アトリエ・マイルストンブログ

2018年11月26日月曜日

疾風怒濤のマーチング・バンド

月曜日・晴れ・小春日和
アトリエ定休日

今回もまた音楽ブログとなってしまいました。
ご容赦

恒例となった

「出張ミュージック・ギャラリー(その339)」


「疾風怒濤のマーチング・バンド:吹奏楽の新地平線」


当コーナー、前回まで5回に渡り「京都橘高校吹奏楽部」の楽しくも美しい雄姿を取り上げてきました。
その最終回・末尾にて、筆者の故郷沖縄の西原高校マーチング・バンドにも言及させていただきました。
今回はその付録特集としてその活躍の一端を紹介したいと考え、以下の動画4編をYouTubeよりお借りしました。
またまた「贔屓の引き倒し」となりそうです。
(*^-^*)

日頃はマーチング等にご興味のない方々にも是非ご覧になって、高校生たちの類まれな能力を誤認識下さい。

彼らのライブ・パフォーマンス、最近の当コーナーで使い過ぎ感のある言葉ですが、これまた絶句です。
その音量・音圧・音質、正に至高の響きで、高校生の持つ可能性の頂点の一つとでも言えるでしょう。
通常において、中学生よりは高校生、そして高校生よりは大学生の方がレベルは上だと思うものです。
しかしその認識は浅はかで、またアマチュアよりはプロの方がやはり上だと考えている方々がいます。
しかしながら、その認識・概念もまた軽率で浅いものと言わざるを得ません。
彼らの表出する怒濤・至高のサウンドは、学年や年齢、またプロやアマの違いを遥かに超えた存在です。
高校の三年間、公立校で普通に授業を受け、その上での部活の中で産み出されるとは正に驚異的です。
金管隊(特にトランペット隊)の個々の音量はもの凄く、その倍音豊かな音色が集まると神がかりです。
5~60人ほどの中規模の編成ながら、その圧倒的なパワーはまるでフルの大人数・交響楽団のようです。
フルパワーで楽器を共鳴させることで発生する豊かな倍音が、至高のアンサンブルを生みだしています。

まずはオランダで四年に一度開催される世界規模の「世界音楽コンクール」からの映像です。
西原高校は日本代表として1997年の初出場以来、六回連続の選出・出場を果たしています。
そして毎回優秀な成績を修め、最高賞も何度(後日調べる予定)か受賞しているとのことです。
厳格な審査員や耳の超えた聴衆を前に見事な演奏・演技をし、観客総立ちの絶賛を浴びています。
( 太鼓手の一人が転倒のアクシデントがあり、その分 減点されたにも関わらず、最高賞を受賞。)
まずは御覧(お聞き)ください。正統派マーチング・バンドとしての彼らを。

日本代表・沖縄県立・西原高等学校マーチング・バンドによるパフォーマンスの一部、世界音楽大会(オランダ)
Nishihara High School Marching Band ( Okinawa, They are The Champion of Japan ),
at " World Music Competition "  in Holland 2005
注:動画・画面内の線上YouTubeをクリックの上、再生してください。
Please click the line in image for watching

観客総立ちの大喝采を浴びた彼ら、動画ご覧のように身体は小さくとも、そのミュージシャンシップと音量は絶大です。
出音が四方八方に拡散されてしまう屋外において、これだけの密度でソリッドな音を響かせているのは正に驚異的です。
吹奏楽器や各種打楽器には不利・不適当な雨(鳴りが押さえられてしまうため)の中での彼らの実直な熱演、感動的です。
個々の出音が大きく、全体が一つに融合・増幅された、例えればあの出雲大社の大しめ縄のような圧倒的な存在感です。
この年、
金メダル特別賞と共に、最高賞の"Best International Award "も受賞したとのことです。
2曲目は沖縄の地元フォークソング「えんどうの花」と言う曲で、カラーガード隊の女子らによって合唱されています。
西原高校の彼ら、他の動画(この前編)でも沖縄音楽をふんだんに取り入れていて、筆者的には感動してしまいます。
他府県の吹奏楽部に比べ、男子部員が多いのも彼らの特徴で、筆者の恩師・前任者O先生の魂が乗り移ったかのようです。
( ちなみに筆者は早期脱落者でしたが、その結果、ライブなどロックバンド活動を充分に堪能することが出来ました。)
退場場面で全員を迎えた部長(指揮者)らしき人物が、転倒した(5分半過ぎ)太鼓手を慰めに近寄るシーンも心温まります。
「ドンマイ・ドンマイ、アッセ 気にするなあ~!それよか 良くリカバーしたねえ~!凄いさあ~、上等上等~」
かな?


さて正統的マーチングの後は、彼らの芸術的な側面の演技・演奏の登場です。
彼らの昨今の演技は、スペインのフラメンコ音楽・舞踊などに触発された構成となっています。
画質・録音はあまり良くありませんが、彼らの圧倒的な技量・演技、続けて3編 ご堪能下さい。
( もし可能であれば、外部スピーカーまたはヘッドフォンご利用下さい。正に疾風怒濤・雷鳴です。)

沖縄県立・西原高校マーチング・バンドによるエキシビション(2000年)
Nishihara High school Marching Band ( Okinawa Japan )," 2000 National Chanpion ship Show "

凄まじいほどの音圧エネルギー、生で体験出来たら きっとオシッコちびっていた(失礼、失禁)かもしれません。


沖縄県立・西原高校マーチング・バンド、「ガリレオ(容疑者Xを探せ)」於:スーパー・マーチング(2008年)
"Theme " Galileo " 14th. Super Marcing Show In Japan 2008
注:こちらもまた画面内、線上YouTubeをクリックの上、再現して下さい。
Please click the line in the image for watching one more again

もう最上級の名演です!
天地創造、はたまたドームスデイかと思わせる大音響の洪水、こんなプロ集団、国内外のどこにも存在しません。
N響?東京フィル?無理(お腹出っ張りのベテランじゃ)!、ダンスはまあ可能でも仲間に凄腕バンドなしで無理!
メタリックなラッパの響きを最大限に活かしつつ、全てが混じり合うと芳醇な響きや轟きに変貌しています。
生音だけが原則のマーチング、7分過ぎのサイレン状の上昇下降音は一体どのように出しているのでしょうか?
天空を切り裂いて降り注いでくる天上界のような音響、正に魔法(マジック)のような Amazing Band です。


沖縄県立・西原高校マーチング・バンド、「ジョーカー」、於:日本マーチング・バンド全国大会
Nishihara High School Marching Band " JOKER ", JMBA Championship  2015

