アトリエ・マイルストンブログ

2019年11月11日月曜日

「文化の日」特集:その3

月曜日、未明の雨、明けて 曇り
アトリエお休み日
今日は11月11日(!)。学童たちは口を揃えて「ポッキーの日」だとのこと。

相も変わらずの投稿遅延や時差、ご勘弁下さい。
_(._.)_

今年の初秋、長引いた残暑に覆い隠され、早 晩秋になっていることに自覚も無く、気がつけば寒さ感じる朝夕となっていました。
里や野の紅葉も例年になく遅く、最近になって何とか色づいてきました。

上古沢(左側)・森の里4丁目間のケヤキ並木

過去撮影の写真ながら、紅葉の進行具合はこんな感じです。

* * *

「ブログ冒頭のお断り」

超・久し振りの美術特集、図らずも長編となり、ゆえに長時間を要する特集となってしまいました。
筆者P.C内の紛失トラブル回避のため、未完・未推敲ながら、現時点にてアップさせていただきます。
失礼ながら、未記述部分などは、投稿後に加筆を施しつつ 随時完成に近づけてゆくつもりでいます。
ご了承・ご勘弁をお願いします。
_(._.)_

* * *

「文化の日」(大?)特集その3


「文化の日」と当ブログの過去の「名作美術館」とを合体させ、今回のニコイチ(二個一)大特集とさせていただきました。
昨今の音楽ブログ状態に、本来の美術アトリエ・ブログとしての面目や体裁や再認識をも託して以下を投稿いたしました。
しばしの間、お付き合いいただければ幸いです。

「名作美術館(その232):焼き直し総集編」

「日本美術:描線・曲線の魔術師たち」


以前、当ブログや「T講師コーナー」内の「名作美術館」にて特集、ご紹介した際の作品群からの選りすぐりです。
それぞれの時代を代表する数多の絵師たち、今回のテーマは我が国独特の線描表現にその焦点を当ててみました。

御承知のように我が国の美術の発祥は、大陸は中国をその根幹・発端としており、その後独特の発展を遂げました。
大陸由来の画数の多い漢字文化から、やがて我が国独特の画数の少ない曲線中心の平仮名が生まれ、定着しました。

以下は筆者の私感ですが・・・、
その影響下にて、従来の大陸の直接的影響を超えて、画風や主題の趣旨を異にする柔らかな大和絵が生まれました。
逆に言えば、もしも平仮名の出現がなかったのなら「大和絵」の柔らかな絵画もまた誕生しなかったかもしれません。
加えて我が国の風土全般に大いなる影響を与え続けている四季の存在もまた、重要な画題として発展してきました。
今回はそんな背景を基軸に自らの画風を確立し、その時々の権力者たちに重用された絵師たちの作品を紹介します。
とは言え、美術史的な観点は専門書や史家らに任せ、画を描く(過去形?)者としての視点から進めていくつもりです。
「いざ!」

*

下はそんな絵師と書家二人の生み出した我が国を代表する最も優れた美術品で、正に国家や人類の宝です。
今で言うところのコラボレーション(共同制作)の元祖版といったところでしょうか。分業ながら完璧です。
その速度感のある筆致の生み出すたおやかな形象は頂点とも言える洗練された世界で、その品格は絶品です。

書:本阿弥光悦(ほんあみこうえつ)、装飾:俵屋宗達(たわらやそうたつ)


装飾的(平面的)で、かつ簡素でありながらも極めてリアルで、それらの形象が織りなす時空は品格に満ちています。
書が読めないのが残念ですが(筆者、高校時代、古文や漢文が嫌いでした)、それらの美は充分に感動・堪能できます。
英語やフランス語等の音楽、何を言っているのか不明でも、楽器の一つとして聴けて充分に楽しめることと共通です。)


俵谷宗達・絵、本阿弥光悦・書、金銀泥四季草花下絵、古今集和歌巻、重要文化財、畑山記念館所蔵

琳派の開祖とも称され目される天才絵師・俵谷宗達の梅、その洗練された抒情空間に匹敵する世界は存在しません。
この梅の花々、何と木版のスタンプが使用されていて、その絵具の滲みやかすれが味わい深い空間を形成しています。
絵も書も素晴らしく、重文なんて権威ぶらないで、即刻 国宝指定にしていただきたい程の我が国を代表する至宝です。

以下も薄墨による垂らし込みや滲みを利用しつつ、軽快な筆致にて花々の軽やかさや繊細さ、その香しさまで表現しています。





シルエットの花が桔梗やつゆ草や他なのか筆者には判断不能ながら、その背景の茎や葉の線描の軽妙な洒脱さに感嘆します。

かつてアトリエ生徒さんの一人が、筆者所有のこれらの図版の画集を眺めたあと、
「フーン、何だか京都や奈良あたりの観光客向けの銘菓の包装紙みたいですね。」
そう言われれば確かにそんなイメージかもしれません。化粧箱の裏側には品質表示法のラベルが隅に貼られているような・・・。
そんな印象はあながち間違っているとも言えず、その形象や雰囲気が持つ洒脱さが、銘菓なりの品格を上げているのは事実です。
背景の簡潔清楚な「装飾画」も、重ねられた軽やかな「書」も、その品格は今世紀の今日でさえ近寄り難い芳醇な夢幻時空です。

「凄い!!!」の一言!
このセンスの見事さ・完璧さ、我が国の先人たち、(超!)畏るべし!!!

*

「俵屋宗達の風神雷神図」


下は我が国の古典美術を代表する「琳派(りんぱ)」の祖、俵屋宗達の超名作(国宝)です。

 俵屋宗達「国宝・風神雷神図・屏風」(17世紀前半)、建仁寺蔵、京都博物館に寄託

大画面の金箔地に大胆に描かれた品格ある風神雷神の姿がユーモラスで、その周囲の袋やタスキ等の曲線も絶品です。
筆者も金箔の上に絵を描いた経験が幾度かあり、西洋古典絵画の刻印テンペラ画、日本画模写の際にも使用しました。
表面が極めて滑らかな金箔の上では、おつゆ状になった絵具はその表面ではじかれて、しっかりとは線描できません。
平滑な金箔の上でしっかりと固着させるためには、濃度や密度の濃い膠が必須で、その結果 柔らかな線描が困難です。
しかも毛筆の線描にやり直しなど不可能で、襖絵や障壁画のような大画面ではなおさらで、その大胆さはもはや奇跡的です。
古典時代の絵師らは幼年の頃より丁稚奉公の弟子として入門、長年の修業を経てはじめて、そのような技巧を体得するのです。
それゆえに、現代の我々では到底 成し得ない神がかり的・超人的「線描の魔術師」たちが生まれ、日本美術の歴史を飾るのです。

*

「尾形光琳の(国宝)紅白梅図屏風」

 尾形光琳、「(国宝)紅白梅図」、MOA美術館
二曲一双、紙本金地着色、各156x172.2cm、18世紀(江戸時代)


金箔上に初春の寒空に屹立する鋭い梅の枝を描いて絶品です。正に全人類的な宝と言っても決して過言ではありません。
画面中央を占有する川の流れの銀箔が経年変化で腐食し、剥落しているのは残念ですが、それでもなお美しい曲線です。
幹や枝の織りなす速度感・リズム感溢れる線描。華麗に流麗に円弧を描く流水の大小の曲線、もはや絶対美の極致です。
我が国の伝統的な古典美術、その中でも特に傑出している本作品は世界中の美術家らに多大な影響を与え続けています。

武家が重宝した「狩野派」が男性的な力強さなら、「琳派」は平仮名のような女性的な柔らかい美しさに満ちています。
また琳派の優美な意匠は、絵画を超えて多種多様な工芸品や陶器等にも数多く用いられ、庶民の日常を豊かに彩ました。
「光琳梅」と呼ばれる梅の花を簡潔にシンボライズした可愛らしいデザインは広く親しまれ、永遠不滅なデザインです。

