アトリエ・マイルストンブログ

2016年1月21日木曜日

RiSちゃんのブドウ、祝完成

木曜日・晴れ

木彫アザラシを製作中のKIちゃん(小6)、その続きを行いました。

 KIちゃん、前回までの中下地塗装を終え、今日はいよいよの仕上色を塗り始めました。
KIちゃんのアザラシ(君?)は、ゴマフアザラシ(胡麻斑海豹)で、体表の色とその上の斑点模様を描きました。
斑点、大小取り混ぜて良い感じです。その後、白目まで描き入れましたが、続きは次回となってしまいました。
その次回で、いよいよの完成です。どんな雰囲気のアザラシ君になるのか、楽しみですね。

 * * *

MMちゃん(小6)、今日から新作を開始しました。

MMちゃんの新作は久々の模写で、植物の細密画(ボタニカル・アート)に挑戦しました。
そのモチーフに選ばれたのは葉もあるたわわなブドウで、今日はその構図・輪郭決めを行いました。
果実一つ一つの形状・方向・角度も丁寧に線描され、もう良い雰囲気が漂っています。
次回から本格的な彩色が始まります。楽しみですね。

* * *

RiSちゃん(小4)、前回から描き出した(こちらも)ブドウのデッサンの仕上を行いました。


RiSちゃんの写生デッサン「赤ブドウ」が、本日めでたく完成しました。
RiSちゃん、今日は前回の線画に調子を付け、その重さや量感たっぷりの美味しそうなブドウに仕上げました。
RiSちゃんも上述のMMちゃん同様、果実個々の方向、光沢具合などをしっかり描き分け、周囲の空気感も表現。
素晴らしいデッサンの誕生となりました。

見ているだけで幸せになってくる快作。額に飾って、その観賞も楽しんでください。

2016年1月20日水曜日

M・ギャラリー、特別篇

水曜日・晴れ
アトリエ、授業なく お休みでした。

残雪姿の今日の大山 (市内・小野橋際よりの眺望)
* * *

「ミュージック・ギャラリー(その184):特別篇」

「イーグルス・メンバー、グレン・フライ逝く」

アメリカン・ロックを代表するイーグルスの創設メンバーでリーダーのグレン・フライが、18日 逝去しました。
71年にL.Aでイーグルズを結成、その後45年間に渡る輝かしい音楽家生活を送りました。享年67歳との事。

米国では一家に1枚はありと言われた世紀の大ヒット「ホテル・カリフォルニア」等、数々の名曲を生み出しました。
「ホテル・カリフォルニア」での、あのイントロの12弦ギターのアルペジオも彼で、いつでも直ぐに脳裏に出現します。

今日はその追悼として、グレン・フライがヴォーカルを取った名曲の中からこの曲を選びました。
メイン・ヴォーカルのドン・ヘンリーとはまた異なる味わいの、ソフトな鼻濁音的な声が魅力です。

ザ・イーグルス、「ガール・フロム・イエスタデイ」
The Eagles " The Girl from Yesterday " (1994)
グレン・フライの淡々とした歌唱と、バックのカントリー・タッチな味付けが爽やかで何とも良い感じです。
近年、残念ながらグループを去ってしまった名演奏家ドン・フェルダーのスティール・ギターも絶品です。
カントリーなドン・フェルダーにブルージーなジョー・ウォルシュのツイン・リード、グレン・フライのバッキング、
正にアメリカン・ロック・ミュージックを代表・代弁する最強のフロント・ライン、栄光のギター・トリオでした。
動画の2分過ぎの間奏時に、左端でレスポールを抱えているのが在りし日のグレン・フライその人です。

* ついでの「ひと口・英語メモ」 *

youtube上でも追悼の言葉がたくさん寄せられていて、その際に多く記されていたのが”RIP”で、その意味は、
requiescat in pace は(ラテン語で)「安らかに眠れ」で、英語では"rest in peace" の略文字だとの事です。
美しく澄み渡った青空に、やさしい歌声がどこまでも沁み渡っていきます。

RIP Glenn Frey

By 講師T

2016年1月19日火曜日

TOさん課題木版画、祝完成

火曜日・晴れ

昨年末、美大通信課題の木版画を摺り上げたTOさん、その仕上げを行いました。

TOさんの油性木版画、乾燥時間を充分取った上で、その最終仕上げを行いました。
今日は、摺りの一部に出来た微細なカスレや小さなゴミによる色抜け等に修正・加筆を施しました。


