アトリエ・マイルストンブログ

2014年10月21日火曜日

TJ君のハロウィン準備

火曜日・雨

霧雨にけぶる色づき始めたケヤキの木
*

TJ君(小5)、今日はハロウィン・パーティーの仮装のための準備を行いました。

TJ君が作ったのは白いシャツを染めた血痕で、仮装の小道具だとのことです。
赤いポスター・カラーのシミが怖いですね。当日、どんな衣装・格好になるのでしょうか。
 当アトリエ主催のパーティーでは2年連続ベスト衣装賞を得ているだけに、今から楽しみですね。



2014年10月20日月曜日

フェルメールの女性像、二題

月曜日・晴れ のち 雨
アトリエ定休日

「 名作美術館(その94) : フェルメールの視座 」

今回は当コーナー初のフェルメールを取り上げます。しかも、いきなり代表作をはずした二題です。

" Girl Red Hat "                                        "  Girl With A Flute "
Johannes Vermeer ( Jan Van der Meer van Delft ) 1632~1675

フェルメールは、レンブラントと共に17世紀オランダ絵画黄金期を代表する画家の1人です。
が、当時から画家は名声を得られず、19世紀フランスの研究者や画家、文学者等によって再発見されました。
デルフトと言う地方都市で生涯を閉じ、作品も全生涯で油絵30点余と僅かで、版画や素描の類は現存しません。 
この美しさにおいて比類無き画家の描く世界は言語による説明は無用で、三次元空間・空気の堆積が絶妙です。
全作品に共通する特徴はご覧のような軟焦点で、細部を描きながらも鋭い焦点は決して結ばないのが特徴です。
それには下記のような暗箱(カメラ・オブスキュラ)と言う道具が、制作に使われていたのではと推察されています。

今で言う写真機の祖先(但しプリントは不可)で、その当時は望遠鏡のようにレンズ的視覚を獲得していました。
磨りガラス上に投影される外界は逆像で、ピントの奥行きも極めて浅く、それが光の滲みやボカシを生み出します。
画家の作品を語る上でその効果が最も顕著なのが上の二作で、イヤリングや背景にその現象が現れています。 
その当時は細密描写を主とする写実主義的絵画の全盛期で、画家の拡散フォーカスは極めて異質なものです。
異端であることで最も美しい視覚世界を造り出したことが、画家の最大無比な視座であり、偉業です。

機会を見て、この静謐・無言な画家の珠玉の作品をこれからもアップする予定でいます。
この天才画家を再発見した人々の感性やその業績に、ただただ感謝するばかりです。

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「 ミュージック・ギャラリー (その117)」

今日の当コーナー、フェルメール繋がりで、その当時オランダで流行したリュート音楽を取り上げました。
フェルメールの作品にも度々登場する楽器で典雅な形状と音色が魅力的で、秋のこの季節に似合います。

Lute Music From a dutch ms. Thysius lute book

秋も深まり、木の葉が黄色や橙色に染まるのを見、かつて訪ねたデルフトの秋を思い出し、今日の特集となりました。
彼の地の静寂さは画家の作品とまさに一致していて、タイム・マシーンにでも身を委ねたような不思議な夢空間でした。

By 講師T

2014年10月19日日曜日

T兄弟の万華鏡作り

日曜日・快晴

RSさん、制作中の水彩画を続けます。


RSさん、今日は樹木や川面などの暗部を中心に筆を入れ、画面を引き締めました。
臨場感ある雰囲気が、とても良い感じになりました(左画面は、前回までの様子)。
次回も楽しみです。

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MFさん、前回から開始した年賀状作りで、木版画の下描きを行いました。
次回から、本格的な作業に入ります。

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T兄弟、今日は万華鏡作りを楽しみました。


完成した万華鏡、左が弟のHT君(3才)、右が兄のMT君(年長さん)の作品です。
 また制作中の木片アクセサリーも完成、お洒落なストラップが付けられました。

 *

美しい茜雲を伴った今夕の大山(玉川際より)

2014年10月18日土曜日

SAちゃんの果物絵、祝完成

土曜日・晴れ


HI君(小4)、2コマ授業で、制作中の木製・客船作りを行いました。
今日はマストを立て、船体に2回目の塗装を施し、煙突を黒く塗り、たくさんの窓を前後左右に描き入れました。
そんな地味な作業が確実に実り、随分とリアルな雰囲気が出てきました。
次回の続きも、おおいに楽しみです。

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YAちゃん(小4)、制作中の額縁を仕上げ、自らの油絵にセットしました。
画面を構成する黄色や橙色や緑色と互いに響き合って、素晴らしいコーディネイトとなりました。

YAちゃん、余った時間を利用して小鳥を描きましたが、時間切れで細部の描き出しや彩色出来ず。
そこで思いついたのがオリジナル小鳥。その新種だと言う鳥に、創作をもじってソウ白鳥と名付けました。

* * *


SAちゃん(小1)、今日は水彩で果物を3種描き出しました。
質感たっぷりなブドウや洋ナシやリンゴのみならず、容れ物の篭の雰囲気も丹念に描写しました。
果物や篭のボカシの影も見事に描かれて、秋のふさわしい立体感溢れるおいしそうな快作となりました。

