの記念撮影を複写しようと思いました。
「 デージ 懐かしい~!」


次は約30年程も前の筆者の愛聴盤LPレコードにも入っている当曲のご紹介です。
音楽大国アメリカならではのこのリラックスした唯一無二な乾いた歌唱、その渋みが堪りません。
簡潔で潔いバック演奏も秀逸です。

歌、ガット・ギター:ウイリー・ネルソン

Willie Nelson-Stardust (with Lyrics),from his Album in 1978




国内ジャズ・ミュージシャンの登場です。
低レベルが売りの地上波テレビでは滅多にお目にかかれない貴重映像です。
渋い歌唱と間奏のフリューゲルホーンの調べが味わい深いパフォーマンスです。
( 英語の発音が少々硬めなのは、ご愛敬と言うことで。)

歌、フリューゲルホーン(間奏時)演奏:トク(さん)、スタジオ・ライブ
STARDUST, Vocal & Fluegelhorn by TOKU (Japanese Singer, Studio Live)




フリューゲルホーンとライブ繋がりで、動画をもう一つ。
楽器編成がユニークなグループ、往年の米国テイストのコーラス・ハーモニーが快感です。

歌、演奏:ヴィンテージ・ボーカル・カルテット

Vintage Vocal Quartet - "Stardust",Studio Live




コーラス繋がりの次、また秀逸です。

歌:マイケル・ブーブレ

Michael Bublé - Stardust [LIVE-HQ]


若手スタンダード曲歌手の代表的存在で、ハリー・コニック・ジュニアらと並んで往年の名曲を現代に再現してくれています。

* * *

今や死語化しつつある日本語の「星屑(スターダスト)」、単に「星々」と言い換えるしかないようです。
故郷沖縄の表現では「ムリブシ(群星)」と言う言葉が充てられ、ニュアンス的には近いかもしれません。
幾度が言及しましたが、この曲を聴いていた頃には、頭上にはいつも満天の星々と天の川がありました。
「星屑」、筆者的にはロマンチックな響きが気に入っていて、末永く使用されてもらいたい日本語です。
人工照明や大気汚染で視界の悪い昨今、今では見ること経験することのない時代になって淋しい限りです。
旅行で信州の山村や海外の自然豊かな場所に行った際には、是非とも経験してもらいたい大宇宙空間です。
(但し、海外での夜間外出は危険なことが非常に多いので、ロッジのバルコニー等でのご鑑賞を・・・)

* * * * *

永遠の名曲「スターダスト」、後半はインストルメンタル(器楽曲)特集とします。

筆者の幼少期、様々なスタンダード・ナンバーやカバー曲群が親子ラジオにて数多く流れ出でてきました。
その代表的楽器がテナー・サックスで、むせび泣くような吐息混じりの音色が、子供心に焼き付きました。

テナー・サックス演奏:サム・テイラー
Sam ''The Man'' Taylor - Stardust

親子ラジオ(有線放送)やその後のKSBKラジオ(英語放送)でもインストのテナー・サックス・ナンバーはよく流れていました。
サム・テイラーの他にも、ブーツ・ランドルフやシル・オースチンらの吐息とムードたっぷりのスイートな楽曲群でした。
ところが筆者上京後、東京中心の業界ではまるで無視されてでもいるかのように彼らの曲がラジオから流れませんでした。
彼らはジャズを超えて様々な楽曲(邦楽ヒットも)を演っていたので、日本国内ではことのほか低く評価されていたのです。
(そんな彼らのむせび泣く艶やかな奏法、我が国のテナー奏者やムード歌謡界の世界にも多大な影響を与えています。)
「ジャズは崇高な芸術」、当時の音楽界や大学生の若者らはジャズを神格化し世俗的な部分を殊更に卑下していたのです。
当時、ジャズ喫茶は深刻な顔をした若者らに占領され、軽快なビバップに身体を揺すろうものなら白眼視されたものです。
筆者とノリノリのムットーニ君の我々も、客や店員に抗議を受けた苦い経験があります。本末転倒 甚だしい時代でした。
( ;∀;)