TOさんの油性・多色摺り木版画「花嵐」が、本日めでたく最終的完成に達しました。
御覧のような春の訪れの喜びが画面から溢れ出た素晴らしい版画作品となりました。
桜満開の空中で羽ばたくヒヨドリたちの羽音やさえずりまで聞こえてくるような素晴らしい木版画の誕生です。

TOさん、その発送・提出に向けて、いそいそと梱包作業に励んでいました。
おめでとうございます。お疲れ様でした。

アトリエ冥利に尽きる作品の誕生に、私たちの頬もつい緩んでしまいました。
めでたし、めでたし。

2016年1月18日月曜日

女性絵師2人の明暗法絵画

月曜日・雨

厚木は雨で済みましたが、関東一円・都内・横浜など大雪に見舞われ、終日混乱しました。
但し市内でも一部では降雪があり、アトリエ背後の山や大山の裾でも積雪が見られました。

まるで水墨画のような積雪姿の大山手前の裾山の様相
* * *

「名作美術館(その155)」

第1部:「女浮世絵師、葛飾 応為(おうい)の明暗法絵画」

このコーナーでも幾度か取り上げた葛飾北斎の娘(三女で本名は栄(えい))・応為の肉筆画二点です。
応為は世界にその名を轟かせる天才素描家・北斎の名声の影で、世間的には無名に近い希代の浮世絵師です。
その巨匠・北斎をして「美人画だけは娘に負ける」と言わしめたほどの腕前で、北斎の代筆も行ったとの事です。
画号の「応為」は、父であり師匠である北斎がいつも「オーイ!」と読んでいたから命名したと伝えられています。
江戸の絵師たちは洒落者揃いで、ちなみに北斎は「阿保くさい」、写楽が「シャラクサイ」から来ているとの事です。

その美人画等はまたの機会に譲って、筆者が注目するのはその類まれな先例のない明暗法による描法です。
浮世絵は線による形、色による面割りが主体なのですが、水墨画の濃淡を陵駕した深い闇の表現が稀有です。

西洋美術に於いてはレンブラント、カラヴァッジョ、ラトゥール等が明暗法を用いて劇的な表現に成功しています。
が、その当時の江戸後期に於いて、これだけの大胆で独自な表現を使用・開花させたのは応為ただ一人です。
そのドラマ性、光と影の演出・気配など、上述の西洋の大画家たちにも匹敵する世界は見事と言う他ありません。

「夜桜美人之図」

「吉原格子先之図」または「廊中格子先之図」、大田記念美術館

上の劇的な「夜桜」、見所が満載で、石灯篭の灯を頼りに短冊状の書状に文をしたためているように見えます。
襟元や袖口・裾などの緋色襦袢から察すると女郎のようで、文はさしずめ秘密の恋文と言ったところでしょうか。
上下に配置された二基の灯篭の灯が満開の桜の花を照らし、傍らにはツワブキらしい庭の下草も見えます。
また特に見逃せないのが夜空の表現で、その天空にはきらめく星々の光も色違いで、ちりばめられています。
このような表現方法も他では見たことのない斬新なもので、応為独自の革新的な作画表現だと思われます。

下の大胆な明暗法を駆使した作品、江戸の代表的な花街・吉原の遊郭の室内を描いた希少な肉筆画です。
格子の向こうの室内で艶やかな衣装・化粧に身を包んだ女郎たちの様子が見え隠れしている構成は絶妙です。
提灯や行灯などの燈明の仄暗い光で浮かぶ男たちの後姿のシルエットの見えざる視線をも感じてしまいます。
格子越しに漏れ漂う女郎たちの頭髪の椿油や化粧の香料なども匂っていそうで、淫靡な江戸の夜が秀逸です。
女浮世絵師の応為、当作品を描くためには実際の遊郭の取材も行ったはずで、その緻密なリアルさは絶品です。 

一作ずつ取り上げても記すことの多い両者、いつまでも見飽きることのないドラマ性に富んだ江戸の浮世(夜)です。

* * *

「名作美術館(その156)」
「第二部:砂粒が産み出すドラマな明暗法絵画」
兼
「ミュージック・ギャラリー(その183)」

上記の葛飾応為の二作品だけでも名作なのですが、更に才気溢れた砂絵アートも併せてを紹介します。
シンガー・ソングライターのエアー感ある歌もさることながら、バックで展開するドラマチックな明暗画像が秀逸です。

