アトリエ・マイルストンブログ

2019年9月16日月曜日

「敬老の日」レンブラント自画像

月曜日・晴れ
アトリエ3連休の最終日
国民の祝日、「敬老の日」

今回ブログもまた大幅な時差(遅延)あり。ご勘弁。
_(._.)_

時々は美術教室のブログだと言うことを思い起こすために・・・
(;^ω^)

* * *

チョー久々の

「デイリー・ギャラリー(その71):過去撮影編:9月の空(雲)」


新画像が投稿不可能になって早1年半(!)が過ぎ、今や筆者の個人的な音楽ブログと化しています。
過去に投稿分の画像から、今回は久々のデイリー・ギャラリーとして9月の空の写真を掲載しました。
デイリーと言うには進行形ではなく語弊があるも、過去の日常風景として鑑賞いただければ幸いです。

美術表現や感性の研磨に欠かすことの出来ない自然界の気象現象のほんの一部ながら、カメラに収めました。
雲マニアな筆者、その微妙な色合いや質感や形体、夢幻のグラデーションを眺めているだけで、感動します。
夏空に屹立し、堂々と居並ぶ白銀に輝く入道雲も力強くて良いですが、秋空を飾る繊細な雲々もまた良しです。
今回は我が住む町・厚木から眺望する丹沢山系の最高峰・大山の上空に現れた秋の雲を3カット投稿しました。
筆者同様、雲々の様相に興味のある方、ご鑑賞ください。




このような雄大な光景を日常的に眺められる状況に感謝し、瞬間・刹那に変貌、消えゆく自然に畏怖する日々です。
投稿不可の昨今、撮り貯めた雲々の映像、いつかはここでと思いつつ・・・。
( ;∀;)

* * *

 「ミニ・ギャラリー(その2):敬老の日特集ー1:レンブラントの自画像 二題」


こちらもまた最近始めた投稿済み「名作美術館」からの簡易的焼き直しコーナーです。
一昨年の名作美術館で特集を組んだ際のレンブラントの自画像2点を再度の紹介です。
製作年・収蔵先などの詳細は省略、ただ画面のみを味わってください。


言わずと知れた西洋美術の巨星、17世紀オランダを代表する画家・レンブラントの最晩年の自画像です。
左図の自画像は穏やかな表情を湛え、我が人生の終焉を達観したような趣がリアリズム絵画の頂点です。
一方の右図の自画像は老いてなお眼光鋭く、名声や家族を失った後でさえ画家の創造の意思が伺えます。

いずれの自画像に共通する最大の特徴は、
顔面と手のみを浮かび上がらせる光が内なる光と言っても過言ではなく、実際の現象を超越した表現法です。
光線があたるはずの背景や衣服は深い褐色の背景に同化し沈み込み、自らの生命現象にのみ光を当てています。


両作品の顔面拡大図です。
油絵の最大の魅力であり特徴である質感描写や巧みなボカシを駆使しつつ、但し細部の描写は敢えて避けています。
そうすることで浮かび上がるのが画家の瞳孔で、微かに捉えられた微妙な光の反射が魂の奥底を覗かせているようです。
単なるリアリズム(写実絵画)や、現代の写真技術を以ってしても生み出し得ない絵画ならではの深い精神世界です。

この世に生を受けた一人の人間の生きてきた証しである老練・老成の顔・相貌、画家の悲しみが造り出した形象です。

* * *

「ミュージック・ギャラリー(その377):敬老の日特集ー2」


20世紀が生んだ最大の音楽家・ビートルズ、その若さと才能が創りだした数々の名曲は、今世紀の今もなお色褪せることはありません。
しかも加えて彼らビートルズの多大な影響を受けた音楽家たちもそれこそ地球規模に大量で、その影響の度合いたるや計り知れません。
それは国境・言語・文化を超え、何世代にも渡って受け継がれ、多くの優れた音楽家たちを刺激し鼓舞し、輩出してきました。
アメリカを代表するシンガー・ソングライターのビリー・ジョエルもまた、彼らビートルズの影響を受けた代表格の一人です。
1970年代後半から素晴らしい活動を続け、数多くの名曲を紡ぎ出している現役の彼ですら早 老年、御年70歳を迎えています。

今回の動画は以前に当コーナーで紹介済みで、しかも19年前のライブながら、今特集には最適だと考え、再登場願いました。

老いてなおエネルギーに満ち、かつ人間力を更に大きく豊かにした一人のシンガー・ソングライターの生き様、ご堪能ください。

ビリー・ジョエル、「ピアノマン」東京ドーム公演ライブ(英語詞・和訳付き)
Billy Joel, " Piano Man " Live in Tokyo (2006), with Lyrics


彼のテーマソングとでも言える「ピアノマン」、まるで映画のストーリーそのものの物語性がリアルで素晴らしいですね。
70年代の傑作アルバム「ストレンジャー」のLPジャケットのような精悍なカーリング・ヘアーは望むべくもありませんが、
彼の熱きスピリットは今もなおも燃え盛り、世界中の人々に大量・無量の愛と勇気と元気と癒しを振り蒔き注いでくれています。
( ちなみに筆者、最近 組みあげた学童用のミニ生ドラムセットで、当曲を大音量にて共に叩き込んでいます。久々に味わう快感!)



