アトリエ・マイルストンブログ

2018年10月15日月曜日

父娘の紡いだ秋歌・名唱

月曜日・曇り

残念ながら、未だに画像のブログアップが出来ていません。
但し最近、一つだけアップする方法が見つかったのですが、その過程が複雑で長時間を要します。
しかも画像処理が今までのように出来ずに舌足らずな画面となり、筆者的には不本意な状態です。
長時間を要する処理やアップ画像の質なども考慮に入れて、近々に結論を出させていただきます。
画像アップへの良い報せが届けられるよう頑張ります。
以上、近況ご報告まで。

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ここ半年以上の恒例となってしまった「お茶濁し」

「出張ミュージック・ギャラリー(その330):秋唄ー4(秋の超定番曲)」


今回の当コーナー、ステレオタイプ的に臆面もなく、こんな超スタンダードを選んでみました。
それは皆様ご存じ、20世紀を代表する傑作曲「枯葉」です。
原曲は1946年にフランスで生まれ、イブ・モンタン判やジュリエット・グレコ判らで親しまれ、
米国では1950年に前説を省略したサビ部分からの歌詞でビング・クロスビー判が登場しました。
その後、ピアノのロジャー・ウイリアムズ判がヒット、ポップスやジャズでも録音されました。
後は、21世紀の今日までにも実に夥しいほどの歌手や演奏者によってカバーされ続けています。

筆者の美校の恩師(フランス国費留学経験者)の歌唱で、初めて元唄の前説の存在を知りました。
但し今回は、筆者の幼き頃のお馴染みの歌手のバージョン(しかも日本語判)を取り上げました。
その他にも「モナリサ」「トゥー・ヤング」「ルート66」等、筆者の大好きな曲、尽きません。
その温かでソフトな歌声に加え、その歌手の愛娘の清涼感ある歌声をも同時に取り上げました。
前者は温かな室内のような包容感、後者は冷たさの感じる澄んだ空気感、共に楽しんで下さい。

「枯葉(日本語判)」/ 故ナット・キング・コール
" Kareha ( Autumn Leaves :Japanese )" / Nat King Cole (1964)

美しい和訳詞

窓辺に散り往く並木の枯葉よ
想い出悲しく忘られぬ夏の日
君が腕 やさしく私を抱きて
尽きせぬ恋の夢を語りしあの日

筆者の今は遠き遠き幼き頃に お馴染みだったナット・キング・コールの日本語判です。
バックの演奏にも和風を意識した琴の調べのようなアレンジも施され、良い雰囲気です。
ナット・キング・コールは、当曲以外にも「L・O・V・E」等も日本語で歌っています。
包容力のある彼の歌唱を聞いていると得も言われぬ安心感が得られ、脳内にアルファ―波が充満します。
かの遠き日のオレンジ色を帯びた白熱電球や、真空管ラジオだけに特有のまろやかな音が蘇ってきます。
何は無くとも、幸せそのものでした。


続いて愛娘ヴァージョンです。

「枯葉」/ 故ナタリー・コール
" Autumn Leaves " / Natalie Cole ( Dear daughter of Nat King Cole )
こちらのひんやりとした大陸性の空気感も心地良く、またペパーミントのような清涼感も魅力です。
以上、親子二代に渡る名歌唱でした。お茶濁しブログ、多少とも お楽しみいただけたのなら幸いです。

* * *

邦題の「枯葉」、フランス語の原題「Les Feuilles Mortes(死んだ葉)」に近いようですが、英語題も良いですね。
直訳すれば「秋葉」ですが、こちらの方が黄葉や紅葉まで想起させてくれ、抒情的なイメージが更に広がります。

今年の秋は夏の猛暑の影響か、沿道の落葉樹たちの紅葉が茶枯れ色を呈していて、美しさは例年より冴えません。
とは言え、四季の移り変わりの美しさは人々の目を楽しませてくれ、日々の営みに繊細な彩りを与えてくれます。
古(いにしえ)からの人の成す「様々な芸術」もまたその移ろいゆく美しい自然から生まれ出でた感動の結晶です。
共にじっくり噛みしめて味わいましょう。

By T講師
(歓迎:涼やか爽やか秋の日々)

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「 追記:お知らせ 」


前回分ブログに「フェルメール」の作品を過去にアップしたアーカイブ画像から追加しました。
よろしければ 御覧になって下さい。

またこの秋、人類の至宝とも言える「フェルメール」の作品群(!、超異例)が、大量に来日します。
これだけ一挙には二度とお目にかかれる機会はないと思いますので、是非とも足を運びましょう。
(#^.^#)