SAちゃん、余った時間を利用して4種類の花たちも可愛らしく描き出しました。
どちらの作品も額装して、秋のアフタヌーン・ティーでも楽しみたくなりますね。

2014年10月17日金曜日

KJちゃんのハロウィン宝箱絵

金曜日・晴れ

KJちゃん(小3)、今日は自宅で行うハロウィン・パーティーの小道具作りを始めました。
そのアトラクションのための絵「宝箱」や、宝の在りか記した地図などを作りました。
玉手箱に見える宝箱、何だか漆器製のようでもありユーモラスで面白い形状です。

* * *

「 特集 : 学童クラブ女子たちの創作アクセサリー 」

久々の学童クラブ便りです。
1~5年生の女子たち約20名、階下のT講師の作業室に集い、日々熱心に取り組んでいる流行り物があります。
それは小さな木片をアクセサリーに変える遊びで、紙ヤスリで角を研磨、ニス塗りを重ねることで出来上がります。

ご覧のように無垢材を丁寧に磨きこみ、光沢ニスを塗っては乾かし、それを幾度も重ねて飴色にします。
フックとヒモは、木片6面を同時にニス塗りし、吊り下げて乾燥させるためで、完成後は洒落たヒモに交換。

最近は1年生を中心にバリエーションが生まれ、色とりどりの形が誕生しました(初期整形のみT講師)。

右下のケータイ型など、展開が面白くなってきましたが、完成後の持ち帰りも続出、慌てて撮影しました。
自ら作ったミニ・アクセサリー、ヒモを換えてストラップにしたり、妹へのプレゼントにしているとのことです。
ここ最近はその持ち帰りやプレゼント用にと、小箱も作って色付けや文字入れを施して楽しんでいます。

遊びと創作を同時にエンジョイしているそんな女子たちの様子を見ていると、ついつい口元が緩みます。
アトリエ、学童クラブ冥利に尽きる今日この頃です。

By 講師T

2014年10月16日木曜日

誕生プレゼントの犬と猫

木曜日・快晴

KMちゃん(小6)、今回も制作中の果物のデッサンを次回に延期、プレゼント絵を描くことになりました。


KMちゃん、クラスメートの誕生日のプレゼント「2頭のパグ」を見事に完成させました。
友人が大好きと言う愛犬の姿が可愛らしく、かつユーモラスに活き活きと描きました。
友人が喜んでくれること間違いなしの快作の誕生です。

* * *

HA君(小3)もまた偶然にもプレゼント絵を描くつもりで、やって来ました。


HA君の水彩画「黒猫」が、見事に完成しました。
HA君の方は兄への誕生プレゼントとして、このネコちゃんを選び出しました。
図鑑の中では白いネコだったのですが、やはり兄が好きだとのことで黒猫へとアレンジしました。
迷いも淀みもなく速写されたシルエットがやはり活き活きとして美しく、これまた快作の誕生です。


今日は偶然にも誕生プレゼントが描かれ、しかもそのモチーフが犬と猫だと言うことがまた面白いですね。
単体としても素晴らしい絵画、それがコミュニケーションの道具として機能することもまた素晴らしいですね。
一昨日のMMちゃんの結婚記念日プレゼントも含め、アトリエ冥利に尽きる1日でした。

2014年10月15日水曜日

TN君の自動車、祝完成

水曜日・雨

TN君(小2)、制作中の自動車の仕上げに取りかかります。

   ナンバー・プレート筆記中。       仕上げの光沢ニス、コート中。



TN君が時間をかけて作った木製自動車「ミニバン」が、本日めでたく完成しました。
ボディー・カラーはアトリエ・モチーフのフォード、ボディーはセレナ、尾灯はステップワゴンを参考にしました。
味わい深く仕上がった自動車、ナンバー・プレートにもこだわり、自らの名前を数字化して記入しました。
最後に上塗りした厚めの光沢ニスが車体を引き締めて、重厚で精悍な雰囲気を醸し出しています。
「ブブブー!」TN君の待望のイメージ・ドライブが、始まります。

2014年10月14日火曜日

MMちゃんの木彫、祝完成

火曜日・台風明けの快晴

心配された台風も平穏の内に通過し、頭上には澄み渡った青空が広がりました。


MMちゃん(小5)、制作中の木彫作品の仕上げに取りかかります。

プレゼントとなる木彫作品に添えるカードを作るMMちゃん。


MMちゃんの木彫作品、可愛い姿の「水鳥」が本日めでたく仕上がりました。
今日は指導のT講師により表面のニスの半光沢加工が行われ、落ち着いた風合いとなりました。

「水鳥」に添えられるポップアップ式カードも可愛く仕上がり、木片で作ったアクセサリーも加えられました。
MMちゃんのパパやママには嬉しい結婚記念日のプレゼントとなることと思います。おめでとうございます。


「ワックス再生チーム登場」

「水鳥」の表面加工に用いるワックス(研磨剤)が固まっているのを、皆の手で使用可能にしました。
スプーンで練ることから始まり、油を加えたり、布で絞ってこねたりと、アイデアを出し即行動しました。
MMちゃんをはじめ、学童クラブの女子たちで協力して工夫を重ねて、見事に再生に成功しました。
そのおかげで、上品な半光沢の木彫作品が誕生することが来ました。何とも頼もしい女子たちです。
ありがとう。