アトリエ・マイルストンブログ

2018年12月31日月曜日

京都橘オレンジの悪魔、伝説化

月曜日・穏やかな晴れ(時々曇り)
大晦日

森の里センター遊歩道(3丁目)より南方向を望む(左は日産先進技術センター)

* * *

今年2月からの画像投稿不可により、図らずも今年のブログの中心となってしまった、恒例でお茶濁しの

「出張ミュージック・ギャラリー(その344)」

をお届けします。

「もはや伝説と化した京都橘:オレンジの悪魔さんたち」


今年の当コーナー、異例なほど彼女らの動画を取り上げさせていただきました(計5回)。
その当コーナーの今年最後を堂々と飾ってくれるのは、やはり彼女たちでした。

今年1月にアメリカはカリフォルニアのパサデナで開催のローズ・パレードの模様は筆者にとって衝撃的でした。
日本アジア代表として選出された京都橘高校・吹奏楽部のダンスを伴った行進は世界中を魅了・絶賛されました。
従来の軍隊式のマーチング・バンド行進スタイルに、エンターテインメント豊かなダンス・パフォーマンスを導入、
吹奏楽器を演奏しての超絶パーフォーマンスは圧巻で、かつその笑顔で沿道の群衆100万の米国市民に感動を与え、
その動画がネット上にアップされるやその感動シーンが世界中で再生され、それは今もなお地球規模で増殖中です。

当コーナー、渡米後の本番のローズパレード(1/1)前のディズニーランド、バンド・フェスト等(昨年末)も紹介、
渡米のための長距離移動を含め、上記の公演・演奏、そして何度かの本番ローズ・パレードの様子を紹介しました。
総延長10km近くにも渡る渾身の行進、完走後に足から出血していた子もいて、その壮絶さがわかろうと言うもの。
それだけでも充分に彼女らの体力的・精神的消耗の凄さが推し量れるのですが、物語には更に続きがありました。

次に紹介する動画は、1月1日の本番のパレードを終えた直後の、何とその翌日(!)に行われたコンサートの様子です。
前半ではステージ狭しと彼女らの持ち味のパフォーマンスを繰り広げ、そして後半では貴重な座奏での演奏を披露、
足の踏み場もない程の大人数部員での感動のシーンが次から次へと繰り広げられていく、心温まる宝物ライブです。

何はともあれ、ご覧ください。

京都橘高校・吹奏楽部(OB含む)による慈善コンサート、カリフォルニア、ラ・パルマ(2018年1月2日)
Kyoto Tachibana High School Green Band,2018 Green Band Festival Benefit Concert,La Palma,California,U.S.A, By Music 213

前日のローズパレード本番の行進で精根尽き果てたと思いきや、翌日にこんな熱演を繰り広げるとは恐れ入ります。
彼女らの若さや情熱に根ざした驚異的な精神力と体力には、日々の厳しい練習の裏付けがあるからなのでしょう。
パレードで中央ドラムメジャーを見事に務めた子も、バンド・フェスと同様クラリネットにて演奏参加しています。
それにしても彼女ら、数多くのレパートリー(暗譜演奏&フォーメーションと変形)を持っていることに敬服します。

当動画の40分過ぎに部員生徒の多くがステージから下り、会場の米国人たちと交流している場面がありますが、
それは彼女らが滞米中にお世話になったホストファミリーさん達と挨拶(御礼と別れ)を交しているとのことです。
ステージへと戻った彼女たちの足元には手渡されたお土産、感動のあまり、ついもらい泣きしてしまいました。
白髪の指揮者は指導顧問の先生で御年83歳。今年春には退官されたので、めでたい花道となったことでしょう。
そんな指導者らの心温まる配慮と気高い心意気とで、ステージ溢れんばかりの大所帯(約150名程)となりました。
大人数では楽器間の音像均衡が崩れ、キレもシンクロ性も劣化しますが、全員参加の方針が京都橘の持ち味です。
パレードでは200名が行進しましたが、公演会当日には一部の社会人OB(G)が早々と帰国の途につかれたようです。
ちなみにこの公演の収益全額が、当地の山火事消火中にて殉職された消防隊員の遺族らへと寄付されたそうです。
 ただでさえ莫大な渡航の諸費用(全楽器の運搬費だけでも高額)のかかる渡米、ただただ頭が下がる思いです。

筆者個人としては一部楽曲(ロック・メドレーやポップス等)にて打楽器隊の自信なげな弱さが不満に思いました。
筆者も大好きなディープ・パープルの名曲メドレーの時こそ、打楽器隊が最も活躍して然るべきなので惜しまれます。
ティンパニー(打楽器隊最高実力者が担当)を演奏のあの木琴女子さんにドラム・セットを叩いてもらいたかったです。
選曲も自ら行っていると言う彼女らなので編曲もそうかもしれず、このメドレーを選ぶ心意気は、嬉しい限りです。
編曲のせいか、チューバ等ベース部のボトムラインも薄く弱く、総力でビートを出して欲しいと思ってしまいました。
筆者推測するに、それらはきっと新たにレパートリーに加わった曲なので、練習・鍛錬不足だったのだと思います。
加えて、ご高齢の米国人指揮者下の「星条旗よ永遠なれ」の精彩を欠く指揮で、キレや迫力に乏しく欲求不満ですが、
( お世話になった米国への返礼の徴しの当曲、聴衆の米国市民たちの方々が手拍子参加で後押ししてくれました。)
とは言え、
最後のここぞとばかりの「シング・シング・シング」の渾身の圧巻演奏で、そんな不満が全て帳消しとなりました。
彼女らの精一杯・力一杯の愛とパワーを貰ったご聴衆の方々、きっと明日からの活きる力を漲らせたことでしょう。
(*^-^*)
天才・木琴女子さん(Tippiと言うニックネームだそう)、最後はタンバリンで皆を盛り上げてくれて、さすがです。
そんな元気満点な彼女、世界中の人々から最も笑顔の素敵なミュージシャンシップの固まりと大絶賛されています。
( ちなみに筆者も全く同感!)
また最後になりますが、計10名にも満たない現役男子、色々な軋轢の中で頑張ったこと、褒めてあげたく思います。


筆者個人の「今年の10大ニュース」の上位に位置するローズパレード他での京都橘高校・吹奏楽部の感動的動画の数々、
それらを知らないままでその後を過ごしていたとしたらと思うと、本当にそれらに出会えて幸運だと思える年の瀬です。
先程、来年(明日1日)のローズパレード出場の我が国の代表高校のバンド・フェストでのホヤホヤ映像がアップされました。
その最新動画を見た人々からの感想のコメントが早速寄せられていますが、残念にもなかなか厳しいものがあります。
祝福の気持ちと同時に失望を感じている人たちも多数で、筆者もまたそんな中の一人だと言うのが正直なところです。
京都橘高校・吹奏楽部、誰が名付けたか知りませんが、周囲を喰ってしまう魔力や魅力が彼女らのニックネームです。
「オレンジの悪魔」さん達はもうこの時点で、既に伝説的存在となったようです。
彼女たちの東京オリンピックやパラリンピックへの出演を切望する声、ネット上に国内外に多数で、筆者も同感です。

国境や言語や年齢をいとも容易く超えてしまった唯一無二の彼女たち、その3回目の出場は果たしていつぞ・・・?
彼女らとそれを支えたご家族・保護者・指導者・学校と米国の全関係者らの更なるご多幸・ご繁栄を祈るばかりです。
Special thanks to so many warmful American audience & " Music 213 "
彼女たちにとっては宝物の数々の演奏パフォーマンス・シーン、筆者にとっても大きな宝物とさせていただきました。
「大大々感謝」

* * * * *

「後日追記:京都橘ローズパレード総集編・新追加のお知らせ」

2019年9月12日


京都橘高校マーチングバンドによるローズパレード2018の当ブログでの総集編を新たにアップしました。
ご興味のある方、よろしければ下記タイトル(↙)をクリックして、併せてお立ち寄りください。



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「ミュージック・ギャラリー(その260)」


上の特集とは別枠とさせてもらって、ここ数年の当コーナーの大晦日 恒例のあの名曲を最後に・・・。
この動画、以前にも同じバージョンを紹介しました。お楽しみください。

「この素晴らしき世界」、ルイ・アームストロング(1967年)
" What A Wonderful World " with Lyrics on screen / Louis Armstrong

上述の「オレンジの悪魔」さん達も、パレードでサッチモ(ルイ)のダウン・バイ・ザ・リバーサイドを演奏しています。
「オレンジの悪魔」さんの動画と共に、1年の終わりの大晦日にこそ、この曲・この詞の世界で締めくくりたいものです。

* * *

「筆者後記」

今年最後のブログ、無念にも年越しをしてしまいました。
普段は見ない面前TVの「NHK紅白歌合戦」をチラチラ見を繰り返してしまい、アップが遅れてしまいました。
その中に「甲子園」と言う曲を歌った福山雅治(敬称略)が出場していました。
その曲のPVで「オレンジの悪魔」さん達とも共演しているとの話題は、ネット・ニュースでは知っていました。
そして今夜の中継の中で気になる場面があり、福山雅治のバック演奏演出で高校生らしい吹奏団員の姿を発見、
その俊敏な動き、衣装、金管の音色、前方に向けて肩で構えたユーフォニウム、「あれっ!もしかして?!」
筆者が当コーナーで先だって取り上げた故郷沖縄の「西原高校マーチングバンド」ではないか!と思いましたが、
程なく「甲子園」と言う曲終了で、結局 残念ながら彼らかどうか確かめられず仕舞いで終わってしまいました。
傍らで見ていた妻が言うには共演者名が画面左隅にあったそうですが、微細で直ぐに消えてしまったそうです。
間違っているのかもしれませんが、もしそうだとしたら当コーナーに登場した両校の揃い踏みで嬉しい限りです。
ツイッターでもやっていたら直ぐにでも確認出来たかもしれませんが、そのうち近日中に判明することでしょう。
または、共演バックの吹奏楽団がどこの高校だったかご存じの方は、筆者の方に是非ご一報いただければ幸いです。
( 筆者注:後日 判明次第アップします。)