もう立つ鳥肌(関西方面ではサブイボ)が幾らあっても足りないくらいのチョー極上の音場・演舞です。
最後の部分の4ビート・ジャズや重たいシャッフル・ビート等は、プロのロック・バンドやオケを陵駕しています。
疾風怒濤の圧巻マーチング・パフォーマンス、その表現力の饒舌さは言葉が要らないほど素晴らしく圧倒的です。
また迫力だけではなく、中間部(3~4分頃)のハーモニーはどこまでも柔らかで美しく天上界からの調べのようです。
彼らの編成、全編を通じて木管隊(クラリネット等)の姿が少数ですが、カラーガード隊に回っているのかも。
まるで新体操の集団演技のようなそのカラーガード隊、高難度な技で手具の落下もありましたが、見事です。
彼女らの演舞、プロ顔負けの素晴らしさで、しなやかな肢体が造り出す動きは演奏を更に引き立てています。
これだけ圧倒的な渾身のパフォーマンス、そのスピリットはストレートに人々の心に訴えかけてきます。

そんな彼ら、
国内の大手マスコミが報道しないこともあって、彼らの知名度は著しく低いものですが、正に珠玉の名演です。
( 筆者の推測ですが、吹奏連盟の方からアマチュアゆえの公平性が云々・・・等と言うお達しがあるのかも )

いかがだったでしょうか? これだけハイテンション&ハイレベルなパフォーマンス、プロ界にも存在しません。
聞く側にも活力やエネルギーがないと、最後まで聞けないかもしれませんが、ご堪能いただけたのなら幸いです。
彼らの表現力豊かな超高校級の極上熱演、お気に入られた方は口コミやSNS等で応援・宣伝してあげて下さい。
彼ら、日本代表で渡欧する際の楽器運搬費等の費用が、PTA募金等だけでは足りず、一般にも呼びかけています。
沖縄県も基地交付金を使いきれずに減額されては国に憤っていますが、こう言う時にこそ利用すれば良いのです。

西原高校マーチング・バンドが更なる至高の名演を重ね、それに準じた名声が得られることを切望してやみません。
我が国が世界に誇るべき宝物の一つなのですから。

もっと紹介したい動画 数多くあれど、一応 美術教室のブログ、
これ以上(もうとっくにやり過ぎ?)は涙を呑みつつ我慢して、
筆者による一連の「贔屓の引き倒し」特集、これにて御開き!!!


「 最後に:吹奏楽・筆者寸感 」

さて筆者、最後に門外漢ながら高校生の吹奏楽部のコンクール課題曲について、少々私見を記させていただきます。
我が国の吹奏楽・座奏のコンクール、技術的には高度にも関わらず、その音楽は人々の琴線には触れないようです。
何故なら昨今のコンクール課題曲の多くが、現代音楽崩れ(そのもの?)のような楽曲が主だった風潮に起因しています。
現代音楽の全てを否定する気は毛頭ありませんが、高校生の瑞々しい感性には全く響かないような難解曲ばかりです。
その構成やアンサンブルやハーモニーも決して美しくも劇的でもなく、ましてや心地よいものや楽しいものでもなく、
むしろその逆をこそ唯一のアイデンティティーとして主張するような頭でっかちな曲が氾濫しているように感じます。
課題曲の多くが、まるでホラー映画のBGMのような不気味さで、器楽曲を合奏する楽しさは微塵も感じられません。
作曲家がこれでもかと言わんばかりの変則拍子や不協和音をやたら取り入れ、自身の知識を自慢しているかのようです。

吹奏連盟の課題曲・選定基準をはじめ、重箱の隅を針で突くような減点審査等も改めた方が良いと個人的には思います。
またコンクール成績上位のバンド、欠点無しの秀才集団のようで面白味や情熱に欠け、機械的で退屈極まりなく感じます。
生意気なようですが、本来、技術や技巧は最終目的ではなく、心や抒情や精神を表現する一手段に過ぎないのですから。
それらはまるで文法の正否ばかりを気にして、英会話が出来ない学校教育と共通している問題のように見受けられます。
落とし穴やハードル有りの障害物競争を煽るより、表現力を高める方が言語も国境をも超え得る人間性を造り出せます。
「木を見て森を見ず」「鹿を追う者、山を見ず」「仏作って魂入れず」等、これではまるで本末転倒「愚の骨頂」です。
ジブリ作品のような心に残る課題曲にて生徒たちの感受性を更に高め、一般の人々をも魅了する楽曲の登場を望みます。
また学校や指導者の名誉欲のためにのみ、厳しい部活を推し進めている学校も多数存在していると聞き及んでいます。
本来は部活する生徒たちが主体であるはずで、指導する側が彼らを単なる駒扱いをしているように見えてしまいます。
願わくば、
高校生活3年間の部活が楽しく充実したもので、その結果が聞く側にも感銘を与えるものであることを外野ながら望みます。 

ダンスと笑顔が信条の京都橘高校や、スイング・ジャズを満喫する兵庫の高砂高校等の音楽が一般に人々の耳や目に触れ、
それこそ文字通り「音(が)楽(しい)」の伝道師となって、国内各地や海外でこれまで以上に活躍してゆくと良いと思います。
そんな中に、このパワフルで芸術性高い西原高校のサウンドも混じってゆくと更に良い時代が到来するものと信じています。
エンターテインメントの京都橘や、ノリノリ・スィングの高砂高校や、圧倒的技量の西原高校の大活躍をお祈りしています。
そこに我が国の自閉症的吹奏楽に新しい地平線が拓け、やがて多くの人々の絶大な支持を得られる日々が来ることでしょう。
そこには文字通りの「音楽」の世界があり、その結果が人々に豊かで大きな感動の幸福をいつの日か 導いてくれるのです。

京都・橘高校吹奏楽部、兵庫・高砂高校ジャズ・バンド部、沖縄・西原高校マーチング・バンド部の皆様のご多幸をお祈りします。
大大大!感謝です。

(*^-^*)
_(._.)_


By 講師T ( 記:当真 英樹 )

( またまた取りとめのない乱文となってしまいました。が、取りあえずアップさせていただきました。ご容赦 )
<(_ _)>

2018年11月19日月曜日

「橘」登場、そして去り・・・

月曜日・曇り のち 雨
アトリエ定休日

「アトリエお休み日のお知らせ」


今週木曜日11月23日の「勤労感謝の日」から、来週月曜日25日までの4日間をお休みとさせていただきます。
どうぞ、よろしくお願いいたします。

* * *

ブログ(授業風景やその作品)アップ、未だ出来ていません。
ご容赦。
と言う訳で、恒例の

「出張ミュージック・ギャラリー(その338)」


「橘・登場、そして去り・・・」


まずはじめに、今回もまた「贔屓の引き倒し」となってしまいますが・・・
当コーナーでは異例の5回連続の登場で、今回を以って(自信ないですが、一応の)最後(かな?)といたします。
筆者の音楽人生の大きな割合を占める「ビートルズ」や「ツェッぺリン」を差し置いての当ブログの最多登場です。

