アトリエ・マイルストンブログ

2019年5月13日月曜日

知らなかった名曲二題を春に

月曜日・快晴

つつじの丘公園(旧・上古沢緑地・アトリエ隣接地)のツツジたち


ベスト・シーズン真っ只中

* * *

今やすっかり恒例となった、もはや唯一の投稿コーナーです。

「ミュージック・ギャラリー(その360)」


「知らなかった名曲二題を春に」


例によってYouTubeのお勧めからの選曲です。
今回も「春」っぽい歌をと思い、以前 有線放送で聞いたことのある筆者と同郷の沖縄出身の女性シンガーを検索していました。
今から20数年前の頃のことなので、今ではもう現役のプロ歌手ではないのかもしれません(MDに録音済で時々聴いています)。
但し、その歌手の名前や題名が不明で、歌詞の一部等を曲名に推察し検索したものの、残念ながら見つけることは不可能でした。
しかしその過程で、沖縄出身の他の歌手名が幾つか引っかかったので、その中の十数人余を聴き、この歌手に辿り着きました。

その歌手の名前(姓)は沖縄特有で、うっすらとは聞き及んでいたのですが、その歌声に接したのは今回が初めてのことです。
(メジャーデビュー時、歌手名を阿波根(あはね)と呼ばせていましたが、通常 地元沖縄ではアハゴンと呼んでいます。)

いわゆる巷でのヒットはなかったようですが、動画コメント欄にもあるように知る人ぞ知る隠れた名曲だと筆者も感じました。
歴史・時の流れ・積み重なりに過去の彼方へと追いやられ、忘れら去られるには余りにも勿体ない詞・曲・編曲・名歌唱です。
五月の青空・快風に相応しい名曲・名唱です。

阿波根 綾乃(あはね あやの)デビュー曲、「大きな風」(1996年)
Ahane Ayano," Ookina-Kaze "

冒頭イントロから雄大で透明・清楚な大空が広がり、浮遊し同時に沈殿してゆく歌声が新鮮です。
バック演奏で時折 聞こえ来るバンジョーの音色も軽快かつ哀愁を帯びていて、隠れた名演です。

* * *

雄大で爽快な阿波根綾乃の夢世界、更にもう1曲続けます。
前曲歌詞の一部にもあった「飛行機雲」がこの曲のメイン・モチーフです。こちらもまた前曲同様、名曲です。
6分余にも及ぶ長い曲・詞ですが、その描く世界は清々しくも郷愁感 溢れるエバーグリーン・テイストです。
動画コメント欄にもありますが、ヒットしなかったのが不思議で惜しまれます。
この曲もまたこの季節に聞くには相応しい爽快世界です。

    阿波根 綾乃「ひこうき雲の空の下」(1997年、アルバム・バージョン)
 Ahane Ayano ," Hikoukigumo-no-sora-no-sita ( Album Version )

故郷を感じさせる雄大なスケールの美しいワルツ世界、何度も再生しては色々なことを夢想してしまいました。
残念ながら巷でのヒットには至らなかったとのことですが、いつまでも聞き続けてもらいたい佳曲の一つです。

ヒット曲が出ないと消えゆく定めにある商業的音楽の世界、厳しい競争原理は勝者と敗者を生み出します。
古今東西・洋楽邦楽を問わず、才能・佳曲に恵まれながら闇に葬り去られる歌手たちが数多く存在します。
それは所属音楽事務所の力の強弱だったりで左右されることも多々あり、その理不尽さは不文律でもあり、
不条理でもあり、才能豊かな歌手たちを容赦なく追い落とし淘汰し、情報格差は強固なものとなります。
ヒットに結びつかないのは、その多くが人々の耳や感性が原因ではなく、そもそも耳に届かないのです。
聴けばご承知のように、上2曲も詞・曲・(楽器編成も含めた)編曲・演奏も高密度・力作の極みです。
歌うシンガー本人のみならず、世に送り出した当事者たちの並々ならぬ情熱と期待が凝縮されています。
所属事務所の力量による情報量(楽曲や話題等のプロモ)格差は如何とも し難く、壁は高く厚いのです。
ごく稀に有線放送等のリクエストで双方向的に大ヒットに結びつく例もあり、同郷のキロロがそうです。
阿波根 綾乃さんが現在も活動しているのか不明ですが、息の長い本物の歌姫となっていられることを・・・


