アトリエ・マイルストンブログ

2019年5月27日月曜日

さらば春、快晴・快風の日々

月曜日・晴れ・暑し
アトリエは お休み日

ベスト・シーズン「さつき晴れ」の何気ない日常の光景を過去撮影分にてお届けします。
令和の新鮮写真ではないので「意味な~い!」かもですが、御覧いただければ幸いです。

画像・再登場の

「出張デイリー・ギャラリー」


「大山・丹沢山系 三題」

「つつじ」神奈川県立七沢森林公園脇よりの眺望

「雲一つない日本晴れと新緑」アトリエ近所、上古沢地区内よりの眺望

「丹沢に沸き立つ雲」七沢地区よりの眺望(左端が大山、白い建物は七沢病院)

我が町・森の里・二題

厚木西高校前のイチョウ並木

森の里センター、遊歩道脇

アトリエ近所・二題

つつじの丘公園(旧・上古沢緑地)
つつじの丘公園(旧・上古沢緑地)

今年は例年にも増して(昨年同様の)気温の高い日々続きでした。
いつも定点観測・撮影をするアトリエ近所のポピー植栽地、今年は未だポチポチです。
週末より、関東地方もいよいよの梅雨入りが予想されています。
筆者も大好きな「春」五月晴れ・新緑涼風とも しばしのお別れ。
季節は移ろい早六月(半年!)、梅雨の季節へと突入。
僅かに残された「涼風・快風」を存分に満喫しましょう。

* * *

新コーナー
出張名作美術館・総集編「 ミニ・ギャラリー(その1):春景色 」


以前、当ブログにてレギュラーだったコーナーを過去より引っ張り出して、それらの別アレンジの総集編やミニ版をお届けします。
少しは薄れていた美術教室のブログらしい装いを取り戻せそうです。

その記念すべき第一回目はオープンに相応しく「春」らしい(筆者の独断見立て)絵画を選び出しました。
これまでのような画家個人別の特集ではなく、そのテーマに沿って過去のアップ映像より選びました。
よろしければ、名画の中の美しい「春景色」ご鑑賞下さい。新コーナーでは詳細データ等は未掲載とします。
制作意図や年代等の知識探訪はさておき、ひたすら画面(視覚情報)のみからの情緒を味わいましょう。

グスタフ・クリムト 二題



象徴主義絵画のエロティックな画面で名を馳せたウィ―ン派の巨匠の別の一面です。
正方形画面に構図法に力点を入れ、点描にて自然の造形を軽やかに表現しています。



クロード・モネ 二題



点描のご本家・印象派の巨匠の描いた風景の中の幸せそうな人物たち。
彼の目を代弁したその点描、透明な光だけではなく、風の爽やかさや香りをも感じられます。
にもかかわらず、
同時に一抹の悲しさをも感じるのは、後のモネ夫婦の悲劇を知っているからでしょうか?


ピエール・ボナールの或る1日
(筆者注:画題ではありません。)

 

木漏れ日をバックに、フランスパンとチーズとワインとその他諸々・・・。
↑筆者の好物のささやかなる思い入れが、テーブル上をそう見せています。
しっかりと描かれていないからこそ、見る者の想像力を大いに刺激します。
筆者が特に好きな部分は、テーブルクロス裏に微かに感じる光の拡散です。

当ブログでも度々言及の筆者憧れの「庭食事」風景。
やはり今年のGWでも復活せずじまいでしたが、大量の枝剪定と芝刈りだけは行えました。
鬼が早々と高笑う来年こそは・・・。
(;^ω^)



近代西洋絵画の黎明期・根幹を成す3者の画家の作品を「春景色」として取り上げました。
その巨匠三者に共通するのは以外にも我が国「日本」。
浮世絵や精緻な明治工芸等、19世紀のヨーロッパ美術に多大な影響を与えた我が国の美術、
教条的な宗教画や歴史画の茶褐色に慣れた目に、日本美術は正に「目から鱗」だったとの事。
その伝統の一部は失われず、今や「マンガ」や「アニメ」となって世界を熱狂させています。
その本家本元の伝統的日本画(宗達や光琳など)も、再び息を吹き返すことを願っています。

