アトリエ・マイルストンブログ

2015年9月14日月曜日

キッズ3名の粘土細工、完成

9月5日・土曜日・曇り
このブログは、9/14にアップしました。


 YAちゃん(小5)、今日もペーパー・クラフトを楽しみました。
今回は五角形の小箱で、作った2個共に表面とフタの裏や箱の底にも可愛いイラストが入っています。
五角形のこのオシャレ小箱、一体何が入れられるのでしょうか。

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迫力の防災ポスターを仕上げたRH君(小2)、図鑑から気になる動物を描きました。
パンダ、犬、ゾウ、ヒョウ、キリン、それぞれしっかり観察し、淀みなく一気に描き上げました。
RH君の年齢を超えた鋭いデッサン力が産み出した水彩画となりました。

RH君、2コマ授業の後半はクラフトを楽しみ、ここでもまたゾウのストラップを作り上げました。
目や耳にスパンコールをふんだんに使ったゾウ、何だか笑っているような表情が良いですね。

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こちらも夏休み宿題ポスターを見事に描き上げたS姉弟、今日は粘土細工を楽しみました。


 姉のMSちゃん(小3)が作り出したのは、綺麗な彩りの「イソギンチャク」。
コーディネートされた橙色と薄紫色がこんなにマッチするものとは思いませんでした。
キラキラしたスパンコールも効果的で、お洒落なイソギンチャクとなりました。
造形的にもしっかりとした素敵な置物の誕生です。

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弟のSA君(小1)もたくさんの生き物を作り上げました。
上写真は、カエルとトカゲ。下左はウサギ、一つとんでタコ、その他の茶色い2匹は想像の生き物たちです。
作った全てにスパンコールの目が入れられ、動きある活き活きとした表情の動物たちとなりました。

粘土で三次元的に作ることで、物体の立体的把握能力が向上します。
また胴体や手足の関係など、その構造にも理解が深まり、絵画にも再還元されます。
出来上がったそれぞれの生き物たちに、名前を付けるのも面白いですよ。

2015年9月13日日曜日

KIちゃんの木彫アザラシ

9月3日・木曜日・曇り のち 雨
このブログは、9/13にアップしました。

KIちゃん(小6)、夏休みの宿題絵で中断していた木彫、本格開始です。


 KIちゃんの新作木彫は何とアザラシ。「ずんぐり丸くて、ヒゲも可愛いんだもん」との事。
前回、研究・描画した線画を基に2x6の木材に写し取り、2枚をノコギリでカットしました。
(カットに使用予定していた電動糸ノコ盤、ノコ刃なく、手切りでカットしました。)
厚さ5cmの木材を何片も切るのは、女子の力ではそれなりに大変な作業です。
次回、接着作業が行われる予定です。
楽しみですね。

TN君のトレーラー・タイヤ

9月2日・水曜日・曇り のち晴れ
久々の真夏日
このブログは、9/13日にアップしました。

TN君(小3)、制作中のトレーラーの続きを行いました。

 TN君、前回作った後部用のタイヤに続き、今日は前部用の大型タイヤ4本の加工を行いました。
タイヤとなる円形木片の角取りをカッターを用いて行い、更に紙ヤスリで丸く滑らかに仕上げました。
次回はそのタイヤの塗装と、運転席の制作が行われる予定です。
楽しみですね。

2015年9月10日木曜日

秋、クリムトの淡白・風景画

8月31日・月曜日・曇り 時々 小雨
(昨日の日曜日は、キッズ・成人共にお休みでした。)
このブログは、9/10にアップしました。

「名作美術館(その134)」

「アッター湖畔のカンマー城」
グスタフ・クリムト(GUSTAV KLIMT ,1862-1918)