でもネット世界の普及のおかげで、地上波TVを始めとする大手マスメディア以外の情報が人々に知れ渡り、
自らの嗜好・趣味の取捨選択が自由となり、こんな風に過去の佳曲群も掘り起こせる環境になりました。
(でもCD買って、ささやかながらも印税と言う形でバックアップすると言う行動はとれませんが・・・)
そんな埋もれた宝物たちに出会うため、筆者は今夜もネット・サーフィンに興じることになるでしょう。
「お酒(ワイン等)」と「YouTube」、図らずも筆者の深夜ライフが今夜もまた充実してしまいそうです。

過去に忘れ去られた「佳曲・名曲」無数にあり、筆者の当コーナーでまた取り上げようと目論んでいます。
「乞うご期待」
(*^-^*)



五月晴れ、新緑涼風・花や草葉の香り、大いに満喫しましょう!
あの梅雨が、ひたひたと近づいてきています。

By T講師


2019年4月29日月曜日

「ベビーメタル」ライブの衝撃

月曜日・曇り(夜 雨)
連休中につき、アトリエは鋭意お休み中
<(_ _)> !(^^)!

令和元年(!)にもなり、既に何日かが過ぎ去りました。
リアルタイムではない投稿と時間設定、ご容赦をば。

* * *

恒例となった

「出張ミュージック・ギャラリー(その359):平成フィナーレ編」


平成最後を飾るのは、何と以外にもこのバンド!です。
「ベビーメタル」、名前とその存在こそ知ってはいたものの、筆者今まで興味も持たずに来ました。
「いやあー、俺、すっかりベビーメタルのファンになってしまいましたよ!」
以前、確か1年半前の夏のこと、アトリエ生徒のMSさんが来訪早々 開口一番にこう切り出しました。
MSさんは立派な中年(失礼!)で、その年齢にそぐわぬほどのフットワークの軽い行動力の持ち主です。
バンドが趣味のMSさん(ベース)は、毎年、夏恒例の有名な野外ロック・フェスティバルに足を運び、
炎天下・猛暑の中、若者たちと共に、国内外のミュージシャン達のライブを楽しんでいるのでした。
「ええ?あのベビーメタル?」筆者の問いに「そう、あの女の子たち!バック演奏も凄かった!」
「アイドルとかヘビメタかとか、ジャンル分けは別にして、素晴らしいパフォーマンスだった!」
「最近の国内の若いバンド連中のライブは打ち込みが多いんだけど、彼らは全て生演奏だった!」

筆者、その時はMSさん自身の日頃の行動力に加え、更にその柔軟な嗜好や思考力の方に関心させられ、
その時点ではベビーメタル自体には喰いつかなかった筆者、今回はお勧め欄の登場を何故かクリック、
そして正に衝撃的な光景を目にすることとなりました。
何はともあれ、ご覧ください。

ベビーメタル( with 神バンド)、「イジメ、ダメ、ゼッタイ」

2014年、イギリス・ソニスフィアに於ける欧州デビュー・ライブ

BABYMETAL - Ijime,Dame,Zettai - Live in Sonisphere 2014,at Knebworth, United Kingdom (OFFICIAL)


ロック歴およそ半世紀(50年!)にもなる筆者、米英を中心に数々のバンド・楽曲を聴いてきましたが、
いわゆる「ヘビーメタル」と「和製ロック」に関しては好きになれず、今日まで縁遠い存在でした。
それは筆者嗜好のサウンドやビート等には程遠く、まるで別ジャンルなのではと感じていました。
両者共ハードロックからの派生とは言え、ブルースやジャズには共通するシャッフル感が希薄で、
リズムやビートにある独特の粘り等も無く、曲芸のような速弾きやビジュアル等も趣味ではなく、
それら両者のジャンルの楽曲を、最後まで聴く(又は見る)ことは、かつてありませんでした。
歌唱の方でも、声を太く聴かせるための細かな波長のビブラートも快くは思えないからでした。
我が国のアイドル文化に関してもあまり興味なく、学芸会の延長のように感じていたものです。
(とは言え、実は当コーナーでも過去にキャンディーズとAKBは取り上げたことがありますが。)
エへへです !(^^)!