「スターダスト」次の名編曲・名演奏は異色です。
南米はペルー出身の兄弟デュオで、60年代に全米をはじめ世界的に大ヒットを飛ばしたガット・ギターの名手たちです。
その唯一無二なチョーキング奏法や編曲はとても独特で、未経験・初聴取の曲でも直ぐに彼らと解る個性の持ち主です。
屁理屈ぬきの名曲、どうぞ。

ギター演奏:ロス・インディオス・タバハラス

Los Indios Tabajaras - Star Dust





言わずと知れたイージーリスニング・オーケストラの大御所です。
従ってその演奏も説明要らずのロマンティシズム、充満です。

ヘンリー・マンシー二楽団

STARDUST - Henry Mancini




今回特集の「トリ」を務めるのは当コーナー久々登場の彼ら・彼女らです。
これまでの「ウォーム・ジャズ特集」、更にホットさと艶やかさとを加え、
我が国が世界に誇り得る「情熱」と「若さ」にて締めくくりたいと思います。
日本人離れした全員の後のりスイング感は超絶品で、我が国の宝の一つです。

(高砂高校は、故郷沖縄の西原高校やエンターテインメントの華・京都橘高校と共に、筆者の高校吹奏楽部ベスト・スリーです。}
( みんなチバってよ~!)
では いざ、圧倒的名演を!


SJF「スターダスト」兵庫県立・高砂高校ジャズバンド部・矢野組、2012年コンサート・ライブ
BFJO : Big Friendly Jazz Orchestra (Takasago High School Jazz Band)
They played at Japan Student Jazz Festival, 2012.8.25.

かつて幼き頃に良い曲に巡り合い、またここに名演(動画ですが)にも巡り合えました。
彼ら・彼女らの熱演・技量に敬意を表すと共に、末永いご健勝・ご多幸を祈るばかりです。
v(#^.^#)v

By T講師
( PC内 紛失危機ゆえに今回もまた取りあえずアップ。のちの若干・随時の加筆、ご容赦。)
今夜もまたお酒が美味しく呑めそうです。
そしてまた、ぐっすり眠れそうです。



次回もまた「月」繋がりで、「ムーン・リバー」や「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」等を企てるも、
気を取り直して、次回がタイムリーな恒例の「クリスマス・ソング特集」をアップすることにしました。
今のところ、大した企画はありませんが、筆者の聴きたい曲を、と漠然と考えています。
美術教室ブログ、今や いずこ?
(;^ω^)

* * *

「筆者後記」

今週はクリスマス会に催される予定の「学童クラブ・バンド・コンサート」の練習仕上げの大事なクールでした。
でも主要メンバーらの日替わり病欠により、それぞれのグループの合同練習が思うようにはかどりませんでした。
かくなる上は劇的な飛躍など期待できないので、ただただ「活き」の良い演奏をしてもらえればと考えています。
日頃の筆者、テクニック習得よりはビート感を大切に指導しているので、その点はやってくれそうな期待大です。

そんな時節の今週末は、ステージとなる場所の天井部分に照明装置のホルダー等の設営作業等に追われそうです。
裏方の演出企画などもまた筆者の趣味であり、楽しみの一つです。
(*^-^*)
「 はたして、どうなることやら・・・?」



2019年12月9日月曜日

冬空に輝く「ブルー・ムーン」

月曜日・曇り(夜 雨)
アトリエお休み日
( アトリエは先週末・土曜日より再開しました。)
(筆者のインフルエンザも治癒し、元気を取り戻しました。)
!(^^)!
「健康な日常こそ宝」
つくづく痛感

筆者注:当ブログ最後尾に後日追加のギター・コード動画の付録があります。
よろしければ、そちらも併せてお楽しみ下さい。
😊



前回・前々回の「ウォーム・ジャズ特集」に続き、3回目のスタンダード・ナンバー大盤振る舞いと参ります。
3回目の今回もまた古き良きアメリカのシンプルかつメロディアスなバラードのカバー曲の数々をお届けします。
日毎・寒さ増すこの季節、大陸由来の透明・清楚な空気と相まって、夜空もまた美しさを更に増してきました。
そこで・・・

