アトリエ・マイルストンブログ

2019年2月11日月曜日

国民の祝日「建国記念の日」

月曜日・曇り

国民の祝日「建国記念の日」


アトリエは3連休でした。

* * *

「ミュージック・ギャラリー(その349)」


「紀平梨花、四大陸選手権2019、祝優勝」

今回の当コーナー、動画のフィギュア・スケートとバックに流れる音楽とのコラボレーションとして取り上げました。
米国加州アナハイムで行われた四大陸選手権、フィギュア女子シングルにて、紀平梨花選手がめでたく優勝しました。
美しい器楽曲を背景に美しい演技が繰り広げられ、スポーツを超えた魅力が人々をすっかり魅了してしまいました。
当曲、オフィシャルのPVもあり拝見しましたが、この演技で使用されていることが最も相応しいような気がしました。
紀平選手こだわりの衣装の紫紺地 上のスパンコールも雷光・雷鳴を彷彿とさせていて、ドラマチックで感動的です。
(オフィシャルもYouTube上にはあり、そちらの方が動画も鮮鋭ですが、ブロックが施されており転載不可でした。)
超高度な身体能力と技術・感性によるスポーツ演舞と音楽による複合芸術の美、ご鑑賞ください。

「ビューティフル・ストーム」、作曲・ピアノ、バイオリン演奏:ジェニファー・トーマス(アメリカ)
" A Beautiful Storm" / Jenifer Thomas ( American composer, pianist,violinist )

作者のジェニファー・トーマスさんは、ヒーリング・ニューエイジ・ミュージックの旗手として米国を中心に活躍中。
紀平梨花選手に自身の楽曲が取り上げられたことを光栄だと話し、今回も彼女の卓抜した演技に感動したとの事です。
その期待のホープの紀平梨花選手、キレのある鋭いジャンプや優雅でしなやかな演技で、めでたく優勝を果たしました。
トリプルアクセル等の高難度のジャンプも全て決め、特に全般に渡る演技構成点でも高得点を挙げ、大差での逆転優勝。
正に我が国を代表する美しく輝く宝の一人です。

また男子フィギュアでも、期待の宇野翔馬選手が世界最高得点をたたき出して見事に優勝しました。
女子フィギュアも三原舞依や坂本花織もそれぞれ3位4位と健闘、今年も日本人選手たちの活躍が楽しみです。
!(^^)!



通常、プロアマ問わず各スポーツには関心の少ない筆者ですが、事 フィギュアスケートに関しては例外です。
鍛え上げた肉体を駆使して縦横無尽にリンク上を滑走するその姿は、一過性ながらも正にアートそのものです。
特に女子フィギュアやアイスダンス演技等での優雅な動きや姿態が美しく、まるで動く彫刻作品のようです。
彫刻家としてはイタリア・ルネサンスのミケランジェロが現代では有名ですが、作品群は極めて男性的です。
しかし、
同じイタリアの彫刻家ベルリーニの作品は女性の美を追求したものが多数で、彼の作品を彷彿とさせます。
もしも彼が現代に生きていたら、フィギュアやアイスダンス等の彫像を多数製作していたことと思います。
これらを観賞する時、筆者自身も平面的な絵画ではなく、彫刻・彫塑等の立体作品を造りたくなってきます。

* * *

「後記:建国記念日に寄せて」

恥ずかしながらの告白です。
筆者若き頃は学生運動など左翼運動が盛り上がっていた時代で、沖縄の復帰闘争などもあり、この日が嫌いでした。
国家や国旗を卑下していた時期で、成人式も大人のお仕着せだとの理由で仲間達がボイコットをアジっていたりで、
そう言うことを当然のように受け止め、それが戦後生まれの自分たちにとって正しい認識だと思い込んでいました。

しかし時が経ち、その潮流は衰退し、様々な事象や戦火が世界で発生し、筆者自身もその間に様々な経験と知識を得、
今、その筆者若き頃の思いや考えとはまるで真逆の立ち位置にて日々を営んでいることにある種の感慨を覚えています。
若い頃「真理」や「正義」だと思っていたものが 或る時期を境に崩壊し、その背後に隠されていた事象が目前に出現し、
日々の営みの中の何気ない風景や文化や慣習の中に、穏やかで美しいものたちが満ち溢れていることに気づいたのです。
その想いに至るまでには、それなりの歳月を経ねばなりませんでしたが、その間、無駄なことは一切ありませんでした。
愚かにも多くの時を消耗しましたが、今は美しい「この国」に、この時空に生まれ落ちたことを嬉しく思う日々です。
「感 謝」

By T講師