さて
図らずも今回のライブ映像、
衝撃の余り最後まで目が離せず、恥ずかしながらも告白しますが、つい感涙してしまいました。
その当時、若干15~6歳の3名の少女(でしょう!)パフォーマーの悲壮感すら漂うひたむきさと、
それをバックで支える凄腕・中年ミュージシャンたちの心意気が動画の節々に記録されていて、
その気合が欧州中から集まった総勢6万人余のメタル・ファンにもしっかり届いたようなのです。
サウンドの方はヘビメタの割には軽快で歌とのマッチングも微妙ですが、衝撃的デビューです。
よって、業界・企画臭的音楽より個人発生的音楽を好む筆者としては極めて例外で、冒頭にて以外としました。
とは言え、当動画を初観賞したその日の夜は何度も繰り返し再生し、深夜に至るまで見入ってしまいました。
「ひたむきな一生懸命さ」がこの動画の最大の肝で、それは国境を超えた万国共通の価値観だと痛感しました。
最後に大観衆が人差指と小指を立てる影絵のキツネは彼女らの象徴で、完全に受け入れられ支持された証しです。
" We are !"  " Baby Metal !!!!!! ",
感動のコール・アンド・レスポンス。更に群衆がアンコールを連呼します。
" We want more ! , We want more !, We want more !・・・"
" One more song !, one more song ! one more song・・・・"

また「一期一会」
人生や森羅万象、この世で生ずるものは何でもそうですが、当ライブももはや今となっては再現不可能です。
メンバーの一人が健康を害し脱退(黒目の大きな女子)、右端・笑顔のギタリストも亡くなられたとの事。

アンチ軍団で埋まった会場と身体一つで渡り合い、最後には味方にした彼女らに大きな拍手を送りたいと思います。

このライブのいきさつ:当動画のコメント欄に簡潔で気品ある説明文が掲載されていましたのでお借りしました。
お読みいただければ幸いです(事後承諾ですが、もちろん投稿者さんには返信欄にて連絡済みです)。

ファンでない方のためにちょこっとだけ説明を・・
まずこのフェスに出たのはサマソニ2013でベビメタのステージを観たメタリカ(米国の世界的メタル・バンド)の推薦によるものです。
当初の予定ではメインではなく、数千人規模のテントステージでした。しかし、ベビメタの出演が発表されると、フェス公式FBが大炎上。コメント欄は言われなき中傷やバッシングで溢れかえり、中には小便入りペットボトルを投げ入れようと呼びかけをする者まで現われました。この反響の大きさを見たフェス側は、なんとベビメタを急遽メインステージに変更します。
当時海外経験のほとんどないベビメタからすれば、デビュー戦でいきなりガチメタラー6万人の前に放り出されると言う とてつもなく大きな試練を課されてしまったわけです。
そしてライブ当日。BABYMETALの時間になると、プロモーターの予想通りメインステージを大観衆(約6万人)が埋め尽くしますが、ほとんどは興味本位もしくはヘイター(アンチ)だったといわれています。プロデューサーも「人生初くらいの衝撃を受けた」と後に語っています。プロデューサーも「イチかバチかの賭けだった」と当時を振り返っていますが、現地のプロモーターが「必ず成功する、賭けてもいい」とフェス出演を後押ししたといったエピソードもあります。後日の現地ライブレポートで「今年最大の成果はBABYMETALを呼んだことだ」とまで言わしめたほどです。
いよいよライブが始まります。最初は様子見程度だった観客ですが、進んでいくにつれ盛り上がりを見せ始め、「メギツネ」披露後にはついにアンコールの合唱まで生まれます。そしてラスト1曲、BABYMETALのメジャーデビューシングルであり当時のベビメタにとってのアンセム的な位置づけであるこの「イジメ、ダメ、ゼッタイ」この大一番でベビメタは渾身のパフォーマンスをみせ、ライブは大喝采とともに幕を閉じました。
この海外進出の狼煙をあげたライブは、ファンの間で「ソニスフィアの奇跡」とよばれ、ベビメタにとって大きな分岐点となりました。
その当時15、16歳であった3人は怖かったと思うし、相当な覚悟を持って臨んだと思います。本当によくやってくれました。
以上

「ひたむき」「一途」「捨て身」の圧巻ライブ・パフォーマンス。お楽しみいただけたのなら幸いです。

* * *

本特集、平成の最後に個人的な趣味をば・・・

30年続いた「平成」どころか、時を遡って「昭和」で、かつ前(20)世期のヒット曲をお届けします。
NHKの大晦日の恒例の特集「行く年、来る年」のタイトルよろしく、この名曲で閉めたいと思います。
旋律・歌詞・編曲(特にギターのオブリガード)・・・、もう全てがビートルズならではの才気です。

ザ・ビートルズ、「ハロー・グッドバイ」
The Beatles, " Hello Goodbye " (1967)

Lyrics 

             You say "Yes", I say "No".
                   You say "Stop" and I say "Go, go, go". Oh no.
                   You say "Goodbye" and I say "Hello, hello, hello".
                   I don't know why you say "Goodbye", I say "Hello, hello, hello".
                   I don't know why you say goodbye, I say hello.