次はビリー・ジョエルに多大な影響を与えたそのビートルズの元メンバー、ポール・マッカートニーのライブ動画です。
しかも、ビートルズのあの伝説のライブ(1965年)、
そのニューヨーク・シェイ・スタジアムでのビリーのライブに、ポールが駆け付けたと言う曰く付きのお宝動画です。
どうぞ。

ポール・マッカートニー&ビリー・ジョエル、「アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア」ライブ、(和訳付き)

LAST PLAY AT SHEA STADIUM (2008) , Billy Joel × Paul McCartney ," I Saw Her Standing There (1963) "


当ブログで「ビートルズ特集」の際に取り上げたシェイ・スタジアムでの短いショットが挿入されていて、感動的です。
その当時、シェイに足を運んだ全米の多くのファンたちとの同窓会ライブが実現できたら、それこそ感動ものですね。

今年、御年77歳になられたポール、往年のパワフルな歌声こそありませんが、老いて益々の健在ぶりを如何なく発揮しています。
ポールが77歳(!)、そして彼らの大ファンだったビリーが70歳(!)、もう凄いことになっているのやら、嬉しいのやら、
彼らが巻いた種が大きく育ち活躍するも、そうであってもなお彼らが巨人で居続けることがとてつもなく嬉しいことです。
ビートルズのメンバーの内、ジョンとジョージが逝ってしまいましたが、これからも輝き続けてもらいたいと願っています。
この感動的ドキュメンタリー・タッチの動画、その最後にビリーがハーモニカ・ホルダーを首にかけますが、きっと歌うは、
彼のデビュー前のキャリアでもあり、その後のアイデンティティーでもあり続けた「ピアノマン」そのものだと確信します。

筆者らのアイドルだったビートルズやローリング・ストーンズのメンバーらが70歳を優に超える日が来るとは、もう感無量です。
筆者もまた還暦を過ぎ、今もなお彼らの生んた名曲群を未だに飽きもせずに聴き続け、楽しい毎日を送ることが出来ています。
何しろ半世紀以上にも渡って、彼らの音楽とその生き様に日々の元気力エネルギーをずっとずっと貰い続けているのですから。
これを「幸せ」と言わず、何と言うのでしょう?

健康である限り、命ある限り、いつまでもチム・ドンドンしていたいものです。

* * *

【 追記:筆者後記:「敬老の日」に寄せて 】

我が国は世界に冠たる高齢化社会の国、寿命が延びるのをただ祝うだけでは解決しない問題が山積しています。
様々な社会保障が行き届いた欧米諸国のように、引退後は第二の人生を謳歌等と夢にも思い描けない国でもあり、
寝たきり老人・老老介護・年金困窮者等、様々な問題が戦後の経済復興を牽引してきた団塊の世代にのしかかり、
先進国とは思えないような厳しい状況下に晒され、幸福な日々を送れぬ多くの高齢者たちがいるのもまた事実です。
隠居後の資金としての年金制度は国の無責任さで破綻し、社会不安に対する唯一の防御として幾ばくかを貯金し、
若者の多くもまたその事実から年金の未納を選択し、高収入の望めない臨時的就職形態に留まって日々をしのぎ、
その結果として当然に消費は落ち込み・鈍り、悪循環の負の連鎖は未来永劫に渡って留まるところを知りません。

21世紀が よもやこんな社会になろうとは、
半世紀以上も前の小学生時代の夏休みの宿題で描かされた「夢の未来」の絵では、全く想像もできませんでした。
筆者もまた高齢者の仲間入りを果たし(!)、今でこそ幸せな日々を送ってはいますが、友人の中には病に倒れ、
ある者は早々に逝き、またある者は病を患いつつ苦渋の日々を過ごしてもいて、悲喜こもごもの年齢となりました。
千差万別の状況下に於いて、頼れるのは自分自身の健康な肉体であり、不幸にもそれが無ければ精神の充足をのみ、
日々の糧として いただいた寿命を全うするしか成す術はありません。
過去の栄光に頼るも良し、楽しかった思い出に浸るも良し、家族の献身に甘えるも良し、神の御心にすがるも良し。
そんな時、筆者自身は人類創世以来の、無数の人間たちの誕生とその死の歴史に想像を巡らせることにしています。
王侯貴族、将軍、神職、農民、漁民、狩猟民、極北の民、灼熱砂漠の民、熱帯雨林の民、奴隷、小作民、兵士・・・
古今東西の地上に生き・営み・逝った数多(あまた)の人類たちは、果たして幸福の内にその命を全うしたのでしょうか。

極寒の地シベリアでの抑留中に臨死体験をしながらも生還した父、
母や弟らが越えられなかった海を渡って一人 本土に疎開できた母、

その間に産み落としてもらったのが、20世紀後半~21世紀前半のこの日本、
良き場所に、良き時代に生まれ落ち、生かしてもらい、そして逝ける・・・。
「最上・最高・最良としなければ、罰があたります。」
(*^-^*)

By T講師

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「巻末のオマケ・ミニ・ギャラリー:秋 来たる」

「雨に濡れて光りたたずむ我が町:森の里」

「自然界からの、そして人情からの美味しい恵み」


(芸術の、そして食欲の)「秋、到来」
「黄葉・紅葉の美しい秋もまた近し」
共に満喫しましょう!
(*^-^*)