アトリエ・マイルストンブログ

2016年8月15日月曜日

お盆、終戦記念日、お休み日

月曜日・曇り・夕刻より 小雨
お盆、中日
終戦記念日

逝ってしまった家族や先人・知人たちと寄り添い、感謝を伝え、想いを馳せる日。

曇天下に佇む今夕の大山・丹沢の姿

* * *

「ミュージック・ギャラリー(その221):琉球古典祝宴舞曲」

今日の当コーナー、いつにも増して更に個人的な曲を取り上げました。
所用からの帰宅時、厚木の市街に入る手前、その背後の丹沢の山々も車窓に飛び込んできました。
私たちの住む街をいだくようなそれらの峰々は黒々と連なり、灰色の曇天下で横たわっていました。
その光景を見た途端、その山々がある一つの曲を筆者の脳裏で選曲させました。
以外にもそれは、筆者の故郷の古典音楽でした。

今日は「お盆」、そして「終戦記念日」。そんなシチュエーションと暗い光景が瞬時に脳内でコラボしたようです。

筆者の故郷では、結婚式などの祝宴の際に冒頭で披露される古典音楽の舞曲です。
「識名園」と言う琉球王国時代の迎賓館で演じられた優雅な演奏と舞踊、ご覧ください。
舞踊の2人、琉装の装束具合から、こちらで婚礼を行った新郎新婦かも知れません。
(屋外録音により、鳥のさえずりや山鳩の求愛の声等も入っています。ご了承下さい。)
(それらがまた何とも言えない極上の良い雰囲気・空間を醸し出してもいます。)

「かぎやで風(ふう)、又はカジャディフー」、琉球古典舞曲、演者氏名不明

同曲、当コーナーでも以前に英米2人組ユニット「琉球アンダーグラウンド」バージョンでも紹介しました。
4年に一度、開催される高校時代の同期会の際の演目冒頭でも、同級生有志たちにより披露されます。
歌われている詞は、「今日はめでたき日、固い蕾も今朝の露を得て見事に花開いた」みたいな内容です。
ゆったりとした楽曲と演舞、筆者の脳ミソを溶かし、まるでトランス状態にでも陥ったような気になります。

今は亡き筆者の父も、元気な頃にはサンシンを抱えて、いつも歌っていました。
「お盆」や「終戦記念日」にめでたい歌はふさわしくないと言う考えもありますが、
亡き家族を偲ぶ日、殺し合いを終えた日、自由と民主主義をいただいた日です。
感謝と反省も含め、めでたき「再生の祝日」でもあるのでは、と筆者は考えます。
内外の夥しい死者たちの無念の死や遺族たちの悲しみに、報いるためにも・・・。
恒久平和・平安を希求して
鎮魂・慰霊・謝意の合掌

By 講師T