アトリエ・マイルストンブログ

2019年1月14日月曜日

「成人式」と「追悼」特集

月曜日・晴れ

国民の祝祭日「成人の日」


年毎に、より派手により華やかになってゆく「成人式」。
しっかりした男女はよりしっかりとし、
(筆者の故郷の最近の若者のような)幼稚な男女はより幼稚に・・・。
でも海外には無いこの儀式、あって良し。また祝えて良しの平和に感謝・・・。

* * *

「出張ミュージック・ギャラリー(その346):祝・成人式」


毎年、何某かの成人式にちなんだ曲を紹介していますが、今回は以前に紹介した曲の再三の登場です。
筆者が成人式を迎えた(実際にはその前でしたが)頃のずっと遥か遠き日にこの曲が流行りました。
この曲を聴くと、筆者 若かりし頃の色々・様々な想い出がまざまざと蘇って、胸キュンとなります。
その当時に流行った米国映画「いちご白書」のサントラ・テーマにもなった20世紀を飾る名曲です。
儚げなトレモロ歌声も、二十歳を迎える切ない詞も、忘却の彼方へと葬り去るわけにはいきません。
今年めでたく成人した未来ある若き男女にも、半世紀程も前のエバーグリーンなこの曲を贈ります。

「サークル・ゲーム」、歌:バフィ・セントメリー(1970年)(作詞・作曲:ジョニ・ミッチェル、1968年)
" The Circle Game " / Buffy Saint-Marie ( Song writing : Joni Mitchell )

成人式を3度も通過した筆者には、今時の楽曲にはないシンプル&ストレートな表現に心が洗われます。



「後日追加分」


ここ10年(?)ほど、テレビ報道等で「荒れる成人式」の話題が取り上げられています。
恥ずかしながら、筆者の故郷・沖縄那覇もその代表格のような有様で赤面の至りです。
筆者の時代には、そんな不遜な輩は一人たりとも存在せず、時代の変遷を感じますが、
そんな彼らも、成人後にはまともな人生を送り始めるのが救いで、溜飲が下がります。
そんな彼らに、そんな彼らの先輩のような青年が紡いだこの曲を贈りたいと思います。
ちなみにタイトルの「アンマー」は沖縄方言で「母親」や「母ちゃん」と言う意味です。
以前にも当コーナーで取り上げたPV動画ですが、本島南部の町の様子等お楽しみ下さい。

かりゆし58、「アンマー」(作詞作曲:前川真悟、2006年)


母は偉大なり。
_(._.)_
「みんな、親孝行しようね~」
(*^-^*)

* * *

「 ミュージック・ギャラリー(その263):久々の追悼特集:二人の魔法使い、逝く 」


新年早々、訃報がありました。
やはり半世紀程も前、TVを見る時間をあまり持たなかった筆者ながら、お気に入りの番組がありました。
そのアニメ(と呼ぶには余りにも素朴な絵が多数)番組のたった二人だけのナレーターが絶品でした。
その二人が織り成し紡ぎ出す時空は素朴な絵面と相まって、筆者らをいにしえの時代へと誘いました。
その二人はまるで魔法のように、あらゆる老若男女の登場人物たちや、変幻自在の語り部を演じました。
その魔法使いの二人の名は市原悦子さんと常田富士夫さんで、ご両人のとぼけた味わいが絶妙でした。
1975~1994年の20年近くの長きに渡って放送され、その後も大好評にての再放送があったはずです。
新年早々の訃報は市原悦子さん。お相手ナレーターの常田富士夫さんも昨年の8月に亡くなっています。
今回の追悼特集は、その二人のご逝去を偲んでお送りしたいと思います。

「まんが日本昔ばなし」主題歌
詞:河内康範、曲:北原じゅん、歌:花頭巾

この得も言われぬ まったり・ゆったりとした日本的な空気感、他では味わえぬ緩い趣きがあります。
作曲は故・北原じゅん氏。筆者若かりし頃、東京のFM局で良く聴いていた音楽番組がありましたが、
その中で、映画評論家の故・小森和子さんと共に映画や音楽に対する深い造詣と愛情が印象的でした。



次にエンディング曲も取り上げました。
但し、投稿者によるテレビ画面からの接写で、音質・画質共に良くありませんが、テロップもあり貴重です。
そのおかげで、上下両曲の制作者のデータが記述できました。

「にんげんっていいなあ」詞:山口あかり、曲:小林亜星、歌:中島義実

懐かしさのあまり、つい( ;∀;)顔になってしまいます。
詞の内容に関してとやかく突っ込むつもりはないですが、まあ我々人類の理想形として捉えましょう。

国民に幅広く(特に昭和にて)愛された市原悦子さんと常田富士夫さんのご冥福をお祈りいたします。



「成人の日」のめでたい日に「追悼」はいかがなものかとの考え方もあるのでしょうが、
残念にも成人になることなくこの世を去ってしまった人たちも多く存在すると思います。
また、「生きる」ことと「死ぬ」ことは表裏一体・帰結の関係でもあり、不可避な事象です。
「メメント・モリ(Mement Mori)」
古いラテン語で「死を忘れるな、恐れるな」の意で、生きることの意味を更に熟考させてくれます。
筆者もまた成人式を3度も越した年齢、足元の軸・重心を「死」の方へと片寄りつつある日々です。
「生者必滅」「会者定離」の言葉を噛みしめつつ、出来る範囲の楽しみを謳歌したいと思う日々です。
「昭和」も「青春」も、いつしか遥か遠くになりにけり・・・。
(*^-^*)


By T講師