水曜日のアトリエ。TOさんがやって来ました。
今日は、いよいよ美大通信教育・課題の木版画5作目・最終作の摺りに取りかかります。
プレス機に圧力をかけて、摺り開始です。 プレスを終え、摺りの状態を確認します。
TOさんの5作目木版画:「赤いボタン(仮称)」が、見事に摺り上がりました。
右手前の鮮やかなボタンの花と、モノクロ背景の寺社の建物との対比が美しい作品です。
技法的には一版多色摺りで、ボタンの花には赤・黄色・緑が使用されて、全4色摺りです。
今回のテーマの「時間」が意味する物は一体何なのか、甚だ興味深い画面構成ですね。
屋根向こうの空の部分で、見え隠れする版の彫り跡のカスレも有効な表現となりました。
木版画と言うメディアと、TOさんの過去への想いが合体した「心象風景」の誕生です。
次回はいよいよ最終回で、これまでの全5点の作品の総まとめが行われる予定です。
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冬休み中にタイへ行って、すっかり日焼けして一段と逞しくなったJS君(小4)が久々にやって来ました。
今日は、いよいよ長期計画で制作中の張り子「百鬼丸」の仕上げに取りかかります。
左:仕上げの彩色中です。 右:めでたく完成した「百鬼丸」。
表情も凛々しい「百鬼丸」の貯金箱が、めでたく完成しました。
フィギュアの構造上、コインの出し入れは右腕の肩部分の着脱で行います。
紙粘土製の彫塑で「四天王立像」も作ったことのあるJS君らしい勇壮な作品となりました。
JS君、授業後半には、新作にも着手しました。
毎年お母さんの誕生日にプレゼント絵を描いているJS君、今年は木工クラフト作品を贈りたいとのことです。
JS君が選んだのは、お母さんが好きだと言うT講師作のコーヒーカップの木製の壁飾りです。
今日はそのオーナメントを見ながら作品の構想を練り、そのデザイン画を描きました。
お母さんの誕生日までは1ヶ月弱です。次回からの制作が楽しみです。
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前回、綺麗なバラの水彩画を描いたHNちゃん(小5)、今日から新作の開始です。
まずはファブリック・クラフトの制作に取りかかります。
左:前半のクラフトです。 後半のデッサンです。
左:習作デザイン画です。 右:段ボール製の型紙です。
HNちゃん、ファブリック・クラフトで、クッションを作ることになりました。
そのモデルに選ばれたのは、ユーモラスな格好の「ハリネズミ君」です。
初回の今日は、その資料をネット検索して習作デザインを行い、実物大の型紙を作られました。
HNちゃん、授業後半ではデッサンにも着手しました。
今回のモチーフにはティーカップが選ばれ、今日はその線画・形取りが行われました。
HNちゃんのクラフトとデッサン、次回どちらも楽しみです。
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「 オマケ : お迎え妹Cちゃん 」
HNちゃんの二人の妹が、お母さんと共にお迎えにやって来ました。
末っ子のCちゃん、早速 恒例のクリエイト・タイムを楽しみました。
Cちゃんの色鉛筆画「T講師」です。
T講師、名誉あるモデルに選んでいただき、しかも描きたてホヤホヤの絵までいただきました。
色鉛筆画、何だかウルトラマンのようでもありますが、何となく似てもいますよね。二重の感謝です。
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「 大寒 近し 」
ここ厚木・アトリエ周辺は、14日の大雪の影響もほとんどなく平安な日々が続いています。
しかし、南国生まれ・育ちながら寒さには比較的強い筆者(T講師)も、今日はさすがに「冷える!」と感じました。
それもそのはず、20日の「大寒」が目前です。昔日の先人達の自然観察・統計学には、いつも関心させられます。
筆者、大寒を挟んで小寒~立春の30日間だけを「冬」と考えて、日々を過ごしています。
「たかが30日、何の事は無い」と・・・。これも一種の強がりかもしれませんが・・・。
四季知らずの南国育ちだからこそ初めて経験した冬は寒くも美しく、その後に訪れた春は更に輝いていました。
「冬」と「春」は、お互いを引き立て合う 切っても切れない最高のパートナーだと、18才の筆者は感じたものです。
大寒の15日後は「立春」です。
「夜明け前の闇が一番暗い」とも言われます。
やがて過ぎ去る闇と冬を、ヌクヌク布団とポカポカお風呂の温かありがたみで乗り切りましょう。
ホンワカ春は、もうすぐそこです。
By 講師T