紅白の「光琳梅」。その素は俵屋宗達の木版スタンプです

加えてその美は遠く欧州にも飛び火、象徴主義の画家たちや、アール・デコ等の工芸芸術にも大きな影響を与えました。
現在、世界的に有名なエミール・ガレやドーム兄弟(ガラス工芸)などの高価な装飾品などにもその影響が節々に伺えます。

*

「長谷川等伯の(国宝)秋草図屏風絵二題」


下は安土桃山時代から江戸初期にかけて活躍した能登の国出身の立身出世の大絵師の作品です。

 国宝 「松に秋草図屏風」文禄元年(1592年頃)、京都・智積院(ちしゃくいん、東山区)


  国宝「楓図屏風」、文禄元年(1592年)、京都・智積院
共に文禄元年(安土桃山時代、1592年頃)

絢爛豪華にして華麗、但しそんな中にも花々の漲る生命の輝きと、その衰退も同時に感じられて、けだし玄妙です。

* * *

「江戸琳派、酒井抱一の世界」


次は「江戸琳派」の代表格・酒井抱一(ほういつ)の代表作にして傑作の登場です。
こちらもまた言葉の解説など一切不要なほどの洗練された圧倒的な曲線が見事です。

「秋草図屏風」(左隻)

当作品はこれまでのきらびやかな金箔に替わって、夜世界を表現する銀箔がその背景として用いられています。
強風に煽られる草々はまた生命の儚さをも表しているようです。来たるべき冬の足音の第一歩かもしれません。



シダの美しいシルエットと美しい円弧を描く草葉や茎、野暮臭い現代にはもはや失われた情緒と品格です。



  両作品とも酒井抱一(江戸琳派の代表的絵師)作の「秋草図屏風(いずれも部分図)」

* * *

上2点は 「萩など」、出典元に記述なく作者不明です。

四季それぞれの気象の変化に恵まれた我が国、そのバリエーション豊かな美しい変化が風物や暮らしに様々な影響を与え、

 * * *


 柴田是真(ゼシン)「秋月夜」(和室しつらえ工芸品、引き出しの表面絵)

地平線近くの大きな満月の中には、小さな秋の虫のシルエットも描き込まれています。
画面を構成する繊細で大胆な草々の曲線は魔術師ならではの絶妙なお宝ストロークです。
筆者注:画面中央部の木枠などは、筆者がパソコン上で加工を施し、省略してあります。


 菱田春草、「武蔵野」、明治時代(1899年)、富山近代美術館

「線描の魔術師たち」、そこに到達した絵師たちを育んだのは、厳しい修練と周囲の美しい自然だったのかもしれません。
そのたおやかな、その見事な、その華麗な、その円やかな描線は自然の摂理の曲線を際立たせ、自らの技巧を語りません。
されどその技巧は雄弁で、見る者に数多の感動や癒しや快感を与え、四季や自然界の美しさを私たちに再認識させてくれます。
この国の偉大なる先人たちは遥か遠くへと行ってしまいましたが、その精神や感性は長しえに受け継いでいきたいものです。

* * * * *

「恥ずかしながらの蛇足:筆者の模写習作」

上述の絵師たちの線描魔術ぶりに少しでも近づきたく、下描きもせずにいきなり描いてみました。
眺めるのと、描くのとでは大違いです。その洗練された形象や筆運び、一朝一夕には到底 真似できるものではありません。

 筆者による古典絵画の下描き無しの即興自由模写(和紙にアクリル絵の具、2016年)

筆者によるアレンジ模写「21世紀の風人・雷人図」(和紙に金色スプレー、アクリル絵の具、2016年)

宗達の「風神雷神図」を基に地球を加え、現代風にアレンジを施しました(但し未完)。そのタイトルも「風人・雷人」。
ジンは神ではなく人として改名。二人の足元は雲ではなく排出ガスで、地球温暖化に消極的な大陸の二大首領としました。
地球左側洋上にフィリピンや斑点の南沙諸島等を描き込み、頂点・中央部には富士山の白いシルエットを加える予定です。
その完成、一体いつになることやら・・・。我ながら呆れかえっています(エッ、またもや年越しするつもりでは!?)。
(;^ω^)

* * * * *

「ミュージック・ギャラリー(その386):日本文化特集」


今回の「文化の日」特集に関連した動画をネット上よりお借りしました。
外国の方の目を通して捉えられた我が国の自然や風物、私たち自身にもまた新鮮に映ってしまいます。

そもそも写真やムービー、レンズを用いて光の現象を写し取っているので、誰が撮っても似たようなものが・・・、
と思っている人も多いようですが、ところがそうではなく、写す側の心や感性や視点が映像に同時に映し込まれます。

我が国の何気ない平凡な日常の光景や風物、そこに外国人観光客らの視点では新鮮な驚きで映り、編集されました。
そこに投影された彼ら外国人らの視点は興味深く、インパクトある映像となっています。
我が国の、いつもは無意識に見過ごしている「文化」、ご覧ください。

Japan: A Journey Between Tradition And Modernity

INCREDIBLE BEAUTY OF JAPAN/2015


WHERE TRADITION MEETS THE FUTURE

WHERE TRADITION MEETS THE FUTURE

* * * * *

「天皇陛下、御即位パレード(御列の儀)、開催さる」

雲一つない素晴らしい秋の日本晴れの下、
昨日・日曜日(11/10)、台風被害を鑑み順延になっていた都内パレードが、大勢の国民の歓迎・祝意の中、めでたく執り行われました。
また前日に催された御即位を祝う国民祭典も感動的で、特に子役だったあの芦田愛菜ちゃんの和服姿とその言葉が素晴らしいものでした。
( 感動するところ、「そっちかい!?」と言うアイドル・グループ・ファンらの不満の声が聞こえてきそうですが、筆者的にはそうです。)
目を閉じて聞いていると、とても中学生(15歳)とは思えない品格と知性があった(筆者も全く同感)と各方面にて大絶賛されていました。
難問多く深く黒き暗雲立ち込める中、良き時代になることを祈るばかりです。

* * *

取りあえずアップさせていただきました。
後ほど、完成させんがため、努力します。
どうぞよろしくお願いいたします。

By T講師
(;^ω^)

超久々の原点回帰、お楽しみいただけたのなら幸いです。

「お知らせ」
P.S. 前回のブログに後日 追加の動画をお借りしてアップしました。
地球の裏側で咲く沖縄音楽、よろしければ、ご覧になってください。

*

「後日追記:次回予告」

まだ確定ではありませんが、「文化の日」特集:その4を目論んでいます。
先日の「文化の日」から随分と遠くなりますが、今回で記し足りなかった事あり、その続編と言うことで・・・。
でも気が変わって得意の「有言不実行」に終わるかもしれませんが、取りあえず現時点での予定と言うことです。


2019年11月9日土曜日

「文化の日」特集:その2

土曜日・快晴
美しい秋空

「今日のアトリエ」

昨年より入会のNさん兄妹2人のキッズと、元学童の新入会2回目授業のHmちゃん(小2)がやって来ました。
兄のKok君(小4)はアニメ・キャラを描き、妹のMioちゃん(小2)は、お婆ちゃんへのプレゼント絵を仕上げました。
その心温まるプレゼントの微笑ましい家族集合絵(愛犬も参加)に、お婆ちゃんが喜ぶこと請け合いです。
Hmちゃん、前回のセキセイインコの絵に続いて、今日はカワセミの絵を水彩で見事に描き上げました。
Hmちゃんの正確な観察力と精緻な描写力とで、カワセミの凛とした様子が活き活きと描出されました。

* * *

「文化の日」特集:その2

を今回は、

「首里城燃ゆる」-3(再追記)


とさせていただくことにしました。
くどいようですが、お付き合いいただければ幸いです。


と言っても、今回は前回・前々回のような県知事・県政批判などはやめて、
訪れたことのない方々のために、ただただ在りし日の(復元後・焼失前)首里城の紹介をいたします。

