アトリエ・マイルストンブログ

2011年4月24日日曜日

HT君、祝・飛行機完成

日曜日のアトリエ、Oさん姉弟がやって来ました。
今日は二人仲良くデッサンと言うことで、弟のIO君(小4)は初めてのリンゴです。


IO君、リンゴの赤い肌合いを出すために、しっかり調子を描き込みました。
その甲斐もあって、テカリも艶やかな見事なリンゴとなりました。

* * * 

一方、姉のKOちゃん(中2、美術部所属)は、ガラス器に挑戦です。


しっかりとした形と調子が捉えられ、ガラス器の硬質な質感も見事です。
ガラス表面の輝きや透明感、影部分の光の反射など、丁寧に綺麗に再現されました。

* * *

中学へ進学したSY君、部活がまだだとのことで、先週に続いてやって来ました。
今日はバイオリンのデッサンです。



SY君、優美で繊細なフォルムと複雑な構造を持つバイオリンの形態把握に苦労しました。
でも、その甲斐もあって、バイオリンの綺麗な曲線・機能美が再現されました。
細部や更なる調子は次回以降に持ち越しです。部活・勉学の合間をぬって、また来て下さい。

* * *

MFさん、今日からシルク摺りのTシャツ作りです。


今日はそのための実寸下絵作りでした。

* * *

Tさん親子がやって来ました。
末っ子のKT君(4才)、今日は2枚のロケットの絵と、沢山の鯉登りの鯉を作りました。



幼稚園で習ったと言うマーブリング(墨流し)を駆使して、綺麗な色合いの鯉達が産み出されました。
次回、ヒレや目入れをする予定です。楽しみですね。


* * *

一方、兄のHT君(小3)、今日はいよいよの飛行機の最終仕上げです。


プロペラや車輪の細部が仕上げられ、台座部にネームの入ったデスク・スタンドも作られました。
HT君、本日やっと念願の自宅へと持ち帰りました(おめでと様、お待ちどう様、お疲れ様)。

* * *

お父さんのKTさん、今日から静物デッサンです。
モチーフにアルミ製エスプレッソ用ポットが選ばれました。



多面体の各部角度に苦労しながらも、基盤となる調子まで描き込まれました。
コーヒーの香りも一段と格別なこの季節にふさわしい光や空間が感じらます。
金属独特の細部やニュアンスの描写は次回です。楽しみですね。



2011年4月23日土曜日

YS君の野菜完成

 土曜日のアトリエ、YS君がやって来ました。
前回、セロリの葉がしおれて完成できなかった水彩画。新しく取り替えられて再開です。


 


完成です。柔らかな雰囲気の情緒豊かな作品に仕上がりました。
2時限目の飛行機制作の方も仕上げニスが塗られ、完成間近です。楽しみですね。

* * *

油絵のKKさん、「パンジーの花」二日目です。


 花の雰囲気が描き加えられ、奥行きのある空間が出てきました。
リズミカルな配置を活かす構成です。どのように仕上がっていくのか、次回が楽しみです。



2011年4月22日金曜日

HSさんの野菜盛り合わせ

今日のアトリエです。
HSさん、今日は野菜盛り合わせの水彩画を描きます。
いつもながらの正確さで線画を描き終え、さっそく着彩に取りかかりました。


野菜それぞれの固有色を見極め、ていねいに色を配合していきます。
全ての支配色の下地・着彩を終えました。次回の仕上げが楽しみですね。



2011年4月17日日曜日

英国の田園風景

 日曜日のアトリエ、昨日に続きHT君がやって来ました。



今日は機体への文字入れと、プロペラの塗装です。
白の塗料で機体各部に文字が入れられ、プロペラもまた研磨後に銀色塗装が施されました。
でも最終仕上げは次回に持ち越しです。塗料の乾燥待ちや各細部の仕上げのためです。
HT君、次回の仕上げが楽しみですね。

* * *

中学に進学したSY君、思いがけずやって来ました。
入部した体育系部活がまだだとのこと。さっそく水彩で初の風景画に取りかかります。
今回は著名な水彩画家・安野光雅氏の画集の中の一作品を、お手本にします。


