アトリエ・マイルストンブログ

2017年1月23日月曜日

ワイエスの静謐なる室内画

月曜日・晴れ のち 曇り
昨日とは一転、寒い1日となりました。
アトリエ定休日

「名作美術館(その209):ワイエスの静謐なる室内画」

このコーナー、今回も続けてワイエス作品をお届けします。
20世紀・米国を代表する画家ワイエスは、自らの身近な題材にその画題を求め、その生涯を全うしました。
画家の住む田舎のつましい営みや住人たち、その周囲を取り巻く大自然の片隅など、その画題は限定的です。
そんな暮らしの中で描かれた作品群は、冷徹にして かつ温かみの感じられる繊細・緻密な画風が持ち味です。
中でも室内を描いた作品には共通する画家の視点があり、普通なら気にも留めない壁面のシミや光に着目、
そこに繰り広がられている光と影の形、壁材の塗料や生活の垢などを、画家は愛情を込めて凝視しました。
室内の什器や器具もまた画家の大いなる関心を惹き、深い情熱を込めて、その佇まいを描き切っています。

Andrew Wyeth, " Berry Bucket ", 1968

画題の「ベリー・バケット」とは、果実を入れるバケツのことで、年季の入ったその金属の質感は見事です。
その口から少しだけ覗いた(多分)ブルーベリーの青と、真鍮(しんちゅう)の黄金色が美しい室内画です。
画の陰の主人公の白い窓枠や壁やキャビネット、それらに張り付く光と影。
光の織りなす静謐なる つましい美がそこに在ります。

* * *

「太鼓人生、再び」
" My Drum life again "

   左:筆者・長年所有の卓上型・電子ドラム。     右:今回購入のフロア型・電子ドラム。

筆者、当ブログにも記しましたが、長年所有・愛用していた生ドラム・セット一式を昨年、手放しました。
その後、新年に学童バンドを結成、30年前に購入した筆者の電子ドラムを使用、練習を始めました。
その卓上電子ドラムのパッドの一つ(左上のクラッシュ・シンバル)が故障、鳴らなくなってしまいました。
そこで上記のような新・卓上電子ドラム購入を検討していました。
が、有名セコハン・ストアにて、上右のフロア型の本格的・電子ドラム・セットに遭遇。
「どうせやるなら、こちらの方が良いに決まっている!」筆者の我田引水的論法です。
店頭にて早速試奏、すっかり気に入ってしまい、購入の運びとなりました。
生ドラムとは全然 別物ですが、生ギターに対してのエレキ・ギターだと思えば納得です。

「オールド・ドラマー復活」

セットアップ後、プリセットされた各種音色をチェック、つい現(うつつ)を抜かし、時を忘れてしまいました。
ドラムと出会った10代前半の新鮮な気持ちが蘇り、しばしドラミングを堪能。嬉しさついでに自撮りも敢行。
(筆者のこの黒いニット帽、学童たちには不評で、「不審者」とか「外国人」「テロリスト」等と散々です。)
リズム人間・ドラム人生の復活です。指ドラムの出番が減りそうで嬉しい限りです。ユニゾンするぞ!

「ありがとー!よーし、頑張るぞー!」

学童クラブ新設当初、尻すぼみになったバンド活動、新世代の彼女たちに受け継がれます。
ドラム担当、記念すべき第1号となったRrちゃん(小3)、小躍りして、張り切って叩いていました。
南島仕込みの躍動ビート、新世代の彼女たちにそのバトンをしっかり手渡したいと思っています。

* * *

「ミュージック・ギャラリー(その260):懐かしのメロディー&ドラミング」

上のワイエス作品と同時代の懐かしい音楽の登場です。
筆者がドラムと出会った60年代後半は筆者が大好きな音楽の大宝庫、色々・悶々と悩みました。
ドラム開眼の中1当時、ビートルズも大好きなバンドでしたが、このバンドの影響はとても大きい物でした。
ビートルズのコピーは意外に難しく(特に歌)、彼らの楽曲は比較的容易で、その不良っぽさも魅力でした。
yuotube上で当時の珍しい貴重映像を発見、迷いを吹っ切りました。彼ら、当コーナー2回目の登場です。

ザ・ローリング・ストーンズ、「ルビー・チューズデー」(1967年)
The Rolling Stones, " Ruby Tuesday ”

大好きなこの曲、もちろんみんなでコピーしました。今でも そらんじて歌えます。
リコーダーを吹いているのは、夭折の天才ブライアン・ジョーンズ(享年27歳)。
中学生当時、彼らは強面(こわもて)の不良中年達に見えましたが、今見ると若かったんですね。
ドラマーのチャーリ・ワッツの叩くスネア・ドラムの単純な8分音符ラッシュに鳥肌立てたものです。
今聞いても色褪せることのない美しいメロディーと秀逸アレンジです。 

今度、ヒマを見つけて彼らの初期アルバムとセッションしてみようと思います。
「サティスファクション」「独りぼっちの世界」「夜をぶっとばせ」「黒くぬれ!」「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」・・・。
半世紀ほども前(!)の遠き日の中学生時代が蘇ることでしょう。
楽しくも、哀しくも・・・。

By 講師T