ちなみに余談ながら、その「紅白」では、椎名林檎と宮本浩次(エレカシ)の共演パフォーマンスが圧巻でした。

* * *

恥ずかしながら、遅ればせながらの「大晦日ブログ」となってしまいました。

昨年中は大変お世話になりました。おかげ様で幸せ多き日々を過ごせました。
先立たれた友にも、「更に充実して力一杯生きよ」とのエールも頂きました。

新年の挨拶は、またあらためて述べさせていただきますが、ついでながらにて。
本年も皆さまにとりまして良き年でありますよう、心よりお祈り申し上げます。
平成最後の本年も、どうぞよろしくお願いいたします。

アトリエ・マイルストン主宰:当真 英樹
 マイルストン学童クラブ代表:当真万里子

2018年12月28日金曜日

アトリエ、本日仕事納め

金曜日・晴れ
学童クラブ&アトリエ、共に仕事納め

黄昏を迎える大山( 上古沢地区からの眺望 )

皆様のおかげにて、 今年も充実した年となりました。感謝の一語に尽きます。
皆様のクリエイティブ・ライフに、多少なりともお役に立てたのなら、なお幸いです。

* * *

 「お知らせ:年末年始のお休み日」


明日29日(土)より新年1月6日(日)までの9日間、学童クラブは冬休みとさせていただきます。
 アトリエの方は翌週が連休と重なるため、オープンは遅まきながら19日(土)からとなります。
皆様のご来訪を心よりお待ちしております。
新年もどうぞ、よろしくお願いいたします。

* * *

当ブログ、残念ながら画像の新投稿の不可が未だに続いており、新年の2月で足掛け1年にもなります。
新たなブログを開設するなりの手立てを講ずるより術はないとの結論で、何とか打開を図るつもりです。
こちらの方も、どうぞよろしくお願いいたします。

当ブログはお休み期間中も、お茶濁しのミュージック・ギャラリー等を散発的に投稿する予定です。
よろしければ、お立ち寄りください。

アトリエ・マイルストン主宰:当真 英樹

P.S. 先日、当ブログで言及しました森の里地区のクリスマス・イルミネーション、
今年は当日25日の夜にも、しっかり点灯していました。
自治会役員・関係者の皆様、ありがとうございました。

2018年12月24日月曜日

国民の祝日と Xマス・イブ

 月曜日・久々の快晴・温暖(但し北風 少々強し)
「祝日:天皇誕生日(の振り替え休日)と クリスマス・イブ」

来年四月、史上初の生前退位をされる天皇陛下、長い間お疲れ様です。
余生は皇后陛下と共に充分におくつろぎいただけるよう願っています。
_(._.)_

* * *

「我が町・森の里の不思議・短気なクリスマス・イルミネーション」


「若宮公園内・遊水池に浮かぶ毎年恒例の大型イルミネーション」

「若宮公園・野外音楽堂の頭上を飾るツリー型イルミネーション」

上下共に我が町内を飾るお馴染みのイルミネーションです(注:当画像は共に昨年撮影の使い回しです)。
が、気が早いことに12月初旬から飾られるのは良いのですが、毎年「イブ(24日)」までしか点灯しません。
「クリスマス当日(25日)」の夜には何故か撤去されてしまっていて、いつもの闇夜世界に戻っています。
「お正月」で例えると、年の瀬には早々と設置、けれど大晦日までしか飾らないと言う門松みたいなもの。
「当日」を軽視する「本末転倒の点灯」と言わざるを得ません。
 不思議で短気な我が町のイルミネーション。
今年(明日本番の晩)は、果たして・・・?
(-_-;)

* * *

「出張ミュージック・ギャラリー(その343)」

真空管ラジオ購入記念:「思い出の日のラジオ・クリスマス・ソング」


当コーナーにて度々記していますが、筆者の幼年時代の故郷は米国施政下の真っ只中にありました。
戦後10数年を経ても周囲には戦場の残り香が漂い、多くの米軍人・軍属や家族が暮らしていました。
民間の電波利用は著しい制限があり、生まれた時からラジオやテレビがあったわけではありません。
そんな中、
我が家には「親子ラジオ」と言う有線放送のラジオがあり、幼年の筆者を終日楽しませてくれました。
我が家の居間の鴨居の上に設えられた木製の箱には、布張りのスピーカーとツマミが一つありました。
そのベークライト製のツマミはON・OFFと音量調節で、右にひねるとしばらくして音が鳴り出します。
そこから流れ出でてくる柔らかな音はその全てが音楽で、そのほとんどが米国製のポップス等でした。

また近所には親戚の女性が米国人と結婚して暮らしており、そこには大型の真空管ラジオがありました。
そのラジオは美しく立派で、選局表示窓は暖かな色に点灯され、柔らかな音色が部屋を包んでいました。
更に近づくと木製のキャビネットは熱を帯びて暖かく、裏面のラグ板は焦げたような匂いを発していて、
その狭間からは林立する真空管が見え、それはまるで夜の秘密基地のように神秘的な光を放っていました。
朝の光に満たされた室内にはやがてトーストとコーヒーの香りが加わり漂い、ご主人の起床となりました。

小学校に入学した頃には我が家にもプラスチック製の真空管ラジオが登場。本土発の流行歌等も聞き始め、
また新たに出現したテレビにいつしか主人公の座を奪われ、ラジオはバラエティー番組聴取がメインとなり、
やがて電蓄も登場、筆者の音楽鑑賞の中心はラジオから、テレビやレコードがメインとなっていきました。
ちなみに筆者が初めて買ってもらったレコードが、以外(当然?)にも東京消防庁吹奏楽団の行進曲集のLPでした。

その頃のクリスマスの思い出と言えば、4~6年生頃に級友女子宅へお呼ばれ、交換用のプレゼントを持参、
家族ぐるみで歓迎、居間の立派なピアノ(電子Pは当時無く)に感服したり、カードゲーム等も楽しみました。
中学でも24~25日にお呼ばれパーティーをかけもち。女友達の姉夫婦の旦那さんが米軍将校さんだったり、
遠方の初めての暗闇バス停で、次のお呼ばれ先に行くためのバスを寒風下で長時間待ったりしたものです。

中1になってその当時に国内で大人気だったグループ・サウンズ経由で、海外のエレキ・サウンドにも目覚め、
ローリング・ストーンズやビートルズ等のビート音楽に触れ、ギターやドラムも発見、バンド活動にも熱中。
ロック狂いの極め付けはストーンズの「サティスファクション」と言う曲で、その歪み音にK.Oされました。
周囲の環境(軍人相手の歓楽街やボート・ハウス等)も手伝って、やがて「寝ても覚めても」状態となり、
(当時、ジュークボックスが巷で大流行、米軍基地由来の輸入レコードも筆者周囲では流通しました。)
高校受験もそっちのけの親不孝な「ロック・バンド・どハマり夢中少年」と相成ってしまったのです。
当然、成績は右肩下がりの超急降下。今思うと相当呑気・能天気な○○(アで、ワに非ず)ガキでした。

その頃からまたラジオ聴取が大復活、KSBK(コールサインが米国内扱い)と言う英語放送に夢中になり、
米英で流行りの最先端な音楽(当然 主にロック)を1曲たりとも聞き逃すまいと飢餓状態のように聴取、
おかげで受験勉強はせずに、深夜までラジオ(パックイン・ミュージック等も)を聴いていたものです。


前置きが随分と長くなりました。
そんな筆者の幼少時代にラジオから流れ出てきた数多くのクリスマス・ソングを今回の特集としました。
遅まきながら、懐かしのウオームな歌声、まずはお聞き下さい。
真空管ラジオ同様の暖かくてマイルドでアダルトな温もりある声、まるで子守歌(ララバイ)のようです。
( 同じ曲ばかりで飽きてしまうと言う方は、好きな歌手だけでもどうぞ。)

「ホワイト・クリスマス」聴き比べ / ビング・クロスビー、T・ベネット、F・シナトラ、P・ブーン、E・プレスリー
" White Christmas " ( Compared listen )/ Bing Crosby, Tony Bennett, Frank Sinatra,
Pat Boon, Elvis Presley


「おじさんソング」をもう1曲、50~60年代を一世風靡した往年の大スターです。

ディーン・マーチン、「ジングルベル」
Dean Martin, " Jingle Bell "

ほろ酔い気分のようなレイジーしっとり感がたまりません。
小学生の頃は年末だけにTV放映されるジェリー・ルイスと共演のドタバタ・コメディー映画がとても楽しみでした。
彼の大ヒット名曲、" Everybody Loves Somebody "も聞きたくなってきました!

以前、当コーナーにて取り上げたことがある動画で、更に「最近の若い(成り立て?)おじさん」の同曲をもう一つ。
その男性歌手に一歩も引けを取らない存在感で共演しているベテラン姉妹コーラス隊が往年の感じのまんまです。

マイケル・ブーブレ&プッピ二・シスターズ
Michael Buble featuring Puppini Sisters, " Jingle Bell "

洒落た軽快さが ご機嫌です。
この曲を陰で支えているスインギーなウッドベースとドラムの小刻みなブラッシュ・ワークも快感です。
コーラス隊の彼女たちは、筆者幼年期の親子ラジオ時代からのお馴染みで、随分とお世話になりました。



今回のラジオ・クリスマス・ソング特集の最後の曲です。
筆者高校時代に英語放送のKSBKで大ヒットした曲(以前に当コーナー紹介済み)を取り上げます。
その頃の我が家のラジオはトランジスタになり、筆者は流行のステレオ・レシーバーでした。
クリスマス・シーズン前、ヘビー・ローテーションで流れていて、その軽快さは秀逸です。
また友人たちと集う数軒の店(ソバ屋や天ぷら屋に非ず)でも、よくかかっていたものです。
当時、故郷に在留する米軍人の中にはラテン系の兵士もかなりの人数に上っていたと思います。
その数は現代ほどではないにしても、彼らの出身国や家族を想い返すには恰好のヒット曲です。
プエルト・リコが生んだ天才盲目シンガー兼ギタリストのご機嫌な代表曲の一つです。どうぞ。

ホセ・フェリシアーノ、「フェリス・ナビダ」(1970年)
Jose Fericiano , " Fellz Navidad ( I Wanna Wish You A Merry Christmas )"

「フェリス・ナビダ」はメリークリスマス、「プロスペロ・アノ・イ・フェリシダ」は豊穣なる新年と幸せをとの意味です。
中南米をはじめ、ラテン諸国ではクリスマスの歌として、今では定番中の定番になっていると言う大ヒット曲とのことです。