さる10月31日・未明に惜しくも全焼したかつての首里城の映像をYouTube上より、お借りしてきました。
筆者も三度訪れただけなので詳しくはなく、記憶もおぼろげとなり、また見てはいなかった設備もあり、
今回の件であらためて城内やその周囲を観察し直し、その焼失の事実の重さに愕然としている最中です。
筆者は首里城のみならず、そこから見渡せる眼下の那覇の街や海原等のロケーション自体もお気に入りで、
今度の帰郷の際には、是非とも再訪しようと目論んでいました。
首里城とその周囲の景色、
ご覧いただければ幸いです。

 首里城散策、Shurijo Castle Okinawa「4K」/  Love Beautiful Japan、2019年7月

動画6'30"~の首里城北側の風景・住宅街の中には、筆者の友人宅も見えています。
また7'20"~には筆者の生まれ育った那覇の街並み(一部)も垣間見ることができます。
ちなみに、
サンゴ礁の石灰岩で形成された沖縄本島は南北に海岸段丘が連なり、東シナ海や太平洋が眺望できる楽しみがあります。
筆者幼少期の自宅も丘の中腹(頂上手前)にかつて在り、いつも東シナ海・若狭海岸の青い海や白い波頭が見渡せました。

*

首里城、空から見た御内原(うないばる)、2019年1月

御内原とは王家の私的住居部分で、今年始めに復元作業が終了。その後 一般公開されたとのことです。

*

「首里城」(字幕説明あり)、By ogtno (2009)

*

世界遺産・首里城公園、Okinawa Shurijo Castle Park. By 四季京都 (2014)


動画のバックで流れるインストの「花」が、今回の悲劇を浮かび上がらせます。

* * *

参考資料:下は沖縄県が編纂した「首里城の簡略的な歴史」の動画です。
24分もの長尺ドキュメントなので、御関心のある方はご覧になってください。

長尺:「琉球王国・首里城の歴史」/沖縄県公式チャンネル


筆者の祖先も首里には縁があり、琉球を初めて王国として統一した佐敷の按司だった第一尚氏(しょうし)の尚巴志(しょうはし)王で、
15世紀(1429年)の統一から第二尚氏による謀反までの7代63年間、首里城を居城とし、江戸末期の薩摩藩による侵攻・王家追放・従属後、
明治政府による明治4~5年の廃藩置県 及び琉球処分(王国と王家の解体)にて、出身地の佐敷に戻った経緯があります。

首里城と共に焼失した400点余の文化財の中には、第二尚氏の末裔が戦前に東京移転の際に持参した歴史的に貴重な品々もあるとのこと、
この度の無自覚的な過失・人災(現時点では仮定ですが、おそらくそうです)による火災の重大さが、あらためて悔やまれます。
( ;∀;)

* * * * *


ドサクサ紛れの

「ミュージック・ギャラリー(その385):島人ぬ宝(その3)」


石垣島出身の歌姫・夏川りみと、沖縄出身の日系五世の世界的ウクレレ演奏家のジェイク島袋とのコラボ、お楽しみ下さい。

夏川りみ & ジェイク・シマブクロ、「花」~「童神(わらびがみ)」、ライブ

HANA_&_WARABIGAMI_Rimi_Natsukawa_with_Jake_Shimabukuro.


*

ジェイク島袋の先祖がハワイに渡ったのなら、こちらの先祖は遠く南米はペルーに渡りました。

ディアマンテス(作詞作曲・歌:アルベルト城間)、「沖縄ミ・アモール」
 Los Diamantes , " Okinawa Mi Amor "

美しい声と旋律、ボーカルのアルベルト城間の美点が結実した名曲です。
アルベルトはパン・アメリカン歌唱コンクールで優勝、その副賞にて来沖し、ラテン・バンドを結成。
沖縄の伝統音楽とラテン・ポップスを融合させた楽曲で数々の名曲を発表しています。
正にチャンプルー(ごった煮)・サウンドを追求する彼の面目躍如なバラードの名曲です。
アルベルトの美しいテノールに加え、バック・コーラスのちあきさん(現しゃかり)らの涼やかな歌声も快感です。

*

「後日追加版」

この可愛らしい女の子二人の先祖もまた沖縄から、はるか地球の真裏までやってきて根付きました。
二人の純真無垢な美しくも元気良い歌声、お聴きください。

メリッサ・クニヨシ(国吉)&カレン・タイラ(平良)、「島人(シマンチュ)ぬ宝」
ブラジル、RAUL GIL TV でのライブ, 2013

この子たちもまた小さなシマンチュぬ宝です。
(#^.^#)
カレンちゃん、その後に来日、沖縄を拠点に歌手活動を行っています。
以上

* * *

今年の「文化の日」の特集、今までとは多少異なるように感じるかもしれませんが、そのアプローチは共通です。
「文化」とは国境や民族や言語やその歴史を超え、互いに混ざり合い、我々の日常の中で息づいているものです。
故郷・沖縄の音楽・芸能もまた遠い過去より大陸の明や大和文化の影響を受け、その融合を行ってきています。
古くは奈良や京都などの大和文化、そして大陸の明や東南アジア諸国、そして米国と、その文化を吸収してきました。
それはこれからも変わることなく、魅力あるものに惹かれ、自らの血肉にしょうと欲望し、続いていくことでしょう。
本土復帰後 早47年(!) 、あらゆるジャンルで本土化・一体化が浸透はしましたが、頑として変わらぬものもあります。
誇らしく良きものもあれば、その逆の負の要素もまた存在し、それらは一朝一夕には変わらないのかもしれません。
「川は流れてどこどこ行くの~、人も流れてどこどこ行くの~・・・」喜納昌吉作の名曲「花」の詞の一節ですが、
散る花もあれば咲く花もあり、そんな無数の花々の花筏(いかだ)の流れそのものが「文化」なのかもしれません。

故郷の芸能・文化がこうして衰退することなく、保存容器に閉じ込められることなく、日常の中で息づいているのは、
高校卒業後、半世紀ほども故郷を遠く離れて暮らす筆者にとって予想外の嬉しい現象には違いない望外の進行事象です。
筆者もあと何年この世にいられるのか分かりませんが、故郷の若者らの発する芸能行動のその行き先が益々 楽しみです。

By T講師

舌足らずながら、今回もまた取りあえずアップ。
ご勘弁
<(_ _)>

次回もまた「文化の日」の特集をアップする予定です。
(*^-^*)

2019年11月4日月曜日

「文化の日」特集:その1

月曜日・晴れ
「文化の日」の振替え休日

「現代沖縄の伝統音楽文化」

昨日の「首里城燃ゆるー2」にての「沖縄音楽の宝:ビギン」に続き、少々の追加版を加えることにしました。
お付き合いをいただければ幸いです。
( 今回もまた高音質な音源を再現するために、外部スピーカーやヘッドフォーン接続にてお楽しみ下さい。)

「ミュージック・ギャラリー(その384):島人(シマンチュ)の宝(その2)」


筆者の故郷沖縄の音楽事情、本土に住む人々の想像を遥かに超えて濃密で、生活に密着して今なお盛んです。
そんな中から幾つかを選択するだけで骨の折れる作業で、あれもこれも良い、あの曲も良いけど動画がない、
そんな贅沢な悩みや葛藤があり、当コーナーに取り上げるまでにはそれ相当の取捨選択を経なければならず、
正に「沖縄音楽ルネッサンス」とでも呼べるような百花繚乱的な活況に、筆者の嬉しい悲鳴は続いています。

そんなワケで悩みに悩んだ末の選曲の第2弾をお届けします。
昨日(前回)の石垣島の出身のビギンの3名、その素朴な世界は 老若男女に支持され、今や海外でも評価されています。
そんな彼らを育んだのが石垣島で、
民謡や舞踊文化の濃い沖縄にあっても特にその濃度や密度が顕著で、多くの名曲や歌者(うたしゃ)たちを輩出しています。
その主だった理由、筆者の独断では、
戦後の米国の影響(基地)がなく、ゆえに派手な社交場も少なく、民謡が仲間内で歌い継がれ、またその背景として、
大自然との接点・交感による抒情的感性をより育んできたためではないかと、浅学で勝手な推測を加えてみました。
今回、取り上げる夏川りみも石垣島が育んだ歌姫で、その共演者も全国的にはまだ無名ながら、稀代の優れた音楽家です。
心に沁み入る二人の唄者の共演、これもまた沖縄の「宝」です。

