アトリエ・マイルストンブログ

2018年10月22日月曜日

あっぱれ!大和撫子Jr.たち

月曜日・秋らしい快晴
アトリエ定休日

ブログ・アップ、未だままならず、今回もまた音楽ものブログとなってしまいました。
ご勘弁

🙇



恒例となったお茶濁しの

「出張ミュージック・ギャラリー(その331):芸術の秋、特別篇-1」

「あっぱれ!大和撫子ジュニアたち」


今回の当コーナー、いつもの「秋歌」から離れ、現代っ子・バンド女子たちの雄姿を特集してみました。
筆者らの遠き前世紀の時代とは異なり、今や女子たちが様々なジャンルに進出、かつ大活躍しています。
今回はアトリエ・ブログながらも、「バンド活動」に情熱を燃やす女子たちに焦点を当ててみました。

筆者も学童クラブにて女子たちにバンド演奏を(やんわりと自由に泳がせて)指導しています。
何も女子限定ではないのですが、男子は若干2名だけで他の10数人のメンバーが女子たちです。
今の時代、全てにおいて積極的・創造的なのはもはや女子たちのようでバンド活動も然りです。
今回はそんな女子たちの素晴らしい演奏活動を、YouTube 上よりほんの一部を選んでみました。
企て当初は何回かに分ける予定でしたが、「感動もの」を密度濃く一挙まとめてご紹介します。

まずは九州は熊本の小学生バンドの登場で、見たところ小4あたりでしょうか。
筆者も大好きなディープ・パープルの往年の名曲を余裕の笑顔で披露しています。
しかも大人用の大きくて重たい楽器で、そこんじょそこらの男子高生顔負けの演奏です。
ベース担当の子など、アポヤンド(指弾き奏法)で、重厚なビートを造り出しています。
加えて赤いギターの子も、超難易度のライトハンド奏法等もしっかりモノにしています。
ドラムの子も、3連符や16部音符やシャッフル等の高難易度のリズムを体得しています。
バンド名のブック・ベアーは、きっと当地の熊本をひっくり返したものだと思われます。
可愛いながらも「あっぱれ女子」第1弾、どうぞ!

ブック・ベア―7期生(小学生ガールズ・バンド)、ディープ・パープル・メドレー
The Book Bear , Deep Purple Medley ( Highway Star, Smoke On The Water, Black Night, Burn )

初めて見た時には、もうただただ「絶句」でした。
このような見事な演奏を見ると、筆者もまたもっと本格的な指導をしたくもなってきます。
(*^-^*)

*

次もガールズ・バンドで、中学生~高校生あたりの構成で、懐かしのベンチャーズを中心に演っています。
筆者も遠き中1の頃に入門した名曲たちで、ベーシストのスラップ奏法等、完全に筆者らを陵駕しています。
ドラマーのパワフルな演奏も圧巻で、フィルインのセンスも良く、プロでも充分やっていける実力の持主です。 
では絶妙・超世代「あっぱれ女子」第2弾、どうぞ!
( 筆者注:画面内の線上「この動画はYouTubeでご覧ください」をクリックして再生して下さい。)

ストロベリー・パフェ4(フォー)、「ワイプアウト~レッツゴー~パイプライン(メドレー)」
Strawberry Parfait 4, " The Ventures Medley (Wipe out, Let's Go, Pipeline), 2015

初めて見た時には、こちらも「絶句」でした。
ギターの2人、僅かに薄く歪みのかかったクランチ・サウンドで絶妙な味を出しています。
中央のチッチちゃん、ワイヤレス発信機付きのギターで観客席に降りつつもテレ気味です。
我が国のエレキ・ギター・ブームの火付け役を果たしたベンチャーズは偉大なる恩人です。
その当時に彼らの洗礼を受けたであろう元・若者たちが観客となって微笑ましい光景です。
彼女らは彼らの精神を受け継ぐ若きビューティフル・フェローたちです。
それにしても彼女ら、みんな素晴らしい楽器や機材にも恵まれています。
(*^-^*)



次は高校の吹奏楽部で、上野樹里ら出演の映画「スィング・ガールズ」のモデルにもなった学校です。
吹奏楽部ですが、いわゆる音楽コンクールを目指すのではない文字通りの音の楽しさが溢れています。
米国生まれの風俗音楽・ジャズの楽しさのエッセンスが詰まった演奏で、つい嬉しくなってしまいます。
ベーシストの子など、体より遥かにデカいウッドベースを抱えて、力負けせずにビートを刻んでいます。
筆者もかつて演奏経験がありますが、太いベース弦で彼女の両指には硬いタコが出来ていると思います。
トランペットもトロンボーンもサックスもリズム隊もみんな凄いスゥインギーなノリで、超ご機嫌です。
では超絶ノリ・パワー「あっぱれ女子」の第3弾、どうぞ!