筆者の記憶としては、ラジオでのクリスマス・ソングとしては、これが故郷時代の最後かもしれません。
この曲を聴くと、故郷での遠い記憶が蘇り、その後、会えなくなった友人たちの顔が浮かび上がります。

当時、筆者の故郷は米軍の統治下にあって、今より数倍の米軍人や軍属やその家族たちが駐留していました。
クリスマス・シーズンともなると米国人の彼らがいつになく浮かれることは、子供心にも感じたものです。
その当時の米国は強大で絶対で、豊かな物量を誇る戦勝国・支配民として故郷の隅々に君臨していました。
彼らの祭りのクリスマスは派手で明るくきらびやかで、筆者らのつましい暮らしを遥かに陵駕していました。
でも真空管ラジオから流れ出でるクリスマスを彩る無数の曲たちは、子供の筆者をも確実に魅了したものです。
羨望が入り混じった不思議な感情が筆者らの中に芽生え、自分たちのクリスマスが出来ないことに苛立ちも覚え、
それは半世紀を経た今ですら完全に払拭することは出来ない心の奥底に沈殿したある種の痛みすら伴う感情です。

とは言え、子供の頃に聞いて心に深く刻まれたそれらクリスマス・ソングのメロディーは未だ筆者の中で蘇り、
輝きを失うことはなく、今も筆者の脳裏にて自動再生され、感傷的な気分をも思い起こさせてくれるのです。
ぬる湯のように温かく、父母の匂いのように心地良く、故郷の人々そのもののように優しく懐かしく・・・。

( 以上、半世紀ほども前の遠い過去の筆者の思い出話でした。最後までお付き合いいただいた方、感謝です。)

* * *

「筆者後記寸感:音楽の再生装置についての雑感」

筆者上京後は浪人生活とアルバイトを開始、当時流行り始めたローンでステレオ・レシーバーを購入。
最新式のカセット・デッキにてFM局のエアー・チェック(録音)をするのが新たな趣味となりました。
高音質なハイファイ・サウンドに慣れ始めた頃、音楽界ではクロス―オーバーと言うジャンルが登場、
筆者の趣味もストレート&パワフルなロックから、都会的で洒落た編曲・音色のそれらにハマり始め、
いつしか真空管ラジオの持つミッド・レンジ(中音域)中心の音色が、何故か時代遅れに感じたものです。

近い過去においてオーディオがハイファイ化するにあたり、基本となる中音は軽視され、やたらと高音と低音が強調され、
遠い過去で培われたスタンダード(基準や規範)となるべき根幹の中音域を知らぬ若者たちが続々と誕生してしまいました。

その後も便利で上質でコンパクトな音響製品やメディアが次から次へと現れ、いつしかそれらに洗脳・啓蒙され、
旧いものが新しいものに取って代られる図式が当然となり、過去の既製品は目前から消え去るだけの運命でした。

でもある日、はたと気がつくのです。
失われた物(製品)の中に、失われた物(魅力や価値)もあることに・・・。
筆者にとってはそれが今回の「真空管ラジオ」のあのまろやかな中音だったのです。

真空管には寿命があり発熱量も大きく、その欠点ゆえにトランジスタやIC等に取って代られるのは時代の必然でした。
レコードからCDやMDになって小型化は進み、録音媒体もカセット・テープからレザー・ディスクやMDやCDになり、
やがてそれらもMP3やUSBにその座を取って代られ、高密度・高速デジタル化は日々益々拍車がかかっています。
でもその行きつく先の未来に於いて、理想的な音場空間が誕生し・存在するのかと言えば、それは甚だ疑問です。
音響装置の進歩は純度や小型化等の利便性を追求した代償として、豊かな音像を過去に置き去りにしてきたのです。
「人は世に連れ、世は人に連れ、歌も世に連れ、世も歌に連れ、かくて音も世に連れ、世も音に連れ」・・・。
未来の人々がどのような世と音楽を望み、また果たしてどのような音色・音場を望んでいくのでしょうか?

「老兵は死なず、ただ消え去るのみ」は、マッカーサー元帥が引退の際に述べた有名な言葉(せりふ)です。
筆者の人生もまた老いに近づいていますが、幼年時代に刷り込まれた真空管ラジオのマイルドな音と共に、
残り少ない人生のページを、幼年期の思い出に浸りながら少しでもでもふくよかな時空にしたいと願っています。

親子ラジオや真空管ラジオ、そのウォームな音を懐かしむべく、楽しむべく、ネット・オークションで購入。
その存在感は見事で、筆者の仕事場には似合わず、結局 自宅の居間でインテリアを兼ねて鎮座し始めました。
音を鳴らすと「あら不思議」、たった一つのラジオが今までの居間の全ての雰囲気をガラリと変えてしまいました。
今夜からテレビやパソコン音楽を消して、FENで続々とかかるクリスマス音楽をお酒と共に楽しむことにします。
(*^-^*)

" Happy Merry Christmas ! "


By T講師
( またまたとりとめのない雑文・駄文となってしまいました。今回もまたワインなど入っています。ご容赦。)

2018年12月17日月曜日

ドイツの学校、合唱ライブ

月曜日・曇り 時々 晴れ
アトリエ定休日

「 お休み日のお知らせ 」


今週末の12月22日(土曜日)から天皇誕生日の振り替え休日の来週12月24日(月曜日)の三日間、
アトリエは お休みとさせていただきます。
どうぞ、よろしくお願いいたします。

* * *

例によって恒例のブログ映像アップ不可のお茶濁しの

「出張ミュージック・ギャラリー(その342)」


ギムナジウム(ドイツの中高一貫校)の合唱ライブ・コンサート


先日、YouTube上の「あなたへのおすすめ」画像にて、興味深い動画に出会いました。
それはドイツでのコンサートの様子で、ステージ狭しと集った若い男女みんなで合唱する動画でした。
ギムナジウムとは大学進学を決めた生徒たちの通う中高一貫校で、そこへ通う生徒たちのコンサートの様子です。
国内の合唱コンクールのような精鋭合唱部による高度なコーラスではありませんが、心温まる初々しさが魅力です。
曲はそのどれもが稀代の名曲で、その当時の空気感のみならず、今もなお輝きを放っていることが再認識されます。
男女学生のパート・パートでの歌い分けや、途中のラップ風なソロ(1曲目)など、洒落たアレンジや伴奏も快感です。
伴奏者は中高校生ではないので、もしかしたら学校の教師たちかもしれませんが、アレンジもその演奏も秀逸です。
また3曲目でのステージ最前列の男女児童は、ギムナジウムの最年少生徒たち(日本では小学5年生)かも知れません。

では3曲、続けてどうぞ。

「エブリー・ブレース・ユー・テイク(ザ・ポリス,1983年)~アイル・ビー・ミッシング・ユー(パフ・ダディ―,1998年)」
クサヌス・ギムナジウム生徒によるコアー(コーラス隊)のコンサート、ドイツ、2014年
"Every Breath You Take (The Police)~I'll Be Missing You(Puff Daddy) " / Cusanus Gimnasium ( Germany )
Conductor and Arrangement/ Michael Forg, School Concert at the city hall of Erkelenz in 2014

移民の受け入れに積極的なドイツだけあって多様な顔があり、民族性が混じり合いつつある現代が興味深いです。
ちなみに中間部で見事な英語でのラップを披露している男子はイブラヒムと言う名前のイスラム系のようです。
この曲自体がポリスの原曲をベースにしたフュージョンで、黒人文化と見事に融合したグローバルな音楽です。
個と全体、統一性と個性、男性と女性の声質、地域と歴史、民俗性と文化等、色々な要素を考えてしまいます。


「アフリカ(TOTO、1982年)」
" Africa ( TOTO ) "

言わずと知れたトト(と呼びます)の超名曲です。
ソプラノ(高音域)に片寄らないミッドレンジ(中音域)のぶ厚い男女混合の合唱がカッコ良く、また心地よいですね。
ちなみにこのTOTO、初来日時には、数多くの便器に自分たちのバンド名が記されていて驚いたとのエピソードあり。


「ヒール・ザ・ワールド(マイケル・ジャクソン、1992年)」
" Heal The World ( Michael. Jackson )

こちらもまた「永遠少年」マイケル・ジャクソンが紡いだ超々名曲、その純粋世界につい惹き込まれてしまいます。
当動画、ソロで歌うギムナジウム先輩の女生徒を傍(左側2番目)で見上げる女子児童の表情が可愛くて面白いですね。
バック演奏の楽器にシンセサイザー(キーボード)が1台あるだけで、奥行きやイメージ豊かな音場空間となっています。
ちなみに総指揮役の男性が弾いているピアノは我が国のヤマハ製で、ピアノの本場のドイツでも頑張っているようです。
ドイツの男女生徒・児童による美しい合唱と皆の表情が感動的な動画でしたが、お楽しみいただけたのなら幸いです。

筆者の故郷で言うチャンプルー(何でも混ぜる)文化で、正にごった煮の良さが活きた結晶のような動画に仕上がっています。
ドイツでも、米国社会の象徴の「人種のるつぼ」を意味する「メルティング・ポット(Melting Pot)」が誕生しつつあるようです。

* * *

「筆者後記寸感」

つい先だって国会でも「外国人受け入れ法案」が成立しましたが、入管での非人道的扱いなど、諸問題も未解決なままなようです。
単なる都合の良い安価な労働力供給として対処するだけなら、個々の人権や若い働き手双方が共に疎外されそうで心配になります。
また文化や言葉・風習・価値観の違いから、その土地土地で新たな対立が生じるのではないかとの懸念も払拭されてはいません。
とは言え色々な軋轢や負の面があるにせよ、他民族の文化や労働力を吸収しつつ、ダイナミズムを維持しなければならぬ状況です。

単一民族国家と言う我が国ですら、古代より縄文(起源狩猟民)や弥生(大陸稲作文化)や、琉球やアイヌも混ざる複合文化圏です。
海に囲まれて国境を他国と地続きで接しない我が国にも、またそんな人種のチャンプルー現象が新たにやってくるのでしょうか。
故郷の小さな島は、生まれた時から色々な人々(台湾、フィリピン、インド、米国軍人軍属、混血 その他)が混在していました。
そんな人種チャンプルーの中では差別をしたり・されたりが複合的・重層的・日常的にあり、それはそれで有意義な体験でした。
自己や家族や身近な人が差別されるのは悲しいことなのに、その悲しみを解せぬ人が差別を平然と繰り返し、増殖させるのです。
単一で無味乾燥な無菌室暮らしより、雑多世界で見聞・経験する人生が喜怒哀楽の価値をより深く味わえることもまた事実です。
無知は無恥、無垢は無苦。苦しみは少ないに越したことはないですが、他者を思いやる心や想像力は最低限 育ってほしいものです。

「いちゃりばチョーデー(行き遭えば皆兄弟)」と言う言葉が故郷にはあります。
そんな故郷もいつしか二極分化の方に進みつつあり、何だか被害者意識が過剰な近隣諸国にも似てきた感もありで複雑です。
時として兄弟喧嘩もやり合うも、また酒を酌み交わし、肩を組み、歌い踊る、そんな理想的な国に将来なると良いのですが。
我が国の近未来の社会がフュージョン(融合)であって、コンフュージョン(混沌)とはならぬよう、切に祈るばかりです。
が、果たして・・・・?

