月曜日・薄曇り
ここ数日にて秋らしくなり、朝夕の気温も下がり出しました。
アトリエ定休日
ですが、TOさんが久々に姿を見せました。
今回も美大通信の課題の木版画の製作で、今日はその下絵作りや準備を行いました。
木版画、プレス機が故障中につき、伝統的なバレンを用いて製作することになりました。
木版画、プレス機が故障中につき、伝統的なバレンを用いて製作することになりました。
指導担当のM講師・筆者、共にその作品画像を撮り損なってしまいました。すみません。
次回アップします。
* * *
「名作美術館(その195):遅ればせながらの秋月夜」
柴田 是真(ぜしん)、「月に秋草図」
「月に秋草図 (筆者によるアレンジ図版) 」
秋の満月を背景に、秋草のシルエット・形象がこの上なく美しい作品です。
ネット上の画像・出典元に詳細なく、筆者の勝手な推測の領域を出ませんが、
実際の作品は上図のように、茶室などの床の間あたりの家具の設え物として製作されたようです。
ですが、サイズ的に大きな本画に匹敵する壮大な空間は、真に研ぎ澄まされた世界の極致です。
原画画像を筆者勝手ながら多少手を加え、枠などを除外、一枚の本画のように仕立ててみました。
ですが、サイズ的に大きな本画に匹敵する壮大な空間は、真に研ぎ澄まされた世界の極致です。
原画画像を筆者勝手ながら多少手を加え、枠などを除外、一枚の本画のように仕立ててみました。
葛や蔦などの流れるような洗練された曲線(カーブ)の美が、日本美術の真髄を見るようで快感です。
画像が小さいため、すぐには気づかれないかも知れませんが、満月の中には秋の夜に鳴く虫の姿も。
ミクロかつマクロな自然や宇宙がさりげなく表され、儚さを偲ぶ我が国の死生観をも反映して見えます。
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柴田是真は江戸末期から明治中期にかけて活躍した絵師・漆工芸家。
特に漆工(しっこう)分野にて、近世から近代への橋渡しを果たした人物です。
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「ミュージック・ギャラリー(その235):秋唄」
今回の当コーナー、実は前回のジママからの繋がりです。
前回 記しましたが、連想で聞きたくなった曲・アート・ガーファンクルのトラベリン・ボーイの更に連想繋がりです。
筆者、若かりし頃の愛聴LP盤「エンジェル・クレア」の中で、両者がそのA面B面の筆頭を飾る代表曲でした。
教会に機材を持ち込んで録音したと言うその壮大な曲想、高く感じられるようになった秋の空に似ています。
アート・ガーファンクル、「オール・アイ・ノウ」、1973年
Art Garfunkel, " All I Know ",From his 1st. Solo Album "Angel Clare"
今回の当コーナー、実は前回のジママからの繋がりです。
前回 記しましたが、連想で聞きたくなった曲・アート・ガーファンクルのトラベリン・ボーイの更に連想繋がりです。
筆者、若かりし頃の愛聴LP盤「エンジェル・クレア」の中で、両者がそのA面B面の筆頭を飾る代表曲でした。
教会に機材を持ち込んで録音したと言うその壮大な曲想、高く感じられるようになった秋の空に似ています。
アート・ガーファンクル、「オール・アイ・ノウ」、1973年
Art Garfunkel, " All I Know ",From his 1st. Solo Album "Angel Clare"
動画の中に出てくる1枚の朽ち果てて舞う枯葉、終盤では天上へと召され逝く魂のようにも見えてきます。
A面から針を落とし、それこそB面の最後まで美しくリリカルな名曲だけが連なった正に名盤中の名盤です。
今もその珠玉の名曲の数々は飽きることがなく、筆者の愛聴盤に変わりなく、特に秋から冬に似合います。
空気の澄んだ澄み渡った秋空や、枯れ色の野山の景色を見ていると、自然に筆者の中で湧き出てきます。
黒潮由来の太平洋高気圧は遠ざかり、筆者の故郷の気配もまた薄れゆき、彼方の大陸由来の風が到来。
四季の変化や美しさに心魅かれ、心沁みる時空に身を包まれる幸福や哀愁を共に味わいたいと思います。
By 講師T