アトリエ・マイルストンブログ

2019年8月9日金曜日

入道雲とキノコ雲の沸き立つ夏

金曜日・快晴・連日の猛暑
アトリエ、学童クラブは明日より、1週間「お盆休み」です。



青空に入道雲沸き立ち、白銀に輝く暑い夏の日々・・・
夏は、今週は、原子爆弾や戦争を否が応でも考える日が続きます。


1945年、今から74年前、8月6日の広島の、そして今日9日の長崎と、原子爆弾がそれぞれ投下されました。
科学の英知と富を結集して製造された人類史上、最も無差別な爆弾による被害は想像を絶するものでした。
広島での犠牲者数は推定で10万~16万人を超え、長崎では推定4万~8万人を超える死者を出しています。

あれから多くの歳月が流れたにもかかわらず、我々人類はその存在の恐怖から脱出する術を未だ持ち得ず、
単にノー・モア・ヒロシマ、ノー・モア・ナガサキを唱えるは易く、その全廃への道程は未だ見つからず、
21世紀の今日でさえも地球人としての共存・共栄は困難を極め、むしろ国家や民族間の対立は更に深刻化、
地球を何百回と破壊し得る核兵器が未だ主要国にて備蓄・温存され、平和時の恫喝や戦時の兵器として控え、
国連・安保理・常任理事国のアメリカ、ロシア、イギリス、フランス、中国の五ヶ国こそが核保有国であり、
しかも唯一の被爆国である我が国は国連内に於いて未だに敵国扱いのままで21世紀の現在まで推移しており、
死文化されていると言う説もあれど条項は残っていて、その事を現代さえあげつらう近隣大国の存在も有り、
戦争を始めた当該国家ゆえに被爆国イコール単なる被害側の立場にはなれないと言う大きな自己矛盾もあり、
加えて同盟国の米国の核の傘の下に、戦後の平和の基礎・立脚点を依存する我が国の立ち位置を顧みる時、
建前としての綺麗ごとの理想と、本音の米国との安保体制に依存と容認とが自己矛盾の混迷と落差を深め、
唯一の被爆国でありながらも、全体として一枚岩とはなり得ないアンビバレンスな状態からは抜け出せず、
74年後の今日も原子爆弾の悪夢の呪縛から一歩も抜け出せず、がんじがらめの状態で今日を迎えています。

多くの無辜の犠牲者の極限の苦痛や遺族の無念さを偲ぶ時、我々人類の属性たる闘争本能による愚かさや、
戦争や核の恐怖を未来永劫に渡って克服できない本能由来による知性にはただただ呆れかえるばかりです。

さも偉そうにかく言う筆者も、
正直に告白すれば「見ざる・言わざる・聞かざる」の思考停止3原則に終始し、歳月を重ねてきた次第です。
恥ずかしくも若い頃の一時期に於いて夢見た「お花畑防衛論」を捨て去った今、筆者もまた自己矛盾中です。
よしんば核廃絶が実現できたとしても、この我々人類界に戦争のない恒久平和が訪れるのかは甚だ疑問です。
反核運動にも賛同できず、核の傘の恩恵も否定できず、苦し紛れの末の「思考停止」実施中の今年の夏です。
( 注:民主国家の多くの反核運動は、相対する非民主国家による扇動活動の一環に利用されているゆえに。)

6日の「ヒロシマ」、今日9日の「ナガサキ」、そして15日の「終戦」と・・・。
夏が大好きだった子供時代は遥か遠く・・・。
現実を知る余りにも重たい「夏」です・・・。

* * * 

「ミュージック・ギャラリー(その370)」


昨年の当ブログ8/6「広島原爆の日」でも、この曲を貼らせていただきました。
今年もまた何故かこの曲を繰り返し、取り上げました。
数多(あまた)の犠牲者の慰霊になるとは思えませんが、せめて僅かばかりでも苦痛が和らげられますように・・・。

詞も曲も大好きなこの曲、原作者をはじめ色々なバージョンがありますが、
この名前も知らない歌声の、このバージョンが筆者の最もお気に入りです。

「いつも何度でも」/ 歌手名不詳
作詞:覚和歌子、作曲:木村弓
" Itsumo nando demo ( Always With Me )",  cover version with lyrics
 Original: From Animation Movie  "Spirited Away"  ( 2001, JAPAN )

淡々とした編曲と歌唱、昼最中のぬる湯に浸かっているような温かくも不思議な時空に何故か癒されます。
足踏み式オルガンのような籠った音色の伴奏が、遥か遠くに霞んだ昭和を想起させてくれるかのようです。

鎮魂・合掌



「追加、オマケ版」

「いつも何度でも」を子供らバージョンで再び。動画にデータ記述なく、合唱者不詳

入道雲沸き立つ夏の青い空・・・、平和な時と世を噛みしめる夏・・・。
やっぱりヒマワリこそが似つかわしいですね。


* * * * *

前回の当ブログの「オキナワン・ロック特集」、筆者の予想に反して思いがけぬ訪問者数にのぼりました。
筆者のアトリエ・ブログ、最近は新ページ更新もなく、通常は1日平均で80~120ビューほどの規模ですが、
投稿後、まずは国内で1日平均400ビュー以上となり、次に米国からの訪問者数が驚くほど急増しました。
その数1日で何と4000以上にのぼり、何らかの誤作動を疑ったのですが、次の日も同様の訪問者数に・・・。
YouTube上の動画由来が、どのような経緯を辿ってこのような訪問者数になるのかは不明ですが正に驚きです。
これまでの訪問者累計では、京都橘高校のローズパレードでの一連の動画がダントツの一位を占めていますが、
ほんの一時期・瞬間的にこのような数字にのぼることは、筆者のささやかなブログ上では異例中の異例です。
これも今回特集の「オキナワン・ロック」の魅力が、米国では未だに色褪せてはいない証しかもしれません。
そうだとすれば、筆者の喜び・嬉しさも倍増です。オキナワン・ロックの皆様と、多くの訪問者様に感謝です。

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By T講師