By T講師
( 個人と国家は別なれど、非民主や戯言の近隣国家がある限り、理想は夢想の絵空事で終わりそうで危惧する今日この頃です。)
( ここ数回に渡る まとまりのない乱文・雑文投稿、ご容赦)

2018年12月10日月曜日

冬始まりのアイリッシュ音楽

月曜日・曇り(夜:雨)
アトリエ定休日

先週前半までの暖冬が一転、週明けからは更に本格的な寒さの襲来となりました。
穏やかな「小春日和」の日々に慣れていただけに、寒さがひとしお身に沁みます。

さて新映像アップ不可により図らずも当ブログの今年の恒例となってしまった

「出張ミュージック・ギャラリー(その341)」

をお届けします。

「木枯らし1号」が吹かなかった今冬とは言え、我が町・森の里沿道の木々はすっかり冬支度の様相です。
今夏の大型台風の影響と思われる塩害立枯風だったケヤキ並木やイチョウ並木がその葉を落とし始めました。
同じく、バス周回道路沿いのマロニエやプラタナスの並木も、その美しい紅葉を路面に散らし始めました。
時折発生するつむじ風に煽られ、落葉の群がまるで魚群のような金色の帯状になって路面を走ってゆきます。
そんな折り、筆者の脳裏には条件反射的 或いは自然発生的にある種の音楽のメロディーたちが蘇ってきます。

今回もまた以前(2015年)に当コーナーの初冬にアップしたことのある楽曲で、この季節限定ではありませんが、
その美しい旋律に何故か冬の雰囲気があり、この季節に筆者の脳裏の自動ジュークボックスにて再生されます。

オーラ・ファロン、「ウォーター・イズ・ワイド、シェナンドー(メドレー)」
Orla Fallon, " Water Is Wide "~" Shenandoah (My Land)" Live Medley


"Water~"の方は以前当コーナーにてアメリカのカーラ・ボノフの艶っぽい歌声でもお送りしました。
今回のオーラ・ファロン(2度目)は透明感ある清楚な声質の持ち主で、力むことのない歌唱が魅力です。
以前はあのケルティック・ウーマンに在籍していましたが、今は独立してソロ活動している歌手です。
広くケルト文化圏にて古くから伝わる詞ながら、男女の渡れぬ悲恋を川(または海)に例えて妙味です。
"Shenan~"は19世紀米国の古い歌で、その地域に入植したアイルランド系の人々の影響があります。
こちらもネイティブ・アメリカンの娘との道ならぬ悲恋をシェナンドー川に例えて綴った内容です。
ライブでは、アイルランド伝統のティン・ホイッスル(ブリキ笛)やバグパイプ等が効果的で快感です。



さて2曲目も彼女の同ライブからで、ゲストの男性シンガーと共に美しいメロディーを歌い上げています。
この曲もアイルランド発祥の作者不詳の古い歌で、美しい旋律はスコットランド民謡と共通性があります。
アイリッシュ音楽とスコットランドは文化圏的にも同じケルト民族として、共通のルーツを有しています。
また余談ながら、
我が国で以前流行った「五番街のマリー」の主旋律も、ここら辺からインスパイアされていること確実です。

オーラ・ファロン、「レッド・イズ・ザ・ローズ」with トミー・フレミング
Orla Fallon, " Red Is The Rose " Featuring Tommy Flemming (My Land),Live



「ダウン・バイ・ザ・サリー・ガーデン」、アイルランドの教会聖歌隊(詳細不明)
" Down By The Sally Garden ( Irish: Gort na Sailean)"

サリーは柳(willow)のことで、若かりし頃にデートをした思い出の場所で、その後の失恋を歌った楽曲です。
動画の説明文が全てアイルランドの言語(ゲール語?)で記されていて、伴奏者の指名以外の詳細は不明です。
聖歌隊ほとんどが女子で、数名の男子はやる気なし(てれ隠し?)の表情で、彼の国も我が国と同様なようです。
バックのフィドル(バイオリン)、ブリキ製のタテ笛、ギター、ウッドベースの4名の伴奏も味わい深いですね。

最後にもう1曲
同曲、前段に登場のオーラ・ファロンさんが歌った歌詞付きヴァージョンもお届けします。

オーラ・ファロン、「ダウン・バイ・ザ・サリー・ガーデン」
( 注:曲名のサリーの部分の英語スペルは2種類あります。)
Orla Fallon, " Down By The Salley Garden " with Lyrics

美しい旋律に心が洗われるようで、北方からの透明な大気とアイリッシュ音楽がコラボする季節の始まりです。
筆者の大好きな抒情ある美しい季節、「冬」の到来です。

* * *

「 冬始まり(後日追加画像) 」

冬特有の乾いた大気がもたらす透明な青空と、褐色を帯びた繊細な木立や草原の色彩が美しいです。
( 注:残念ながら、下の写真は昨年の同時期の様子です(今冬の撮影分、アップしたいものです)。

森の里センター(3丁目)より南(若宮橋方面)を望む

ケヤキ坂、森の里3丁目交差点より北(アトリエ・上古沢方面)を望む

森の里・上古沢間 接続S字坂より北の空を望む(昨年までの定点撮影地:アトリエ背後の丘頂き)



「 筆者 後記雑感 」

アイリッシュ音楽、筆者の最初の出会いは幼少(幼稚園~小学校低学年)の頃に聞いた「ダニーボーイ」です。
当時、米国軍政下の故郷は民間の電波が著しく規制されていて、ラジオやテレビの放送は制限されていました。
映画等の洋モノ好きだった父のおかげで、筆者宅には有線の「親子ラジオ」と言う再生装置がありました。
そこから流れ出でてくるのは100% 米国のポップスで、50~60年代のジャズやカントリー等もありました。
グレン・ミラー、ルイ・アームストロング、ドリス・デイ、ジョ二・ジェームス、ボビー・ダーリン・・・、
そんな中、移民の国らしくアメリカンナイズされながらも色々な人々の出身地の音楽もかかっていました。
子供心に喰いついたのがジャマイカの「バナナボート」やトルコの「ウスクダラ」等、ヘンテコ物が大好きでした。
そんなヘンテコ音楽ではないハリー・ベラフォンテらの「ダニーボーイ」も何故だか子供心をくすぐったものです。
静かなバラードで哀愁漂うその旋律には何らかの魔力みたいなものがあって、それに惹きつけられたのでしょう。
筆者の故郷もアイルランドと共通の境遇があり、南北の差こそあれ、民族性に似たものを感じたのかもしれません。
また音楽的にも沖縄古典民謡の琉球笛を使用した「月ぬかい(美)しゃ」等、かなりの共通性を感じてしまいます。
筆者もアイリッシュ(ケルト)音楽好きが高じて、変則チューニングを用いたギター演奏を特に冬に楽しんでいます。

現在も東京を通り越した各種交流が両者間で多数あり、故郷やかの地の著名音楽家たちも互いに往来しています。

不毛の大地アイルランド、筆者の故郷同様、苦渋を舐め、数多の移民を送り出した地でもあるアイルランド、
筆者の大好きなバンドのU2や、ヴァン・モリソンもコアーズもクランベリーズも皆アイルランド生まれです。
哀愁の調べを生み出した苦難の歴史ある彼の地アイルランド、残り少なくなった人生で一度は訪れてみたい土地です。

By T講師

P.S.「祝・グランプリ・ファイル初出場・初優勝:紀平梨花 選手」

2018フィギュア・スケート:グランプリ・ファイルにて女王ザキトワに勝る最高の演技を披露、完全優勝!
見事でした。
(米国留学中の本田真凜選手の復活も望んでいます。)



2018年12月3日月曜日

クイーン人気、大復活

月曜日・曇り(一時 小雨)、温暖
アトリエ定休日

今回もまた昨今恒例の音楽ブログとなっています。
ご容赦。

* * *

先週、油絵を製作しているMSさんが来訪、開口一番で筆者に言いました。
「ボヘミアン・ラプソディー、早速 行って来ました!いやー、非情に良かったすよ!」
そして昨日、先週日曜に続いて来訪のMSさん開口一番に筆者に尋ねました。
「ボヘミアン・ラプソディー、見に行ってきました?いやー、人気爆発してますよ!」
フットワークの良いMSさんとは違い鈍足な(多分、映画館には足を運ばない)筆者、まだ見てはいませんが興味津々です。
妻のM先生の方も、ネット英会話での海外各国在住の講師陣らの授業内容でも、その映画の話題で持ち切りだそうです。

てな訳で、今回の特集となりました。

「出張ミュージック・ギャラリー(その340):特集:クイーン人気、大復活」


今回の当コーナー、今、巷で話題の映画「ボヘミアン・ラプソディー」について、遅まきながら取り上げさせていただきました。
その異例なほどの熱狂ぶり等、筆者の疎い外野解説は止めて、TVニュース番組の一部をYouTube上より まんまお借りしました。


以上、先般放送されたテレビ朝日の夕刻のニュース番組内特集での同映画と主人公のクイーンの紹介のシーンでした。
早逝したヴォーカルのフレディー・マーキュリーの半生を中心軸にした映画だそうで、世代を超えて評判になっているとの事です。
映画タイトルが彼らのヒット曲名で、「クイーン」でも「フレディー」でもない点が映画の肝らしく、含蓄のある題名との事です。
となると、有体に言えばボヘミアンは故郷やバックボーン損失者みたいな意味合いで、ラプソディーは狂詩曲と訳されるように、
フレディー自身の生い立ちや、その後の成功者としてのバンドの名声や苦悩、メンバーたちとの関係等が描かれているのではと、
映画館には足を運ぼうともしない筆者なりに想像しつつ、DVDの発売までクイーン人気の嵐をやり過ごすことになりそうです。