* * *

「出張ミュージック・ギャラリー(その278):青春歌」


「新旧同曲・三題」

今回の当コーナーは春先より特集していた「春」の歌の最終回と言うことで、「青春歌」にしました。
今ではもう遥か遠く昔(!)のこと、筆者若かりし頃の青春時代に流行った名曲を再び取り上げました。
半世紀も前の多感だった中学生の頃、彼らの存在に反発しながらも結局は魅入られてしまいました。
当時、世は正に英国発のビートルズ時代で、ティーン・エイジャーの女子たちを虜にしていました。
王座のビートルズを筆頭にライバルのローリング・ストーンズらに対抗すべく米国が仕掛けました。
何万人ものオーディションを勝ち抜いて選抜された業界企画製造のアイドルグループが彼らでした。
友人間にもビートルズ派・ストーンズ派(筆者)・モンキーズ派があり、彼らは圧倒的に女子に人気、
前者英国組とは違うポップ・サウンドに反発を感じつつ、内心では大好きと言う複雑な心境でした。
と言う訳で、筆者にとっては思い入れ強く、思い出深い曲です。

その名曲、古今東西の圧倒的数量の数多のヒット曲群を乗り越えて、様々な人たちに歌い継がれました。
まずはそのオリジナルから聴いて下さい。以前に紹介の秀逸動画が削除されたので、別バージョンです。

「デイドリーム・ビリーバー」オリジナル、ザ・モンキーズ(1967年)
The Monkees (Oliginal), " Daydream Believer "

冒頭部のデイビー・ジョーンズの嘆きセリフが一部ないのが不満ですが、訳詞つきで選ばせていただきました。
加えて動画の静止写真にも、中心人物ボーカルの故・デイビー・ジョーンズの可愛い姿がないのも残念ですが。
他にも彼らのTV番組のタイトル文字にもなったギターの形をしたレタリング版もありましたが、詞なしにて断念。
筆者中学時代、そのデザイン文字やビートルズのドラムに描かれていた文字を何百回もノート等に描いていました。
言わずもがな、そのおかげもその一つで、親不孝者の筆者の成績は急降下・右肩下がりに終始してしまいました。
でもそのおかげもあって、クラスや学年を超えた多くの女の子たちから沢山のリクエストを貰い、喜ばれました。
「あいつは絵や文字が上手い」と言う噂が新たな噂を呼び、空手部の部員募集ポスターまで描かされ、つい入部も。
はたまたそのおかげもあって、学校代表としてアメリカン・スクールとの交流会にも参加することが出来ました。
今となってはその当時のオキナワでしか味わえない色々な思いや経験をして、とても楽しい思い出となりました。
アウトロでフェイドアウトへと向かう際にバックで聞こえて出でて来るオーボエ?クラリネット?の音色と旋律が、
半世紀を経た今も老体筆者の胸を未だにキュンキュンと高鳴らせてくれます。

四名のモンキーズ・メンバーの内、二人(デイビー・ジョーンズとピーター・トーク)が逝去してしまいました。
冥福をお祈りいたします。


筆者の脱線思い出話はさておき、
モンキーズのヒットより22年後、日本語の詞を引っげて「デイドリーム」が登場。新たな息吹が生まれました。
当コーナー初登場です。

「デイドリーム・ビリーバー」(モンキーズのカバー)、故・忌野清志郎、ザ・タイマーズ名義(1989年)
The Timers (  Cover version,with Japanese Lyric )