今回はローズパレードに先立って、当地で行われたバンド・フェストでの京都橘の様子を紹介させていただきます。
場所はパサデナ・シティー・カレッジ、ローズパレード全出場校が2日間に渡って行なったフィールド・ショーです。
パレード本番前の別枠のショー・プログラム、京都橘校は人気投票で何とグランプリを獲得したとのことです。
以前に少々言及しました義足のフルート部員が、唐突に司会者から称賛されるハプニングも微笑ましいです。
最優秀賞表彰式の際には、贈呈する側の代表者の米人女性の方が感極まって涙を拭う場面もあって感動的です。
何はともあれ、
彼女らの健気で心温まる品性あるフィールド・ショー、演奏とダンスと笑顔にユーモアまでをも加えた名場面、
緊張感が初々しい「京都橘高校吹奏楽部の雄姿」、ロング・バージョンにて、ご覧ください。

京都橘高校・吹奏楽部によるフィールド・ショー、米国カリフォルニア州パサデナ市、2017年12月30日
Kyoto Tachibana High school Green Band " Field show " , By Music213
 at Robinson stadium Pasadena city college, California U.S.A. DEC,2017

00:07 - Introduction 03:07 - Drum Major takes stand 03:30 - Manteca 06:18 - It's a Small World 08:25 - Jurassic Park Theme Song 10:07 - Happy Birthday to Tournament President's wife, Amelia 11:54 - Jurassic Park Theme Song (continued) 12:41 - I'll be there, featuring saxophone soloist 14:01 - Star Wars Theme Song Opening 14:10 - Cantina Band 17:11 - Full Standing Ovation! 18:13 - Photo and Gift Presentation 19:10 - Pass In Review - Sing, Sing, Sing 21:59 - Pass In Review - Fireball 12:30 - Pass & Review

京都橘吹奏部による素晴らしいフィールド・ショー、これもまた筆者にとっては宝物動画の一つとなりました。
これがローズパレード本番(新年1月1日)2日前(30日)の彼女たちで、この前日にはディズニーランドで公演、
長時間の飛行機移動や時差ボケも微塵も感じさせず、慣れないフィールドでのフォーメーションを展開しています。
ディズニーランドや本番のローズパレードでも素晴らしい演奏を披露した天才木琴女子がこのセットでも大活躍で、
木琴のみならず、コンガやマルチ・タム等にもスイッチ、大迫力&ビート感溢れるリズムを轟かせてくれています。
( 小柄ながらも時に牽引車、時に脈動そのものの雄姿、他投稿者さんの動画が鮮鋭で音質も良く、確認できます。)
それにしても彼女たち、一体何曲の暗譜レパートリーと何パターンのフォーメーションを持っているのでしょうか。
また余談ながら、中間部の余興タイムでの恐竜さん(中は部員)の持つ赤い紙袋がダイソーなのも好感が持てました。
(後日注:恐竜は英語でダイナソー、紙袋のダイソーとかけたの(寒い親父ギャグ風ダジャレ)かもしれませんね。)

なお、この動画撮影・投稿者さんは前回の当ブログ紹介作品と同じ米国人のMusic213(兄さんと呼ぶのかな?)さんで、
この方は彼女たちのホームステイ先とのことで、前回動画の打楽器隊の手を振っている2人が世話になったとの事です。
これまた余談で、礼節深い大和撫子の彼女らのホームステイ受け入れ希望は人気があり、大歓迎されているとのこと。
これは彼女たちが優れた演奏家パフォーマーでありながら、同時に素晴らしい国際親善・外交使節団でもある証しです。
また超人的活躍の彼女たち、現地でコンサートも行い、その収益はチャリティーとして全額当地にて寄付したとの事です。


筆者、実はこの動画をお借りする前に他の動画の紹介も2~3検討していました。
それはローズパレード時の彼女たち以外の、米国の他のマーチングバンドの様子をも伝える動画などです。
そこには選出された米国を代表する数バンドの一糸乱れぬ極めて統制の取れた隊列の様子が映っていました。
バッキンガム宮殿の衛兵のような帽子で、前方を凝視する無表情の学生たちの鍛錬の成果が表れていました。
その整列と音楽は端正で見事で、まるで日々練習に明け暮れた軍楽隊のようないかめしい威厳がありました。
そんな中、彼女たち「オレンジの悪魔」が登場するや、現地米国の沿道の人々から大歓声が沸き上がりました。
国内視聴者のコメントにて、
緩めの隊列やピッチに苦言を言う輩あれど、笑顔やハイタッチ等で観客を歓喜させていたのは彼女たちだけでした。
総勢200名と言う人数で、見事なダンスを披露しながら演奏して9kmも行進することなんて驚異的な超人技ですよ。
「橘ファン、レベル低(ひく)」と言う御仁、どうぞマーチング・バンド・コンテストの減点審査員にでもなってくださいね。

さてそんな無感性・堅物・本末転倒・批評家野郎は捨て置いて、笑顔の眩しいそんな彼女たち、
従来のマーチング・バンドの枠を超え、何とエンターテインメント大国の米国にその楽しさを逆輸入していたのです。
以前放送されたTV番組「笑ってこらえて」のネット版情報によると、
ダンスをパレードに初めて取り入れたのも部員の発案からで、その振り付けや選曲も今も自ら行っているとのこと。
十八番「シング・シング」のダンス・ステップなど、楽器パートにより何と200箇所の習得ポイントもあるとのこと。
その他にも、日々のほとんどの厳しい練習は全て自らの意思で行っているとのことで、その様子は明るくも壮絶です。

そんな彼女たちの日々の努力や情熱が、米国の人々の天真爛漫な陽気さと化学反応を起こして見事に開花したのです。

Y(#^.^#)Y



当動画の最後、
スタンディング・オベーションの人々に見守られながら、オレンジの悪魔さんたちが会場を去ってゆきます。
その2日後に行われたローズパレードで、大群衆の大歓声に迎えられるのも知らず、全力を出し切って・・・
そして数々の動画が撮影され、ネット上に投稿され、それが大きな反響を生み、今もなお生み続けています。
( 国内の大手マスコミの報道だけなら、彼女たちのそんな偉業も知らずに過ごすところでした。ネット様様。)
(彼女たちの動画コメント欄には、ありとあらゆる賛辞の形容詞や感嘆詞が世界中から寄せられています。)
(Amazing,Miracle,Outstanding,Awesome,Incredible,Adorable,Lovely,Wonderful,Hat off.The best of best,Treasure,etc..)