ここ1~2ヶ月
YouTubeのお勧め欄にも彼らの名曲の数々が頻繁に登場、つい誘われ見ると懐かしい空気感を伴って筆者の耳を襲いました。
1970年代に入り、筆者がのめり込んでいたロックが世界的に変質・衰退し、世間はディスコ時代に突入。
米国発ではドゥ―ビー・ブラザースやキッスで、英国でもパンク・ロックと言う猥雑で稚拙なバンドが台頭。
筆者なりに感じていたロックの匂いや味が変貌、「洗練(ポップ化)」と「怒れる自己陶酔」の二極分化が生じ、
筆者自身も音楽に対する熱いほどののめり込み度が衰え始め、疲労・倦怠・虚脱感を感じ出したちょうどその頃、
元々ロック臭の希薄なクイーンがそのロック度を更に薄めることで広く支持され、世界的スターへと昇りつめました。
そんな時代の彼らの名曲・代表曲の一つを取り上げました。
それまでのロックミュージックにはなかったこの底抜けに明るい清涼感や幸福感、たった一度で脳裏に焼き付きました。

クイーン、「アイ・ワズ・ボーン・トゥ・ラブ・ユー」
Queen ," I Was Born To Love You " with Lyrics ,1985( Remade in 1995)



次の曲もまた筆者のお気に入りで、あのレディー・ガガの名前の由来にもなった傑作ポップスです。
今でこそ存在感の薄いラジオに対するフレディー・マーキュリーの愛情が滲み出ていて、名曲です。
題材としてのラジオは古今東西の多くのミュージシャンに多数取り上げられていて嬉しい限りです。
バグルスの「ラジオスターの悲劇」コアーズの「ラジオ」、国内では徳永英明の「壊れかけのラジオ」等、
ラジオにまつわる曲は哀愁を感じさせる名曲多数で、真空管ラジオ育ちの筆者としても嬉しい限りでした。

ではフレディー晩年(!)の輝き、同年同日の伝説のライブから2曲続けてご堪能ください。

QUEEN, " Radio Ga Ga (1984)" , Live in LIVE AID , at Wembley London 1986

*
クイーン、「伝説のチャンピオン」(1977年)
QUEEN, " We Are The Champion "Live In LIVE AID , at Wembley London 1986

言葉の説明は要らぬ伝説のライブ、お楽しみいただけたのなら幸いです。

R.I.P (Rest in Peace ) Freddie Mercury (1946-1991)
沢山の愛を振り蒔き、その愛に死んだ男、フレディー・マーキュリーよ安らかに・・・。
21世紀の今、あらためて・・・


「クイーン登場の思い出」

思い起こせば40年程も前、第一次クイーン人気が世界的に沸騰・爆発する直前のフィルム・コンサートの様子が脳裏に蘇ります。
時は確か1974年、場所は中野サンプラザ、当時では珍しいフィルム・コンサートが催され、そこで彼らの姿を初めてみたのです。
来日する大物・外タレが増え始めた頃とは言え、名だたるロック・バンドの来日はまだ希少で、動く映像には飢えていた時代です。
当時では貴重な未・来日の英米のロッカーたちのライブ場面が、大音響で見られるとあって会場はほぼ満席状態の盛況ぶりでした。
但しその日の会場は通常のロックとは違う雰囲気で、ちょっと場違いな感じの十代後半の女子たちの一群の姿が目立っていました。
当時のロック女子のいで立ちと言えば、ストレートかベルボトムのジーンズにチェックのコットン・シャツ姿が多かったものです。
またフォークロア志向の女子は、手染め風バンダナに花柄プリントのロングスカートやパンタロンが主なマスト・ウェア―でした。
そんな中、この一群の女子たちは少々真面目風(失礼)で、ハンドバッグやカメラまで持参していて周囲に溶け込めていませんでした。
「何か芸能界のアイドルでも出演するとでも勘違いしてるのかな?」「さあ、何でだろう?」周囲からそんな声が聞こえてきました。

英国のクリームに始まり、レッド・ツェッぺリン、ディープ・パープル等、未だ見ぬ大物たちに続いて、新人バンドが紹介されました。
今まで比較的静かだった会場がまるでライブ・コンサートかのように突然騒然とし、聞き慣れぬ黄色い声が会場中に響き渡りました。
それはかつて経験済みの叫び声で、中学時代に何度か体験したことのあるグループ・サウンズ公演の際の女性ファンたち同様でした。
しかも彼らの銀幕登場と同時に彼女たちのカメラから無数の目映いフラッシュ光が点滅、その度に白くなる銀幕に場内騒然となりました。
「キャー!キャー!」「カメラは止めろ!」「キャー!キャー!」「見えないだろ!」「フレディー!」「うるさい!聞こえない!」
そんな彼女たち、音楽雑誌の写真で彼らのファンとなり、勝手連的なファンクラブ(組合)を造り、口コミ情報を共有していたのでしょう。
そんな熱狂ぶりの彼女たち、クイーンの出番が終わるや、まだ途中だと言うのにゾロゾロ・ガヤガヤ・そそくさと会場を後にしたのです。
お騒がせな彼女らが去った会場には結構な空席が目立ち、その後の折角のお宝フィルム紹介の後半も何故か色褪せてしまったものでした。
(「フン!フラッシュ浴びせた写真なんか、白い銀幕だけで他に何にも写ってませんよーだ!」筆者らの嫉妬と義憤の心の声でした。)
( 御用済みとは言え、そんな彼女たち、エチケットや他人軽視の立派なマナー違反です。)

映画のようなフィルム・コンサートをまるで生のライブ会場化させた新人無名バンド、それがクイーン、彼らだったのです。
来日時のビートルズに始まり、モンキーズやベイシティー・ローラーズと、ルックス重視女子たちの系譜そのものでした。
クイーンもその出自から、Tレックスやデヴィッド・ボウィーらに繋がるグラマラス・ロックの系譜でビジュアル系でした。
彼女らにとっての「クイーン」は、正に少女時代から育まれたマンガの主人公の「プリンスたち」そのものだったのです。
そんな訳で、筆者思いもかけずに我が国でこそ最初の人気に火が点いたと言う彼らの実力を目の当たりにしたのでした。

今 思い返せば、
筆者のロック嗜好・志向の転換点を象徴するような出来事で、筆者はその後ブルースやジャズにのめり込むようになりました。
そう言えば司会の男性、今までベルボトム・ジーンズだったのに、その時は流行り始めたディスコ風バギー・パンツ姿でした。
歌と同様「人は世に連れ、世は人に連れ」です。1974年、時代も音楽も20歳を迎える筆者も正に分岐点だったような気がします。

世界に先駆けてクイーンを見い出した先見性高き彼女たち、翌年の彼らの初来日時に大挙して羽田へお迎え、彼らを驚愕させたものです。
ケータイ等の利器もなく情報も乏しき当時にファンとなった彼女たちの積極性と、クイーンの面々のカリスマ性には正直驚いたものです。
ロックが芸能界化しつつ、かつて在った力が消えつつあった時代の申し子として、彼らはスターの階段を着実に登りつめていきました。
「恐るべしクイーン!」「恐るべし日本女子(大和撫子)群団!」

今は昔の、半世紀ほども前のチョー・ローカル的な話しです。
最後までお付き合いくださった方々、ありがとうございました。

By T講師
( またまたの乱文、失礼しました。これはこれで当ブログの定番になったりして・・・)


2018年11月26日月曜日

疾風怒濤のマーチング・バンド

月曜日・晴れ・小春日和
アトリエ定休日

今回もまた音楽ブログとなってしまいました。
ご容赦

恒例となった

「出張ミュージック・ギャラリー(その339)」


「疾風怒濤のマーチング・バンド:吹奏楽の新地平線」


当コーナー、前回まで5回に渡り「京都橘高校吹奏楽部」の楽しくも美しい雄姿を取り上げてきました。
その最終回・末尾にて、筆者の故郷沖縄の西原高校マーチング・バンドにも言及させていただきました。
今回はその付録特集としてその活躍の一端を紹介したいと考え、以下の動画4編をYouTubeよりお借りしました。
またまた「贔屓の引き倒し」となりそうです。
(*^-^*)

日頃はマーチング等にご興味のない方々にも是非ご覧になって、高校生たちの類まれな能力を誤認識下さい。

彼らのライブ・パフォーマンス、最近の当コーナーで使い過ぎ感のある言葉ですが、これまた絶句です。
その音量・音圧・音質、正に至高の響きで、高校生の持つ可能性の頂点の一つとでも言えるでしょう。
通常において、中学生よりは高校生、そして高校生よりは大学生の方がレベルは上だと思うものです。
しかしその認識は浅はかで、またアマチュアよりはプロの方がやはり上だと考えている方々がいます。
しかしながら、その認識・概念もまた軽率で浅いものと言わざるを得ません。
彼らの表出する怒濤・至高のサウンドは、学年や年齢、またプロやアマの違いを遥かに超えた存在です。
高校の三年間、公立校で普通に授業を受け、その上での部活の中で産み出されるとは正に驚異的です。
金管隊(特にトランペット隊)の個々の音量はもの凄く、その倍音豊かな音色が集まると神がかりです。
5~60人ほどの中規模の編成ながら、その圧倒的なパワーはまるでフルの大人数・交響楽団のようです。
フルパワーで楽器を共鳴させることで発生する豊かな倍音が、至高のアンサンブルを生みだしています。

まずはオランダで四年に一度開催される世界規模の「世界音楽コンクール」からの映像です。
西原高校は日本代表として1997年の初出場以来、六回連続の選出・出場を果たしています。
そして毎回優秀な成績を修め、最高賞も何度(後日調べる予定)か受賞しているとのことです。
厳格な審査員や耳の超えた聴衆を前に見事な演奏・演技をし、観客総立ちの絶賛を浴びています。
( 太鼓手の一人が転倒のアクシデントがあり、その分 減点されたにも関わらず、最高賞を受賞。)
まずは御覧(お聞き)ください。正統派マーチング・バンドとしての彼らを。

