2015年8月30日日曜日

ホックニーの「プール」

8月17日・雨・お盆休み明け
このブログは、8/30にアップしました。

「名作美術館(その132):ホックニーのプール」

前回のベン・シャーンのプールに続き、プールの第2弾をお届けします。
今回はイギリス出身で、今日の美術シーンを代表するアメリカ在住の画家ホックニーの作品です。

David Hockney " The Portrait of An Artist (Two figure), 1972

今回のプールは、デビッド・ホックニー「画家の肖像(二人の人物)」と題されたアクリル画です。
赤いジャケットを着た画家本人と水面の波で揺らぐ下着姿で潜水する若い男が描かれています。
最新の画材を取り入れた画面は明るく乾き、現代アメリカ映画の1シーンを見ているかのようです。
場所は山間(やまあい)に設えられた、おそらく個人(画家)宅のプール。
乾いたプールサイドの画家の足元の影は長く、早朝か、もしくは夕刻時。
カリフォルニアはロス郊外の光の下、二人の会話を想像してみるも良し。

前回のベン・シャーン作のプールより10年ほど時が進みつつも、何か共通する空気感を感じてしまいます。
北米大陸の風土、大国のスケール、あらゆる文化や歴史を背負った無数の人々、その成功と挫折等々・・・。
筆者の空想は尽きません。

 " A Bigger Splash" (1967)

こちらの両作品もまた画家の代表作とも言えるシンプルそのもののアクリル画作品です。
正方形のキャンバスの幾何学的な建物とプール、タイトルの大きな飛沫が描かれています。
カリフォルニア、ロサンゼルスの風土や歴史など、シンプルながら大量の情報を想起させてくれる傑作です。
米国発のポップ・アートと出会い、自らの夢を実現させた英国出身の画家ならではの視点では・・・。

* * *

{ミュージック・ギャラリー(その160)・夏戻し歌」

今回の当コーナー、上のホックニーと同国繋がりと言えるかもしれません。
カリフォルニア発のサーフ・ミュージックに触発された、米国のベンチャーズとライバル視される英国バンドの曲です。
画家として大成したホックニーにとっても、アメリカの地は曲名通りの存在だと思います。
ホックニーの上作品3点のBGMにも、それなりにふさわしい空気感が感じられれば・・・。

ザ・シャドウズ、「ワンダフル・ランド」(インストルメンタル)
The Shadows, " Wonderful Land ",(1962)

秋雨の多いここ数日、猛暑から開放されて嬉しい反面、一抹の寂寥感も・・・。
夏風情の典型のプールを再登場させ、今年の夏去りを惜しむことにしました。

つい先だって登場したばかりの「名作美術館」と当コーナーです。
遅れ遅れのブログの編集を最優先させるべきだとは承知、でも、これもまた筆者の楽しみのひとつ。
以前から準備していた夏用資料、無駄にするわけには。でも、やはり"Time files fast."(光陰矢の如し)。
頑張らなきゃ・・・。

By 講師T