土曜日・快晴、世界に誇れる平和憲法の日
アトリエはお休みです。
「名作美術館(その44)」
今回は、イタリア・ルネサンス初期の巨星ボッティチェリの名画の登場です。
サンドロ・ボッティチェリ 「プリマヴェーラ(春)」 1482年頃
Sandro Botticelli " Primavera"
テンペラ画、203 x 314cm ウフィツィ美術館(フィレンツェ)
以下は、その部分図です(画面内クリックすると、拡大画像が得られます)。
画面右下のユリの花
言葉にすること自体はばかれるような、見てのとおりの「春」を讃える美しい名画です。
足元には、その当時フィレンツェ周辺に実際に咲いていた春の花々が何十種類と描かれているとの事です。
禁欲の宗教世界「暗黒の中世」から解き放たれたことを謳歌するような、喜びに満ち溢れた人間賛歌です。
大作には不適な(ベタ塗りの出来ない)エッグ・テンペラ技法を用いて、細部まで克明に描き込んでいます。
中央のヴィーナスや三美神など、多くの神話や寓意が込められていますが、今回は省略してご紹介します。
美術館内外に広がるルネサンスのままのフィレンツェの街並みと渾然一体となって、圧倒的な存在感でした。
*
「ミュージック・ギャラリー(その43)」
イタリア繋がりと言うことで、今日は近年ヒットしたジプシー・キングではなく、ボラーレの原曲ヒットのご紹介です。
ボラーレ / ドメニコ・モドゥーニョ (1958年)
Volare ( Nel blu, Dipintro di blu) / Domenico Modugno ( 1928~1994)
このコーナーで度々登場する筆者・幼年期の沖縄・米軍有線放送の「親子ラジオ」でも、割と頻繁に流れていました。
日本の「証城寺」、アラビアの「ウスクダラ」、ジャマイカの「バナナボート・ソング」等と並ぶ数少ない外国の曲でした。
もちろん幼子だった筆者は、いわゆるアホな男の子の典型だったので、そんなヘンテコリン変態音楽も大好きでした。
もちろん幼子だった筆者は、いわゆるアホな男の子の典型だったので、そんなヘンテコリン変態音楽も大好きでした。
「人生の春」を存分に謳歌・表現するイタリア人の陽気な性格が、この季節の爽やかな風に似つかわしい気がします。
(ジプシー・キングス・バージョンも好きですが、スペインはアンダルシアの燃えさかる夏のような熱い感じがします。)
(ジプシー・キングス・バージョンも好きですが、スペインはアンダルシアの燃えさかる夏のような熱い感じがします。)
By 講師T