今年のローズパレードでの彼女たちの歴史に残る(確信です)名演、 
筆者が思うに、それは「一期一会の成した(様々な要素が結合した)奇跡」だったのかもしれません。
しかも、彼女たちだけがあの一瞬にのみ成し得た「(大袈裟な表現ですが)偉大なる奇跡」だと感じています。
(当然その軌跡を起こすまでには、並大抵の努力では到達し得ない涙と汗の日々があってのことですが・・・)
まず総勢200名にも及ぶ大軍団の集合と行進など国内では不可能で、観客歓声とのコラボ的ノリも不可能です。
(残念ながら我が国の国民性では大きな歓声を人様の前では出せず、当然、演奏者側のノリも違ってきます。)
では5年後に彼女たちがもし出場参加の権利を得たとして、その再来・再現が可能かどうかは甚だ疑問です。

と言うのも(何故なら)、
現在の彼女たちの、その後の活動の様子の動画もYouTube上に投稿され始めていますが、それを見るに、
長年指導にあたっていた顧問の先生(ローズパレードで先頭左で大きく手を振っていた年配男性)が退官。
代わりの新任の顧問の先生による指導法が、音楽重視・隊列重視の従来型の指導に戻ったようなのです。
大活躍だったドラメ(指揮者)女子の出番も少なくなり、全体的に大人しくなってしまった印象があります。
「角を矯(た)めて牛を殺す」の諺のようになり、彼女らの最大の魅力・持ち味が損なわれる危惧を感じますが、
でも日本代表として選出されるには、国内でも最優秀な成績が必須なのかもしれず、そのための措置かもと。
最近「橘病」を患った一人として、彼女たちの持つ魅力が未来にも引き継がれ続けることを希望する次第です。
ご存知、高校生活はたったの3年間で、その間にあれだけのレベルを習得し、更に引き継ぐのは至難の業です。
指導法と目指す目標が変われば自ずと発せられる音楽もまた変わるもので、今までの革新的継承を望みます。
そうでなければ今年のローズパレードでの彼女たちの名演技の数々は、早晩にも「伝説」と化してしまいます。

当動画の最後の場面、会場を去っていく彼女たちの後姿にも、筆者は最大の賛辞を贈りたいと思います。感謝。
将来、彼女らの後輩がその本来の持ち味を保持、または更に進化させて、米国での新たなる登場があらんことを。
その際はまたOB(G)の彼女らの参加を希望しつつ、「京都橘高校・吹奏楽部」の一連特集を終えたいと思います。

( 100年以上の歴史を誇るローズパレードでの同校2回選出出場は異例中の異例とのこと。)
( もし3回目選出でもあれば、人生初追っかけでもして渡米したいと目論んでいる筆者です。)

(*^-^*)


* * * * *

「後日追記:京都橘ローズパレード総集編追加のお知らせ」

2019年9月12日

京都橘高校マーチングバンドによるローズパレード2018の当ブログでの総集編を新たにアップしました。
ご興味のある方、よろしければ下記タイトル(↙)をクリックして、併せてお立ち寄りください。



* * * * *

By T講師
    またまたの乱文、お目こぼしをば・・・
( 記述時、ワインなど入ってま~す。)

P.S.

( 大リーガー・二刀流・大谷翔平選手、祝・新人王獲得 )
( この事も彼女たち同様、とてつもなく凄いことです!)

* * *

「筆者追記:マーチング・バンドの思い出」

全5回に渡って京都橘高校吹奏楽部の素晴らしく楽しい演奏(演舞と言っても良いのか)を紹介してきました。
前後の行進した他校を喰ってしまう「オレンジの悪魔」と称される彼女らは、エンターテインメントの華です。

我が国には他にも様々なバンドが群雄割拠しており、総勢100名以上を誇る大軍団から、少数精鋭のバンドもいます。
そんな中「全日本マーチング・バンド大会」で何度も優勝し、日本代表として海外でも高く評価されるバンドがいます。
それは筆者の故郷沖縄の西原高校吹奏楽部で、小人数ながら超高校級の崇高なサウンドと高い芸術性を誇っています。
また彼らはオランダで毎年開催される「全世界マーチング・バンド大会」に於いても度々の最高賞を受賞しています。
当特集の京都橘の彼女たちと同様に、ローズパレードへも1996年に日本・アジア代表として選出・参加してもいます。

その高校を日本一に育て上げたのが筆者の恩師のO先生で、トランペットにてドイツ留学をした超厳しい先生でした。
小さな身体から表出されるトランペットはまるで天上界からのような響きで、眼光鋭く筆者らを指導していました。
部活は毎日授業前早朝7時に開始、給食後はロングトーン練習、放課後は8時までびっしり鍛えられたものです。
部活の休みは年2日で、大晦日31日と新年1日だけと言う厳しさで、筆者は2年を前に逃げ出してしまいました。
打楽器担当の筆者、左利きが禍いして行進の絵姿に不向きとの理由で、アルトサックスに回されてしまいました。
その理由は、頭髪が右分けや逆だったりが嫌で男子全員が坊主と言う規則同様で、統制が取れないとの事でした。
今ではスネアドラムを水平(当時は斜め)で、しかも両手順手(甲が上)も許されているようで羨ましい限りです。
アルトサックスには天才で名高いS先輩(著名なクラシック・ソリスト)がいて、筆者との差異に愕然としたものです。

マーチングでは全国的にも有名で、特に基地の島オキナワでは米軍の御用達バンドとして各催事に招待されました。
年間予算が野球部に次いでの部費とは言え各楽器は高価で、楽器購入の手段として米軍と利害が一致していました。
米国人だけが何千人ものフットボール・ナイターのハーフタイム・ショーで大光量・大声援を浴びた経験も数度あり、
今となっては楽しい思い出で、その時の経験(音楽はパワーと最大自己表現)が今でも活かされているような気がします。
脱線話で長々となってしまいましたが、
西原高校吹奏楽部に、高校時代の恩師の純粋培養的スピリットが未だに乗り移っているのは嬉しい限りです。
ご興味のある方は是非YouTubeでご覧になって下さい。京都橘の彼女らの笑顔こそありませんが、絶品です。



( その西原高校、昨年も日本代表にてオランダの世界大会で最高賞を受賞するも、大手マスコミは橘同様に無視です。)
( 全くどうなってるの?我が国のマスコミさんたちは?無能・無恥な彼ら曰く「報道する自由、しない自由」だそう!)
"(I do) Not agree ! Angry ! 口あんぐり!"です。

記:当真 英樹

2018年11月15日木曜日

京都橘 人気、実感!感謝!

