アトリエ・マイルストンブログ

2018年11月3日土曜日

「文化の日」動画大特集

土曜日・晴れ
国民の休日「文化の日」

アトリエ・ブログながら、お教室の様子や作品群はまだまだお預けです。
(この先、果たしてアップ出来るのだろうか?)
ご容赦

<(_ _)>


「ミュージック・ギャラリー(その335):"文化の日" 大特集」


[文化の日」にちなんで、今回は我が国の伝統文化や現代の国際的交流(交歓)等を取り上げてみました。
その内2編は以前にも筆者のT講師コーナーで紹介済みですが、今回は出張と言う形で再登場願いました。

我が国は古来より外来文化をうまく取り入れてアレンジを施し、独自の伝統文化を形成してきました。
いにしえの時代には大陸から、明治の文明開化では西洋の近代技術を、そして戦後は主に米国の影響を受けました。
そんなふうに我が国の文化は複合的に育ってきましたが、現代ではそんな我が国の伝統文化が注目を集めています。
そんな古今東西より育まれてきた我が国の現代の文化の結晶や往来のほんの一部をお楽しみいただければ幸いです。



紹介済みながらのトップ・バッター、ドイツ人旅行者が作った日本の動画で、筆者のお気に入りです。
そのオリジナル動画がYouTube上にあるはずですが今回は見つけられず、他の人の紹介版をアップ。
スピード感溢れる音楽と映像で、古き伝統と現代社会が共存する我が国の様子が凝縮されています。

「 IN JAPAN 」
" In Japan " /  Vincent Urban, Alex Schiller, Alex Tank(Germany) , Music by Moderat " Porc #1"

衝撃的で新鮮な映像に仕上がっていて感動です。


次の動画は我が国の伝統芸能の和太鼓を演奏するドイツ人たちのパフォーマンスで、見事の一言です。

「和太鼓(Wadokyo )」、演奏:武人太鼓(Bujin Taiko)、デュッセルドルフ日本デー
Performance By Bujin Taiko,  Dusseldorf Germany 2017

男女全員の鍛え方が半端ではなく気合も完璧で、来日しても充分にその気迫や情熱が伝わると思います。
筆者お気に入りの6分程の動画があるも、前半3分が無関係な道化場面だったので今回のアップは諦めました。
ご興味のある方は、他の動画も検索してみて下さい。きっと彼らのパワーに圧倒されることでしょう。


こちらも既に紹介済みの動画ですが、またまた取り上げました。
他にもアメリカやニュージーランド等、色々な国のバージョンがあるも、このポーランド判がお気に入りです。

「恋するフォーチューン・クッキー」/ サンスター日本語学校の生徒・講師の皆さん
" Koisuru Fortune Cookies " / Sunstar School of Japanese, Krakow Poland

彼女たちの「日本愛」、嬉しいですね。


次もまたポーランドの高校生で、皆様ご存じのTV番組「のど自慢The World 」からの登場です。
SNSの進歩したこの現代、我が国の昭和歌謡やJポップが多くの国々で支持され歌われるようになりました。
この動画にお馴染みの方も多いとは思いますが、日本の歌が大好きな外国人の代表として取り上げました。

ジュリア(ユリア)・ベルナルド、「Secret Base ~君がくれたもの~(ZONE 2001)」
Julia Bernard ( Poland ), " Secret Base Kimiga kuretamono " 2012

細かな音符の日本語の発音も上手です。他にも多くの秀逸なシンガーたちが世界各地から参加しています。
中にはオリジナルを超えているような歌唱力・表現力の持ち主もいて、彼らの情熱に脱帽するばかりです。
先だっても当番組(今年後半編)が放送され、外国人たちの素晴らしい歌声と情熱に酔いしれてしまいました。
そんな彼らの「日本愛」、嬉しいですね。


次に登場する2つの動画は前回紹介した高校生の吹奏楽バンドで、その別バージョンです。
彼女らの渾身・華麗なマーチング・パレード、文字どおり海を越えての「お礼参り」です。
(軍隊を除き)戦後、米国より導入されたマーチング・バンド、見事に結実して里帰りです。
カリフォルニアはパサデナで催される「ローズパレード」、全米は元より世界中にTV中継される大イベントで、
そこに参加・招へいされる学生バンドには世界各地から何百と言う応募があり、簡単なことではありません。
当の全米でもごく少数の大学や高校のみが選抜される激戦とのことで、当地での出演は大変名誉なことです。
1965年より我が国からも毎年優秀な1校が選抜・招へいされ、中でも橘高はアジア代表として2度も出場、
しかも1度出場すると5年間は出られないとのことで、2012年に続く今回は熱望されていたとのことです。

今回は今年新年に行われたローズパレードの前半のTV中継の様子をYouTube上よりお借りしてきました。
今年のパレードには卒業生たちも加わり、総勢200名にも及ぶ大集団演技となり、その迫力は格別です。
前半とは言え実に23分(全9km)にも渡る演奏演技で、重たい吹奏楽器を持ってのダンスは正に圧巻です。
この23分と言う中継の尺、長く感じるのか、短く感じるのか(筆者は当然こちら!)?それはあなた次第です。
" Here You Go ! "