日本代表・沖縄県立・西原高等学校マーチング・バンドによるパフォーマンスの一部、世界音楽大会(オランダ)
Nishihara High School Marching Band ( Okinawa, They are The Champion of Japan ),
at " World Music Competition "  in Holland 2005
注:動画・画面内の線上YouTubeをクリックの上、再生してください。
Please click the line in image for watching

観客総立ちの大喝采を浴びた彼ら、動画ご覧のように身体は小さくとも、そのミュージシャンシップと音量は絶大です。
出音が四方八方に拡散されてしまう屋外において、これだけの密度でソリッドな音を響かせているのは正に驚異的です。
吹奏楽器や各種打楽器には不利・不適当な雨(鳴りが押さえられてしまうため)の中での彼らの実直な熱演、感動的です。
個々の出音が大きく、全体が一つに融合・増幅された、例えればあの出雲大社の大しめ縄のような圧倒的な存在感です。
この年、
金メダル特別賞と共に、最高賞の"Best International Award "も受賞したとのことです。
2曲目は沖縄の地元フォークソング「えんどうの花」と言う曲で、カラーガード隊の女子らによって合唱されています。
西原高校の彼ら、他の動画(この前編)でも沖縄音楽をふんだんに取り入れていて、筆者的には感動してしまいます。
他府県の吹奏楽部に比べ、男子部員が多いのも彼らの特徴で、筆者の恩師・前任者O先生の魂が乗り移ったかのようです。
( ちなみに筆者は早期脱落者でしたが、その結果、ライブなどロックバンド活動を充分に堪能することが出来ました。)
退場場面で全員を迎えた部長(指揮者)らしき人物が、転倒した(5分半過ぎ)太鼓手を慰めに近寄るシーンも心温まります。
「ドンマイ・ドンマイ、アッセ 気にするなあ~!それよか 良くリカバーしたねえ~!凄いさあ~、上等上等~」
かな?


さて正統的マーチングの後は、彼らの芸術的な側面の演技・演奏の登場です。
彼らの昨今の演技は、スペインのフラメンコ音楽・舞踊などに触発された構成となっています。
画質・録音はあまり良くありませんが、彼らの圧倒的な技量・演技、続けて3編 ご堪能下さい。
( もし可能であれば、外部スピーカーまたはヘッドフォンご利用下さい。正に疾風怒濤・雷鳴です。)

沖縄県立・西原高校マーチング・バンドによるエキシビション(2000年)
Nishihara High school Marching Band ( Okinawa Japan )," 2000 National Chanpion ship Show "

凄まじいほどの音圧エネルギー、生で体験出来たら きっとオシッコちびっていた(失礼、失禁)かもしれません。


沖縄県立・西原高校マーチング・バンド、「ガリレオ(容疑者Xを探せ)」於:スーパー・マーチング(2008年)
"Theme " Galileo " 14th. Super Marcing Show In Japan 2008
注:こちらもまた画面内、線上YouTubeをクリックの上、再現して下さい。
Please click the line in the image for watching one more again

もう最上級の名演です!
天地創造、はたまたドームスデイかと思わせる大音響の洪水、こんなプロ集団、国内外のどこにも存在しません。
N響?東京フィル?無理(お腹出っ張りのベテランじゃ)!、ダンスはまあ可能でも仲間に凄腕バンドなしで無理!
メタリックなラッパの響きを最大限に活かしつつ、全てが混じり合うと芳醇な響きや轟きに変貌しています。
生音だけが原則のマーチング、7分過ぎのサイレン状の上昇下降音は一体どのように出しているのでしょうか?
天空を切り裂いて降り注いでくる天上界のような音響、正に魔法(マジック)のような Amazing Band です。


沖縄県立・西原高校マーチング・バンド、「ジョーカー」、於:日本マーチング・バンド全国大会
Nishihara High School Marching Band " JOKER ", JMBA Championship  2015

もう立つ鳥肌(関西方面ではサブイボ)が幾らあっても足りないくらいのチョー極上の音場・演舞です。
最後の部分の4ビート・ジャズや重たいシャッフル・ビート等は、プロのロック・バンドやオケを陵駕しています。
疾風怒濤の圧巻マーチング・パフォーマンス、その表現力の饒舌さは言葉が要らないほど素晴らしく圧倒的です。
また迫力だけではなく、中間部(3~4分頃)のハーモニーはどこまでも柔らかで美しく天上界からの調べのようです。
彼らの編成、全編を通じて木管隊(クラリネット等)の姿が少数ですが、カラーガード隊に回っているのかも。
まるで新体操の集団演技のようなそのカラーガード隊、高難度な技で手具の落下もありましたが、見事です。
彼女らの演舞、プロ顔負けの素晴らしさで、しなやかな肢体が造り出す動きは演奏を更に引き立てています。
これだけ圧倒的な渾身のパフォーマンス、そのスピリットはストレートに人々の心に訴えかけてきます。

そんな彼ら、
国内の大手マスコミが報道しないこともあって、彼らの知名度は著しく低いものですが、正に珠玉の名演です。
( 筆者の推測ですが、吹奏連盟の方からアマチュアゆえの公平性が云々・・・等と言うお達しがあるのかも )

いかがだったでしょうか? これだけハイテンション&ハイレベルなパフォーマンス、プロ界にも存在しません。
聞く側にも活力やエネルギーがないと、最後まで聞けないかもしれませんが、ご堪能いただけたのなら幸いです。
彼らの表現力豊かな超高校級の極上熱演、お気に入られた方は口コミやSNS等で応援・宣伝してあげて下さい。
彼ら、日本代表で渡欧する際の楽器運搬費等の費用が、PTA募金等だけでは足りず、一般にも呼びかけています。
沖縄県も基地交付金を使いきれずに減額されては国に憤っていますが、こう言う時にこそ利用すれば良いのです。

西原高校マーチング・バンドが更なる至高の名演を重ね、それに準じた名声が得られることを切望してやみません。
我が国が世界に誇るべき宝物の一つなのですから。

もっと紹介したい動画 数多くあれど、一応 美術教室のブログ、
これ以上(もうとっくにやり過ぎ?)は涙を呑みつつ我慢して、
筆者による一連の「贔屓の引き倒し」特集、これにて御開き!!!


「 最後に:吹奏楽・筆者寸感 」

さて筆者、最後に門外漢ながら高校生の吹奏楽部のコンクール課題曲について、少々私見を記させていただきます。
我が国の吹奏楽・座奏のコンクール、技術的には高度にも関わらず、その音楽は人々の琴線には触れないようです。
何故なら昨今のコンクール課題曲の多くが、現代音楽崩れ(そのもの?)のような楽曲が主だった風潮に起因しています。
現代音楽の全てを否定する気は毛頭ありませんが、高校生の瑞々しい感性には全く響かないような難解曲ばかりです。
その構成やアンサンブルやハーモニーも決して美しくも劇的でもなく、ましてや心地よいものや楽しいものでもなく、
むしろその逆をこそ唯一のアイデンティティーとして主張するような頭でっかちな曲が氾濫しているように感じます。
課題曲の多くが、まるでホラー映画のBGMのような不気味さで、器楽曲を合奏する楽しさは微塵も感じられません。
作曲家がこれでもかと言わんばかりの変則拍子や不協和音をやたら取り入れ、自身の知識を自慢しているかのようです。

吹奏連盟の課題曲・選定基準をはじめ、重箱の隅を針で突くような減点審査等も改めた方が良いと個人的には思います。
またコンクール成績上位のバンド、欠点無しの秀才集団のようで面白味や情熱に欠け、機械的で退屈極まりなく感じます。
生意気なようですが、本来、技術や技巧は最終目的ではなく、心や抒情や精神を表現する一手段に過ぎないのですから。
それらはまるで文法の正否ばかりを気にして、英会話が出来ない学校教育と共通している問題のように見受けられます。
落とし穴やハードル有りの障害物競争を煽るより、表現力を高める方が言語も国境をも超え得る人間性を造り出せます。
「木を見て森を見ず」「鹿を追う者、山を見ず」「仏作って魂入れず」等、これではまるで本末転倒「愚の骨頂」です。
ジブリ作品のような心に残る課題曲にて生徒たちの感受性を更に高め、一般の人々をも魅了する楽曲の登場を望みます。
また学校や指導者の名誉欲のためにのみ、厳しい部活を推し進めている学校も多数存在していると聞き及んでいます。
本来は部活する生徒たちが主体であるはずで、指導する側が彼らを単なる駒扱いをしているように見えてしまいます。
願わくば、
高校生活3年間の部活が楽しく充実したもので、その結果が聞く側にも感銘を与えるものであることを外野ながら望みます。 

ダンスと笑顔が信条の京都橘高校や、スイング・ジャズを満喫する兵庫の高砂高校等の音楽が一般に人々の耳や目に触れ、
それこそ文字通り「音(が)楽(しい)」の伝道師となって、国内各地や海外でこれまで以上に活躍してゆくと良いと思います。
そんな中に、このパワフルで芸術性高い西原高校のサウンドも混じってゆくと更に良い時代が到来するものと信じています。
エンターテインメントの京都橘や、ノリノリ・スィングの高砂高校や、圧倒的技量の西原高校の大活躍をお祈りしています。
そこに我が国の自閉症的吹奏楽に新しい地平線が拓け、やがて多くの人々の絶大な支持を得られる日々が来ることでしょう。
そこには文字通りの「音楽」の世界があり、その結果が人々に豊かで大きな感動の幸福をいつの日か 導いてくれるのです。

京都・橘高校吹奏楽部、兵庫・高砂高校ジャズ・バンド部、沖縄・西原高校マーチング・バンド部の皆様のご多幸をお祈りします。
大大大!感謝です。

(*^-^*)
_(._.)_


By 講師T ( 記:当真 英樹 )