阿部 芙蓉美(ふゆみ)、「空に舞う」
サンド・アート:クセニヤ・シモノヴァ(ウクライナ)
その明暗が織りなす一期一会な展開・刹那世界は美しく、同時にある種の哀しみをも感じてしまいます。
セピア色でどんどん移ろいゆくイメージ世界、正に職人技で「絵師」の名称にふさわしい仕事ぶりです。

幼い頃に見た影絵のような薄暗さが魅力的で、ハイテクな現代が失ってしまったノスタルジーが素敵です。
筆者の幼年時代に見た影絵と言うのは、幻灯機と言う今では死語のような原始的な映写機器ででした。
現在、脚光を浴びているプロジェクション・マッピングの古代版で、白熱灯とレンズの仄暗さが幻想的でした。
絵師はウクライナの若き女性で、ロシア・アニメの大家ユーリ・ノルシュテインに通ずる切ない抒情が快感です。

先般、アトリエもLEDに照明灯を換えたのですが、明るいながらもその冷た過ぎる色には違和感を感じています。
筆者が生まれ育った昭和や20世紀の白熱灯の暗めな暖かさを懐かしむのはただの懐古趣味なのでしょうか?

*

今回は「明暗」と言うキーワードにこだわって、両コーナーを構成しました。
「明るいのが善」「明るければ良い」と言う、わが国の戦後的な価値観、今後もずっと続くのでしょうか?
仄暗さの中にある暗示的な情報・情緒もそのまま感受、楽しむこともまた風流(これまた死語?)です。

By 講師T

2016年1月17日日曜日

MIちゃんの水中絵、祝完成

  日曜日・晴れ 時々 曇り

NFちゃん(小4)、今日から新作の油絵を始めました。
( 製作中の額縁作りはT講師お休みのため、次回以降となりました。)

NFちゃん、念願だった愛犬の写真撮影に成功、その写真を基に油絵製作を開始しました。
(何故なら愛犬君、撮影時にはいつも激しく動き回って、まともに顔や姿が撮れなったとのこと)
マルチーズとトイプードルのミックス犬の姿、M講師の指導で輪郭なしの彩色を試みました。
その効果もあって、愛犬の柔らかにカールした毛の雰囲気や空気感がキャンバスの上に現れました。
次回の続きが楽しみですね。

* * *

I姉妹、今日も仲良く描画を楽しみました。
姉のMIちゃん(小2)は、製作中の水彩画の仕上げを行いました。

MIちゃんの得意な図鑑シリーズと空想イメージの世界とが合体して、見事な水中絵がめでたく完成しました。
ウミガメ親子やマンボウ親子、タツノオトシゴ、クマノミ夫婦など、楽しくて物語性あふれる水彩画の誕生です。
見立てによっては、どちらにも見える海面と水中が混然一体となった画面作りも神秘的で魅力的な作品です。
最後に施した白い波もゆらゆら感があって、とても効果的な表現となりました。
完成、おめでとう。

* * *

妹のNIちゃんも、前回からの続きの写し絵を楽しみ、今日は4頭の動物を描きました。
その絵を前回製作した本の3~4ページ目に貼り付けました。
薄紫と黄色の対比もオシャレで綺麗ですね。
次回も楽しみです。

2016年1月16日土曜日

YYさんNAちゃん新作開始

土曜日・晴れ

前回、伊藤若冲の「鶏図・模写」を見事に完成させたYYさん、新作を開始しました。

 YYさんが伝統的日本画の次に選んだのが、何とあのモネの超名作「印象・日の出」です。
今回の模写に関して筆者の方針は決まっていて、それは構図の線画トレースを行わない「いきなり描法」です。
何故なら画題の通り、その情緒を優先するために、形の細部の正確さより筆致の勢いを優先するものでした。

YYさん、持参した10号のキャンバス上にパステルで大まかなあたりを付け、早速 油絵具で描き出しました。
その企てが功を奏したようで、モネの速写の筆致由来の早朝の光や瑞々しさが、既に画面に表れています。
YYさん、前作とは対極の描法で戸惑いましたが、そのエッセンスを汲み取り、活きの良い筆致を乗せました。