                   I say "High", you say "Low".
                   You say "Why?" And I say "I don't know". Oh no.
                   You say "Goodbye" and I say "Hello, hello, hello".
                   (Hello, goodbye, hello, goodbye. Hello, goodbye.)
                   I don't know why you say "Goodbye", I say "Hello".
                   (Hello, goodbye, hello, goodbye. Hello, goodbye.)
                   I don't know why you say "Goodbye", I say "Hello".

                   Why, why, why, why, why, why, do you say goodbye goodbye. Oh no. 
                   You say "Goodbye", and I say "Hello, hello, hello".
                   I don't know why you say "Goodbye", I say "Hello".
                   Hello,hello, I don't know why you say "Goodbye", I say "Hello".

             You say "Yes", (I say "Yes",) I say "No".( but I may mean "No").
                   You say "Stop",(I can stay still it's time to go). Oh no.
                   You say "Goodbye", and I say "Hello, hello, hello".
                   I don't know why you say "Goodbye", I say "Hello".
                   Hello,hello, I don't know why you say "Goodbye", I say "Hello".
                   Hello,hello, I don't know why you say "Goodbye", I say "Hello".

                   Hela, heba, helloa. Hela, heba, helloa. Hela, heba, helloa.
                   Hela, heba, helloa. Hela, heba, helloa. Hela, heba, helloa.・・・


( 筆者注:ネット上より転載の歌詞の一部に誤りがありました。後日、可能な限り訂正しました。)




「平成よさらば! そして新時代・令和よ、こんにちは!」
「みんなで力を合わせて、良い時代にしていきましょう!」

By T講師
(昭和に生まれ育てられ、平成に活かされ、そして令和に消え往く・・・)

P.S.:令和元年特集もやりたいのですが今は白紙の状態で、そのうちに・・・
投稿時差、あり過ぎてすみませ~ん

_(._.)_


2019年4月22日月曜日

圧巻!子供バンド、親父バンド

月曜日
4月15日、22日投稿の合併編

新学期も始まり、学童クラブにも多数の新1年生たちが入所、1年の内で最も多忙な日々となりました。
そんなてんてこ舞いな理由もあって、今回は下記のコーナーを2週分まとめてご紹介したいと思います。

* * *

「ミュージック・ギャラリー(その358)」


「圧巻!子供バンド、親父バンド」


日頃、YouTubeにてプロアマ問わず世界各国の演奏シーンを鑑賞している筆者、興味深い動画を見つけました。
それは九州北部で結成された平均年齢14歳の男女混合のロックバンドので、その演奏シーンに驚きました。
筆者、音楽においても技巧主義では毛頭ありませんが、彼らは例外的に特筆すべきレベルに達しているので、
訪問者の皆様にもその情熱的な超技巧的演奏を知らしめたくなり、当コーナーにて取り上げ特集としました。
メンバーはギターのハルカちゃん(福岡出身)を中心に、兄弟(佐賀出身、ドラム&ベース)の最小編成です。
トリオ編成の彼ら、3名の技術が全く伯仲していて、運命的に出会った感もあり、この面でも驚愕ものです。
ベース担当のミウ君の7弦(!)ベースもこけおどし等ではなく、歌心タップリな旋律を聞かせてくれています。
リズム感覚が向上した現代っ子とは言え、国内の文化風土でここまでロックを消化していることも驚異的です。

何はともあれ、お聞きください。
平均年齢14歳(2015年当時)の、あどけない表情を時折 垣間見せる彼らの熱きロック魂とその表現力を。

アステリズム(星群)、「ガチャバ(ハードロック・インスト曲)」PV
ASTERISM (The average 14 years old) , " Got Your Back ! "
注:当動画の音源はCD化されたもので、ギターがもう1本ダビングされており、生ライブではありません。

アステリズム、オリジナル2曲「サクリファイス」~「155」
ASTERISM, Their Originals " Sacrifice "~" 155 "

アステリズム、「ディープ・パープル・メドレー」
ASTERISM , " Deep Purple Medley "


