アトリエ・マイルストンブログ

2013年1月10日木曜日

A兄弟のそれぞれ絵

木曜日のアトリエ、いつも元気で賑やかなA兄弟がやって来ました。

兄のSA君(小5)、今日は西洋の甲冑姿の騎士が描きたいとのこと。
ところが、あいにくなことに最適な資料も無く、しかも今日はパソコンも不調でネット検索もままなりません。
そこで、T講師の登場です。
はるか大昔のT講師の小学生時代、描かなかったものはほとんど何もないくらいの絵オタクでした。
そこは「昔取った杵柄」です。当然 描いたことのある騎士姿を再現して、SA君の希望に応えました。















 T講師のプチ自慢・昔話はさておいて、その手本を参考に描画に励むSA君の様子。 



SA君の線描画「甲冑姿の騎士」が、大迫力で出現です。

大きな画用紙からもはみ出し、下部へ新たな紙が加えられ、およそ全紙大(30x50cm)程の大きな絵となりました。
カブトの目や口に設けられたスリット、両刃の洋剣、騎馬戦の際の出走時・腹突き靴(左足)まで、見事に再現されました。
勇壮な形やメカニカルな物が好きな男の子らしい絵です。

次回、彩色の予定でしたが、SA君、どうしてもこの続きをすぐにでも描きたいと、自宅へと持ち帰りました。
はてさて、どんな色が乗せられるのか、楽しみですね。

* * *

A兄弟一家、最近 犬を飼い始めました。
弟のHA君(小1)は、その飼い犬の絵を描くことになりました。

 飼い犬の姿を思い出しながら、そして記憶が不確かなところは犬図鑑で確認しながら、描画しています。


A兄弟・一家の新しい家族、キャバリア犬の「セブンちゃん」の可愛い姿が、HA君の手によって描かれました。
愛犬の前にはドッグフードと水・オモチャのボールや骨が描かれ、もちろんその傍らにいるのはHA君本人です。
仕上げの際の制作年には、今年の干支の「へび」の文字まで記入された愛情豊かな絵の誕生です。

*

A兄弟のそれぞれ絵、それぞれの個性・興味の違いなど面白いですね。
兄のSA君は大の猫好きですが、HA君の方はどうやら犬好きなようです。

興味のある対象物を描きながら、子どもたちは日々の中で形や色や、ひいては世界を学んでいきます。
描くことが、「見て、感じること」の土台や基本となって、子どもたちの心と感性を豊かなものにします。
それが結果的に「器用な手」ともなって、豊かな表現力をも「手中」に収めるようになります。
子供の可能性を広げ・大きくする事のお手伝いが出来ることは、大人やアトリエの喜びです。
 「さて、明日はどんな作品が生み出されるのかな?」

By 講師T