新良幸人(あら ゆきと) 夏川りみ 、「ファムレウタ (子守唄)」ライブ


御二人の歌唱、言葉の説明など不要です。
作者・新良幸人さんの歌心溢れる指弾き三線も絶妙で、筆者的にはもっと音量が欲しかったです。
「ファムレウタ」は石垣島の方言で子守歌のことで、沖縄本島では「クヮムイウタ」と言います。

*

で、そのオリジナル・スタジオ録音盤もまた素晴らしいアレンジなので、続けてお送りします。

新良幸人、「ファムレウタ」オリジナル・バージョン、和訳付き


動画の解像力が不鮮明ながら、唄者のバックの海はおそらく彼の生まれ故郷・白保の海岸線だと思います。
筆者もかつて訪れたことのある白保の海中には、世界的にも貴重なアオサンゴの群落があり大変貴重です。
歌詞の「海の未来もまた白地の布のように人々の心がけにかかっている・・・」が、我々の胸に響きます。
自らを産み育ててくれた母の情愛のような海の存在と、その海の悠久の清らかさを願った雄大な世界です。

*

新良幸人さん、パーシャクラブと言うバンドを結成しており、沖縄の伝統音楽と欧米流のロックとも融合させています。
その代表曲、お聴きください。
以前、当ブログで紹介しましたエイサー集団の「昇龍祭太鼓」のPVでも使用された勇壮・華麗な楽曲です。
はらわたや内臓の奥底までにも響き渡る太鼓の低周波、とくとご堪能下さい。

パーシャクラブ、「七月節(シチグヮチブシ)」

ライブ風に仕上がったこの動画、共演者は沖縄中部を根城に活躍する「栄口青年会」の皆さんです。
以前紹介の「昇龍祭太鼓・の光溢れるPVとは趣が違い、闇夜の住宅街で踊るエイサー隊は幻想的で、
まるで黄泉の国(あの世)と現世とを繫ぐ霊媒師集団のようで、実際の演舞の雰囲気に近いものです。
イントロ等で流れる琉球笛も勇壮で、間奏の三線の旋律は歌心に溢れたとても完成度の高い作品です。

*

さて、新良幸人のエネルギー溢れる世界をもう1曲、お届けします。
但しフル・バージョンはYouTubeにはなく、ショート判ですが、お聴きください。
元気湧きあがり、漲ること請け合いです(#^.^#)。

(新良幸人と)パーシャクラブ、「五穀豊穣」(ちょっとだけよバージョン:筆者勝手に命名)

このハイテンション、凄いでしょ?
故郷沖縄では中年やらご老人らがとても元気でパワフルで、若者たちもタジタジになるほどエネルギーに満ち溢れています。
それはイタリア旅行の際にも感じた共通な印象で、ラテン気質特有と思われ、故郷もまたその特質に恵まれているようです。
たった一度しかない・やり直しの効かない人生を心ゆくまで堪能・享受する姿勢は大いに真似すべきで微笑ましい限りです。
(*^-^*)

***

以上は沖縄の伝統的音楽を自らの感性の切り口で結実させた作品群で、新民謡とでも呼べるのかもしれません。
次は、伝統音楽(と言っても戦後に誕生したフォーク・ミュージックみたいなもの)の楽曲を演奏しつつも、
自らの感性で沖縄民謡のスタンダード・ナンバーを、自ら料理した珠玉のライブ動画を2編、お届けします。
撮影期日が古く、画像・音質も共に不満足な動画ですが、その中に記録されたパフォーマンスは超絶品です。

「ヒヤミカチ節」、上間 綾乃、かりゆし音楽祭(長野県上田市に於けるライブ、2011)

「もうチョー・カッコイイ~ですね!」
大パワーの炸裂。彼女の炎の塊りのような演奏ぶりは、そこんじょそこら辺のプロ・ロック・ギタリストを雄に陵駕するものです。
あのエリック・クラプトンが在籍したブルース・ロックの覇者「クリーム」の「ローリン & タンブリン」をも彷彿とさせる名演です。
余談ですが、筆者の中高生時代に大きな影響を与えたクリームのドラマー、ジンジャー・ベイカーが先だって逝去されたとのことです。
その内、折を見てその追悼特集をするかもしれません。

*

同曲のカバー、2曲目を最後にいきます。
沖縄県石垣島出身の三線弾き語り"華菜枝"さんと、
宮城県仙台市出身の和太鼓の"美菜子"さんによる 北と南のコラボレーションが生み出す 和のユニット「菜菜星(ななほし)」のライブの様子です。


「ヒヤミカチ節」、菜菜星、東京・天王洲アイル、CANAL FESTIVAL ライブ,2017

こちらもまた「チョー・カッコイイですね~!」
イベントの観客(見物客)がまばらで残念ですが、そんなことにもめげじの彼女らの堂々とした演奏が素晴らしいですね。
華菜枝さんの美声と端正な三線の音(ね)、棟方志功の木版画のような東北美人の美菜子さんの迫力太鼓、出会ってますね~!
これらの沖縄音楽、このように県外や国外の人々をも惹きつけ、感性の混合(チャンプルー)が進行形にて形成されています。

「ヒヤミカチ節」について
太平洋戦争末期の沖縄の悲劇を知った米国在住の県出身者の実業家が故郷の再生を願って応援歌を作ったのがその始まりです。
曲名のヒヤミカチとは方言で「気合を入れて」みたいな言葉で、その詞の通りの復活が現実になり、今も広く愛されています。
歌詞は「ソレ、ソレ、ソレ・ソレ・ソレ!気合で立ち上がれー!」てな感じで、悲しみに打ちひしがれた民衆を鼓舞しています。

そんな沖縄、
アマチュアともプロとも区分不可な多くの若手音楽家たちが、日々生まれ続け(または消え)、人々の日常にて息づいています。
彼らの発する音楽には文字通りの音を楽しむ世界があり、その純粋な楽しさが奏者から観客の感性へと伝播させているのです。
そこに出世欲や名声欲などの野心はなく、その刹那に自らの命のビートを心地よく発散させ、今日も島々に鳴り響いています。
無名・有名を問わず、彼ら・彼女らの未来に幸多からんことをお祈り申し上げます。
「チバリヨ~!」

*

脈々と歌い継がれてきた故郷沖縄の伝統音楽、保存容器に入れることなく、時と共に、時代と共に、また一人一人の個性と共に、
歌われ変貌し、右肩下がりや自然消滅の道を辿ることなく、大きなパワーやエネルギーを内包し、今世紀の今日に至っています。
本土復帰後47年(筆者も歳を取るわけだ)、その脈動は未だ力強く、全国的・世界的に広がり、人々の胸や身体に息づいています。

*

今回の「現代沖縄の伝統音楽文化」特集をこれにて終了いたしますが、これらも実にほんの一部の音楽家たちであり、
YouTube上にはそれこそ多くの音楽家たちが自らの世界を発信しており、また折をみてお借りしたいと思っています。
沖縄音楽
15世紀イタリアで発祥したルネッサンス同様、古典(当時ではギリシャ文化再発見)を知り、個人の感性を尊重し、
これからも益々の発見と発展が期待できるものとして、その活況に筆者もまたこの歳で刺激を大いに貰っています。

乱筆・未推敲ながら、例によってP.C内での紛失危機を避けるために取りあえずアップしました。
お立ち寄りいただいた方、楽しんでいただいた方、お付き合いいただいた方、感謝申し上げます。
(*^-^*)
_(._.)_

By T講師

P.S:「文化の日」特集、後日続けてアップする予定です。
しかし取り上げたい事柄多く、迷いに迷い、またまた文化の日からは遥か遠くになるかもしれません。
その節はご容赦。

2019年11月3日日曜日

首里城燃ゆる-2(追記)

