アトリエ・マイルストンブログ

2019年10月14日月曜日

秋始まりのブリット・ポップス

月曜日・晴れ
国民の休日「体育の日」
3連休の最終日・台風一過

毎度毎度の投稿時差・ご勘弁
併せてブログ私物化もご勘弁
(;^ω^)

かねてより甚大な被害が懸念されていた台風19号が、関東上陸後に各地で猛威を振いました。
前予想の強風による被害よりは、大量降雨による水害が各地を襲い、その全貌も復旧も未だに定かではありません。 
東日本を中心とした各都県で河川の氾濫が相次ぎ、堤防の決壊箇所は何と78か所にも及び、多くの家屋が浸水。
家族や住宅や職場を失った被災者も大多数に上り、台風通過後に急激に冷え込んできた気温と再降雨が心配です。
亡くなられた方々へのご冥福や、遺族・被災者の方々の一刻も早い日常への立ち直りをお祈りいたします。

昨年の西日本を襲った大型台風に続いての、関東2度目の台風惨禍に近未来の台風巨大化を危惧する今日この頃です。
ハリケーンやサイクロンなども同様に巨大化しており、やはり地球温暖化へと繋がる異常気象の影響でしょうか。

* * *

気を取り直して、ブログ恒例の特集を進めたいと思います。

「ミュージック・ギャラリー(その381)」
秋始まりのブリット・ポップス


「春兆しのブリット・ポップ」(2/18)以来のブリティッシュ音楽特集です。
台風の後のひんやりとした大陸由来の澄んだ空気を嗅いで、筆者の脳裏にて反射的に自動的に蘇った曲たちです。
まずは21世紀の今となっては懐かしい部類のヒット曲(時が経つのが早~い!)に入る種類となってしまった名曲です。
肩肘の張らないナチュラル・ウォームなロック・サウンドと心境で、本国英国をはじめ多くの人々の注目を集めました。
英国ならではのメロディアスな世界、お聴きください。

ザ・プリテンダーズ、「バック・オン・ザ・チェイン・ギャング」
The Pretenders, " Back On The Chain Gang " (1984)

歌詞の中のチェインギャングとは鎖で繋がれた囚人仲間のことで、逃れられない現実のことを歌っているようです。
2本のエレキ・ギター(内1本は12弦ギター)の絡み合いが快感で、バック・コーラスもダサ・カッコイイですね。
上説明で英国ならではと記しましたが、実はヴォーカルのクリッシー・ハインドはアメリカはオハイオ州の出身です。
米国育ちの彼女の感性と英国のミュージシャンたち特有の抒情性がうまくミックスされたビートとサウンドが秀逸です。


2曲目は前述のアルバムの次に出たアルバムでの収録曲で、シンプルなツー・ビートに美しい旋律がからんで快感です。

ザ・プリテンダーズ、「ドント・ゲット・ミー・ロング」
The Pretenders , " Don't Get Me Wrong " with lyrics (1986)

ネット上より下記の意訳をお借りしました。併せてお楽しみください。

勘違いしないで、もし私が眩しそうにしていても
貴方が通るたびに、ネオンの光を見てるだけ

勘違いしないで、貴方が声をかけ 私が車に乗っても
海の上にある神秘の月が混乱させているのよ 潮の満ち引きを
だから誤解しないでね

勘違いしないで、もし私がボーッとしていても
花火のことを考えているだけ、貴方が笑えば消えてしまうけど 

勘違いしないで、私が光のようにアチコチ飛び廻っても
月夜の道を超えて、ただ彷徨っているだけ

たまにあること、2人が出会う
さしたる理由もなく、互いが通り過ぎるだけの道
突然の雷鳴が 鳴り響く 辺り一面に
誰が説明できるというの この雷と雨を
でも何かがある この空気の中に

勘違いしないで、ファッションショーのように私が行ったり来たりしても
素敵な明日になるかもしれない、でも昨日は絶望的だわ

勘違いしないで、私が「激情の状態」に陥っても
信じられない事かもしれないけど
言うのは止しましょう サヨナラなんて

それは本当に素晴らしいこと、だから誤解しないでね

By Misao

以上、今で言うところの「ツンデレ」な女心を表現した歌詞だと思います。

「追記」
それにしても2本ギター構成のロック・バンドのボーカルを担当する者に、テレキャスター愛好者が多いですね。
高音気味なトーンがリズム・カッティングに最適かつ歌う際にコード感が取りやすいと言うのが主な理由でしょう。
パートナーのもう1本のギターを担当する者は、リード(メロディー)を取ることが多いため、サスティンの効いた、
太い旋律を獲得するためのギター(例:レスポールやストラト)を好んで使い、その役割分担に効果的だからです。
そんなテレキャスター愛好者にはブルース・スプリングスティーン等がおり、クリッシー・ハインドもお似合いです。
またブリット・ポップ界を賑わしている美しい旋律を紡ぎ出すロック・バンドの多くが12弦ギターも多用しています。
また機会があれば、そんなブリティッシュ・バンドをこれからも当コーナーにて紹介していく予定です。乞う ご期待。
(*^^)v