翌週には部活開始とのことで、一日で描ける作品を選びました。
画面全体に水彩が施される際は、色溜まりや終了後のシワ防止のために、紙をパネルへ水張りします。

SY君、構図や細部を自由に簡潔にアレンジして、気楽に筆を運びました。
そのせいもあってか、原作通りの爽やかな英国の田園風景の絵に仕上がりました。
このような自由模写は、「見方」や「描き方」など、短時間でとても多くの事柄が学べます。

SY君、部活の合間をぬって、また来て下さい。


2011年4月16日土曜日

初・夏日

「 春うらら」を一挙に通り越して、まるで初夏のような初・夏日の一日となりました。

KKさん、前回から着手している油絵(F10号)に取りかかります。


パンジーをモチーフに、柔らかな色調の絵の具が施されました。
ポイントにペインティング・ナイフを用いて小気味よいリズムとハーモニーを獲得しています。
この季節にふさわしい爽やかな画面です。

* * *

Tさん父子がやって来ました。
末っ子のK君(4才)、さっそく作品作りに集中しました。

  



「黄色いチューリップ」 と「ワンコ」(共にタテ画面)、それに「イモ虫」、「イチゴ」などが描かれました。
いつものように何の迷いもなく、一直線・一心不乱に筆を持つ姿には目を見張るものがあります。

* * *

兄のH君(小3)は、木工クラフトの飛行機制作です。

今日は機体に赤色メタリックのスプレーと、風防ガラスの水色が塗られました。
そのスタイリッシュな姿に、「今日、家に持って帰りたい!」と興奮気味でした。
次回のプロペラ塗装(銀色)や機体への文字入れなど、次回の仕上げ作業が楽しみですね。

* * *

お父さんのKさん、今日は「野菜盛り合わせ」水彩画の仕上げです。



完成しました。
それぞれの特徴や固有色が見事に再現され、堂々とした絵になりました。
容れ物の素朴な竹カゴと相まって、収穫したばかりの野菜の瑞々しさ・土の香り等が表現されています。
今日の気温にふさわしい、正に「滋養たっぷりの自然からの贈り物」としての存在感・重量感が圧巻です。

写真的リアルさ、とはまた違った「絵」(目と手の競演)ならではの魅力・不思議さを持った力作です。


2011年4月14日木曜日

春うらら

 今日は春うらら
萌える新緑


冬の繊細な形象がまるで嘘のような円やかな色・形に変貌したケヤキ並木です。


一昨日に続き、KHさんがやって来ました。
さっそく桜草のパステル画を続けます。


前回の濃色下地の上に、明るい色彩が加えられました。
パステルならではの、ほんのりとした空気感・質感が心地良いです。
次回の細部やハイライト、アクセントなどの描き込み仕上げが楽しみです。

 * * *

ESさん、前回から取りかかっているデッサン(複数の果物)に取りかかります。


今日は下地の中間グレーの上に、更に濃色が施されました。
質感描写の得意なESさん、それぞれのニュアンスがうまく再現され始めています。
次回の最終仕上げが楽しみですね。



2011年4月12日火曜日

さくら、さくら

 KHさんがやって来ました。
今日は持参の「桜草」をパステルで描きます。
今回は中間調子(有色下地)の紙を用いることにしました。






「急がば廻れ」、不透明なパステル画は、透明水彩画とはまるで真逆のプロセスで進めます。
モチーフの明色・支配色・最重要色は一番最後に入れます。まずは濃色での下地作りです。
基盤となる構図・色彩・明暗の構成が整いました。最も大切な空気感・雰囲気が出ています。
次回が楽しみですね。

* * *


アトリエの周囲でも様々な「桜」が満開中、正に春爛漫です。

* * *

震災・大津波から昨日で一ヶ月

未曾有の厄災には哀悼・鎮魂の祈り
未解決の厄災には収束・沈静を祈り

生者にとって北方の二つの事象はあまりにも重く、言の葉はあまりにも軽く、今は黙するしかその術を知らず
ただただ、この日常の幸と平和とを再認識するのみです

ナターシャ・グジーの奏でるバンデーラと歌声が織りなす「いつも何度でも」が、心身に沁みる今日この頃です


( By 講師T )