木曜日・晴れ

本日は学童クラブ・スタッフとして大活躍しているYYさんの授業がありました。
1コマ目は、久々の「三線教室」で、2コマ目が通常通りの「絵画教室」でした。

三線の方はもう筆者が教えるものはなく、YYさんがマスターした「島人ぬ宝」を筆者のギターと共に演奏しました。
来たる学童クラブのクリスマス会には、バンド形式(学童2人によるエイサー・ダンス付き)で発表する予定です。
絵画の方は先月より開始した伊藤若冲による「群鶏図」の大型画面模写で、順調・快調に製作が進められています。
その授業風景や作品の様子、当ブログへアップ出来ずに残念ですが、いつの日にか きっと・・・

m(_ _)m

( 段々・徐々に・日に日に その自信がぐらつき始め・・・)

(;^ω^)


* * *


「 出張ミュージック・ギャラリー(その337):臨時特別:御礼篇 」


当コーナー、三度(みたび)に渡って「京都橘高校・吹奏楽部 In America 」の様子を紹介させていただきました。
第1回目がカリフォルニアはアナハイム・ディズニーランドでの公演、
そして2~3回目がパサデナに於けるローズパレードでの行進の様子でした。
それら動画のおかげもあって、この3~4日、当ブログのビュワー数が、ここ近年にはない大幅な増加となりました。

恥ずかしながら、筆者所有PC2台のたて続けのトラブルにより、2月からのアトリエ・ブログの投稿不可、
また今年度より学童クラブの増員に伴い、平日のキッズの授業の終了などで、視聴回数が減っていました。
元々小さな絵画教室だったのに加え、上記理由により現在は1日平均50~100ビュー程となっていました。
とは言え、過去の「名作美術館等」の特集が幸いして、海外を中心に上記のビュー数をキープしてました。

ところがこの度、再三に渡る「京都橘高校・吹奏楽部」動画の影響で、ビュー数が予想外に大幅に伸びました。
1日平均で2~300以上ビューとなり、その主な視聴国は圧倒的に米国で、国別視聴数データの地図が真っ黒です。
いやはや恐るべき「橘人気」、筆者のアトリエ・ブログのようなチョー・マイナーな所にも飛んできたのです。

と言うわけでその勝手なお礼で、4度目の紹介をさせていただき、皆様にも楽しんでいただきたいと思います。
彼女らの素晴らしい演奏・ダンス・笑顔、先だって紹介したディズニーランドでの一期一会なる珠玉の名演、
別の撮影・投稿者(アメリカの方です)・場所からの超絶技・笑顔による絶品パフォーマンス、再び どうぞ!

京都橘高校・吹奏楽部によるパフォーマンス
Kyoto Tachibana Senior High School Green Band - Disneyland December 29, 2017 
 at Anaheim California , U.S.A / Posted by Music 213

00:08 - Introduction 00:08 - Little Town 01:10 - So This Is Love 01:46 - I Just Cant' Wait to be King 02:10 - Under the Sea 03:02 - Sing Sing Sing (With a Swing) 06:34 - Star Wars

こんなにノリに乗って笑顔とビート感が溢れるプロ超級のバンド、もう「カッコいい~っ!」の一言です。
バンドの要・屋台骨の打楽器(パーカス)隊がこうも元気に力強いビートを叩き出してくれると、もう最高です。

前回まで彼女らに対する賛辞を色々記したので、今回は「ひいきの引き倒し」になるので止めておきます。
ただ少しだけまた一度言及しますが、筆者も名声あった吹奏楽部の元部員で逃走・退部のはしくれ、
彼女らの目に見えない場での努力、想像を絶する凄さだと確信し、またその結果の凄さも超絶品です。

やっぱりもう一~二言、彼女らのグルーブ感豊かな十八番「シング・シング・シング」での圧巻演奏、
画面右側の金管隊、下半身では激しいステップを刻みつつも、その上半身は見事に安定していて不動です。
重たいユーフォニウムを脇に水平に構えた際や、更にはトランペットやトロンボーン隊も同様に不動です。
金管のマウスピースや木管のリード・アンブシャ―の音がブレないのも、鍛えられた体幹あっての結果です。
シンバル手、地味ながら秀逸な仕事っぷりで、クローズやクラッシュ時等の様々なニュアンスが超絶妙です。
木琴女子を含めた打楽器隊、柔らか手首による遠心力スナップ、力強さプラス後ノリ・ビートで快感です。
それは、音楽を完全に自らの物に肉体化して楽しむことでのみ発生する、楽譜等では表せない躍動感です。
いつも元気・笑顔満タンの木琴女子は前のめりビートの超絶技で、バンドをよりカラフルに輝かせています。
気がつけば・・・早速 前言を翻して、またまた色々と つい賛美してしまっています。

従来の軍隊式マーチング・バンド形式を軽く超越してしまった唯一無二のダンシング・バンドの彼女たち、
正に我が国が誇る「世界の宝」と言っても決して過言ではありません。


我が国の人々は中央の大手マスコミ発の情報は鵜呑みしやすく、それ以外には気にも止めないものです。
筆者は声を大にして、また自信を持って言いますが、彼女たちはチョー1級の越境パフォーマーたちです。
過去に所ジョージさんの「笑ってこらえて」で話題になるも、その後のTV露出がほとんどないようです。
ところが、ネット世界では違います。
動画コメント欄には本場米国をはじめ、世界中より彼女らへの圧倒的な支持と賛辞が無数にあります。
ネット上に上がっている彼女らの多数の動画と、圧倒的な視聴&コメント数がそれを物語っています。
筆者もまた来たる東京オリンピックやパラリンピックへの出演、熱望する「橘病」の一人となりました。
アマチュアリズムの頂点であり到達点なのですから。

「一期一会」の一級品、否、特級品、よろしければ検索してご堪能ください。

(ちなみに彼女たち、ローズパレードで米国の名だたるバンドを差し置いて、最優秀バンド賞を獲得しています。)
(言いたいこと、記したいこと、いっぱいあり過ぎて、とは言え、記せなくて逆に乱文となってしまいました。)
お粗末。失礼。

<(_ _)>


「 橘高校・吹奏楽部の皆様、また彼女たちを支持する米国民や世界の皆様、ありがとうございます。感謝!」です。

(人''▽`)


By T講師
この動画を掲載した当ブログもまた、きっと異例の視聴数となることでしょう!

(*^-^*)


* * *

「 後日(2019,6/29 ! ) 追記:京都橘高校・吹奏楽部・動画に関するお知らせ 」


当ブログにて投稿した京都橘高校吹奏学部の動画分が、嬉しいことに半年以上の昨今も来訪者が多数です。
但し、タイトルに「京都橘高校」の冠の無いブログページに関しては、今一度少な目なのも判明しました。
今回、その報せを行い、併せてリンクを貼っておきます。
ご興味のある方は、こちらの方も訪問・ご鑑賞ください。
下記のタイトル文字、クリックして別バージョン観賞下さい。

First of All, I want to say Thank you, for visiting to my blog pages.
If you want see more other Kyoto-Tachibana high school Band Video, On Rose Parade 2018.
Please click under Japanese writing ↙.
That way, You can see their beautiful performance video more.
Visit and Enjoy !