猛暑の夏も過ぎ、秋の訪れが心に浸み入る今日この頃、淡白・清楚な作品を味わってみたくなりました。

今回の作品は象徴主義を代表するオーストリアの画家、クリムトの風景画です。
耽美的な世紀末のエロティシズムでつとに著名な画家ですが、ご覧のような風景画も描いています。
その風景作品の多くは正方形で、しかも意図的に透視図法的・遠近感を捨て去った平面的な表現です。
建物にも立体感を想起する陰影を避け、遠景となる青空も「遠景」の役目を放棄しているかのようです。
画家は望遠鏡やカメラの望遠レンズの圧縮効果を認知し、このような手法を用いたのかも知れません。
点描風に描かれた樹木や屋根瓦に比して、トロッとした滑らかな水面が美しく、詩情溢れる作品です。
画家の追求したエロチシズムとは対極の静謐な佇まいが哀しくも目に眩しい風景です。

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「ミュージック・ギャラリー(その162):秋歌始め」

上特集とは直接的な関係はありませんが、秋雨前線や台風余波の雨がちな日々に似合う曲です。
筆者若かりし頃、60~70年代初頭の激動の時代に台頭したシンガー・ソング・ライターの曲です。
歌声と生ギター1本で、社会の隅々や世界に切り込んでいった彼らの多くは、静かな勇者でした。
そんなシンガー・ソング・ライターの1人、商業的大成はしませんでしたが、今も心に残る1曲です。
薄暗い空と光と湿り気に包まれた時、筆者の脳裏の自動ジューク・ボックスから流れ出てきました。

P.F.スローン、「孤独の世界」
P.F.Sloan , " From a Distance "(1966)

P.F.スローンのこの曲、本国アメリカでは叙情的に過ぎたのか、まるでヒットしなかったそうです。
でも、彼が書いたバリー・マクガイヤの「明日なき世界」(Eve of Distraction)は、大ヒットしました。
泥沼化していたベトナム戦争当時の過激な内容の反戦歌で、筆者 今も大好きな曲の一つです。
この「孤独の世界」の旋律後半、B.・ディランのマイ・バック・ページにも似ているような気がします。

昭和も20世紀も既に遠く、おぼろげになりにけり・・・。
やがて訪れる「秋の夜長」、シンガー・ソング・ライターたちの精神的世界に再び旅立つも良し・・・。

By 講師T

2015年9月9日水曜日

夏休み最後の完成ラッシュ

8月29日・土曜日・曇り
このブログは、9/9にアップしました。

時々 顔を出すクラフト・マニアのUK君(中2)、今日は粘土で怪獣のキャラクター作りを開始。
今日はその手始めに、プリントを元に怪獣の翼部分と尾部を彩色して作り出しました。
通常は頭部や胴体から始めるのですが、ユニークな順序ですね。
次回の続きが楽しみです。

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 夏休み宿題ポスターを制作していたYAちゃん(小6)、本日めでたく完成しました。
今日はテーマである動物愛護とそのメッセージを太く描き足し、カモノハシの細部も描き込みました。
希少種のカモノハシの容姿や背景色の青紫などが相まって、不思議な雰囲気が漂う作品が誕生しました。

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 宿題・自由画を制作中だったNAちゃん(小6)も、本日めでたく完成させました。
家族旅行で訪れた沖縄・首里城と観光客の活き活きとした姿を、見事に表現しました。
広場の人々の様子、NAちゃんらしいウイットに富んでいて、楽しい雰囲気の作品となりました。
 背景の首里城の正門細部の緻密な描写も圧巻ですね。

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夏休み宿題絵を早々と終えたY兄妹、今日はクラフトを楽しみました。

兄のKY君(小6)、今日は粘土に彩色して、魚のアジを作り、しかも串刺し仕様としました。
しかもそのアジは水色に塗られ、口には大きな青い玉をくわえさせました。
ユニークで不思議な串焼き、一体どんな味がするのでしょうか?