いやあ、もう絶句!未だ年端もいかない3名のこの熱気、技巧、ただただ圧倒されます。
度肝を抜かれた方々も多いかもしれませんが、楽器を弾ける人ほど彼らのその剛腕的スピリットに驚かれると思います。
「スモーク~」のハルカちゃんのギター・ソロも良いですが、その際の4ビート・ベース・ランニングも秀逸です。
上2曲、ヘビーメタルに近いロック特有のエグ味がタップリ過ぎて、最後までついていけない方々も多いのでは・・・。
でも彼らの非凡な演奏力は既に国境を越えていて、動画コメント欄では海外の方々から称賛の嵐を数多く貰っています。

筆者若き高校時代、英米のロックシーンでは「スーパーグループ」と言うバンド形態が出現、人々の話題をさらいました。
今世紀の今も不動の人気と評価を有するエリック・クラプトンもそんな中の一人で、トリオ編成のクリームは圧巻でした。
ブルースに根ざしていながら、その即興性を重視する姿勢はジャズのアドリブ演奏に共通のスリリングな演奏形態でした。
もちろんその当時、高校生だった筆者らもレコードに何百回も針を落とし、その高度な演奏のコピーに熱中したものです。
おっと、またまた筆者の思い出話で脱線してしまいました <(_ _)>。
そんな往年のスーパーグループたちに限りなく肉薄また陵駕する彼らは、正に我が国の原石の宝であり、未来のヒーローです。
但しロック・インストだけだと作曲や編曲等に早晩にも行き詰る危険性があり、周囲のプロデュ―スも今後は重要かと・・・。
既にプロ・デビューを果たした彼ら、解散等せずにこれからも末永く演奏活動を続けていって貰いたいと切に願うばかりです。


* * *


「絶品!親父バンド」


驚異的な超密度・超ホットな子供バンドの後には、平均年齢50歳辺りの熟年男性たちのロック魂を取り上げました。
ギター兼ボーカルのフィルXはカナダ出身のギリシア系のミュージシャンで、数々のスタジオ・ワークを中心に活躍。
その後、ボンジョビの2代目ギタリストとして参加、確かな技術とロック・スピリット豊かな感性で活動中とのこと。
当動画シリーズではトリオ編成のプライベート・バンドで、往年のロック名曲をカバー、楽しませてくれています。
筆者も高校時代に熱中していたロックバンド(筆者ドラム)で同曲をコピー、ダンス・パーティー等で演奏しました。
その頃の熱き思いがバンドの友の顔と共に鮮やかに蘇ってきます。ボーカル兼ギターの友、歌声がそっくりでした。
おっと、またまたの脱線、ご容赦 <(_ _)>。
ベテラン中年親父たちが繰り広げるトリオ編成ならではのシンプル・ストレートな醍醐味、ご鑑賞ください。

フィルX とザ・ドリルズ、「胸いっぱいの愛を( 1969年、レッド・ツェッぺリンのカバー)」
Phil X & The Drills, " Whole Lotta Love ( Led Zeppelin cover )" Studio Live (2015)

胸のすくような一発ストレートさが超快感です。但しフィルXの右腕のタトゥーだけは個人的にはいただけませんが。
筆者もドラムを演っているせいも有り、動画内のドラマーの気持ち良さが手に取るように分かり、羨ましく思えます。
豪快なドラミングの醍醐味を十二分に味わいつつ、手首の遠心力スナップで叩き込んでいる姿は微笑ましい限りです。
特大サイズのバスドラやタムもツェッぺリン・サウンドを彷彿とさせていて、筆者もつい感情移入が激しくなります。
中間部・間奏の効果音、スマホのアプリかなんかを利用して再現しているのが21世紀の現代らしいですね。
筆者らの頃は、ギター弦の上にボトルやコップをスライドさせて、ドラッギーなその音を再現したものです。
若かりし高校時代のロック・バンド三昧の幸せな日々が脳裏に蘇り、時の経過の速さと重なりを痛感します。

*

次の曲も同ユニットによるカバー・ナンバーで、時代が少しだけ進み、79年の大々ヒット曲です。
素晴らしい名曲で、その名曲を生み出したバンド「ナック」はいわゆる一発屋として消えました。
でも中年ベテラン・バンドの手により、スタジオ一発録りとは思えない密度で鮮やかに蘇りました。
お聞き下さい。その貫禄ある存在のシンプル炸裂パワーを。