「ミュージック・ギャラリー(その390)」
「冬空に輝くブルー・ムーン てんこ盛り・三昧」


有り難いことに、嬉しいことに、幸いなことに(寿三連発)、
筆者幼少の頃より米国生まれのポップスやスィング等を聴いて育ち、それは半世紀以上の今も飽きることなく(!)、
筆者の人生の節目節目でいつも筆者の心を温め、楽しませ、幸せにしてくれています。
映画や音楽好きだった父の要望・趣味で契約した「親子ラジオ」と言う有線放送が、米国音楽との出会いでした。
どれほどの楽曲との出会いがあったのか、今となっては不明ですが、小学校入学前であったことだけは確かです。
グレン・ミラーやサッチモ(ルイ・アームストロング)、ナット・キング・コールやハリー・ベラフォンテ等々、
戦後のスィング・ジャズやカントリー、トラッド・フォーク・ソング等々、ジャンルも多岐に渡っていました。

今回特集のこの曲もまたいつしか筆者の耳に入り・記憶に残り、後年、親子ラジオから米国原版レコードへと移り、
有り難いことに、小学校低学年以降の筆者にとっては日常的な米国生まれの楽曲の一つとなっていきました。

1934年生まれ(!)のこの楽曲、様々な歌手や演奏家らに歌い継がれ、数多くの編曲・名歌唱が生まれました。
今回特集では最も古いジャズのバージョンで。
歌うはやはりジャズ・シンガーの歴史と言っても過言ではないこの歌姫から・・・。
( 筆者注:豊かな低音再生のため、是非 外部スピーカーやヘッドフォーン利用にて、お楽しみ下さい。)

ビリー・ホリデイ

" Blue Moon (1952)" - Billie Holiday

Original composed by Richard Rogers and Lorenz Hart. in 1934(!)

彼女の自伝「奇妙な果実」を多感な高校生の頃に読みましたが、その悲惨な経験はブルースそのものです。
間奏で心地よくブローしているテナー・サックスは、心の恋人・レスター・ヤングの演奏かもしれません。
彼女のクールで虚無的な歌声、好きになったり逆になったりで、自らの心理状態でどちらにも転ぶ魔力があります。



レコードで初めて聴いたのが、確かこのプレスリー盤です。
このコーナーでも度々記述・登場の叔母が、愛人の米国人将校から貰ったLPレコードの中の1枚でした。
幼稚園前後の筆者には彼の「ロックンロール」はまだ早過ぎましたが、バラード曲には惹かれていました。

エルビス・プレスリー

Elvis Presley - Blue Moon (Lyrics),1956


それにしても超大胆なアレンジ、スラップ・ベースにクラベスかボンゴ状の打楽器風鍵盤に微音量のギター、
まるで正式レコーディング前の、ごく私的な初期デモ音源テープでも発掘されたかのようなバック演奏です。
春先の盛りの付いた犬の遠吠えのような裏声によるスキャット、世間を席巻した自信の成せる技か・・・。


時代はグンと現代に近づいて、元ロック・シンガーの歌う「ブルー・ムーン」です。
彼は昨今数多くの米国スタンダード・ポップスの名曲群をカバーしており、その中から筆者も2枚ほど愛聴しています。
嬉しいことに当動画、日本語訳詞も付けられていて、その曲や詞の世界がよく理解できます。
「ブルー・ムーン」言葉の響きからロマンチックな状況を想像しがちですが、ところがさに非ず、
音楽のブルース同様のネガティブな雰囲気を持っていて、幸せになって黄金の月に変貌します。