2018年11月12日月曜日

「芸術の秋」のアンコール

月曜日・晴れ(夜に雨)
アトリエ定休日

昨日、お知らせのMOA美術館主催・厚木児童画展に行ってまいりました。
毎年楽しみにしている展覧会で、今年もまた沢山の感動を貰ってきました。
市内の小学生たちが主に夏休みを利用して描いた力作、掛け値なしの芸術品です。
当アトリエや学童クラブからも20数点の作品が入選(入賞)し、会場にて再会しました。

展示を終えた後も、市内の病院や老人ホーム等を巡回、人々を楽しませてくれることになっています。
子供たちが描いた絵、成人してからでは決して表せない良さがあり、言わば「一期一会の宝物」です。

以前(昨年)にも筆者のコーナー、「MOA美術館・児童画展の特集」で記しましたが、

「筆者からのお願い」

です。

作品が役目を終えて自宅へ戻ってきた暁には是非とも額装し、家族で称賛、観賞を楽しんでください。
その後は、ご両親がクリアーファイル等で大切に保管し、児童本人の目や手からは遠ざけて下さい。
筆者も経験済みですが、本人たちに真の価値は未だ分からず、廃棄したり気軽に加筆してしまいます。
思春期に於いては特にその傾向が顕著で、単に稚拙に見えたり過去を殊更に否定的に判断しがちです。
絵を描いた作者本人が真にその価値を理解するのは、それ相応の年齢・経験を経た成人後になります。
たかが「絵」ですが、されど本人がその一過性の時期にしか描けない唯一無二の「感性の世界」です。
そこには本人すら分からない魅力的な時限爆弾が仕掛けられており、成人後にその価値が炸裂します。
いつまでも大切に保管して、ことある毎(人生の喜怒哀楽の出来事)に、観賞しては慈しみましょう。
そこにはどんな言葉よりも強い感情が秘められていて、過去には気づかなかった別の次元が蘇ります。

会場にて全500作品の内、400点ほどを撮影しました(他は照明の反射や来場者の作品前での歓談等で不可能)。
PCトラブルが解消されてブログアップが可能となった暁には、当ブログ上へ是非掲載したいと考えています。
PC、修復できるよう、引き続き努力させていただきます。ご容赦。

* * *


ブログアップ不能となって早8ヶ月、今ではすっかり恒例となったお茶濁しの

「出張ミュージック・ギャラリー(その336):芸術の秋・筆者アンコール」


をお届けします。

当コーナー、前回・前々回と京都橘高校吹奏楽部の皆さんの動画をYouTube上より続けてお借りしてきました。
1回目がアナハイムのディズニーランド、2回目が前回のパサデナのローズパレードでのパフォーマンスです。
共に驚異的な演奏で、現場で体感した人たちは幸運で、彼らの声援がまた彼女らの好演を増幅させてもいます。
筆者は動画の見始め頃こそ、その演奏とダンスの見事さに目を奪われていたのですが、更に気がつきました。
これらのアトラクションを更に魅力的に輝かせているのが、部員たちの笑顔だと言うことに気づいたのです。
それは近隣某国の大集団演技の際の偽られた笑顔などとは異なり、個々の部員の個性がそうさせていました。
動画のコメント欄にも、米国は元より彼女らの笑顔にも言及されている海外の方々多数で、嬉しくなります。

今回は筆者のアンコール(いつもの手前ミソ失礼)として、再び今年のローズパレードの模様を取り上げました。
3名の投稿者が私設撮影隊を組んで渡米、時間軸の混沌あるものの、素晴らしいドキュメントとなっています。
打楽器全員をはじめ、皆が披露の10曲ほどを暗譜しているため、演奏にノリ(ビート)が生まれていて快感です。
前回・前々回では未紹介の他のレパートリーも断片ながら数多く記録されていて、そのどれもが魅力的です。
カラーガードと呼ばれる最後尾を飾る旗手チームの演技も、芸術的で高度な技を連発して楽しませています。
当地アメリカで「オレンジの悪魔」と呼称される彼女たち。その超人的悪魔(天使)ぶりをとくとご覧ください。
但し全59分にも及ぶ長尺です。その節々で演奏やダンスに付随する彼女らの眩しい「笑顔」ご堪能ください。
これぞ驚異的アマチュア・マーチング・バンド革新者による「複合芸術(エンターティメント)」の鑑です。

2018ローズパレードに於ける京都橘高校マーチング・バンドによる圧巻のパフォーマンス
撮影者:慶次郎前田さん、markさん、Sttaketoさん
Kyoto Tachibana Senior High School Band, in Rose parade at Pasadena California 2018

前々回のディズニーランドでの演技が昨年末の12月31日で、翌日本番のローズパレード(全9km)をパレード!
動画コメント欄に演奏曲リストがありますが、合計すると何と1時間以上のパレードだったことが分かります。
彼女たちの驚異的な体力と精神力にはただただ絶句、舌を巻いてしまいます。
前回の動画など、視聴数がこの種のマーチング演奏動画としては異例の500万回越えを短期間で達成しています。
当動画では、行進中に学校側スタッフからペットボトルを受け取り回す場面や、紙コップの給水所も登場します。
長丁場のマラソンと同様の過酷さが垣間見られつつ、トロンボーン隊のソックス引き上げ場面も微笑ましいです。

米国内ではとても話題になったそうですが、義足のフルート奏者もいて、その頑張り振りが称賛されていました。
笑顔で言えば、木琴女子、両翼大太鼓、左端のドラム、3名のドラメ(指揮)、日の丸の旗手らが絶賛されています。
特に、その中の木琴(シロフォン)女子は笑顔のみならず、身体全体を使ったリズム感溢れる演奏も天下一品です。
そんな中、演奏やダンスを盛り上げてくれる地元米国市民たちの暖かで熱狂的な声援も胸に迫るものがあります。


以前より「沖縄病」と言う言葉があり、筆者の故郷の魅力に取り憑かれた訪問者がリピーターになる現象を指します。
新年のローズパレード以降、多くの熱心な撮影・投稿者のおかげで、今年は「橘病」が猛威を振るい出したとのこと。
その症状は主に涙腺崩壊や睡眠不足、カラ元気が出、しかも中毒性もありで、老若男女・国境を超えた病いとのこと。

かく言う筆者もどうやらその新型病いを患ったらしく、若かりし頃のブラス・バンド部員時代をも思い出しています。
筆者の所属部は徹底的な軍隊式で男子が全員丸刈り、長時間に渡る厳しいスパルタ式練習の日々に明け暮れていました。
その当時は金管・打楽器群は全員が男子で、女子の入部希望者は木管楽器(サックス除く)の所属のみを許可されていました。
( 筆者は根性と才能がないのと、長髪とロック・バンドがやりたくて、厳しさ更に増す2年進級前に逃走しました。)