次回は中央の小型船などの更なる細かい点描や暗部の描写を行って、完成させる予定です。
楽しみですね。

 * * *

NAちゃん(小5)、前回開始した額縁作りの続きと新作油絵を開始しました。

NAちゃん、年末にサンタさんから貰った油絵セットを初使用、新春らしい桜満開の風景を描き出しました。
参考にした写真画像の広い車道部分を川と野道にアレンジ、更に遠方には富士山の姿も加えました。
初日でご覧のように画面の大部分が描画され、次回には早くも仕上げの加筆が行われる予定です。

NAちゃん、新作の合間をぬって額縁作りも行い、今日か表面研磨後に、第1回目の下地塗装を施しました。
こちらも新作油絵同様に次回 仕上がる予定です。
両方共にその完成が楽しみです。

* * *

YAちゃん(小5)、今日は学校の課題を製作しました。

YAちゃんの課題は卒業生を送る際の壁画作製で、今日はその下絵を考案、描画しました。
課題のテーマの「夢・未来・桜」を、半ば無理やりに構図を決定して、その作画を行いました。
宇宙と宇宙飛行士の姿はまだしも左端の桜は?印ですが、夢が開花しているようでもあります。
「これでいいのだ!」漫画・天才バカボンのパパの言葉がYAちゃんから飛び出し、描画が終了。
「月曜日の提出に間に合った!」と、大喜びするYAちゃんでした。めでたし。めでたし。

* * *

Hツインズ(小1)、今日も仲良く並んで描画に集中しました。


「リンゴ、リンゴー!」SH君、来訪直後の開口一番に、そのモチーフを指名しました。
描きたかったと言う「リンゴ」、その情熱が形になったような量感あるリンゴが誕生。
テーブル上の影も描かれ、リアルなリンゴの写生・水彩画となりました。 

* * *

一方のYH君は図鑑から色鮮やかな熱帯魚を描写。こちらも活き活きとした作品となりました。
YH君、しっかり観察した形体に丁寧に絵具を重ねた透明感あふれる水彩画の誕生です。

見事な水彩画で気を良くしたYH君、続けて粘土細工も堪能。
とてもリアルで、おいしそうなソフト・クリームが誕生しました。

Hツインズの豊かな感性と情熱に脱帽です。

2016年1月15日金曜日

新人Yちゃんのネコ三態

  金曜日・晴れ

冬には珍しく、多くの白銀雲たちが青空を賑わした小春日和の1日でした。

森の里・上古沢沿道のケヤキ並木

* * *

Yちゃん(小1)、今日からアトリエで学ぶことになりました。


 Yちゃん、初授業で大好きなネコちゃんを描くことになりました。
 図鑑から2点を色鉛筆で描出。赤いポットも含め、可愛らしい表情やポーズが素敵です。

Yちゃん、3作目では水彩画にも挑戦。
木登り中の難しいポーズをしっかり観察・描写、その後、丁寧な筆致で絵具を乗せました。
トラ模様も見事なネコちゃん、とぼけた表情とシッポも含めた姿と相まって活き活きとした作品の誕生となりました。

2016年1月14日木曜日

RiSちゃん、デッサン開始

木曜日・晴れ

KIちゃん(小6)、製作中の木彫アザラシの製作を続けました。

 左:下地塗装研磨中。      右:研磨後の中塗り中。

 KIちゃん、今日は前回施した下地塗装とパテ埋め処理の表面に、再研磨と中塗りを施しました。
その効果もあって、アザラシ君の表面はより滑らかになり、ボリューム感あふれる体形も強調されました。
次回、いよいよ表面仕上げの塗りが施され、各部の描きこみも行われる予定です。
楽しみですね。

* * *

 RiSちゃん(小4)、今日から新作のデッサンを始めました。


RiSちゃんが選んだモチーフはブドウで、今日はその形取りを行いました。
RiSちゃん、果実一粒一粒の方向をしっかり観察、その数も正確に丁寧に描きこみました。
左から描き始めた果実が最後の方には少々大きくなってしまいましたが、その雰囲気は味わい深いです。
次回はそのバランスを少々取り直した上で、いよいよの調子乗せが始まります。
形取りの今日の時点でもう既に良い雰囲気なので、その仕上げが楽しみです。

