現在、S女子短大・生活デザイン科の学生さん達が卒業制作の版画を作りにやって来ています。
T主任講師とK教授と学生の皆さん
今日は、その学生さんの一人、Aさんの銅版画の制作風景を紹介します。
Aさんの作品は絵本で、銅板に直接絵を描くドライポイント技法で制作を進めています。
描線は主にニードル(針)を用い、衣服や背景の闇にはルーレットと言う道具が併用されています。
絵の彫られた銅板にインクを詰め、余分なインクを拭き取っているところ。
インク詰めの終わった原盤をプレス機に置き、その上に紙とフェルトを重ねます。
そしてハンドルを回し圧力をかけます。ギヤー比が高いので女性でもラクラクです。
摺り上がったドライポイント技法による銅版画(絵本のタイトル表紙とのこと)
本文となる銅版画。魔力を持つ男が、トランクの中へ闇夜(月や星をも)をしまい込むシーンとのこと。
来週は新たな彫版を持って来るそうです。絵と物語の展開が益々楽しみですね。