ロッド・ステュアート

Rod Stewart ~Blue Moon ~ft. Eric Clapton 日本語和訳付き





今回のカバー曲で、筆者お気に入りの個性派の何組かと行き当たりました。
下の彼女もそんな一人で、昔風に仕上げた動画でのオールドファッションなドレスとヘアースタイルが似合っています。
ブラウン管テレビや壁紙等もレトロで、マイクも米国シュア―社製の通称「骸骨マイク」で、懐かしい雰囲気満載です。
サウンドもウッド・ベースに、トレモロたっぷりなテレキャスターやスティール・ギターの雰囲気がチョー涙ものです。
録音が秀逸で、特にウッド・ベースの指によるアタックと、ボディー全体が共鳴する低周波の両者が良く聴きとれます。

ハイジ・フィ―ク

Heidi Feek - Blue Moon



こちらは往年の名曲カバー等でお馴染みの米国の哀愁漂うカントリー・タッチな渋目のグループです。
こちらのサウンドもまた気だるいスティール・ギターやアコーディオン等が活かされていて秀逸です。

カウボーイ・ジャンキーズ(BBC英国国営放送)

Cowboy Junkies - Blue Moon Revisited,(BBC)


このノスタルジックなダウンホーム感、もうお酒が飲みたくなって堪らなくなってしまいます。
遠くから聞こえて来る汽笛のようなブルースハープの音色・旋律も米国ならではの雰囲気です。

V(#^.^#)🍷




こちらのコーラス・デュオもまた往年の米国コーラス・グループを彷彿とさせるような雰囲気が堪りません。
エルビス・プレスリーが録音デビューした米国テネシー州メンフィスの「サン・スタジオ」での収録です。
( 筆者注:音量、他の上下動画に比較して多少オフ気味です。ボリューム・アップしてお楽しみ下さい。)

ザ・ピーシズ(姉妹)、BBC(英国国営放送)ドキュメント

The Pierces (L.A.) sing Elvis' " Blue Moon ", At Sun Studio U.S.A, BBC, 2014


ピーシズ姉妹の力みを捨て去ったリラックス・ハーモニー感が、何とも言えない懐かしさを感じさせてくれます。
筆者の20代前後の若い頃なら、確実にチーク・ダンスのレパートリーとして取り入れていることと思います 😊 。
ドラム左手の竹ひごブラシや、古いエピフォン・ギター(リビエラ)のトレモノ・アーム・ワークも良い味出してます。
このまま甘いコーラスのやさしい響きに包まれて、酔いつぶれて寝入ってしまいそうな泡風マイルドさが堪りません。



さて最後を飾るのは有名な歌手ではなく、詳細は不明ながらCDデビューしたばかりの女性の情緒溢れる歌唱です。

イジ―ネイラー

blue moon (acoustic cover), by issienaylor


テイラー製のエレアコをつま弾きながら淡々・切なく歌う姿は新鮮で、衣装も当曲を意識した宇宙的な図柄で良い感じです。
歌詞にあるように、衣装とネックレスのラッキー・サインの黄金の月(三日月ですが)も幸せのサインで嬉し気です。
右端のモンステラ脇にはマニキュアの小瓶も置かれていますが、本人は何故か左手の中指1本だけが塗られています。
引き(オフ)気味なコーラスや効果音風な散発ピアノの音色も筆者のお気に入りです。
背景のLPジャケットは当曲を歌っているエラ・フィッツジェラルドで、傍らの電蓄(今や死語)も往年の雰囲気がバッチリです。
「エッ、バッチリもまた死語(?)と来たか・・・。」

* * *

INSTRUMENTAL " BLUE MOON "

以上、様々な個性・アーチストによる歌唱の数々、お楽しみいただけたでしょうか。
ここからはインストルメンタル(器楽曲)の「ブルー・ムーン」の特集といたします。

多重録音やシンセサイザーの台頭など、デジタル音声技術が音楽界を席巻して久しい今日ですが、
生の個性を持ったミュージシャンらの集合体としての楽団の魅力は、現代社会では再現不能です。
特に前世期に於いて巨人の名を欲しいままに、我が世の春を謳歌した米国の底力は今も頂点です。
組合があるにせよ、様々な個性を集め、集合離散を繰り返し、楽器の持つ表現力を最大限に発揮、
数多の楽団のリーダーたちの努力・尽力には頭が下がる思いしかなく、その音楽遺産は不滅です。
筆者の四の五の能書きはこれ位にして、偉大なる米国産の楽団らの不滅のサウンド、ご鑑賞を。
それぞれの編曲・持ち味が快感です。