さて最後の3曲目は1曲目と同じアルバム「Learning To Crawl」の、これまた美しい旋律のバラードです。

ザ・プリテンダーズ、「アイル・スタンド・バイ・ユー」
The Pretenders, " I'll Stand By You " (1984)

こちらの和訳歌詞もネット上よりお借りしました。併せてお楽しみください。

どうしてそんなに悲しい顔をしてるの、瞳に涙を浮かべて
ここへ 私の元へきて、泣くのは恥ずかしいことじゃない
あなたの抱える苦しみを教えて、その感情なら私にも覚えがあるから
夜の闇に覆われてしまうと、あなたは自分を見失ってしまう
何を打ち明けられても、あなたを愛する気持ちは変わらないわ
あなたには私がいる、私があなたの味方よ
誰にも傷つけさせない、私が守るから

だから怒りをこらえないで、心の中に閉じ込めずに
そばへ来て 私に話してみて、何を隠しているの?
私も同じ気持ちよ、二人は互いによく似てるから
あなたが岐路に立ち尽くし、何が正しいかを迷う時には
一緒にいさせて、たとえ選んだ道が間違いでも
あなたには私がいる、私があなたの味方よ
誰にも傷つけさせない、私が守るから
あなたの闇へ触れさせて、決して見放したりしないわ
あなたのそばにいる

ベイビー 夜にのまれてしまうと、ひどく孤独を感じるのね
あなたは独りじゃないわ、あなたには私がいる
私があなたの味方よ、誰にも傷つけさせない
私が守るから、あなたの闇へ触れさせて
決して見放したりしないわ、あなたのそばにいる
私がいる、あなたの味方よ

By (No) Non-sense

以上

クリッシー・ハインドの歌唱、力強さの中に切なさや儚さも同時に感じられて、筆者のお気に入りです。
筆者の印象では表情も暗めで陰りがあり、本国米国よりはやはり英国的雰囲気で、渡英は運命だったかもと感じています。
今も筆者のお気に入りボーカリストの一人で、主に秋から冬(特にクリスマス・シーズン)にかけての愛聴盤です。
彼女の切なさが詰まった「2000マイルス」、今年のクリスマス前後に当コーナーで久々の再投稿をすることにします。

***

イギリス繋がりでもう1曲、上のプリテンダーズよりは現在に近い今世紀登場の佳曲です。
スタジオ・ライブを再現したようなオフィシャルPV、各種の楽器演奏シーンが筆者好みです。
秋の日の美しい紅葉と香しさ増すコーヒーが良く似合う洒落た雰囲気が堪りません。

ルーマー、「アレサ」
Rumer, " Aretha " (2010)


アダルトでジャジーなリラックス感と空間、たまりませんね。もうお酒が恋しくなってきました。(#^^#)
ハスキー歌唱は元より、イントロのフリューゲルホーン、ハモンド、更にコーラス女性の吐息感など、快感です。
( 上から目線で失礼ながら、手首スナップ未使用の硬い手打ちドラマーだけは動画的には好きではありません。)
<(_ _)>

イギリスで音楽活動をしているシンガー・ソングライターのルーマー、実はパキスタンはイスラマ・バードの出身です。
洗練された都会的なグルーブがお洒落で快感ですが、歌詞のアレサとは米国ソウルの女王アレサ・フランクリンの事です。
上述のクリッシー・ハインドもそうでしたが、クイーンの故フレディー・マーキュリーもまた外国(インド系)の出身です。
色々な民族や文化が混ざり合う音楽は多様で豊かで、今後も多くの素晴らしい感性・世界を提供してくれることでしょう。

秋めいたここ数日、熱々ロックが南へと次第に遠ざかり、代わりにクール&ウォームなジャズが似合うようになりました。
秋のひととき、お楽しみいただけたのなら幸いです。

* * *

「デイリー・フォト・ギャラリー:紅葉やっと始まる」


例年になく長かった残暑も台風以降は一気に衰えはじめ、周囲では急激に秋めいてきました。
筆者の住む町・森の里の沿道の並木路もやっと色づいてきました。



上2点、周回道路脇のマロニエ並木


森の里センター前のケヤキ並木

イチョウ並木の葉も黄色く色づいてきました。
故郷の常夏の小島では見ることの出来ない清楚な低彩度の黄色が温帯地域ならではの魅力です。
そのイチョウの美しい葉姿はまたいずれ、黄葉盛りの時にでも・・・。

* * *

筆者後記は後日追記の上、アップする予定です。
急激な気温変化にて風邪など召さぬよう、お互い健康には充分に留意して過ごしましょう。
取りあえず・・・。
_(._.)_

By T講師