2011年4月10日日曜日

SY君のアインシュタイン

日曜日のアトリエ、IO君(小4)がやって来ました。
今日も水族館のための魚たちを作ります。


 新たにウミヘビ、コブダイ、ヤドカリ、ヒトデなどが仲間入りです。

 今日は 水族館・本体となるフレームの準備も行いました。
 箱表面の商品名がポスカラで消され、前面がくり抜かれました。
 次回は、いよいよ組み付け作業に入る予定です。楽しみですね。
* * *

MFさん、前回から取りかかっているブドウの水彩画の続きです。


学生時代・以来と言う水彩画が 仕上がりました。
固有色・下地などの見極めと片ボカシ技法を用いて柔らかくまとめ上げました。

* * *

春から中学生に進級したSY君、今日は人物デッサンの仕上げです。


人類の英知・アインシュタイン博士の肖像画が完成しました。
輪郭の無い白髪や、細かなシワなどに苦労しながらも、しっかりと描き上げました。
深い明暗の階調で、人物内外の魅力や空間が重厚に表現されて見応えたっぷりです。

SY君、中学では体育会系部活に専念するとのこと。
習得した観察力と忍耐力で、これからもがんばって下さい。


2011年4月9日土曜日

KKさんの油絵・完成

 土曜日のアトリエ、水曜日に続きYS君(小4)がやって来ました。
今日も2時限授業です。

まずは1時限目、野菜盛り合わせの水彩画です。
前回の下地に加え、手前の野菜に陰影部の片ボカシが加えられました。
但し、後方のセロリがしおれてしまったため、完成は次回、と言うことになりました。

さて、次は2時間目の木工クラフトです。まずは小さな棒ヤスリを使ってのプロペラの面取りです。
「僕、地道な作業も得意なんだ。」YS君、忍耐強く研磨作業に打ち込みました。

最後は、前回・研磨作業を終えた機体に初めてのニスが塗られました。
YS君、今回の飛行機は色を塗らずに「ニス塗り・木地仕上げ」を選びました。
この後、数回のニス塗りを重ねて、いよいよ完成予定です。楽しみですね。

* * *

JS君の兄のYuS君(小5)もやって来ました。
前回の続きのジェット飛行機の制作です。



本体が根気よく丹念に研磨され、とてもスベスベの表面になりました。
最後に、主翼と水平・垂直尾翼が釘とボンドで本体に接着されました。
今回は車輪なしの飛行状態を選んだYuS君、次回は早くも機体の塗装(銀色)です。
次回、デスクトップ用のスタンド(台座)も制作予定です。こちらもまた楽しみですね。

* * *

KKさん、制作していたアトリエ第1作目の油絵が仕上がり、さっそく2作目にも取りかかりました。




KKさん、取りかかっていた絵がめでたくも完成して、本日サインが入れられました。
前景・遠景の木々が作り出す奥行きと、木漏れ日の光が暖かくて素敵な空間を造り出しています。

 
タイトルは「いつか見た夢」です。
これからの季節にふさわしい心地良い空気と光が、ジワッと伝わってきます。
額(準備済み)装が楽しみですね。



2011年4月8日金曜日

桜の季節

今日のアトリエ、ATさんがやって来ました。
前回から取りかかっているバラのデッサンの続きです。

 



前回・施された基盤となる中間調子の上に、更に陰影部の調子が加えられました。
個々の花ビラの分離が更に明確になり、その構造が立体的に捉えられています。
次回の仕上げが楽しみですね。

* * *

昨年に続き冬を引きずっていた春でしたが、やっとの「桜の季節」の到来です。
鉢花、草花、木花など・・・花々の開花と、その饗宴を存分に楽しみましょう。


(アトリエの近所、上古沢・A子さん宅の見事な枝垂れ桜が満開中です。)