アトリエ・マイルストンブログ

2020年7月13日月曜日

雨・雨・雨・雨続きの水害列島

月曜日・雨

恥ずかしながら、1週間遅れ(!)の投稿となってしまいました。
ご容赦
_(._.)_

未曾有の大水害に見舞われた九州北部地方の皆様や、その他の被災地の皆様にお悔みとお見舞いを申し上げます。

* * *

「ミュージック・ギャラリー(422)」「雨露払いの軽快音楽特集」


さて遅ればせながら参りましょう。
この梅雨の季節、いつもなら「雨情緒」を積極的に楽しみましょう、との主旨で雨情緒特集を組んでも来ました。
でも大水害頻発の今年はそうも言ってはいられず、暗く沈みがちな気持ちを軽やかにする曲を選んでみました。

本格的な夏ももうすぐ(?)です。

(故)ワルター・ワンダレイ、「サマー・サンバ」

Walter Wanderley - ”Summer Samba (So Nice)", (1966)


ブラジルのオルガン奏者で、前世紀(!)70年代初頭を思わせる空気感が良い雰囲気を醸し出しています。
右手の旋律と左手の和音のみならず、ベース音の方もオルガン下の脚鍵盤で奏でられているようです。
ハモンドのようですが、更にもしかしたら、ドラムも内蔵の機能で再生されているのかもしれません。
( ヤマハのエレクトーンは多機能を誇りますが、門外漢なのでハモンドに同機能があるかは不明です。)

このような軽快な「ラウンジ・ミュージック」、我が国では単にBGMとして片づけられていますが、
演奏家本人の技巧や個性表現を極力抑えた音楽たち、実は周囲にある何気ない空気のような存在感で、
ともすれば性急だったり、合理的過ぎたり、神経質過ぎたりの人々の日々や時を癒してくれています。
実は「縁の下の力持ち」的な、懐深~い親父的な頼もしい存在なのです。


2曲目は、以前に当コーナーで紹介した英国が生んだ稀代のクラリネット奏者の甘く澄んだ音色世界です。

(故)アッカ―・ビルク、「ワン・モーメント・イン・タイム」

ACKER BILK - ONE MOMENT IN TIME




さて今回の最後の3曲目、
アメリカが生んだこれまた稀代のギタリスト、故・チェット・アトキンスの軽快なメドレーで和んで下さい。

ギター生演奏:(故)チェット・アトキンス、
「カントリー・ジェントルマン、ミスター・サンドマン、ワイルドウッド・フラワー、フライト・トレイン」メドレー

Chet Atkins - Medley (Country Gentleman, Mister Sandman, Wildwood Flower, Freight Train)

Train)

幼少時代の筆者にとってはどれもお馴染みのアメリカン・ポップスやフォークの名曲たちです。
暖かい雰囲気が前世紀的ですが、いつまでも残っていただきたい ほのぼのとした情感です。
在りし日の演奏者ご本人もつい口ずさんでしまうような親しみ深いメロディー、感涙物です。

蒸し暑かったり、梅雨寒だったりの不順な天候続きの日々ですが、お楽しみいただけたのなら幸いです。
「一服の清涼剤」もしくは「トランキライザー」ミニ特集、これにて御開き。

* * * * *

今年の「暴れ梅雨」、湿舌流が気圧の前線へとどんどん南の湿った空気を日本列島の上空へと供給し、
「これでもか・これでもか」と言わんばかりに、列島各地に膨大な量の雨を降らせ続けています。
この雨の供給が我が国を世界的にも稀有な「水の国」にしており、田畑の生命線でもありますが、
供給過多だと今年のように河川が氾濫し堤防が決壊、また山や崖が崩れ、橋や道路や家々を呑みこみ、
いまだかつて見たことも無いような自然の過酷な猛威の連続が、多くの命をも奪い去ってもいます。
自然に活かされつつもその自然に押し流されるのもまた、この国・国土の宿命なのかもしれません。
今年はまた「新型コロナ感染禍」も加わり、「日常や命の尊さ」を考えさせる年でもあるようです。

By (すっかりの「ウチナー・タイム」になり果てた)T講師

(-_-;)