動画コメントには横列の緩さを云々する声も少数存在するも、エンターティメント性重視の姿勢は大賛成です。
何故なら彼女たちは単なるマーチング・バンド(それだけでも凄い!)のみならず、同時に優秀な外交使節団です。
こんな感動も国内のTV放映は皆無、またその一部始終をドキュメント企画したマスメディアがないのも残念です。
我が国のTV局お得意のヤラセ演出など皆無でも、素晴らしい感動的ドキュメント名作が誕生したことと思います。

国内でも2年後のアマチュアの祭典オリンピックの開会式には、是非出してもらいたいと言う声が圧倒的です。
彼女たちの演奏・ダンス、そして掛け値なしに輝く笑顔に感動した人々が世界中には一体何人いるのでしょうか。
数多のマーチング・バンドの軍隊式を超越した規律と個性が、我が国に好意を持たせたのは疑いの余地なしです。
その印象は今の瞬間にも生まれ増え続け、国境と時空を越えて地球をグルグルと巡り、日夜増殖しているのです。

彼女らの動画(撮影・投稿者様に感謝)に出会い「橘病」を患った筆者もまた笑顔にK.O.された一員となりました。
明日からもカラ元気(彼女らの情熱に比べれば)を出して、様々なことに一生懸命がんばりたいと思っています。
今年もまた眩しさとスピリット溢れる大きな「宝物」に出会えたことに感謝。
同時に、
部員やOBの皆様、指導者の皆様、各サポートの皆様、ホームステイ受け入れ先の皆様、観衆の皆様に感謝です。
全ての関係者の皆様の幸 多からんことを・・・

By T講師

( 追記 )

先日、筆者の吹奏楽部時代の先輩(同時に友人)が亡くなりました(当ブログにも以前に登場)。
彼は元トロンボーン奏者で、筆者の直ぐ後ろでいつもその迫力ある響きを轟かせていました。
社会人となってからはライブハウスを営み、そのハウスバンドでキーボード奏者として活躍、
また「いきものがかり」の大ファンで、その新曲に出会えることなく、生涯を全うしました。
待望の近々発売の新曲が出たら、彼の墓前にまずは捧げたいと思います。
部活時代の我々の思い出の曲「星条旗を永遠なれ」「威風堂々」らと共に。
( 半世紀経た今思い出しても、当時の我が部の金管・打楽器群のド迫力には圧倒、鳥肌立ちます。)
( 何せ市内を数校でパレードした際も、遠方から我が部の音が前後の他校へ滅茶被りした伝説あり。)
合掌

2018年11月10日土曜日

厚木児童画展のお知らせ

土曜日・曇り

ケヤキ並木の紅葉(森の里・上古沢間)



お知らせ


「MOA美術館、厚木児童画展2018」


毎年恒例の厚木市児童画展が、本日より明日(11月11日、午前10時~午後5時)まで開催されます。
市内の小学生たちの作品が約500点ほど選出・展示されていて、秀作・快作・力作・傑作に出会えます。
機会を見つけて是非とも足を運んでください。
たくさんの感動と癒しと活力をいただけます。

私どものアトリエや学童クラブからも、多数の作品が入選しました。
夏休みに唸って汗して描いた作品たち。会場での再会が楽しみです。
(*^-^*)

By T講師

2018年11月3日土曜日

「文化の日」動画大特集

土曜日・晴れ
国民の休日「文化の日」

アトリエ・ブログながら、お教室の様子や作品群はまだまだお預けです。
(この先、果たしてアップ出来るのだろうか?)
ご容赦

<(_ _)>


「ミュージック・ギャラリー(その335):"文化の日" 大特集」


[文化の日」にちなんで、今回は我が国の伝統文化や現代の国際的交流(交歓)等を取り上げてみました。
その内2編は以前にも筆者のT講師コーナーで紹介済みですが、今回は出張と言う形で再登場願いました。

我が国は古来より外来文化をうまく取り入れてアレンジを施し、独自の伝統文化を形成してきました。
いにしえの時代には大陸から、明治の文明開化では西洋の近代技術を、そして戦後は主に米国の影響を受けました。
そんなふうに我が国の文化は複合的に育ってきましたが、現代ではそんな我が国の伝統文化が注目を集めています。
そんな古今東西より育まれてきた我が国の現代の文化の結晶や往来のほんの一部をお楽しみいただければ幸いです。



紹介済みながらのトップ・バッター、ドイツ人旅行者が作った日本の動画で、筆者のお気に入りです。
そのオリジナル動画がYouTube上にあるはずですが今回は見つけられず、他の人の紹介版をアップ。
スピード感溢れる音楽と映像で、古き伝統と現代社会が共存する我が国の様子が凝縮されています。

「 IN JAPAN 」
" In Japan " /  Vincent Urban, Alex Schiller, Alex Tank(Germany) , Music by Moderat " Porc #1"

衝撃的で新鮮な映像に仕上がっていて感動です。


次の動画は我が国の伝統芸能の和太鼓を演奏するドイツ人たちのパフォーマンスで、見事の一言です。

「和太鼓(Wadokyo )」、演奏:武人太鼓(Bujin Taiko)、デュッセルドルフ日本デー
Performance By Bujin Taiko,  Dusseldorf Germany 2017

男女全員の鍛え方が半端ではなく気合も完璧で、来日しても充分にその気迫や情熱が伝わると思います。
筆者お気に入りの6分程の動画があるも、前半3分が無関係な道化場面だったので今回のアップは諦めました。
ご興味のある方は、他の動画も検索してみて下さい。きっと彼らのパワーに圧倒されることでしょう。


こちらも既に紹介済みの動画ですが、またまた取り上げました。
他にもアメリカやニュージーランド等、色々な国のバージョンがあるも、このポーランド判がお気に入りです。

「恋するフォーチューン・クッキー」/ サンスター日本語学校の生徒・講師の皆さん
" Koisuru Fortune Cookies " / Sunstar School of Japanese, Krakow Poland

彼女たちの「日本愛」、嬉しいですね。


次もまたポーランドの高校生で、皆様ご存じのTV番組「のど自慢The World 」からの登場です。
SNSの進歩したこの現代、我が国の昭和歌謡やJポップが多くの国々で支持され歌われるようになりました。
この動画にお馴染みの方も多いとは思いますが、日本の歌が大好きな外国人の代表として取り上げました。

ジュリア(ユリア)・ベルナルド、「Secret Base ~君がくれたもの~(ZONE 2001)」
Julia Bernard ( Poland ), " Secret Base Kimiga kuretamono " 2012