日曜日・曇り
「文化の日」
アトリエは3連休、でその中日。

「首里城、燃ゆる(その2:追記)」

当ブログでも首里城焼失(割と)直後にその件について少々言及しましたが、再度 取り上げさせていただきます。
筆者、本日のヤフー・ニュースのコメント投稿欄に思わず記したのですが、そのコメントを下へコピペします。

首里城焼失直後、県知事は即日上京し菅官房長官に会って復元の予算措置を申し入れた、との報道がありました。
が、上京前にまず為すべきは、出火の原因究明と防火体制無力さの経過と責任の究明の県への指示だと思います。
そして、その次に為すべきは予算措置等の申し入れではなく、首里城復元に際して国が支出した莫大な国民の税金を一夜にて灰燼に帰してしまった自らの責任を全国民に向かって謝罪することが何を置いても第一に行うべき声明だと思います。
前県政権以降、県は国を執拗に裁判にて訴え、5億円もの公金にて埋め立て反対県民投票をし、大陸客歓迎に龍柱門(大陸に発注、予算5億円)を建設、国連に差別だと訴え行脚(前知事~)の反政府行動を繰り返し(その税金も国からの毎年3千億円の交付金が入っています)、この期に及んで予算措置申し入れ、しかも別枠だなんて、どこまで厚顔無恥・非常識なんですか?
戦後、唯一残っていた守礼の門の「守礼の邦」の看板を汚さぬよう、しかと反省して下さい。

ヤフコメ制限の400文字以内で入りきらなかった事案を更に付け加えるなら、
この再復元に対する予算措置は、毎年いただいている交付金の3千億円とは別枠なら「県民は安心する」との知事の言葉です。
これまで復元に歳出した費用総額は何と108億円(復元期間33年間)!、全て国からの公金(国民の税金)で賄われています。
しかも首里城の管理運営は今年2月に国から県に移譲されたばかりで、禁止されていたイベントも解禁になり、この結果です。
そんな無防備な城内には、重要文化財等の貴重な歴史的資料が多数保管されており、現時点で400点以上が焼失したとの事です。
管理する財団(県幹部の天下りの温床・受け皿・おしゃぶり棒)の過失責任の所在も明確にせず、復元費用別枠は言語道断です。

無責任極まる虫の良い話、相次ぐ台風被災に喘ぐ多くの国民の理解は得られず、「なんくるないさ~」では済まされません。
もう開いた口が塞がりません。

「後日追記」

上の記述にて、首里城の復元に費やした費用総額を108億円と記しましたが、他の資料での総額が240億円とありました。
どちらが正確な数字なのかは筆者では判断できないので、取りあえずその事業費用の金額だけでも加えさせておきます。
いずれにしても莫大な金額がつぎ込まれていることに違いはなく、沖縄県知事をはじめ県や県民は自覚する義務があると思います。

私感・失礼
<(_ _)>

* * *

「口直しのミュージック・ギャラリー(その383):島人(シマンチュ)ぬ宝」


さて、
激しかった戦火をもくぐり抜けてきた貴重な文化財・美術品は、無防備・首里城と共に焼失してしまいましたが、
「人の文化」は健在です。
「脳テ○キな脳タ○ン」な人々はさて置いて、島人(シマンチュ)の宝の音楽を聴いて、気分転換したい気持ちです。
この人たちこそ、「宝」そのものです。
共演のエイサー隊は「琉球国祭り太鼓」の若き面々です。
(*^-^*)

BEGIN/島人ぬ宝(沖縄から うた開き!うたの日コンサート2016 in 嘉手納)ライブ

( 筆者注:画面内の線上「YouTubeで見る」をクリックの上、ご覧ください。)

もう1曲!

BEGIN / 三線の花(BEGIN25周年記念音楽公園~石垣島で会いましょう~)

( 筆者注:画面内の線上「YouTubeで見る」をクリックの上、ご覧ください。)

ちなみにステージ背景のBEGINのデコレーション文字、収穫後に葉緑素が抜けたさとうきびの茎束です。
上の「島人ぬ宝」のライブと共に、
バックを務めるリズム隊(ベース&ドラム)の二人のサポート・メンバー、息の合った良い仕事ぶりです。
と言うのも彼ら、ビギンとは幼馴染の同級生で、石垣島時代の高校生の頃からのバンド仲間だそうです。
デビュー前のその当時は、レッド・ツェッぺリン等のハード・ロックのコピーを演っていたそうです。
御同輩  v(*^-^*)v  ィエーイ!

*

ええい!オマケにもう一丁!
あれっ!?
このビギンのオフィシャル、ブロックが施されているようで選択窓へ出てきません。
ビギン御本人たちのライブ動画はありますが、録音オフ気味で聞き取りづらいので、
ならばと、ここはアマチュアさんの字幕歌詞付きカバー曲をお借りしてきました。
彼らのオリジナル・スタジオ録音盤はYouTube上にあるので、聴いてみて下さい。

パーマ屋ゆんた BEGIN cover by:伸 [nobu]


この昭和的情感と言うか哀感、しみじみとしていて良いですね~。
歌唱の方はエコーとビブラートがかかり過ぎてちょっと(?)です。
お借りしていながら ケチつけてすみません。
_(._.)_
是非、ビギンのオリジナルも聞いてみて下さい。
ちょっぴり切ない雰囲気のアイリッシュ音楽や映画を彷彿させる琉球笛の情感も堪りません。
以前、当曲のストーリー仕立ての秀逸動画がアップされていましたが、非オフィシャルのため削除されてしまいました。
「三線 広め隊」の「おけいさん」、映画のような素晴らしい動画作品、今も筆者の目と心に焼き付いています。感謝です。

*

BEGINの3人、文字通りの「島人(シマンチュ)の宝」です。

比嘉 栄昇(ボーカル、ギター、三線)
島袋 優(エレキ&生ギター、コーラス)
上地 等(エレクトリック・ピアノ、コーラス)

共演の「琉球国祭り太鼓」の若き面々もまたビギン同様のシマンチュの「宝」です。
「チバリヨ~!」
v(#^.^#)v

*

以上「ミュージック・ギャラリー」特別篇をお送りしました。
筆者の毒舌消しにでも、お楽しみいただけたのなら幸いです。

By T講師

P.S: 追記:「文化の日」の特集は、毒舌も無い後日にあらためてアップしたいと思っています。
が、特集ネタ 溜まっているものの画像アップ不能なので、出来るかどうか全く自信ありません。
( 上記のニュースにて頭沸騰していたので、「文化の日」だとのこと すっかり忘れていました。)
筆者得意の「有言不実行」の危機も有り。
(;^ω^)


2019年10月31日木曜日

首里城、燃ゆる

木曜日・久々の秋らしい快晴

アトリエお休み日の「ミュージック・ギャラリー」は、都合により後日あらためて投稿させていただきます。

アトリエでの平日授業は、ここしばらくはKuMさんの独断場状態です。
学童クラブ・スタッフとして出勤しているKuMさん、毎週月~金で仕事前の製作に励んでいます。
本日は、今週から開始した西洋古典絵画のフランドル技法(板絵細密描法)の模写の2日目です。
画はファン・アイク作の大天使ガブリエルで、トレース後の今日は1色目の黄土色の彩色でした。
その製作風景、撮影画像でお伝え(投稿)出来ないのが残念ですが、新ブログに移行した暁には・・・。
今はまだその決断が出来ない長い長~い 宙ぶらりん・モラトリアム状態の真っ最中です。
<(_ _)>

* * *

「アトリエお休みのお知らせ」


今週末11/2(土)から「文化の日(11/4・月・振替休日)」までの3日間、アトリエは3連休とさせていただきます。
お知らせ、遅くなってしまい大変 申し訳ありません。またのご来訪を楽しみにお待ちしております。