兵庫県立・高砂高校ジャズ・バンド部、「ルート66」
Takasago High-school, Big Friendly Jazz Orchestra ( A One Part of Team ), " Route 66 "

こちらもやはり初めて見た時には「絶句」でした。
往年の名曲、筆者も中学生の頃に南島のボートハウスのジュークボックスのジョージ・マハリス盤で踊りました。
トランペット・ソロの女の子の後乗りビート充分なスィング感、もうついついお酒が欲しくなってしまいます。
初老のゲスト・ピアニストの方の軽快アドリブの後では、全員のノリやパワーや密度が確実に上がっています。
恐るべし高砂高・女子。


今回特集のトリを務めてもらうのは、とてもビッグ&チャーミングなマーチング・バンドです。
但しビッグ過ぎる長い隊列が禍いして、両端の演奏楽器の音量が不十分な録音となっています。
とは言え、ビジュアルだけでも充分に見応えのあるパフォーマンスです。
では最後を飾るトリの震撼「あっぱれ女子(群団)」の第4弾、どうぞ。

京都橘高校・吹奏楽部、「パレード:シング・シング・シング」
Kyoto Tachibana High-school Green Band , " Sing sing sing~"
At Disneyland , Anaheim, California , U.S.A in 2017


外国訪問にもかかわらず、物怖じもせずの笑顔&元気いっぱいのパフォーマンス、正に圧巻です。
総勢100名以上はいるのではないかと思われる彼女(一部男子)ら、その鍛え方は半端ではありません。
ラインダンスかと見紛う華麗で激しいフットワークと一糸乱れぬ演奏で、観客の度肝を抜いています。
フォーメーションも見事で、細かいステップを刻みつつかつ吹奏時の口唇がぶれないのも特筆ものです。
特に3分過ぎの右端の重たいスーザフォンを抱えた女子たちのステップやジャンプ等の熱演が驚異的です。
筆者も吹奏楽部時代、米軍基地内のフットボールのハーフタイム・ショーでパレード演奏の経験があり、
彼女らの統制の取れた美しいパフォーマンスの見事さと、その背後の努力が身をもって理解できます。
見えない所での血と汗と涙の滲むような膨大な努力も垣間見せず、輝く笑顔が神々しくさえ見えてきます。

頼もしい大和撫子ジュニアたちの感涙ものの情熱・奮闘・熱演、我が国の宝物の一つに違いありません。



「 筆者寸感後記 」

今回の特集、筆者がガールズ・バンドのみに焦点を当てたかのように取られるかもしれませんが、
それは誤解で、学童クラブのバンドの指導の参考にと、YouTube上を検索しての自然な帰結です。
キーワードは「小学生バンド」や「コピー・バンド」で、その結果が圧倒的にガールズ・バンドで、
上記にて登場の高校2校も正真正銘の男女共学校にもかかわらず、男子の部員数はとんでもなく少数です。
筆者主宰の学童クラブの「軽音楽部」もまた例外ではなく、入部しても男子はすぐに辞めてしまいます。
以前、ネット上で、「女子高生文化」は生み出されても「男子高生文化」は存在しないとありました。
また「男子劣化社会」も云々されて久しく、既成の「ゲーム」にのみへばりつく男子たちも多数です。
元来の使用法とは違いますが、正に「一喜一憂」の現代です。

♪  Where have almost the young boys gone ?
Long time they disappear.
 Where have almost the young boys gone ?
   They stay at home for PC games.
 Where have almost the young boys gone ?
They play games everyday.
Their friend are PC games.
They living in dream anymore.♪
(:_;)

何はともあれ、クリエイティブ&パワフル大和撫子ジュニアたちに感謝・感激・乾杯です。


By T講師
(今週末は学童クラブでハロウィーン・パーティーが催されます。今年もその扮装に悩む筆者です。)