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妹のMYちゃん(小2)の方は、粘土でストラップ作りを楽しみました。
リアルで美味しそうな板チョコと、可愛いアンパンマンを作りました。
上のチョコは写真では分からないですが、「森のキノコ」と言うお菓子です。
可愛らしいストラップ、撮り方の角度など、間違えてしまいました。

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YYちゃん(小5)も夏休み宿題の自由画を、本日めでたく仕上げました。
YYちゃん自身が参加している「和太鼓集団」の栄えある本番の華やかな感じが素晴らしいですね。
YYちゃん本人は手前中央で太鼓を叩く女の子で、可愛さと勇ましさが同居した力作となりました。

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YUZUちゃん(小1)もまた前回から開始した宿題の2枚目・自由画の仕上げに成功しました。
今日はペンギンの細部と、文字や背景の虹をきっちりと描き込み、素晴らしい作品となりました。
ペンギンたちの可愛い姿と空にまたがる色鮮やかな虹が効果的で、好感の持てるポスターの誕生です。

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KMちゃん(小3)もまた宿題の自由画を本日めでたく完成させました。
KMちゃんの記憶の中から紡ぎ出した春爛漫の光景、学年を遙かに超越した力作の誕生です。
画面中央の桜、背後の桜、風に散る花ビラ、新緑の山にかかる雲、桜の木を見つめる少女・・・。
KMちゃんの記憶と想像力が産み出した、きらびやかで見事な春の光景です。
(但し、わずかに時間足りず、少女の細部など、仕上げは自宅でとなりました。)

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体験授業からいきなり宿題ポスター作りに挑戦のHツインズ(小1)、いよいよの仕上げ作業です。



YH君の夏休み宿題ポスター「動物愛護」が本日めでたく完成しました。
今日はメッセージ背後の虹の色をしっかりと塗り込め、文字を黒縁で締めました。
木の上のヒョウやカメレオンの動きや表情も活き活きとしていて、リズミカルな快作となりました。

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SH君の動物愛護ポスターもまた、本日めでたく完成しました。
今日は画面の中心を成すモモンガの細部を中心に筆を入れ、しっかりと仕上げました。
上部のメッセージの文字と背景のコントラストも明快で、力強いポスターが誕生しました。

制作中の写真でも分かるように、とても大きな画用紙をしっかりと描ききりました。
画用紙の大きさ・白さを克服できずに挫折する子も多い中、Hツインズ最後までやり遂げました。
おめでとう!そして、お疲れ様。



アトリエ・キッズや学童たち、夏休み宿題の絵やポスターを無事 完成させました。
使用した4切りと言うサイズの画用紙、子どもたちにとってみれば、とてつもなく大きく広いものです。
みんな、がんばってその白い広い画用紙に、自分の世界を塗り込めました。
アトリエもその場に立ち会えて、少しお手伝いが出来て、刺激をもらえました。
長かった夏休みも来週・月曜日を残すだけ。何とか無事 終えることが出来そうです。
めでたし、めでたし。

HaT君も宿題ポスター完成

8月28日・金曜日・雨
このブログは、9/9にアップしました。

HaT君(小4)、制作中の宿題ポスターの仕上げにやって来ました。


HaT君の夏休み宿題ポスター「ゴミのリサイクル」が、本日めでたく完成しました。
今日はゴミの行方とその再生の工程の各所が彩色され、無事 仕上がりました。
再生品の黄色いTシャツが、ゴミを出した家庭に戻ってきて再利用されるサイクルが分かりやすいですね。
テーマ決めや構図決めに彩色と、色々 遅れがちだったHaT君、完成おめでとう。

2015年9月8日火曜日

KIちゃんの宿題絵、祝完成

8月27日・木曜日・久々の晴れ
このブログは、9/8にアップしました。

KIちゃん(小6)、制作中の宿題絵の仕上げに取りかかりました。

KIちゃんの夏休み宿題絵「ごはんとお米と私」が、本日めでたく完成しました。
今日は食卓前の少女の服や表情の手を加え、更に食品の細部を描き込みました。
お米を使用した数々の料理を目前にした少女(おそらく本人)の表情が嬉しそうで良い雰囲気です。
特に中央部の大きな山のような迫力のおにぎり、表面の海苔もリアルでつい食べたくなってしまいます。
画面全体を包む軽やかさが、お米のヘルシーさを彷彿とさせる快作の誕生となりました。