アトリエ・マイルストン主宰:当真 英樹

* * *

さて 本日の投稿主題は、

「首里城、燃ゆる」です。


残念ながら、故郷沖縄の琉球王朝時代の文化のシンボルである首里城の大方の建造物(7棟)が、本日未明の火事で消滅しました。
国内外の多くの観光客で賑わった首里城ですが、30年もの歳月と莫大な費用・尽力にて復元されたものが一瞬の内に燃え尽きました。
( オリジナルは、「鉄の暴風」と言われた沖縄戦で、被弾・焼失しました。その地下には日本軍の司令部が構築されていました。)
各地・各方面からの悲しみのメッセージが多数発せられていますが、火災が深夜であったことが、まずは何よりも不幸中の幸いです。

そもそも貴重な存在であるはずの木造建造物に「スプリンクラー」が設置されていないことが驚きであり、致命的な欠陥であり宿命です。
しかも加えて、その無防備な城内には歴史的に貴重なオリジナルな品々が保管されていたと聞き及んで、またもや絶句してしまいました。

遅かれ早かれ「形ある物はいずれ必ず滅びる」諸行無常の世。とは言え、
悲しむだけではなく、自らの足元をしかと照らし、反省すべきは反省した後、将来の復元云々を語る必要ありと感じました。
国をはじめ、多くの公金によって造営された建造物、出火の原因や建物保全の管理責任も明確にしていただきたいものです。
資金は何とかなるかもしれませんが、復元に携わった多くのご高齢な職人・技術者たちの後継者が育っているのか心配です。

*

那覇市内に住む兄弟(妹)の話では、焼け焦げた匂いが、終日、那覇の街に漂っていたとのことです。
また首里城のごく近くに住む友人女性の話では、暗闇の中の真っ赤な炎が鮮やかだったとの事です。
( 彼女の自宅窓からは首里城がパノラマ状態で見え、改築時わざわざ大きなガラス窓を設えた程です。)
筆者が生まれて育ち、巣立つまでの期間に首里城はなく、ただあの小さな守礼の門があるだけでした。
戦災・消失から半世紀もなかった首里城。しっかり時間をかけて再建への道を歩まなくてはなりません。


とは言え、県民の間には大きな失望や喪失感が、広がっているとのことです。
ここは人命の危機には至らなかったことを「不幸中の幸い」として、再度 起き上がるしかありません。

これまでに受けた数多の恩を忘れることのない文字どおりの「守礼の邦」として・・・。


By T講師 こと 当真 英樹

2019年10月21日月曜日

秋雨の日々のジャズ・ボーカル

月曜日・曇り のち 雨
アトリエお休み日

今週は話題のてんこ盛りです。
しかも週末に予定の「ハロウィーン・パーティー」の準備等とも重なり、やはり投稿時差が生じました。
_(._.)_
(*^^)v

「投稿後・追記」

昨日(10/25)、千葉・茨城や福島県等、広域を襲った短時間における記録的な集中豪雨にて、多大な被害が出ました。
亡くなられた方々のご冥福を祈ると共に、台風19号の傷も癒えぬ内に再び被害に遭われた方々のご苦労をお察しします。
アップ2日前にはそのほとんどが編集済みだった今回のブログ、タイミングが悪いながらも投稿させていただきました。
ご理解・ご了承いただければ幸いです。

* * *

「ミュージック・ギャラリー(その382)」
秋雨の日々の女性ジャズ・ボーカル


前回の当コーナーにて、台風一過は大陸からの爽やかな大気が訪れたと記して、その音楽特集をしました。
しかしその後の1週間は今日まで曇天と雨の日々が連なり重なり、一向に晴れることはありませんでした。
そんな雨続きの日の「秋の夜長」、筆者にとっては やはり「女性ジャズ・ボーカル」の季節でもありました。  
当コーナーでも既に幾度か登場のお馴染みのジャズ・シンガーの歌うスタンダード・ナンバーを並べてみました。

湿りがち・沈みがちな雨の日々、そんなブルーな気持ちを瞬時に雲散霧消させてしまいそうな爽快さが堪りません。
( 豊かな音質・音量で聴いていただくために、外部スピーカーやヘッドフォーンに接続して、ご堪能ください。)

サラ・ヴォ―ン、「ラヴァーズ・コンチェルト」(訳詞付き)
Sarah Vaughan, " Lover's Concert " (The Toys cover, 1960's)

原曲の元になったのは、あのバロック・クラシックの巨星バッハ作曲(現在は異説あり)のメヌエットだとのことです。
筆者幼年期(幼稚園~小学校低学年)に「親子ラジオ」と言う有線放送で聴いていた白人女性によるソフトな歌唱とは違い、
何だか胸がザワザワするような生々しさに衝撃を受け、「これ、誰が歌ってるの!?」と思わず尋ねた記憶があります。
クセの強い独特のビブラートが美しい旋律と絶妙にコラボして、不思議な抑揚を思春期の筆者に感じさせてくれました。
特にバイオリンとドラムによる前奏と、エンディングでの驚異的なロング・トーンのビブラートは印象的で圧巻でした。

ちなみに筆者・準 恒例の脱線昔話を続けると・・・
それは中3の時で、初めて足を踏み入れた喫茶店内で流れてきて、クラスメート女子の高2の彼氏が教えてくれました。
「喫茶店に行ったことない」と言う筆者のリクエストに応えたクラスメート女子のデートにお邪魔虫した時のことです。
クラスに溶け込めなかった彼女は筆者のお姉さん的な存在で、色々な音楽や映画等を紹介してくれた大切な存在でした。
中学卒業後は一度も会えずじまいで、一昨年の同期会でも消息不明だった彼女、今は一体どうしているのでしょうか?
( ;∀;)
以上、脱線 御免
(#^^#)

*

さて、次の曲はもっと以前の筆者幼少期の頃に「親子ラジオ」で流れ出ていた懐かしい曲です。
曲名が9月ですが、詞の中の紅葉は日本で言えば北海道の旭川周辺と同緯度のN.Y.あたりです。
当コーナー再登場の、抑揚を押さえた清楚な歌声は、爽やかな秋の到来を感じさせてくれます。
中空を浮遊しつつも同時にしっとりとしたテイストがあり、心地よい時空です。

ジョー・スタッフォード、「セプテンバー・イン・ザ・レイン」
Jo Stafford , " September In The Rain "

筆者、子供ながらも美しい旋律による抒情は理解できたようで、その声質による効果で脳内にアルファ―波が充満しました。
美しい旋律と音色のエアー感たっぷりなフルート演奏(間奏ではスキャット歌唱とのユニゾン)もさることながら、
オブリで時折入るミュート・トランペットと眠たげなトロンボーンの音色が夜の空気をも感じさせてくれてすこぶる快感です。
もちろん美しさそのもののストリングスや、まるで別曲かと思わせるカラミ・ピアノや、ウッド・ベースの唸りも堪りません。
外でそぼ降る雨の音を聞きながら、心地よい深い眠り(ラジオを聴きつつの昼寝が大好きでした)に誘われた経験が蘇ります。

*

ジョー・スタッフォードの泡のようなマイルドな声とリリカルな旋律、もう一曲聞きたくなってしまいました。
先程・冒頭のサラ・ヴォ―ンのヒット曲があのバッハ作なら、この歌もまたクラシック界の巨匠による作品です。
作者はショパンで、我が国でも人気のある抒情的な「雨だれ」等が有名で、大の親日国ポーランドの作曲家です。
ピアノの詩人・ショパンの美しい旋律を、ジョー・スタッフォードの霧雨のような歌唱が引き立てていて快感です。

ジョー・スタッフォード、「ノー・アザー・ラヴ」
Jo Stafford , " No Other Love " with Lyrics

 ***

上3曲で終わる予定でいたのですが、連想や脱線が得意な筆者、下の曲もやはり聴きたくなってしまいました。
当コーナーでは既に複数回・定番曲の登場です。今回もまた無視するわけにはいかず、再三の登場となりました。
この歌手もまた筆者の幼少期を豊かにしてくれた恩人の一人で、そのヘイジ―・スモーキーな歌声、快感でした。

ジュリー・ロンドン、メドレー「モア」~「この世の果てまで」(意訳付き)
Julie London , " More, The End Of The World " ( Medley )