トロンボーン奏者がリーダーだけはある楽団のカラフルな甘いサウンドが絶妙です。
地味ながらも端正なウォーキング・ベースも快感で、まるで50年代そのものの味です。
50年~60年代前半を彷彿とさせる分厚い男女コーラスやボーカルも絶品です。

グレン・ミラー楽団
Glenn Miller ," Blue Moon "


サックス隊やトロンボーン隊のハーモニー・ユニゾン、胸が締め付けられて快感です。
サックス隊の織りなす甘い倍音を含んだハモりハーモニー(妙な日本語)、超絶妙です。
リーダー、R・アンソニーの唇(アンブシャ―)の強いトランペットの音色も特筆ものです。

レイ・アンソニー楽団

Ray Anthony, Blue Moon




スペーシーなストリングスの調べ、もう言葉など要らぬほどの超絶品です。

パーシー・フェイス楽団

PERCY FAITH - BLUE MOON



以上、
これらの3楽団、一体何人の演奏家が当時の録音に参加しているのか不明ながら(多分2~30x3=60~90名程?)、
今やそのほとんどの方が故人だと思いますが、彼らの芳醇な感性とスピリットは今世紀もまた不滅の魅力です。
デジタル&ピュアな世界の現代では決して味わえない温かなアンサンブル、ご堪能いただけたのなら幸いです。

* * *

今世紀風情緒のmajor 7th コード タップリなスイート・ピアノ・トリオもどうぞ。

Azul Jazz, " Blue Moon "
Drums: Erick Durante Debernardi E.Bass: Arturo Rodríguez Gonzales Piano: Juan Carlos Rodríguez Cerdán


最後は現代風なアレンジに乗せたテナー・サウンドを・・・

テナー・サックス演奏:ケヴィン・ボルトン

Blue Moon - Tenor Saxophone Solo by Kevin Bolton


これだからYouTubeサーフィン、カバー曲三昧が止まりません。
今夜もまどろみアルファ―波・お酒が一段と進みます。

V(#^.^#)🍷




いつ頃からか、気がつけば筆者の幼年期にスムーズに浸入し、定番曲の一つとなった「ブルー・ムーン」・・・。

青春時代の一時期に於いて米英のロックに熱中し、これら幼少時代の名曲らを捨て置いていた時期もありましたが、
20歳を超え歳を重ねると共に、白人音楽経由にて黒人のジャズやブルースを聴くようになりルーツ音楽を再認識し、
無機的なハイファイ・サウンドでは得られないその温かいぬくもりに過去の記憶が蘇り、再確認を果たしました。
それは未来の夢世界だった今世紀21世紀になって、なお増々その音楽たちの価値にあらためて感服している次第です。

以上、これら楽曲を熟知されているご年配の方々、今まで縁の薄かった若い方々、お楽しみいただけたのなら幸いです。
(#^.^#)
_(._.)_

以上、「ブルー・ムーン」七変化ならぬ無限(夢幻)変化(へんげ)でした。

By T講師

* * *


[後日追記付録:「ブルーム―ン」、演奏者のためのギター・コード]


音楽を鑑賞するだけではなく、その演奏を気軽に楽しみたいと言う方々のために、
その基本となるギターのコード・ワーク動画をYouTube上よりお借りしてきました。

1番目はジャズ、2番目は旋律を伴ったコードにてのフィンガー・スタイル、
そして3番目がカントリーやポップス等の基本的コードのストローク版です。

3 WAYS TO PLAY " BLUE MOON " Tutorial Lesson Guitar Chords & Tabs

難易度としては最初のジャズが4声のヴォイシング・コードにて、最も難しいもの。
そして2番目が弾き語り(独奏)にも有効なメロディーと分散和音を用いたソロ奏法。
最後の3番目が筆者が最もお勧めする、基本的なコードによるストローク奏法です。