ご存じセブン・イレブンのCMですっかりお馴染みとなった故・忌野清志郎氏によるカバー・バージョンです。
ここ久しく聞かない言葉ですが(死語状態?)、彼独特のペーソス(哀愁)感あふれる歌声が胸に沁みわたります。
日本語意訳詞も素晴らしく、英語詞の”And I~"を「そんで」と口語にアレンジしている部分も冴えています。
バック演奏で、オブリガート風に流れる副旋律のアコーディオン(?)やマンドリンも泣かせてくれて妙味です。
また聞きづらいながら、間奏の清志郎氏のスキャット(シャウト?)も失恋の痛みを表していて胸に迫ります。
「僕の好きな先生」「パパの歌」等、筆者とは同年齢ミュージシャンの心情世界や活躍が頼もしかったです。
若すぎる早逝、重ね重ねも残念で、その冥福をお祈りいたします。


そして一昨年、アニメ映画の主題曲となって、オリジナルとはまた別の魅力を伴って再誕生を果たしました。
秀逸アレンジの演奏に乗せて歌う高畑充希の圧倒的表現力が素晴らしく、間奏時のスキャットも鳥肌ものです。
そんな稀有なシンガーに地球の裏側にて出会い歌われ継がれ、「デイドリーム」と言う曲も幸せだと思います。
30年前、忌野清志郎氏が日本語で取り上げなかったら存在しなかった名曲です。
ここ近年の筆者の最もお気に入りのJポップ・ナンバー、当コーナー再登場です。

「デイドリーム・ビリーバー」(タイマーズ歌詞のカバー)、高畑充希(2017年)
Mitsuki Takahata ( Cover version on The Timers Lyrics )

「オリジナル(原曲)を超えるカバーなし」と巷ではよく言われることですが、この曲はその例外だと思います。
とは言え過去にも初期のビートルズやR・ストーンズ等が、原曲とは別の魅力で次元を引き上げたりしています。
確かにオリジナルにはオリジナルならではの魅力も頑としてありますが、他の手や尊敬や感性が加わることで、
更にいっそうの魅力を解き放つ時も稀にあり、このカバーはその成功例の典型ではないかと筆者は思っています。
原曲作者、原曲歌手、触発されリスペクトしたカバー歌手、その歌が更に新たな歌い手を触発してゆきます。
余談ながらアニメの中の夜景各シーンが魅力的です。まだアニメの方は見ていませんが、近日中に購入予定。

中学時代のオリジナルに始まり、上のカバー2曲にも出会えたことは、筆者にとってはとても大きな喜びです。
今回の3曲以外にもアン・マレー版や、前回沖縄ソングの石嶺聡子版なども秀逸です。機会あればご聴取を。

「デイドリーム」," Daydream Believer "
この歌もまた古今東西・時代・国境を越えて、広く末永く人々に愛され続けていくことでしょう。
(*^-^*)

* * *


アトリエ周辺では恒例の「田植え」が始まりました。
春と夏を分かつ「梅雨入り」ももうすぐです。
「水の国」の我が国にとってはまた大切な恵みの季節ですが、同時についつい邪険に思いがちな季節でもあります。
そのうっとおしい雨や曇天がちな日には、アジサイたちの清楚な色合いと、沖縄サンシンの音色が良く似合います。
(筆者自身にも毎年 言い聞かせているのですが)梅雨時の情緒を能動的に楽しみ、幽玄な雰囲気を観賞しましょう。



お茶濁しの新コーナーがまたまた増えましたが、お楽しみいただけたのなら幸いです。

By T講師



P.S.「追伸」
ここ最近、以前にもまして当ブログへの訪問回数がぐんと増えました(特に米国からが多数です)。
世界各地のビュワー様たちが特に訪れているのが「京都橘高校吹奏楽部」を取り上げたページです。
どのような経路を辿って当ブログへと訪問されるのかは不明ですが、何はともあれ 嬉しい現象です。
沢山の元気を頂戴した筆者としても、彼女たちの今後の活躍も大いに楽しみでもあり期待しています。
あらためて「感謝」

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