このアダルトなムード、「いやあー、もうこれは飲むしかないでしょう~ (#^.^#)」

以下は「脱線昔話」コーナーです。

ジュリー・ロンドンの歌声、ジョー・スタッフォード同様、やっぱり夜の帳が降りた頃に親子ラジオから流れ出てきました。
ニス塗りの木製・真空管ラジオ、銀色と肌色のサランネット、ベークライト製のボリューム・ツマミ、鴨居上にありました。
室内には橙色の白熱電球が灯り、頭上・満点の星空には天の川、遥か水平線辺りには米軍サーチライトの周回点滅が・・・
彼女たちのマイルドかつミスティーな歌声、ナット・キング・コールの温かい歌声、グレン・ミラー楽団のバラード等々、
筆者にとって、何も無かったその当時50~60年代初頭の夜は、今考えてみればとても贅沢な時空だったような気がします。
折に触れる統治国アメリカの物量・物質と文化は濃厚で大きく輝いて、貧しい島に圧倒的で絶対的な存在そのものでした。
反米・反基地の声が大きくなって久しい故郷ですが、筆者にとって米国は懐かしい温もりさえ感じることのできる存在です。

そんな筆者幼少時代に聴いた彼女の声、何故か近所に住んでいた叔母の一人をつい思い出さずにはいられません。
その叔母は琉球政府近く(筆者宅も近く)の丘の上の米人用の将校クラブに勤めていて、米人の愛人でもありました。
( ちなみにそのクラブ、当時 初来沖したアイゼンハワー大統領も来訪したこともある有名な社交クラブでした。)
( 更に続けると、あの米国を代表するビッグ・バンド、デュ―ク・エリントン楽団も出演したことがあります。)
(更に更に記すと、来沖したジーン・ケリーやマーロン・ブランド等のハリウッド俳優も多数来店しています。)
酒と煙草で焼けた喉から発せられる声は正にジュリー・ロンドンさながらの声質で、波乱の人生を送っていました。
その恋人から貰った数十枚のLPレコードは筆者らに譲り、別れ話を筆者宅の電話で交し、黙って涙をこぼし・・・
筆者ら兄弟を子ども扱いしながらも一端の男としても見てくれ、大人になった際の恋人の選び方等も伝授してくれ、
出勤前の風呂上りの肌を惜しげもなく曝け出し、赤い口紅のべっとり付いた洋もく煙草を灰皿でもみ消し・・・、
全てを悟って全てを諦めたような遠くを見つめるような細い目とシャガレ声とで、筆者らを臆することなく凝視し、
ありのままの等身大の人生を、その生き様をしかと見せてくれていました。
子供だった筆者、口にも態度にも出せはしませんでしたが、数多くいた叔母たちの中でも特に大好きな叔母でした。

当時のアメリカ音楽たち、ポップスや、スイング・ジャズや、バラードや、マーチや、カントリーや、フォーク等々・・・
これらの音楽に出会えた幼少時代、筆者は幸せでしたし、そのおかげで今も変わらぬ幸せを感じることが出来ています。
遥か半世紀以上も前に、50~60年代のこれらの美しい音楽たちに出合えたことに、筆者は深く感謝するしかありません。
(*^-^*)
_(._.)_

今回のこのコーナー、中学時代にお世話になって仲の良かった平良八重子さんと、男扱いしてくれた秀子叔母さんに捧げます。
感謝:当真 英樹

* * * * *

「ラグビー・ワールドカップ盛り上がる」

日頃、スポーツ全般に門外漢な筆者ながら、と前置きをして敢えて記させていただきます。
日本チーム、最高位のベスト・エイトに進みながらも、強豪の南アに敗れてしまいましたが、それまでの戦いぶりは見事で感動的でした。
個々の選手がそれぞれの持ち場でチーム全体のためにやるべきことを全力でやる、当たり前のことですが、敬意や献身があっての話です。

筆者・門外漢と言えど、4年前の奇跡の南ア戦の勝利、それまでの弱小・不人気ぶり、国内開催の不安などそれなりに承知していました。
しかし日本チームは一丸となって日々を濡らす血と汗と涙の努力を重ね、それら全てを着実に押しのけ、今回の結果に結実させたのです。
正に「ONE TEAM」そのものです。
讃えて、讃えすぎることは決してありません。

加えて国内の観客らの立ち振る舞いもまた海外から絶賛されており、サッカーの試合同様に試合後の自主的清掃が行われ、
その様子が海外のニュースでも取り上げられ、全試合終了前ながらも今回のワールドカップが成功したことの証しです。

翻って「京都橘マーチング・バンド」の「ローズパレード2018」のパフォーマンスもまた同様の日々の努力の結晶です。
大観衆に披露した本番は、日々に重ね連ねた練習・鍛錬の積み重ねに比較すれば、圧倒的にほんの「一瞬間」の事です。
結果は、上記のワールドカップ・ラグビーの日本チーム同様、否むしろそれ以上の努力が実った帰結・到達点です。
惜しむらくは、国内マスメディアの鈍感なセンサー能力と業務怠慢により、国内に大々的に報じなかった一点です。
とは言え、
彼女たちは既に充分に幸せな人々の一員で、その努力による結果の魅力で、地球上の人々を大量に幸せにしています。

讃えて然るべきラグビー日本チームの「ONE TEAM」、彼女たちにもその称号が相応しいとあらためて思いました。
「THE ONE HEART BEAT TEAM」
 そんな両者に、ここでもう一度 乾杯・感謝です。

_(._.)_
V(#^.^#)🍷


* * *

「令和天皇、即位礼正殿の儀」

遠き記憶の中、TV番組の「皇室アルバム」にて時折見ていた数々の幼少姿の浩宮が、今日 天皇陛下に・・・。
筆者・若き日の左翼思想風潮による「反天皇制」思想を過去に捨て去り、素直に喜べることを嬉しく思います。
素晴らしい良き天皇の下、これまた素晴らしい国の良き時代にしたいものです。
😊

* * *

「ハロウィーンの季節の到来」

今年もまたこの季節が早々とやって来ました。
夏休みが終わり、9月になるともう年末がすぐそこのように感じてきました。
筆者・個人的には今一つピンと来ない「ハロウィーン」ですが、喜ぶ子供たちのため一肌脱ぐしかありません。
今年はどんな扮装にしようか?と悩む日々です。

追記:本日めでたく無事終了しました。
学童クラブ一同の笑顔が唯一報酬です。
(*^-^*)

By T講師
(相変わらずの支離滅裂・拙速投稿、平にご容赦。後日追記あるかもです。)
(-_-;)

2019年10月14日月曜日

秋始まりのブリット・ポップス

月曜日・晴れ
国民の休日「体育の日」
3連休の最終日・台風一過

毎度毎度の投稿時差・ご勘弁
併せてブログ私物化もご勘弁
(;^ω^)

かねてより甚大な被害が懸念されていた台風19号が、関東上陸後に各地で猛威を振いました。
前予想の強風による被害よりは、大量降雨による水害が各地を襲い、その全貌も復旧も未だに定かではありません。 
東日本を中心とした各都県で河川の氾濫が相次ぎ、堤防の決壊箇所は何と78か所にも及び、多くの家屋が浸水。
家族や住宅や職場を失った被災者も大多数に上り、台風通過後に急激に冷え込んできた気温と再降雨が心配です。
亡くなられた方々へのご冥福や、遺族・被災者の方々の一刻も早い日常への立ち直りをお祈りいたします。

昨年の西日本を襲った大型台風に続いての、関東2度目の台風惨禍に近未来の台風巨大化を危惧する今日この頃です。
ハリケーンやサイクロンなども同様に巨大化しており、やはり地球温暖化へと繋がる異常気象の影響でしょうか。

* * *

気を取り直して、ブログ恒例の特集を進めたいと思います。

「ミュージック・ギャラリー(その381)」
秋始まりのブリット・ポップス


「春兆しのブリット・ポップ」(2/18)以来のブリティッシュ音楽特集です。
台風の後のひんやりとした大陸由来の澄んだ空気を嗅いで、筆者の脳裏にて反射的に自動的に蘇った曲たちです。
まずは21世紀の今となっては懐かしい部類のヒット曲(時が経つのが早~い!)に入る種類となってしまった名曲です。
肩肘の張らないナチュラル・ウォームなロック・サウンドと心境で、本国英国をはじめ多くの人々の注目を集めました。
英国ならではのメロディアスな世界、お聴きください。