細かな音符の日本語の発音も上手です。他にも多くの秀逸なシンガーたちが世界各地から参加しています。
中にはオリジナルを超えているような歌唱力・表現力の持ち主もいて、彼らの情熱に脱帽するばかりです。
先だっても当番組(今年後半編)が放送され、外国人たちの素晴らしい歌声と情熱に酔いしれてしまいました。
そんな彼らの「日本愛」、嬉しいですね。


次に登場する2つの動画は前回紹介した高校生の吹奏楽バンドで、その別バージョンです。
彼女らの渾身・華麗なマーチング・パレード、文字どおり海を越えての「お礼参り」です。
(軍隊を除き)戦後、米国より導入されたマーチング・バンド、見事に結実して里帰りです。
カリフォルニアはパサデナで催される「ローズパレード」、全米は元より世界中にTV中継される大イベントで、
そこに参加・招へいされる学生バンドには世界各地から何百と言う応募があり、簡単なことではありません。
当の全米でもごく少数の大学や高校のみが選抜される激戦とのことで、当地での出演は大変名誉なことです。
1965年より我が国からも毎年優秀な1校が選抜・招へいされ、中でも橘高はアジア代表として2度も出場、
しかも1度出場すると5年間は出られないとのことで、2012年に続く今回は熱望されていたとのことです。

今回は今年新年に行われたローズパレードの前半のTV中継の様子をYouTube上よりお借りしてきました。
今年のパレードには卒業生たちも加わり、総勢200名にも及ぶ大集団演技となり、その迫力は格別です。
前半とは言え実に23分(全9km)にも渡る演奏演技で、重たい吹奏楽器を持ってのダンスは正に圧巻です。
この23分と言う中継の尺、長く感じるのか、短く感じるのか(筆者は当然こちら!)?それはあなた次第です。
" Here You Go ! "

「ローズパレード2018」京都橘高校、パサデナ、カリフォルニア
" Rose Parade 2018 " Pasadena California U.S.A / Kyoto Tachibana High school Green Band
Starting point to TV Area, first 23 minutes(uncut)

まず各種吹奏楽器(マウスピースやリード)を演奏して、あれだけの激しい演技自体が驚異的です。
大太鼓もテナー・ドラムも4連のティンプトンも前比重の木琴や鉄琴も、9基のスーザフォンも、
みんな、その重さを微塵も感じさせない軽快な足取りとダンスで、ただただ感動してしまいます。
重さで言えばユーフォニウムもバリトン・サックスも負けず劣らずの重量で、ただ絶句の一言です。
またダンスを披露しながら、あれだけの吹奏能力を長時間に渡って維持するのは真に奇跡的です。
パレードの終演までは何と40分くらいとの事。正に神技、若さと鍛錬の驚異のパフォーマンスです!
( 筆者後記:今回のパフォーマンス時間、1~2時間(!)と言う記述もあり、詳細は後日あらためて。)
沿道を埋める大観衆の声援も嬉しいですね。時に上空に見えるのは葉巻型UFOではなく飛行船です。
それは現地での中継用飛行船で、YouTube上で上空からの彼らの行進の様子もアップされています。
マーチング・バンドの本場アメリカに帰り咲いた日本のマーチング・バンドの美しい花(華)たちです。

あっぱれ !!!! 宝 !!!!

( 国内大手マスコミでは情報量が圧倒的に少ない彼女ら、他にも当地でのバンド・コンテストを始め、
  YouTubeやネット上では国内外から多数の動画やエピソードがアップされています。お勧めです!)
( 現地・現場で彼女らの演奏・笑顔・ダンスを目撃した人々の感動が直に伝わってきて感動的です。)
( 動画コメントでも世界中から絶賛の嵐で、東京オリンピックに出場して欲しいと言う声多数です。)


さて大特集の最後、今回は前回とは逆に高砂高校ジャズ・バンド部のみんなにトリを務めてもらいます。
それぞれの日頃の鍛錬と輝く個性に優劣つけられるものではありませんが、彼女らにはもう絶句です。
この高砂高校のジャズ・バンド部、部員が多くて幾つかの組があり、それぞれがあっぱれの極みです。
当動画、日本学生ジャズ・フェスティバル出演時の一部ですが、それぞれの組がもう素晴らしいです。
橘高校のマーチング・バンドも高砂高校のジャズ・バンドも、その音楽の発祥も本場もアメリカです。
体格による体力差や文化の違いでのリズム感など、長い間 我が国は米国の足元にも及びませんでした。
筆者も高校時代の1年間、吹奏楽部に身を置き、米軍楽隊との共演経験もあり、その差は歴然でした。
特に絶対的音量とシンコペーション等のリズム感の違いは顕著で、ジャズにその差が表れていました。
ところが彼(女!)たち、そんな筆者の体験など何処吹く風と言った風情で、隔世の感もひとしおです。
パワフル、エネルギッシュ&エモーショナル・クール(対義語ですが)・プレイ、お聞き下さい。

兵庫県立・高砂高校ジャズバンド部・今池組、
「インディアン・リフ~ジャイブ・アット・ファイブ~ハッピー・ゴー・ラッキー・ローカル」
BFJO:Big Friendly Jazz Orchestra of Takasago High school, Team Imaike
" Indian Riffs~Jive at Five~Happy-Go~Lucky Local "
at The 31th Japan Student Jazz Festival , 2015

「いや~参った参った!」
楽譜などではけっして表せないドロ臭いバタ臭い艶っぽい表現も、借り物ではなく我が物にしています。
特に2~3曲目でのトロンボーンやサックスによるホールトーン奏法の歪み音ががカッコ良いですね~。
トランペット隊の1曲目ハイノート・ヒッターの女子(向かって左から3番目)も超カッコ頼もしいですね。
筆者としては3曲目の重たいシャッフル・ピアノのビートを活かしたエグ味たっぷりな感じが好みです。
クセのあるヴァ―ボンあたりがつい恋しくなってきます(今では多分 呑めないでしょうけど・・・)(#^.^#)
正に酔いどれ音楽ジャズの面目躍如で、目を閉じて聴いていると淑女たちが演っているとは思えません。

「あっぱれ !!!!」「宝 !!!!」

他の組も、他の年の演奏もそれぞれ素晴らしく一気に紹介したいのを押さえて、今回の特集を締めくくります。
「文化」はこのように海も空も越え、国境も越えてのたうち、今日も脈動しています。
それらを突き動かし再生産されているのは、たくさんの人々の感性による感動です。
その情熱が他者に伝わり、時代も時空も超え、魂の奥底の琴線に激しく触れるのです。
以上、動画を飾る彼女(彼)ら全員に「交流と感動の(文化)勲章」を授けたいと思います。
大感謝。
V(*^-^*)V

「美しい秋 深まりつつあり、冬もまた近し・・・」

By T講師
「来週、学童バンドの面々にも見せよう!」
  筆者もやる気がフツフツ沸いてきました。