この動画を紹介する筆者自身も何を隠そう1番目の4声ヴォイシングはお手上げ状態です。
1拍ずつ変化したりするテンションや分数コード等が複雑過ぎて左手指がからまりそうです。
20代にジャズやボサノバ用に4声コードの習得を試みましたが練習続かず、途中で諦めました。
ジャズ・ギターを志す方は、4声のコードの種類や変化等とても多いので最初から欲張らずに、
この曲のように1曲だけに絞って習得、徐々に増やしていくのが最も近道でベターな方法かも。
筆者若かりし頃にはこのように親切な動画や練習CD等もなく、ジャズ・コード本も稀有でした。
Y (;^ω^) Y

歌の伴奏(バッキング)には、やはり3番目のコードでストロークやアルペジオを楽しんだりするのが理想的です。
上のプレスリーやイジ―ネイラーさんらのバージョンで、多くのミュージシャンが当スタイルで演奏しています。
今回のコード進行は典型的な循環コードと言う形式で、多くの楽曲にて同様の進行パターンが採用されています。
( ちなみに筆者の現有実力では、2番のコード基調の旋律プラスは演奏可能なので、ソロでは楽しめそうです。)
「音楽」(特にポップス等の大衆音楽)は、文字通り日常生活の中で気張らずにみんなで音や合奏を楽しむものです。
一人で・友人同士で・または米国のように家族で、ギター抱いて室内や屋外や夏場のキャンプ等で楽しんで下さい。

「筆者の脱線昔話」

筆者らも高校時代のキャンプにはギター持参が当たり前で、みんなで海辺や夜にはファイヤー囲んで歌っていました。
何本かのギター、つい寝込んで朝に目覚めたら満ち潮の海上浮遊や、夜露に濡れて分離した悲しい失敗もありました。
( 言い訳をさせていただくと、けっして筆者のミスではなく、使ったくせに放置してしまったアホ友人のポカです。)
あと、闇夜に踏んづけてボディーやネックを破損させたり、中にはキャンプ・ファイヤーで焦がした御仁もいました。
「故郷の若者・馬鹿者、ギター受難」
( ;∀;)
とは言え、それは故郷の若者の良さでもあり、中古の安物ギターを普段着のように大音量にて弾き倒していました。
逆に本土の若者の多くは、高価な新品ギターをハード・ケースにて大切に保管、その反面 使用頻度が少なめでした。
どちらが良いのかは当然個人の価値観によりますが、筆者的には前者の日々・常時・安物弾き派を断然支持します。
弾けば弾くほど表面やネックやフレット等それなりに痛んできますが、音質・音量は俄然良く鳴るようになります。
もちろん、肝心要(かなめ)の表現力も (*^^)v
そんな時代の沖縄、ビーチ・パーティーの米兵の団体さんやその家族らともよく合流し、音楽は共通語のようでした。
米人らと共に歌った曲は「ユー・アー・マイ・サンシャイン」「ヘイ・ジュード」「カントリー・ロード」等でした。
他にも「テル・ミー」や「風に吹かれて」「500マイル」等で、歌詞もギター・コードもシンプルで良い時代でした。
筆者の印象では、白人男性は大音量ながらヘタ(失礼!酒のせい?)多く、女性に歌唱巧者が多かった記憶があります。
手前味噌ながら、筆者のコード・リズム・ストロークは人気があり、米兵らからも色々な曲をリクエストされました。
「朝日のあたる家」「ヴイ―ナス」「太陽の当たる場所」「プラウド・メアリー」「レット・イット・ビー」等々・・・

ついでに「オリオン・ビール!」「バドワイザー!」「クアーズ!」「ミケロブ!」「ミラー!」乾杯!チアーズ!
「デージ(very) 懐かしいやっさー!」(も一つ ついでに「チ○チ~○!」。未成年飲酒、もうとっくに時効で~す!)
V (#^.^#) V

