8月10日・月曜日・雨
気温低く、秋の訪れのよう・・・。
このブログは、8/27にアップしました。
「名作美術館(その131);プール」
Ben Shahn "Swimming Pool"
今回の当コーナーは、20世紀アメリカを代表するベン・シャーンの作品です。
画材・制作年・サイズ等、詳細は不明ですが、データ無しの鑑賞も王道です。
制作年代は、おそらく60年前後と思われます(判明すれば、後日・記します)。
飛び込み台の男、左端フェンスの男、二人とも画面に背を向けたドラマチックな場面です。
その背景を占める青や青緑、ピンポイントの赤や黄のアクセント、鋭い描線の白の縁取りや黒い鉄のポールなど・・・。
華やかなイメージのあるプールやスイマーにしては、何故か寂しげな空気感が漂っています。
画面には画家が見つめてきた文明社会の人間像が色濃く反映され、その文明や社会そのものを物語っているようです。
上記作品の筆者による画面下部のみの部分トリミングです。
この構図だと、一気に夕刻時の寂しさみたいな風情が感じられ、夏の終わりのような一抹の哀愁すら感じられます。
画家や原画に失礼なことかも知れませんが、実は筆者はそのようなことを行って、アレンジ鑑賞を楽しんでいます。
邪道かも知れませんが、画風を尊重しながらも新しい発見等を楽しむこともまた許される範囲・行為だと思います。
満面の水をたたえたベン・シャーンの「プール」、エメラルドやアメジスト色のブルー(哀愁)が堆積しているようです。
* * *
「ミュージック・ギャラリー(その159):夏去り(?)歌ー2」
前回の当コーナーに続き、夏が去りゆくような曲となってしまいました。
夏盛りの8月とは言え昨今の秋風情で、例年のような夏歌が筆者の脳裏には到来しては来ません。
筆者の条件反射的オートマチック・ジュークボックスに針が落とされたのは、何故だかこの曲でした。
ベン・シャーンの「プール」も同時代と推量され、そのBGMにも意外とハマッているかも知れません。
ナンシー・シナトラ 「ジ・エンド」
Nancy Sinatra " The End " (1965)
久々のナンシー・シナトラ、以前アップした「シュガー・タウン」に続き、当コーナー2度目の登場です。
「親の七光り・歌手」など、その評価があまり芳しくないのは重々承知。でも筆者には魅力的な歌手の1人です。
声量・声域を誇示する本格派歌手より筆者の心に残る彼女の危なっかしい歌声、その存在感はいまだ冷めず。
情緒や空気感を大事にするその歌は、音楽が歌唱力だけではないことを筆者の幼年時代に教えてくれました。
季節が移ろうこの時期、朝夕の冷え込みと彼女の囁きのようなクールな声がマッチしているような気がします。
季節が移ろうこの時期、朝夕の冷え込みと彼女の囁きのようなクールな声がマッチしているような気がします。
学童クラブのプールも お盆明けと共に「店終い」。
「処暑」も過ぎ、秋の訪れがまた1歩進みました。
「夏歌」の少なかった今年の当コーナー、ちょっと寂しい気がします。
残暑の再来は承知の上、敢えて「猛暑よ、さらば!」 夏終い。
By 講師T