火曜日・快晴
EiSさん、今日は2コマ授業で、初めての油絵制作に取りかかります。
まずはアトリエが推奨する自由模写で、大好きなマチスの静物画を描くことになりました。
左:緊張もほぐれて笑みがこぼれるEiSさん。 右:初油絵、初日の作業が終了しました。
EiSさんが初油絵に選んだのは、フランスの画家・マチスの代表的な静物画です。
体操等のインストラクターをやっているEiSさんらしいポジティブで明るい作品選択です。
今回は、原画とは異なる縦横の比率を自由にトリミングして、自分なりの色を施しました。
原画と比較さえしなければ、もう仕上がっているかのような見映えある画面となりました。
画面に溢れる明快で装飾的な色と形が、温かな春のような明るさ・華やかさです。
その1枚の絵のおかげで、アトリエの空間も光線も、明るく瑞々しく感じられました。
次回の仕上げが楽しみです。
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前回、ティー・カップの色鉛筆画を綺麗に仕上げたNDちゃん(小3)が、やって来ました。
今日は2コマ授業で、木工クラフトとデッサンをやることになりました。
まずは前回設計した図面を基に、小物入れの木箱制作を始めます。
左:木材をカットしています。 右:側板を接合しています。
左:底板を接合しています。 右:組み上がった小物入れ。
NDちゃんの小物入れ、無事組み上がりました。
( 精度が必要とされる箇所はT講師が担当。)
次回、角取りや研磨を行い、その後、生地を活かして、透明ニス塗り仕上げが施される予定です。
楽しみですね。
NDちゃん、昼食をはさんでの後半は久々のデッサンを行います。
そのモチーフに選ばれたのは、アトリエ恒例の氷菓用のガラス器です。
NDちゃんのデッサン「氷菓用ガラス器」が、見事に完成しました。
正確な形態と的確な調子がしっかりと観察・描画され、ガラスの硬質・高輝度な質感が再現されました。
味わい深い存在感が素敵です。
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夕刻にはHIちゃんとYAちゃん(共に小2)がやって来ました(今日から学校は三学期です)。
二人とも2本立て授業を楽しみます。
HIちゃん、長期計画で制作していた宝箱の仕上げ作業に入り、そして完成しました。
木製箱の生地を最大限に活かし、最小限の装飾で爽やか・シンプルに仕上げました。
授業後半のデッサンでは、青ブドウを描きました。
果実や葉がしっかり形取りされ、丁寧な筆致で調子が乗せられました。
練り消しゴムで抜いた果実の半光沢な質感も味わい深いです。
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YAちゃんも水彩でブドウを描くことになりました。
YAちゃん、右写真では赤ブドウを描いていますが、急遽・モチーフを変更して青ブドウになりました。
YAちゃんの水彩画「青ブドウ」も、見事な仕上がりとなりました。
果実表面の光沢や色のニュアンスもしっかりと観察・描写され、こちらも味わい深い快作です。
サインの文字デザインも良い雰囲気でグッドです。
授業後半では、長期計画で制作中だった紙粘土細工の仕上げ作業を行いました。
上段左から「女の子」「ハンバーグ」。下は「カエル」「小さなカエル」「クマさん」です。
シンプルそのものながらYAちゃんならではの、ほのぼのとした雰囲気がグッドです。
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子供たちの造り出すアッケカランとした可愛い雰囲気は、大人の私達には出せない不思議な魅力があります。
子供たちの年齢と同様に、それぞれの作品のみが持つ存在感・オーラもまた言ってみれば「一期一会」です。
心して尊重して、大切に伸ばして、「創造の場」に立ち会っていければ、と願っています。
今日もまた、アトリエ冥利に尽きる1日でした。
By 講師T