S兄妹の作品、祝完成

8月26日・水曜日・曇り
このブログは、9/8にアップしました。

S兄妹とHaT君が連れ立ってやって来ました。
S兄妹は宿題前にやっていた制作の続きを。Hat君は、宿題ポスターの仕上げを行いました。


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S兄妹の兄KS君(小6)、自由模写・水彩画「ゴッホのヒマワリ」を、本日めでたく完成させました。
今日は花中央部の茶褐色を描き込み、さらに花ビラや萼などを彩色して仕上げました。
水彩画ながら不透明なガッシュ的な絵具の使用法により、原画のようなコクが出ました。
但し、原画の一部分を省略したことで、軽やかな雰囲気の作品となりました。

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妹のRiSちゃん(小4)の方は、乾燥待ちで中断していたスイーツ作りを再開。
それぞれに彩色を施して、バリエーション豊かな お菓子達が誕生しました。

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宿題ポスター作り途中のHaT君(小4)、今日から彩色を本格化させ、住宅や清掃車などが塗られました。
次回の続きに期待しましょう。

2015年9月7日月曜日

「夏別れ、海別れ」

8月24日・月曜日・曇り
このブログは、9/7にアップしました。

「名作美術館(その133):ボクネンさんの海」

今回は故郷・沖縄を拠点に活躍する木版画家・名嘉睦稔氏の作品を取り上げました。



出典先に詳細データなく、画題やサイズ等は不明ですが、でもそんなこと、お構いなしで鑑賞下さい。
上の作品名は、確か「ガンチョーギ(眼鏡木)のある何とか~(すみません)」みたいなタイトルでした。
潮風を受けて羽ばたく鳥(筆者のイメージではアジサシ)達や、アダン(タコ)の木が描かれた美しい絵です。
中央にはガンチョー木の木陰に座るランニング姿の少年(おそらくは版画家本人)が海を見つめています。
ガンチョー木の由来は、沖縄の漁師が潜水する際に愛用する水中メガネの本体に使われていたからです。
その木が落とす砂浜の青い木陰が美しく、紙の地の乳白がかった白さが砂のサラサラ感を実感させます。

下の作品も、緑のトンネルの向こうの水面輝く海と、その手前のサバニ(釣り船)が描かれた美しい絵です。
昔日の漁師たちは、夜の星座を便りにこの小さなサバニを駈って、遙かインド洋まで航海したとの事です。
花々や緑葉の濃密な香りの中に、正面から吹き抜ける潮の香りが入り混じった宝石のような作品です。

沖縄でも特に自然が豊富な伊是名島で育ったボクネンさん、その感性から産まれる作品には光が満載です。
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「ミュージック・ギャラリー(その161):海歌」

今回の当コーナー、上の海繋がりと参りましょう。
今、TVで筆者の目と耳を引くCMの挿入歌です。
本人の飾らない朴訥な歌声とサンシン(三線)の音色が美しい曲です。

「海の声」(au・CMソング) / 浦島太郎(桐谷健太)、詞:篠原誠、曲:BEGIN

浦島太郎さんも、きっとサバニのような小舟に乗って遭難し、竜宮城の乙姫さんに出会えたのでしょう。
時空をいとも容易く乗り越えるSFチックな物語、「かぐや姫」同様、発想とイメージ豊かな物語ですね。
栄枯盛衰、色即是空、生者必滅、会者定離などの仏教の教えがちりばめられた素晴らしい昔話です。
その「出会い」と「別れ」の切なさも秀逸ですね。

版画家同様、筆者にとっても当たり前だった遊び場だった「海」、残念にも今となっては懐かしい光景です。
スタッフ共々、幾度かマイルストンを訪れたことのあるボクネンさんとの再会、次はいつになることやら・・・。
短かった夏、その懐かしの「海」にも会いに行かないのが当たり前になってしまった寂しい筆者の夏でした。
「夏別れ、海別れ」
秋の様相、また進み・・・。
故郷の海、更に遠く・・・。

By 講師T