アトリエ・マイルストンブログ

2020年2月24日月曜日

冬去りて、未曾有の春 来たる

月曜日・快晴・温暖
「天皇誕生日」の振り替え休日

令和天皇・初の誕生日(60歳)でしたが、新コロナ・ウイルスの感染防止のため、一般参賀は中止となりました。



ここまで時差ある投稿、今や恥じ入るを知らず。
 By T講師
(-_-;)、<(_ _)>、_(._.)_

「ミュージック・ギャラリー(その403):冬去り歌、春訪れ歌」


「寒の戻り」等、もはや有り得ないのではないかとの思いが、日々確信となってきました。
そこで早々の嬉しい「春訪れ」と、早々と去りゆく「冬」を惜しんだ特集としてみました。

まずは「去りゆく冬」。
今年は本格的な降雪もなく、我が家の庭の小さな池の表面氷結もたったの1日のみにて、冬が退場してゆきます。
「春」が来るのは掛け値なしに嬉しい半面、澄み渡る冬の空や木立の美しい情景が去りゆくのも淋しいものです。

ニューエル・オラー、「アイル・ビー・シーイング・ユー」

 "I'll Be Seeing You"  (most beautiful heartwarming version)

Artist: Newell Oler

演奏者がどこの国の人だか(名前の読みも)不明ですが、多分欧州系ではないかと勝手に推測しています。
動画に登場する景色はドイツのフランクフルト周辺らしいので、当地在住のピアニストかもしれません。
今冬はお目にかかれなかった冬の繊細なモノトーンの世界が、筆者の住む厚木・森の里周辺と被ります。
曲は1940年代のミュージカルの歌で、ビリー・ホリデーが取り上げ、ビンク・クロスビーでヒットしたとの事。

「冬よ、さらば。」

* * *

次に「春訪れ」

日々、陽光が力強さを増し、眩しさと暖かさをも増し、それに伴って里や野の植物や昆虫らが目を覚まし始めました。
日々の営みの中で赤褐色の山肌や木々を見せていた丹沢の峰々にも春が訪れ、その周囲には春霞が生じてきました。
乾いた空気の清らかな大気が退き、代わりに太平洋の湿気を帯びた温かな空気が列島の南岸を包み始めたようです。

当コーナーでも過去に取り上げた曲で、雪解け水がチョロチョロ流れ出すような「春訪れ」を感じさせる雰囲気、
只今、オリジナルのヤン・ガルバレク(Sax)とキース・ジャレットの共演がYouTube上には残念にもありません。
そこで幾つか投稿されている方々のカバー曲の中から、春らしい映像を含めた上での動画をお借りしてきました。

「マイ・ソング(キース・ジャレット)」カバー、ピアノ演奏:ポパイ・ノット・セイラー
 " My Song " Composed by Keith Jarrett  , Cover By Popeye Not sailor

筆者ら幼少の頃の米国アニメ「ポパイ」のセーラーマン(船乗り)をもじった投稿・演奏者様、ありがとうございます。
春訪れのような演奏と映像、喜んで転載使用させていただきました。
_(._.)_



春訪れは、そりゃあ嬉しいものです。でも筆者の暮らすここ厚木の郊外の冬の情緒も好きで、ちょっと複雑な心境です。
ちなみに、
筆者の故郷(くに)の友人らは「何で帰って来ない?あんな寒いとこから。」等と折々に引き上げを勧めるのですが、
そりゃあノンビリ「常夏」の南島も良いですが、美しい四季のある情緒や暮らしにも捨て難い魅力を感じています。
(おっと、でもやたら暑いだけのこちらの夏だけは、勘弁してもらいたいとは常々感じてもいますが・・・。)

季節の移ろいや混じり合いが日々交錯して、今春は花粉症も早 勃発。春霞も発生。巷では卒業式も間近でした。
でも、未曾有の春が来たりて、人々の暮らしを直撃。異例尽くしの「厄春」となりそうな気配が漂っています。
平凡で何でもないと日頃思っている「日常」がこんなにも簡単に崩れるとは、災害が降りかかって知るのです。
数多(あまた)の見えざる組紐の有り難さに大いに感謝しつつ、その脆弱さをも危惧しつつ、「春」の訪れです。
さてこの春、どのような暮らし方・過ごし方ができるのか、まるで未知数です。

とは言え、「春よ、来い。」

* * *

「筆者寸感」

巷では「新コロナ・ウイルス感染」の話題で持ち切りですが、筆者的には聞き捨てならぬ大バッド・ニュースがありました。
JASRAC(日本音楽著作権協会)による著作権使用料の徴収に関しての判決が出て、ヤマハ音楽振興会の敗訴が決定しました。
詳細の記述は止めておきますが、政府・裁判所公認の、まるでヤクザまがいの「みかじめ料」の徴収が認定されました。
これは音楽教室で使用される全ての練習用の楽曲にも「著作権使用料」が発生し、その徴収が行われると言うものです。
教室で使用される楽譜裏にはこの団体の認証があり、既に許諾と使用料が支払われているので二重取りもいいとこです。
以前には過去分まで遡っての著作権使用料の徴収が認められて、全国ほとんどのジャズ喫茶が倒産に追い込まれました。
JASRACによる著作権者の権利と保護を「金科玉条」の御旗に、なりふり構わぬあこぎな要求がここ近年続いています。
しかしその実態は極めて不明瞭で、実際 個々の著作権者に適確な著作権料が支払われていると言う確証もないらしく、
TV局等の場合は年間での一括支払いとのことで、個別の演奏家らには具体的再生回数では支払われてはいないとの事。
例えば、メイナード・ファーガソンの「ロッキーのテーマ」等よく流れますが、彼に支払われてはいないと思います。
その権利の保全の事業等に支出するとのことですが、随分と抽象的で、個人的には全くもって解せないものがあります。

彼らの言う理屈・権利が今後もまかり通るなら、ひょっとして筆者の当ブログのこのコーナーもその対象になりそうです。
またYouTube上を賑わしている数多くのプロやアマの歌手や演奏家のカバー曲等も無断使用での違法となってしまいます。
街角に立つストリート・ミュージシャンとて少額であっても営利目的には違いなく、許諾なしの違法となってしまいます。

「新コロナ禍」も怖いですが、
今回の「JASRAC禍」もまた豊かな音楽文化生活に巣食う見えざる驚異と言っても、もはや過言ではないのかもしれません。

By (色々と憤懣やるかたない、今週の)T講師
(-_-;)
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マスクや除菌剤、未だに何処に?