( またまた取りとめのない乱文となってしまいました。が、取りあえずアップさせていただきました。ご容赦 )
<(_ _)>

2018年11月19日月曜日

「橘」登場、そして去り・・・

月曜日・曇り のち 雨
アトリエ定休日

「アトリエお休み日のお知らせ」


今週木曜日11月23日の「勤労感謝の日」から、来週月曜日25日までの4日間をお休みとさせていただきます。
どうぞ、よろしくお願いいたします。

* * *

ブログ(授業風景やその作品)アップ、未だ出来ていません。
ご容赦。
と言う訳で、恒例の

「出張ミュージック・ギャラリー(その338)」


「橘・登場、そして去り・・・」


まずはじめに、今回もまた「贔屓の引き倒し」となってしまいますが・・・
当コーナーでは異例の5回連続の登場で、今回を以って(自信ないですが、一応の)最後(かな?)といたします。
筆者の音楽人生の大きな割合を占める「ビートルズ」や「ツェッぺリン」を差し置いての当ブログの最多登場です。

今回はローズパレードに先立って、当地で行われたバンド・フェストでの京都橘の様子を紹介させていただきます。
場所はパサデナ・シティー・カレッジ、ローズパレード全出場校が2日間に渡って行なったフィールド・ショーです。
パレード本番前の別枠のショー・プログラム、京都橘校は人気投票で何とグランプリを獲得したとのことです。
以前に少々言及しました義足のフルート部員が、唐突に司会者から称賛されるハプニングも微笑ましいです。
最優秀賞表彰式の際には、贈呈する側の代表者の米人女性の方が感極まって涙を拭う場面もあって感動的です。
何はともあれ、
彼女らの健気で心温まる品性あるフィールド・ショー、演奏とダンスと笑顔にユーモアまでをも加えた名場面、
緊張感が初々しい「京都橘高校吹奏楽部の雄姿」、ロング・バージョンにて、ご覧ください。

京都橘高校・吹奏楽部によるフィールド・ショー、米国カリフォルニア州パサデナ市、2017年12月30日
Kyoto Tachibana High school Green Band " Field show " , By Music213
 at Robinson stadium Pasadena city college, California U.S.A. DEC,2017

00:07 - Introduction 03:07 - Drum Major takes stand 03:30 - Manteca 06:18 - It's a Small World 08:25 - Jurassic Park Theme Song 10:07 - Happy Birthday to Tournament President's wife, Amelia 11:54 - Jurassic Park Theme Song (continued) 12:41 - I'll be there, featuring saxophone soloist 14:01 - Star Wars Theme Song Opening 14:10 - Cantina Band 17:11 - Full Standing Ovation! 18:13 - Photo and Gift Presentation 19:10 - Pass In Review - Sing, Sing, Sing 21:59 - Pass In Review - Fireball 12:30 - Pass & Review

京都橘吹奏部による素晴らしいフィールド・ショー、これもまた筆者にとっては宝物動画の一つとなりました。
これがローズパレード本番(新年1月1日)2日前(30日)の彼女たちで、この前日にはディズニーランドで公演、
長時間の飛行機移動や時差ボケも微塵も感じさせず、慣れないフィールドでのフォーメーションを展開しています。
ディズニーランドや本番のローズパレードでも素晴らしい演奏を披露した天才木琴女子がこのセットでも大活躍で、
木琴のみならず、コンガやマルチ・タム等にもスイッチ、大迫力&ビート感溢れるリズムを轟かせてくれています。
( 小柄ながらも時に牽引車、時に脈動そのものの雄姿、他投稿者さんの動画が鮮鋭で音質も良く、確認できます。)
それにしても彼女たち、一体何曲の暗譜レパートリーと何パターンのフォーメーションを持っているのでしょうか。
また余談ながら、中間部の余興タイムでの恐竜さん(中は部員)の持つ赤い紙袋がダイソーなのも好感が持てました。
(後日注:恐竜は英語でダイナソー、紙袋のダイソーとかけたの(寒い親父ギャグ風ダジャレ)かもしれませんね。)

なお、この動画撮影・投稿者さんは前回の当ブログ紹介作品と同じ米国人のMusic213(兄さんと呼ぶのかな?)さんで、
この方は彼女たちのホームステイ先とのことで、前回動画の打楽器隊の手を振っている2人が世話になったとの事です。
これまた余談で、礼節深い大和撫子の彼女らのホームステイ受け入れ希望は人気があり、大歓迎されているとのこと。
これは彼女たちが優れた演奏家パフォーマーでありながら、同時に素晴らしい国際親善・外交使節団でもある証しです。
また超人的活躍の彼女たち、現地でコンサートも行い、その収益はチャリティーとして全額当地にて寄付したとの事です。


筆者、実はこの動画をお借りする前に他の動画の紹介も2~3検討していました。
それはローズパレード時の彼女たち以外の、米国の他のマーチングバンドの様子をも伝える動画などです。
そこには選出された米国を代表する数バンドの一糸乱れぬ極めて統制の取れた隊列の様子が映っていました。
バッキンガム宮殿の衛兵のような帽子で、前方を凝視する無表情の学生たちの鍛錬の成果が表れていました。
その整列と音楽は端正で見事で、まるで日々練習に明け暮れた軍楽隊のようないかめしい威厳がありました。
そんな中、彼女たち「オレンジの悪魔」が登場するや、現地米国の沿道の人々から大歓声が沸き上がりました。
国内視聴者のコメントにて、
緩めの隊列やピッチに苦言を言う輩あれど、笑顔やハイタッチ等で観客を歓喜させていたのは彼女たちだけでした。
総勢200名と言う人数で、見事なダンスを披露しながら演奏して9kmも行進することなんて驚異的な超人技ですよ。
「橘ファン、レベル低(ひく)」と言う御仁、どうぞマーチング・バンド・コンテストの減点審査員にでもなってくださいね。

さてそんな無感性・堅物・本末転倒・批評家野郎は捨て置いて、笑顔の眩しいそんな彼女たち、
従来のマーチング・バンドの枠を超え、何とエンターテインメント大国の米国にその楽しさを逆輸入していたのです。
以前放送されたTV番組「笑ってこらえて」のネット版情報によると、
ダンスをパレードに初めて取り入れたのも部員の発案からで、その振り付けや選曲も今も自ら行っているとのこと。
十八番「シング・シング」のダンス・ステップなど、楽器パートにより何と200箇所の習得ポイントもあるとのこと。
その他にも、日々のほとんどの厳しい練習は全て自らの意思で行っているとのことで、その様子は明るくも壮絶です。

そんな彼女たちの日々の努力や情熱が、米国の人々の天真爛漫な陽気さと化学反応を起こして見事に開花したのです。

Y(#^.^#)Y



当動画の最後、
スタンディング・オベーションの人々に見守られながら、オレンジの悪魔さんたちが会場を去ってゆきます。
その2日後に行われたローズパレードで、大群衆の大歓声に迎えられるのも知らず、全力を出し切って・・・
そして数々の動画が撮影され、ネット上に投稿され、それが大きな反響を生み、今もなお生み続けています。
( 国内の大手マスコミの報道だけなら、彼女たちのそんな偉業も知らずに過ごすところでした。ネット様様。)
(彼女たちの動画コメント欄には、ありとあらゆる賛辞の形容詞や感嘆詞が世界中から寄せられています。)
(Amazing,Miracle,Outstanding,Awesome,Incredible,Adorable,Lovely,Wonderful,Hat off.The best of best,Treasure,etc..)

今年のローズパレードでの彼女たちの歴史に残る(確信です)名演、 
筆者が思うに、それは「一期一会の成した(様々な要素が結合した)奇跡」だったのかもしれません。
しかも、彼女たちだけがあの一瞬にのみ成し得た「(大袈裟な表現ですが)偉大なる奇跡」だと感じています。
(当然その軌跡を起こすまでには、並大抵の努力では到達し得ない涙と汗の日々があってのことですが・・・)
まず総勢200名にも及ぶ大軍団の集合と行進など国内では不可能で、観客歓声とのコラボ的ノリも不可能です。
(残念ながら我が国の国民性では大きな歓声を人様の前では出せず、当然、演奏者側のノリも違ってきます。)
では5年後に彼女たちがもし出場参加の権利を得たとして、その再来・再現が可能かどうかは甚だ疑問です。

と言うのも(何故なら)、
現在の彼女たちの、その後の活動の様子の動画もYouTube上に投稿され始めていますが、それを見るに、
長年指導にあたっていた顧問の先生(ローズパレードで先頭左で大きく手を振っていた年配男性)が退官。
代わりの新任の顧問の先生による指導法が、音楽重視・隊列重視の従来型の指導に戻ったようなのです。
大活躍だったドラメ(指揮者)女子の出番も少なくなり、全体的に大人しくなってしまった印象があります。
「角を矯(た)めて牛を殺す」の諺のようになり、彼女らの最大の魅力・持ち味が損なわれる危惧を感じますが、
でも日本代表として選出されるには、国内でも最優秀な成績が必須なのかもしれず、そのための措置かもと。
最近「橘病」を患った一人として、彼女たちの持つ魅力が未来にも引き継がれ続けることを希望する次第です。
ご存知、高校生活はたったの3年間で、その間にあれだけのレベルを習得し、更に引き継ぐのは至難の業です。
指導法と目指す目標が変われば自ずと発せられる音楽もまた変わるもので、今までの革新的継承を望みます。
そうでなければ今年のローズパレードでの彼女たちの名演技の数々は、早晩にも「伝説」と化してしまいます。

当動画の最後の場面、会場を去っていく彼女たちの後姿にも、筆者は最大の賛辞を贈りたいと思います。感謝。
将来、彼女らの後輩がその本来の持ち味を保持、または更に進化させて、米国での新たなる登場があらんことを。
その際はまたOB(G)の彼女らの参加を希望しつつ、「京都橘高校・吹奏楽部」の一連特集を終えたいと思います。

( 100年以上の歴史を誇るローズパレードでの同校2回選出出場は異例中の異例とのこと。)
( もし3回目選出でもあれば、人生初追っかけでもして渡米したいと目論んでいる筆者です。)

(*^-^*)


* * * * *

「後日追記:京都橘ローズパレード総集編追加のお知らせ」

2019年9月12日

京都橘高校マーチングバンドによるローズパレード2018の当ブログでの総集編を新たにアップしました。
ご興味のある方、よろしければ下記タイトル(↙)をクリックして、併せてお立ち寄りください。



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By T講師
    またまたの乱文、お目こぼしをば・・・
( 記述時、ワインなど入ってま~す。)

P.S.

( 大リーガー・二刀流・大谷翔平選手、祝・新人王獲得 )
( この事も彼女たち同様、とてつもなく凄いことです!)