2016年1月13日水曜日

HNちゃんの油絵、完成間近

水曜日・快晴
昨日の雨が上がり(東京や箱根では雪)、空が綺麗に澄み渡りました。

瑞々しい青空と冬枯れ色の木々の対比が美しいアトリエ近所の雑木林

*

年末についで、部活で多忙のHNちゃん(中2がやって来ました。
製作中の油絵、ゴッホの「タンギー爺さん」の模写を続けました。


HNちゃん、今日もまた背景や人物の細部の彫りこみを中心に筆を入れました。
存在感ある人物と平面的に処理された背景との合体した迫力が更に強力になりました。
今日の加筆で原画と見比べないと、ほとんど仕上がっているように見える程の密度ある画面です。
次回、この絵の肝とも言えるタンギー爺さんの顔や手の最終的描写を行って、仕上げる予定です。
完成、楽しみですね。

2016年1月11日月曜日

日本の伝統的・着物柄ー4

月曜日・曇り
「成人の日」休日

「名作美術館(その154)」
兼
「デイリー・ギャラリー(その31)」

「日本の伝統的・着物柄の世界」

当コーナー新年の第1弾、成人の日にもちなんで、着物や帯の美しい織物・染物などの柄・模様を紹介します。

着物柄、以前にも当コーナー(2015年の1月1日、その23等)で取り上げ、今回で4回目の登場です。
、華麗な美しさに加え、生命の輝き、四季の移ろい、その時代の風俗等、様々な要素が美的に表現されています。
今回の意匠の他にも「花鳥風月」「雪月花」など、様々なテーマやデザインがあり、我々の目を楽しませています。 

牡丹に平安調の牛車(ぎっしゃ)

紅白や金銀の菊小紋

左:牡丹に菊                         右:菊に松

左:紺地に椿                    右:花、牛車、鶴

左:笠松、オシドリ夫婦              右:磯松、波頭、鶴

黒留袖:慶事の象徴「松竹梅」
まるで絵画のような奥深い空間や神秘的な光、動きが感じられる丹頂鶴などが素晴らしいです。

これらが一幅の絵だとしても充分に芸術的で魅力的ですが、これが染や織で産み出されていることは更に驚異です。
名も無き着物職人たちの産み出した超絶技巧・感性・審美眼に脱帽しながら、後世にも永く伝えていきたいものです。
七五三、成人式の振袖、祝祭の留袖など、人生の慶事を彩る着物。いつまでも大切にしたい美しい伝統文化です。

* * *

「ミュージック・ギャラリー(その182):冬訪れ歌」

小春日和が続いている今冬ですが、夜 澄み渡った空は視界も良く、オリオンが大きく天空に覆い被さっています。
以前、当コーナーで紹介したそんな美しい天空に似合う美しい曲です。

冬の星座(唱歌、昭和22年)/タンポポ児童合唱団 (詞:堀内敬三、曲:William S. Hays)

今では懐かしの唱歌、原曲はアメリカの作曲家の作品で「愛しのモリー(Mollie Darling)」と言う悲恋歌とのこと。
動画上では訳詞とありますが、冬の星座とは全く関係ないようで、2番の歌詞に星が登場しているのみとのこと。
でも日本語の詞の響きはとても美しく、意味が良く分からない部分もありますが、雰囲気は良く伝わってきます。
テンプテーションズの往年の名曲「マイ・ガール」同様、ピアノの黒鍵だけで紡げるような素朴な旋律が秀逸です。
この曲、youtube上の白鳥英美子バージョンもお勧めですが、独占的ロックが施されていて拝借を断念しました。
興味のある方は、そちらもどうぞ。

星座で思い出したのですが、筆者が生まれた南島では満天の星が輝いていて、天の川まで良く見えていました。
今となっては贅沢な光景で、夏ともなると丘の上にあった我が家では時々その満天の星の下で、行水をしました。
遠くの米軍基地からのサーチライトが天空を巡り、眼下の町の向こうの海には白い波頭まで見えていたものです。
冬の繊細なしじま(静寂)こそありませんが、庭に咲く夜来香(イエライシャン)の香りが星々と共に輝いていました。
遠い記憶の中で輝く無数の星々や銀河の光や香しい花の香り、頭上の冬空を仰ぎ見て、夏の夜空が蘇りました。

By 講師T