ザ・プリテンダーズ、「バック・オン・ザ・チェイン・ギャング」
The Pretenders, " Back On The Chain Gang " (1984)

歌詞の中のチェインギャングとは鎖で繋がれた囚人仲間のことで、逃れられない現実のことを歌っているようです。
2本のエレキ・ギター(内1本は12弦ギター)の絡み合いが快感で、バック・コーラスもダサ・カッコイイですね。
上説明で英国ならではと記しましたが、実はヴォーカルのクリッシー・ハインドはアメリカはオハイオ州の出身です。
米国育ちの彼女の感性と英国のミュージシャンたち特有の抒情性がうまくミックスされたビートとサウンドが秀逸です。

*

2曲目は前述のアルバムの次に出たアルバムでの収録曲で、シンプルなツー・ビートに美しい旋律がからんで快感です。

ザ・プリテンダーズ、「ドント・ゲット・ミー・ロング」
The Pretenders , " Don't Get Me Wrong " with lyrics (1986)

ネット上より下記の意訳をお借りしました。併せてお楽しみください。

勘違いしないで、もし私が眩しそうにしていても
貴方が通るたびに、ネオンの光を見てるだけ

勘違いしないで、貴方が声をかけ 私が車に乗っても
海の上にある神秘の月が混乱させているのよ 潮の満ち引きを
だから誤解しないでね

勘違いしないで、もし私がボーッとしていても
花火のことを考えているだけ、貴方が笑えば消えてしまうけど 

勘違いしないで、私が光のようにアチコチ飛び廻っても
月夜の道を超えて、ただ彷徨っているだけ

たまにあること、2人が出会う
さしたる理由もなく、互いが通り過ぎるだけの道
突然の雷鳴が 鳴り響く 辺り一面に
誰が説明できるというの この雷と雨を
でも何かがある この空気の中に

勘違いしないで、ファッションショーのように私が行ったり来たりしても
素敵な明日になるかもしれない、でも昨日は絶望的だわ

勘違いしないで、私が「激情の状態」に陥っても
信じられない事かもしれないけど
言うのは止しましょう サヨナラなんて

それは本当に素晴らしいこと、だから誤解しないでね

By Misao

以上、今で言うところの「ツンデレ」な女心を表現した歌詞だと思います。

「追記」
それにしても2本ギター構成のロック・バンドのボーカルを担当する者に、テレキャスター愛好者が多いですね。
高音気味なトーンがリズム・カッティングに最適かつ歌う際にコード感が取りやすいと言うのが主な理由でしょう。
パートナーのもう1本のギターを担当する者は、リード(メロディー)を取ることが多いため、サスティンの効いた、
太い旋律を獲得するためのギター(例:レスポールやストラト)を好んで使い、その役割分担に効果的だからです。
そんなテレキャスター愛好者にはブルース・スプリングスティーン等がおり、クリッシー・ハインドもお似合いです。
またブリット・ポップ界を賑わしている美しい旋律を紡ぎ出すロック・バンドの多くが12弦ギターも多用しています。
また機会があれば、そんなブリティッシュ・バンドをこれからも当コーナーにて紹介していく予定です。乞う ご期待。
(*^^)v

*

さて最後の3曲目は1曲目と同じアルバム「Learning To Crawl」の、これまた美しい旋律のバラードです。

ザ・プリテンダーズ、「アイル・スタンド・バイ・ユー」
The Pretenders, " I'll Stand By You " (1984)

こちらの和訳歌詞もネット上よりお借りしました。併せてお楽しみください。

どうしてそんなに悲しい顔をしてるの、瞳に涙を浮かべて
ここへ 私の元へきて、泣くのは恥ずかしいことじゃない
あなたの抱える苦しみを教えて、その感情なら私にも覚えがあるから
夜の闇に覆われてしまうと、あなたは自分を見失ってしまう
何を打ち明けられても、あなたを愛する気持ちは変わらないわ
あなたには私がいる、私があなたの味方よ
誰にも傷つけさせない、私が守るから

だから怒りをこらえないで、心の中に閉じ込めずに
そばへ来て 私に話してみて、何を隠しているの?
私も同じ気持ちよ、二人は互いによく似てるから
あなたが岐路に立ち尽くし、何が正しいかを迷う時には
一緒にいさせて、たとえ選んだ道が間違いでも
あなたには私がいる、私があなたの味方よ
誰にも傷つけさせない、私が守るから
あなたの闇へ触れさせて、決して見放したりしないわ
あなたのそばにいる

ベイビー 夜にのまれてしまうと、ひどく孤独を感じるのね
あなたは独りじゃないわ、あなたには私がいる
私があなたの味方よ、誰にも傷つけさせない
私が守るから、あなたの闇へ触れさせて
決して見放したりしないわ、あなたのそばにいる
私がいる、あなたの味方よ

By (No) Non-sense

以上

クリッシー・ハインドの歌唱、力強さの中に切なさや儚さも同時に感じられて、筆者のお気に入りです。
筆者の印象では表情も暗めで陰りがあり、本国米国よりはやはり英国的雰囲気で、渡英は運命だったかもと感じています。
今も筆者のお気に入りボーカリストの一人で、主に秋から冬(特にクリスマス・シーズン)にかけての愛聴盤です。
彼女の切なさが詰まった「2000マイルス」、今年のクリスマス前後に当コーナーで久々の再投稿をすることにします。

***

イギリス繋がりでもう1曲、上のプリテンダーズよりは現在に近い今世紀登場の佳曲です。
スタジオ・ライブを再現したようなオフィシャルPV、各種の楽器演奏シーンが筆者好みです。
秋の日の美しい紅葉と香しさ増すコーヒーが良く似合う洒落た雰囲気が堪りません。

ルーマー、「アレサ」
Rumer, " Aretha " (2010)


アダルトでジャジーなリラックス感と空間、たまりませんね。もうお酒が恋しくなってきました。(#^^#)
ハスキー歌唱は元より、イントロのフリューゲルホーン、ハモンド、更にコーラス女性の吐息感など、快感です。
( 上から目線で失礼ながら、手首スナップ未使用の硬い手打ちドラマーだけは動画的には好きではありません。)
<(_ _)>

イギリスで音楽活動をしているシンガー・ソングライターのルーマー、実はパキスタンはイスラマ・バードの出身です。
洗練された都会的なグルーブがお洒落で快感ですが、歌詞のアレサとは米国ソウルの女王アレサ・フランクリンの事です。
上述のクリッシー・ハインドもそうでしたが、クイーンの故フレディー・マーキュリーもまた外国(インド系)の出身です。
色々な民族や文化が混ざり合う音楽は多様で豊かで、今後も多くの素晴らしい感性・世界を提供してくれることでしょう。

秋めいたここ数日、熱々ロックが南へと次第に遠ざかり、代わりにクール&ウォームなジャズが似合うようになりました。
秋のひととき、お楽しみいただけたのなら幸いです。

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「デイリー・フォト・ギャラリー:紅葉やっと始まる」


例年になく長かった残暑も台風以降は一気に衰えはじめ、周囲では急激に秋めいてきました。
筆者の住む町・森の里の沿道の並木路もやっと色づいてきました。



上2点、周回道路脇のマロニエ並木


森の里センター前のケヤキ並木

イチョウ並木の葉も黄色く色づいてきました。
故郷の常夏の小島では見ることの出来ない清楚な低彩度の黄色が温帯地域ならではの魅力です。
そのイチョウの美しい葉姿はまたいずれ、黄葉盛りの時にでも・・・。

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筆者後記は後日追記の上、アップする予定です。
急激な気温変化にて風邪など召さぬよう、お互い健康には充分に留意して過ごしましょう。
取りあえず・・・。
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By T講師