* * *

「筆者追記:マーチング・バンドの思い出」

全5回に渡って京都橘高校吹奏楽部の素晴らしく楽しい演奏(演舞と言っても良いのか)を紹介してきました。
前後の行進した他校を喰ってしまう「オレンジの悪魔」と称される彼女らは、エンターテインメントの華です。

我が国には他にも様々なバンドが群雄割拠しており、総勢100名以上を誇る大軍団から、少数精鋭のバンドもいます。
そんな中「全日本マーチング・バンド大会」で何度も優勝し、日本代表として海外でも高く評価されるバンドがいます。
それは筆者の故郷沖縄の西原高校吹奏楽部で、小人数ながら超高校級の崇高なサウンドと高い芸術性を誇っています。
また彼らはオランダで毎年開催される「全世界マーチング・バンド大会」に於いても度々の最高賞を受賞しています。
当特集の京都橘の彼女たちと同様に、ローズパレードへも1996年に日本・アジア代表として選出・参加してもいます。

その高校を日本一に育て上げたのが筆者の恩師のO先生で、トランペットにてドイツ留学をした超厳しい先生でした。
小さな身体から表出されるトランペットはまるで天上界からのような響きで、眼光鋭く筆者らを指導していました。
部活は毎日授業前早朝7時に開始、給食後はロングトーン練習、放課後は8時までびっしり鍛えられたものです。
部活の休みは年2日で、大晦日31日と新年1日だけと言う厳しさで、筆者は2年を前に逃げ出してしまいました。
打楽器担当の筆者、左利きが禍いして行進の絵姿に不向きとの理由で、アルトサックスに回されてしまいました。
その理由は、頭髪が右分けや逆だったりが嫌で男子全員が坊主と言う規則同様で、統制が取れないとの事でした。
今ではスネアドラムを水平(当時は斜め)で、しかも両手順手(甲が上)も許されているようで羨ましい限りです。
アルトサックスには天才で名高いS先輩(著名なクラシック・ソリスト)がいて、筆者との差異に愕然としたものです。

マーチングでは全国的にも有名で、特に基地の島オキナワでは米軍の御用達バンドとして各催事に招待されました。
年間予算が野球部に次いでの部費とは言え各楽器は高価で、楽器購入の手段として米軍と利害が一致していました。
米国人だけが何千人ものフットボール・ナイターのハーフタイム・ショーで大光量・大声援を浴びた経験も数度あり、
今となっては楽しい思い出で、その時の経験(音楽はパワーと最大自己表現)が今でも活かされているような気がします。
脱線話で長々となってしまいましたが、
西原高校吹奏楽部に、高校時代の恩師の純粋培養的スピリットが未だに乗り移っているのは嬉しい限りです。
ご興味のある方は是非YouTubeでご覧になって下さい。京都橘の彼女らの笑顔こそありませんが、絶品です。



( その西原高校、昨年も日本代表にてオランダの世界大会で最高賞を受賞するも、大手マスコミは橘同様に無視です。)
( 全くどうなってるの?我が国のマスコミさんたちは?無能・無恥な彼ら曰く「報道する自由、しない自由」だそう!)
"(I do) Not agree ! Angry ! 口あんぐり!"です。

記:当真 英樹

2018年11月15日木曜日

京都橘 人気、実感!感謝!

木曜日・晴れ

本日は学童クラブ・スタッフとして大活躍しているYYさんの授業がありました。
1コマ目は、久々の「三線教室」で、2コマ目が通常通りの「絵画教室」でした。

三線の方はもう筆者が教えるものはなく、YYさんがマスターした「島人ぬ宝」を筆者のギターと共に演奏しました。
来たる学童クラブのクリスマス会には、バンド形式(学童2人によるエイサー・ダンス付き)で発表する予定です。
絵画の方は先月より開始した伊藤若冲による「群鶏図」の大型画面模写で、順調・快調に製作が進められています。
その授業風景や作品の様子、当ブログへアップ出来ずに残念ですが、いつの日にか きっと・・・

m(_ _)m

( 段々・徐々に・日に日に その自信がぐらつき始め・・・)

(;^ω^)


* * *


「 出張ミュージック・ギャラリー(その337):臨時特別:御礼篇 」


当コーナー、三度(みたび)に渡って「京都橘高校・吹奏楽部 In America 」の様子を紹介させていただきました。
第1回目がカリフォルニアはアナハイム・ディズニーランドでの公演、
そして2~3回目がパサデナに於けるローズパレードでの行進の様子でした。
それら動画のおかげもあって、この3~4日、当ブログのビュワー数が、ここ近年にはない大幅な増加となりました。

恥ずかしながら、筆者所有PC2台のたて続けのトラブルにより、2月からのアトリエ・ブログの投稿不可、
また今年度より学童クラブの増員に伴い、平日のキッズの授業の終了などで、視聴回数が減っていました。
元々小さな絵画教室だったのに加え、上記理由により現在は1日平均50~100ビュー程となっていました。
とは言え、過去の「名作美術館等」の特集が幸いして、海外を中心に上記のビュー数をキープしてました。

ところがこの度、再三に渡る「京都橘高校・吹奏楽部」動画の影響で、ビュー数が予想外に大幅に伸びました。
1日平均で2~300以上ビューとなり、その主な視聴国は圧倒的に米国で、国別視聴数データの地図が真っ黒です。
いやはや恐るべき「橘人気」、筆者のアトリエ・ブログのようなチョー・マイナーな所にも飛んできたのです。

と言うわけでその勝手なお礼で、4度目の紹介をさせていただき、皆様にも楽しんでいただきたいと思います。
彼女らの素晴らしい演奏・ダンス・笑顔、先だって紹介したディズニーランドでの一期一会なる珠玉の名演、
別の撮影・投稿者(アメリカの方です)・場所からの超絶技・笑顔による絶品パフォーマンス、再び どうぞ!

京都橘高校・吹奏楽部によるパフォーマンス
Kyoto Tachibana Senior High School Green Band - Disneyland December 29, 2017 
 at Anaheim California , U.S.A / Posted by Music 213

00:08 - Introduction 00:08 - Little Town 01:10 - So This Is Love 01:46 - I Just Cant' Wait to be King 02:10 - Under the Sea 03:02 - Sing Sing Sing (With a Swing) 06:34 - Star Wars

こんなにノリに乗って笑顔とビート感が溢れるプロ超級のバンド、もう「カッコいい~っ!」の一言です。
バンドの要・屋台骨の打楽器(パーカス)隊がこうも元気に力強いビートを叩き出してくれると、もう最高です。

前回まで彼女らに対する賛辞を色々記したので、今回は「ひいきの引き倒し」になるので止めておきます。
ただ少しだけまた一度言及しますが、筆者も名声あった吹奏楽部の元部員で逃走・退部のはしくれ、
彼女らの目に見えない場での努力、想像を絶する凄さだと確信し、またその結果の凄さも超絶品です。

やっぱりもう一~二言、彼女らのグルーブ感豊かな十八番「シング・シング・シング」での圧巻演奏、
画面右側の金管隊、下半身では激しいステップを刻みつつも、その上半身は見事に安定していて不動です。
重たいユーフォニウムを脇に水平に構えた際や、更にはトランペットやトロンボーン隊も同様に不動です。
金管のマウスピースや木管のリード・アンブシャ―の音がブレないのも、鍛えられた体幹あっての結果です。
シンバル手、地味ながら秀逸な仕事っぷりで、クローズやクラッシュ時等の様々なニュアンスが超絶妙です。
木琴女子を含めた打楽器隊、柔らか手首による遠心力スナップ、力強さプラス後ノリ・ビートで快感です。
それは、音楽を完全に自らの物に肉体化して楽しむことでのみ発生する、楽譜等では表せない躍動感です。
いつも元気・笑顔満タンの木琴女子は前のめりビートの超絶技で、バンドをよりカラフルに輝かせています。
気がつけば・・・早速 前言を翻して、またまた色々と つい賛美してしまっています。

従来の軍隊式マーチング・バンド形式を軽く超越してしまった唯一無二のダンシング・バンドの彼女たち、
正に我が国が誇る「世界の宝」と言っても決して過言ではありません。


我が国の人々は中央の大手マスコミ発の情報は鵜呑みしやすく、それ以外には気にも止めないものです。
筆者は声を大にして、また自信を持って言いますが、彼女たちはチョー1級の越境パフォーマーたちです。
過去に所ジョージさんの「笑ってこらえて」で話題になるも、その後のTV露出がほとんどないようです。
ところが、ネット世界では違います。
動画コメント欄には本場米国をはじめ、世界中より彼女らへの圧倒的な支持と賛辞が無数にあります。
ネット上に上がっている彼女らの多数の動画と、圧倒的な視聴&コメント数がそれを物語っています。
筆者もまた来たる東京オリンピックやパラリンピックへの出演、熱望する「橘病」の一人となりました。
アマチュアリズムの頂点であり到達点なのですから。

「一期一会」の一級品、否、特級品、よろしければ検索してご堪能ください。

(ちなみに彼女たち、ローズパレードで米国の名だたるバンドを差し置いて、最優秀バンド賞を獲得しています。)
(言いたいこと、記したいこと、いっぱいあり過ぎて、とは言え、記せなくて逆に乱文となってしまいました。)
お粗末。失礼。

<(_ _)>


「 橘高校・吹奏楽部の皆様、また彼女たちを支持する米国民や世界の皆様、ありがとうございます。感謝!」です。

(人''▽`)


By T講師
この動画を掲載した当ブログもまた、きっと異例の視聴数となることでしょう!

(*^-^*)


* * *

「 後日(2019,6/29 ! ) 追記:京都橘高校・吹奏楽部・動画に関するお知らせ 」


当ブログにて投稿した京都橘高校吹奏学部の動画分が、嬉しいことに半年以上の昨今も来訪者が多数です。
但し、タイトルに「京都橘高校」の冠の無いブログページに関しては、今一度少な目なのも判明しました。
今回、その報せを行い、併せてリンクを貼っておきます。
ご興味のある方は、こちらの方も訪問・ご鑑賞ください。
下記のタイトル文字、クリックして別バージョン観賞下さい。

First of All, I want to say Thank you, for visiting to my blog pages.
If you want see more other Kyoto-Tachibana high school Band Video, On Rose Parade 2018.
Please click under Japanese writing ↙.
That way, You can see their beautiful performance video more.
Visit and Enjoy !