(再びの)By T講師

2019年12月4日水曜日

国民の宝「中村 哲 氏」逝く

水曜日・快晴
筆者、インフルエンザ罹患中につき、アトリエは今週いっぱいお休み中です。


物凄く衝撃的な訃報が飛び込んできました。
アフガニスタンに於いて、長年に渡り医療活動や灌漑事業に生命を賭してきたペシャワール会の中村哲氏が逝去されました。
石や岩だらけの不毛の地に命を育む水を引いて緑を再生し、多くの耕作地を造り出してきた氏の尽力は想像の範疇を超えます。
TVの臨時ニュースでは救出されたとの第一報だっただけに、続報の事実は余りにも衝撃的でした。
集落の鍛冶屋でごく日常的にAK47カラシニコフ自動小銃を製造しているお国柄だけに、「いつかは・・・」の懸念が・・・。

数字が虚しいのですが、中村氏は医療行為にて多くの命を救い、25km以上の水路を敷設し、16,500ha以上の農地を創出し、
のべ60万人以上の農業雇用に貢献した、現代に於いては稀有な正に神のような偉大なる日本人の代表でした。
その偉大なる足跡を偲ぶとともに、氏や、先立たれた同僚の故・伊藤和也氏のご冥福を祈るしかありません。


2019年12月2日月曜日

冬訪れのウォ―ム・ジャズ

月曜日・冷雨
アトリエは臨時休業期間中

久々の病に伏せ、一人静寂に取り残され、その時空をしばしまどろみ、
混沌とした意識下にて、遠き日の記憶を蘇らせ、その遠きことを想う。

先週までの学童クラブの喧噪は消え、やれYouTuberだ・やれTikTokだのが消え失せ、
熱にうなされつつも彷徨うは、遥か遥か遠き遠き故郷での幼き日々の甘い記憶でした。

そんな半世紀以上も前のおぼろげな記憶の背景で流れ出でた数々の曲の中から一つだけ選んで、今回の特集としました。

「ミュージック・ギャラリー(その389)」
「冬訪れのウォーム・ジャズ : ミスティー三昧」


前回の
「晩秋冷雨のウォーム・ジャズ」
に続いての特集です。

今回は色々なミュージシャンが一つの曲を歌唱・演奏したカバー曲集です。
その曲の名は「ミスティー」、以前にも当コーナーにてボーカルやインスト物など、幾度か登場のお馴染み曲です。
当曲は「テンダリー」や「スターダスト」や「ブルーム―ン」等と並ぶ筆者の大好きなジャズ・スタンダード曲です。


まずトップバッター、ビリー・ホリデイやサラ・ヴォ―ンらと並び称される前世期の黒人女性ジャズ・シンガーの歌唱から。
2番目の動画と当曲がダブるのですが、当動画はその和訳にて歌詞の内容を知っていただきたくて、敢えて取り上げました。

「ミスティー」、エラ・フィッツジェラルド(英語詞・和訳付き)


想像に難くない切ない心を歌っているメロディアスなバラードですね。節々、結構意味不明ですが、大体みんなそんなものです。



次いで2番目をを飾るのは名うてのシンガーらの同曲・聴き比べと言うことで、その個性的な歌唱法・料理法、お聴きください。

「ミスティ (Misty)」聴き比べ、作曲:エロル・ガーナー、作詞:ジョニー・バーク

歌手:ジョニー・マティス、ジュリー・ロンドン、フランク・シナトラ、
アンディ・ウィリアムス、エラ・フィッツジェラルド、サラ・ヴォーン


男女共に片思い的な感情を上滑りせずに淡々と(そうでもない方もあり)歌い上げ味わい深く、それぞれの声と個性が快感です。
筆者の最も大好きなシンガーは、幼年時代以来の最もお馴染みで、2番手のジュリー・ロンドンです。しっとり感が堪りません。


