7月27日・月曜日・猛暑
ブログ・アップ不能騒動で、久々の登場です。
7/27名義ですが、後日8/12アップです。
「名作美術館(その129):モネの夏風情・絵」
「アルジャントゥイユの橋」 / クロード・モネ(1874年)
言葉の説明が不要な絵の代表格みたいな作品です。
夏かどうかは定かではありませんが、筆者が勝手に夏に見立てました。
明朗な陽光・快晴の下、川面に遊ぶヨットがまるでカレンダー絵のように描かれています。
爽やかな光のみならず、爽快な風の存在すら感じられる印象派画家の目と手になる名作です。
印象派の登場以来、表現者主体の絵画が主流を成し、今日の美術に至ってはいますが・・・。
表現者と、描かれる対象物とが幸福な出会いをして生まれ出でた良き時代の絵画の典型です。
こんな美しい光景を目の当たりにして、薫る風に包まれてみたいと思う、今日この頃です。
猛暑に包まれているこの夏、せめて絵画の上だけでも快敵な夏を過ごしたいと思います。
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「ミュージック・ギャラリー(その157):夏歌始め」
当コーナーも、急ぎ夏歌特集の第1弾、いきなりの直球勝負と参りましょう。
筆者若かりし頃、パスポートを手に上京した年のヒット曲です。
歌の上でも、爽やかな夏を感じてみたくなりました。
ロックの時代が終わり、やがて来るAORの時代を予兆させる曲です。
サマー・ブリーズ / シールズ&クロフツ(1972年)
Summer Breeze / Seals and Crofts
その年の夏の東京も光化学スモッグが発生し、街角には異様な匂いが立ちこめていました。
街頭ではヘルメットにタオル・マスク姿のゲバルト学生が集団で移動する姿を良く見かけました。
彼らは復帰前の沖縄にも大挙して押しかけ、街頭で過激なデモを企て機動隊と衝突を繰り返していました。
そんな幾人かのゲバ学生とは懇意になり、対機動隊用にと米軍の頑丈な鉄カブトを所望されたりもしました。
反米・反安保のゲバ学生が米軍の鉄カブトを欲しがるほど、機動隊との過激な衝突は日常化してもいました。
暑い夏の日の離島の砂浜や新宿の地下のジャズ喫茶で、そんな彼らと熱く不毛な議論を戦わせたものです。
テーブル上の我彼間のアイス・コーヒーは香ばしく美味で、また氷の溶けたそれは殊更に不味いものでした。
筆者のことを「米帝の手先」呼ばわりした革命の戦士気取りのお坊ちゃまたち。
その後、彼らはどんな人生を送り、また今の時代をどう感じているのでしょうか?
「夏」は人を時に動物的にも、また懐古的にもするようです・・・。
By 講師T
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明日からしばしのお盆休み、患った夏風邪を完治させ、溜まったブログをこなすつもりです。