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「名作美術館(その145):秋の絵ー2」
Autumn Landscape / Albert Bierstadt (1880)
Autumn Symphony / John J. Enneking (1899)
今回の当コーナー、ネット上で検索した秋景色:油絵2作です。
上のアルバート・ビアスタットはドイツ生まれのアメリカ人画家。
ジョン・エネキングもまた偶然にもドイツ出身のアメリカ人画家。
ご覧の通りの 人恋しくも美しい秋の光景が丹念に描き込まれた心温まる作品です。
美しい秋景色をキャンバスに映し取ろうとした画家の霊媒的な誠実さが反映された抒情溢れる作品です。
初期米国絵画はハドソン・リバー派と称されるフランスのバルビゾン派に同調した風景画を誕生させました。
両作品ともに19世紀の作で、画家自身の個性主張こそが主題となる新世紀の風潮を感じさせない佳作です。
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「ミュージック・ギャラリー(その172)・秋深まり歌ー2」
クリムト作品との繋がりでインスト曲がしばらく続きましたが、久々のアメリカン・ポップスの登場です。
この季節限定の歌ではないのですが、秋の雨を見ていて筆者の脳裏に自動的に蘇った歌の一つです。
イントロの「掴み」の流れるような旋律と、いまだ衰えぬ鈴の響きのような涼やかな歌声が魅力です。
雨にうたれて濡れた紅葉の滲み色、霧がかった抹茶色の木々とのアンサンブルに似合うと思います。
「ハート・ブレイカー」/ ディオンヌ・ワーイック
" Heartbreaker" / Dionnne Warwick (1982)
筆者若かりし頃、爽やかな都会的アレンジで一世を風靡したバカラック・サウンドでデビューした歌姫。
カーペンターズのカバーでお馴染みの代表曲「邦題:恋よ、さよなら」は、わが国でも大ヒットしました。
昨今では、やはり歌姫だった故ホイットニー・ヒューストンの叔母としての情報が、有名かもしれません。
当コーナーで登場のビージーズのギブ兄弟作の楽曲。中盤から加わるバックのストリングスも快感です。
円熟味を増した歌姫の歌声、トランペットのミュート音のようで、筆者の脳裏で美しくコダマしています。
By 講師T