詞の内容を重視したジャズ・ボーカルの次は、楽器演奏の醍醐味を加えたインスト物を堪能ください。

「ミスティー」、テナー・サックス演奏:スタン・ゲッツ
" Misty ", Tenor Saxophone by Stan Getz


Stan Getz: tenor saxophone
Bob Brookmeyer : valve trombone.
Herbie Hancock: piano Gary Burton: vibraphone Ron Carter: bass Elvin Jones: drums

マウスピースの傍から漏れ出でるエアーまでも自らの表現手段としてしまう演奏家の心意気が嬉しいですね。
一人二重奏みたいな欲張りな世界、琥珀色の透明な澱がグラスの中で静かに沈殿してゆき、やがて遠のき。
厳格なアカデミック&クラシックな演奏家・指導者なら、思わず顔をしかめてしまいそうなサウンド作りです。
何でもありのその世俗性こそジャズそのものであり、同時に所有の超俗こそまたジャズ演奏家の魂そのものです。
客演のB・ブルックマイヤーの楽器は、通常のスライドバー式ではなく、トランペット等に共通のピストン式です。



次は伝統的なトロンボーン使いの名手による名演です。

トロンボーン演奏:ジェイ・ジェイ・ジョンソン
" Misty ", Trombone by J J Jhonson

トロンボーンの持つダジャレのようなトローン&ヴォ―ンとした響き、現代では希少な空気感を大切にする世界です。
熱にうなされ病床にて当曲を聴いていると、筆者の身体の状況との共通性があり、ボーッとした空気感がマッチしてます。
特に最後のロングトーンが心地よく感じられました。



次のハーモニカ、演奏しているのは中年日本人男性のようで、淡々・切々とした上品な音色が快感です。

クロマチック・ハーモニカ演奏:マディー・八田
" Misty " harmonica by Muddy Hatta



ラウンジ・ピアノと言うジャンルを知らない方も多いかとは思いますが、演奏家はその代表格です。
米国ではホテルのラウンジ等で、利用客のためのBGMとして、バラード曲を中心に生演奏が供されています。
ピアノが主ですが、時にハモンド・オルガンやヴィブラフォン等も用いられ、談笑の雰囲気造りを行います。
動画の音源はドイツはミュンヘンでのライブだそうですが、その抒情や動画のミスティーな景色も秀逸です。

ピアノ演奏:ジョージ・シアリング
"Misty", Piano by George Shearing - (Live in 1992)

人々の談笑や靴音、女性バーテンダーの低い声、軽い乾杯のグラスの音・・・。
かつてのハリウッド映画や渡米時のホテルの静かな喧噪が蘇ってくるようです。
とは言え、最後部は酔いどれ千鳥足のようなブルージー表現で「ラプソディー・イン・ブルー」風も披露しています。



さて最後にオリジナルを世に送り出した御本人・エロール・ガーナ―による演奏をどうぞ。

Original " Misty ", Composed & Piano by Erroll Garner (1954)

一石を投じ、多くの演奏家や聴衆に愛され、時代を超えて奏でられる超名曲、作曲家自身もまた天国にて幸せでしょう。

* * *

「筆者・初インフル・ウィーク」

熱があり過ぎて寒気の走る週末でした。
今は自宅居間の明るく温かい空間で、意識混濁の酔っ払いのようにただひたすら時空にまどろんでいます。
ホット・レモネードあたりで冷え切った身体を温めて、せっせと往年のジャズやポップスに浸っています。
時折、目覚め、
インフル効果としての症状の鼻声を利用して、トニー・ベネット風に上のミスティーを口ずさんでいます。
( 下手は承知の上、誰に聴かす訳でなし・・・)
(#^.^#)

昭和も、5~60年代も「ミスティー」さながらに遠くになり・・・、
リアルにこの情緒を共有する同士もまた日毎に減りつつあり・・・。
悲しくもあり、上述情緒にご相伴預かった身が嬉しくもあり・・・。
日頃の健康に感謝しつつ、複雑な気持ちの病気療養週間です・・・。

By T講師
( 今回もまた熱うなされ乱文ながら、アップいたしました。ご了承ください。)
_(._.)_