アトリエ・マイルストンブログ

2020年6月17日水曜日

両面睨みで聴く梅雨時の音楽たち

月曜日・久々の晴れ(但し、蒸し暑し)




「ミュージック・ギャラリー(418)」

「両面睨みで聴く梅雨時ミュージック」


梅雨入りして数日、湿度の高い「雨の日」蒸し暑い「晴れの日」と目まぐるしく変わりました。
その度に筆者の脳内自動ジュークボックスには、様々な音楽が鳴り響き、結構対比の濃い傾向が見られました。
そこで、どんな天候の日でも音楽を楽しめるようにと、今回の懐かしき「晴れ・雨の音楽」を並べてみました。

と言う訳でまずは「晴れの日」音楽です。
ご存じの大ヒット・ナンバー、米国西海岸の青空を思わせる爽やかさが肝です。
当の本人は灰色の空で有名な英国出身で、他に「落ち葉のコンチェルト」等もヒットしました。
作曲の方でも、カーペンターズの「青春の輝き」なども綴った才能豊かなアーチストです。
(適正な音域再生のため、外部スピーカーやヘッドフォーン利用にて、ご視聴ください。)
では どうぞ。

アルバート・ハモンド、「カリフォルニアの青い空」(1972年)

 Albert Hammond , "It Never Rains In Southern California" w/Lyrics


「後日追加版」


同曲の日本語訳詞版を、再度お借りしてきました。
上動画では様々なビジュアルを、追加版では日本語訳詞の妙味をお楽しみ下さい。
持ち味のサウンド・イメージの爽やかさとは随分と異なる意外過ぎる詞の世界です。

「カルフォルニアの青い空」/ Mr,Moonlightさんによる意訳版(度々お世話になっております。)
但し、上動画のジェット旅客機は747(ボーイング747・ジャンボ・ジェット)ではありません。



この年の5月15日、故郷オキナワは祖国復帰を果たし、晴れて「沖縄県」となりました。
!(^^)!
但し、筆者はその直前に高校を青息吐息卒業、パスポートを携えて海路にて上京。
そのパスポートには「日本国への入国を証する」とのスタンプが押印されました。
「あれ?俺 今までどこで暮らしてたの?」妙チクリンで摩訶不思議な心境でした。
(-_-;)
その後はスカイメイト制度利用にて、当時は747ジャンボ機のお世話になりました。
故郷との往復に数多く利用させていただき、大感謝です。
(*^^)v

「後日追記:恒例の脱線昔話」

筆者若かりしその頃、スカイメイトと言えば予約は不可なれど、半額料金で搭乗できるとあって大いに利用したものです。
日航・全日空の両者間で空席の有無の状況連絡の融通も利き、沖縄出の貧乏な青少年にとっては正に有り難い制度でした。
空席の有無は搭乗の直前までは不明で、無線を持ったゲート前の地上要員から急ぎ案内され良く走った思い出があります。
それでも一旦席に着けば一般乗客と同じ扱いで、国内では遠距離な飛行時間とあって、量感あるランチなども堪能しました。
但し、満席で乗せてもらった場合、一般の座席ではなくスッチー(当時の略呼称)さん専用シートの場合も度々ありました。
通常ならば最後部座席にスッチーさんと共に並んで座りましたが、ジャンボの場合は客席とは対面のスッチーさん座席もあり、
その際は、スッチーさんらと共に一般乗客の横並び10席シートに面と向かうことになり、結構恥ずかしさも感じたものです。
相対する乗客の方も「何なの、この若もんは?スッチー専用席に座って」みたいな怪訝な顔で筆者を凝視していたものです。
でも全てのスッチーさんたち、この「異質・半額小僧」を見下すようなことは一切なく、いつも丁重にもてなしてくれました。
水平飛行に移るや否や、シートベルトをササと外し、キビキビと立ち振る舞う彼女たちを見て、正にプロの鑑と知りました。
時に一般乗客とは違う特別扱い(私的会話やささやかな記念品)をしていただいたこともあり、今となっては楽しい思い出です。
彼女たちからしてみれば「貧乏な弟」のような存在だったのかも知れず、筆者らからすれば頼りがいあるネーネーたちでした。
( 我が国の航空会社の彼女らの献身的サービス精神の質の高さは、外国のそれと比べると頭が下がるほどの業務内容です。)
( 但し、搭乗に際しては身障者優先の例外を除いては可視的な階級社会でもあり、その待遇での差は歴然としていますが。)
当時のスッチーさんらには、今も感謝です。
(*^^)v

* * *

「爽やかさ」繋がりで、筆者の脳内自動ジュークボックスが次の曲を選び出してきました。
曲名タイトルの季節は気にせず、その湿度のない乾いた爽やかさをご堪能下さい。
(筆者注:画面内の線上「YouTubeでご覧ください」をクリックしてご視聴ください。)

イングランド・ダン&ジョン・フォード、「邦題:秋風の恋」(1976年)

 England Dan & John Ford Coley, " I'd Really Love To See You Tonight "


* * *

やはり「爽やかな晴天」繋がりで、この曲もまた連鎖して筆者の脳内に出現しました。

ブレッド、「メイク・イット・ウィズ・ユー」

Bread, " Make It With You ",( with lyrics )


* * *

最後に登場は「爽やか」よりは熱目の気もしますが、おそらく男性コンビと言うことで引き釣り出されたものでしょう。
アメリカン・カントリー・ロックならではの男らしさが凛とした雰囲気を醸し出して、結局「爽やかさ」に繋がりました。

ブリューワー&シップレー、「邦題:人生の道」(1971年)

Brewer and Shipley , " One Toke Over The Line," With Lyric


懐かしき70年代音楽、その乾いた雰囲気がこの季節に付き物の鬱陶しさを多少は吹き飛ばしてくれるかもしれません。

* * * * * *

次は「雨の日」のBGMと参りましょう。
さて青空を想起させる「爽やかさ」の次には、どうしても避けられないこの季節ならではの湿り気ある情緒をどうぞ。
湿度の高い日々が続くと何だかんだと陰鬱になりがちですが、ここは開き直って「雨」情緒を大いに楽しみましょう。

まずは彼女。米国出身ながら主にロンドンを拠点に活動。最近来日を果たし、人気上昇中です。
リリカル&アンニュイな時空、どうぞ。

ステイシー・ケント、「ジェントル・レイン」

♫ Stacey Kent - Gentle Rain



「ジェントル・レイン」のインストもまた良いもんです。

エディ―・ヒギンズ・トリオ(インストルメンタル・ジャズ)

 Eddie Higgins Trio ," Gentle Rain "



次はカナダ出身の女性ボーカルでどうぞ。

スージー・アリオリ、「ヒアーズ・ザット・レイニー・デイ」

Susie Arioli - Here's That Rainy Day



最後はクール・ジャズ(ウェスト・コースト・ジャズ)の大御所のバージョンで締めくくりたいと思います。
曲とは無関係な不可思議映像満載な動画、いぶし銀の味わいテナー・サックスの音色と共にお楽しみ下さい。
バックの空間を包むゲイリー・バートンの雨垂れのようなビブラフォーンも脳内を溶かしてくれるようです。

スタン・ゲッツ、ヒアーズ・ザット・レイニー・デイ」

Stan Getz - Here's That Rainy Day


雨垂れの音を聴きながらまどろみ、深い眠りに落ちるのも一興です。
zzz (-o-) 


欲張り筆者の梅雨時の全天候型チャンプルー・メニュー、お楽しみいただけたのなら幸いです。

By T講師