「ローズパレード2018」京都橘高校、パサデナ、カリフォルニア
" Rose Parade 2018 " Pasadena California U.S.A / Kyoto Tachibana High school Green Band
Starting point to TV Area, first 23 minutes(uncut)

まず各種吹奏楽器(マウスピースやリード)を演奏して、あれだけの激しい演技自体が驚異的です。
大太鼓もテナー・ドラムも4連のティンプトンも前比重の木琴や鉄琴も、9基のスーザフォンも、
みんな、その重さを微塵も感じさせない軽快な足取りとダンスで、ただただ感動してしまいます。
重さで言えばユーフォニウムもバリトン・サックスも負けず劣らずの重量で、ただ絶句の一言です。
またダンスを披露しながら、あれだけの吹奏能力を長時間に渡って維持するのは真に奇跡的です。
パレードの終演までは何と40分くらいとの事。正に神技、若さと鍛錬の驚異のパフォーマンスです!
( 筆者後記:今回のパフォーマンス時間、1~2時間(!)と言う記述もあり、詳細は後日あらためて。)
沿道を埋める大観衆の声援も嬉しいですね。時に上空に見えるのは葉巻型UFOではなく飛行船です。
それは現地での中継用飛行船で、YouTube上で上空からの彼らの行進の様子もアップされています。
マーチング・バンドの本場アメリカに帰り咲いた日本のマーチング・バンドの美しい花(華)たちです。

あっぱれ !!!! 宝 !!!!

( 国内大手マスコミでは情報量が圧倒的に少ない彼女ら、他にも当地でのバンド・コンテストを始め、
  YouTubeやネット上では国内外から多数の動画やエピソードがアップされています。お勧めです!)
( 現地・現場で彼女らの演奏・笑顔・ダンスを目撃した人々の感動が直に伝わってきて感動的です。)
( 動画コメントでも世界中から絶賛の嵐で、東京オリンピックに出場して欲しいと言う声多数です。)


さて大特集の最後、今回は前回とは逆に高砂高校ジャズ・バンド部のみんなにトリを務めてもらいます。
それぞれの日頃の鍛錬と輝く個性に優劣つけられるものではありませんが、彼女らにはもう絶句です。
この高砂高校のジャズ・バンド部、部員が多くて幾つかの組があり、それぞれがあっぱれの極みです。
当動画、日本学生ジャズ・フェスティバル出演時の一部ですが、それぞれの組がもう素晴らしいです。
橘高校のマーチング・バンドも高砂高校のジャズ・バンドも、その音楽の発祥も本場もアメリカです。
体格による体力差や文化の違いでのリズム感など、長い間 我が国は米国の足元にも及びませんでした。
筆者も高校時代の1年間、吹奏楽部に身を置き、米軍楽隊との共演経験もあり、その差は歴然でした。
特に絶対的音量とシンコペーション等のリズム感の違いは顕著で、ジャズにその差が表れていました。
ところが彼(女!)たち、そんな筆者の体験など何処吹く風と言った風情で、隔世の感もひとしおです。
パワフル、エネルギッシュ&エモーショナル・クール(対義語ですが)・プレイ、お聞き下さい。

兵庫県立・高砂高校ジャズバンド部・今池組、
「インディアン・リフ~ジャイブ・アット・ファイブ~ハッピー・ゴー・ラッキー・ローカル」
BFJO:Big Friendly Jazz Orchestra of Takasago High school, Team Imaike
" Indian Riffs~Jive at Five~Happy-Go~Lucky Local "
at The 31th Japan Student Jazz Festival , 2015

「いや~参った参った!」
楽譜などではけっして表せないドロ臭いバタ臭い艶っぽい表現も、借り物ではなく我が物にしています。
特に2~3曲目でのトロンボーンやサックスによるホールトーン奏法の歪み音ががカッコ良いですね~。
トランペット隊の1曲目ハイノート・ヒッターの女子(向かって左から3番目)も超カッコ頼もしいですね。
筆者としては3曲目の重たいシャッフル・ピアノのビートを活かしたエグ味たっぷりな感じが好みです。
クセのあるヴァ―ボンあたりがつい恋しくなってきます(今では多分 呑めないでしょうけど・・・)(#^.^#)
正に酔いどれ音楽ジャズの面目躍如で、目を閉じて聴いていると淑女たちが演っているとは思えません。

「あっぱれ !!!!」「宝 !!!!」

他の組も、他の年の演奏もそれぞれ素晴らしく一気に紹介したいのを押さえて、今回の特集を締めくくります。
「文化」はこのように海も空も越え、国境も越えてのたうち、今日も脈動しています。
それらを突き動かし再生産されているのは、たくさんの人々の感性による感動です。
その情熱が他者に伝わり、時代も時空も超え、魂の奥底の琴線に激しく触れるのです。
以上、動画を飾る彼女(彼)ら全員に「交流と感動の(文化)勲章」を授けたいと思います。
大感謝。
V(*^-^*)V

「美しい秋 深まりつつあり、冬もまた近し・・・」

By T講師
「来週、学童バンドの面々にも見せよう!」
  筆者もやる気がフツフツ沸いてきました。