フィルXとザ・ドリルズ、「マイ・シャローナ(1979年、ザ・ナックのカバー)」
Phil X & The Drills, " My Sharona (The Knack cover)" Studio Live (2016)

上記の若きアステリズムの面々の高密度音楽とはまた違った趣きのピュア&シンプル・パワーが限りなく快感です。
タイトながら腰のある艶やかなギター・サウンドが小気味良く炸裂し、この楽曲の非凡さを更に引き立てています。
年端を重ねたその貫禄は、若きミュージシャンには出せないベテランならではの魅力です。

* * *

さて「子供バンド」「中年バンド」と続きましたが、最後に超ベテラン「熟年バンド」の面々の登場を願いましょう。
当コーナーのトリを飾るのは、アメリカン・ロックの雄 ZZ(ジージー)トップです。
正に音楽大国の米国らしい大排気量バンドで、シンプルながらもその生み出されるサウンドには余裕と風格が漂います。
共演は、前述のエリック・クラプトンとそのキャリアを共にする歴史的世界三大ギタリストの御大ジェフ・ベックです。
ジェフ・ベックもまたスーパーグループを率いていたこともあり、その類まれなギター・ワークは孤高にして饒舌です。
バンド名よろしく熟年も熟年のジージー軍団で、メンバー3名の合計年令、軽く200年を突破しているかと思われます。
共演のジェフ・ベックの年齢をも加えると、まるで老人施設並みですが、そのパワーと才能には衰えは感じられません。
そんな熟年ミュージシャンならではの香り立つ円熟味、何ものにも代えられぬ魅力充満で、正に世界レベルの至宝です。
若き日々の有り余る情熱とパワーを抜き去った後にのみ残る、澱をねっとりと重ねた芳醇ブランデー。ご堪能ください。

ジージー・トップとジェフ・ベック、「ラフ・ボーイ(ジージー・トップ1985年のヒット曲)」
ZZ Top & Jeff Beck, " Rough Boy "  at Wembley Arena, Live in London (2015)

この曲が流れると、さも条件反射のように お酒が欲しくなってしまいます。(投稿後はきっと・・・)

余談ながら、
10数年前、人気の若き女流クラシック・ギタリストが速弾きが得意で、スローは苦手だと言っていました。
「ああ、やっぱり。何も分かっちゃいない」筆者は彼女の演奏とその言葉との整合性に納得したものです。
弾かれる音と行間と言う空間が存在すること、或いはその重要性に頓着なく、技巧を得てきていたのです。
とは言え時が経ち、人生経験を重ねた彼女も近年は深みのある演奏をしています。(上から目線、ご容赦)
音楽には発した無数の音以上に、その行間は重要な意味と価値を持ち、弾く者・聴く者の魂を揺すります。

敢えて生意気を言わせてもらいますが、
結局のところ・・・、
音楽も絵画も共通して言えることは、饒舌な技巧等よりも人生の何たるかを知った「歌心」こそ大切なのです。
若き日々の「厚化粧」も時に良し、でも「素顔・素足」も大切にして、その良さも感じてもらえたらと思います。


捨てるもの、失われるものも何かと多い人生ですが、歳月を重ねてこそ表現でき得るものを大切にして、
熟年・好々爺の彼らのように、味わい深い人生を送ることが出来れば有り難いと思う今日この頃です。

* * *


「鯉、大空に舞い泳ぐ薫風の季節」


我が町・森の里 若宮公園脇の新緑ケヤキ並木路

青空に泳ぐ若宮公園上の鯉のぼりたち(一昨年の撮影です。(-_-;)すみません。)

これから梅雨時までの期間は、1年の中で最も快適な日々が連なります。
お休みの皆様もそうでない皆様も可能な限り、この薫風を満喫しましょう。

(*^-^*)


* * *


「アトリエ、GW中 全休のお知らせ」


来たる4月27日(土)より、令和元年5月の6日(月)までの10日間、アトリエはお休みとさせていただきます。
その間、筆者は毎年積み残している自宅室内の改装や庭の手入れ、アトリエのメンテ等に充てる予定でいます。
快晴・薫風に包まれた憧れの「庭食事」も、今年こそ再開したいと希望していますが、果たしていかに?

By T講師
P.S. GW期間中も不定期ですが、このコーナーをアップする予定でいます。
よろしければ、立ち寄ってみてください。

2019年4月8日月曜日

さくら、桜、サクラ、櫻

月曜日・冷雨
アトリエお休み日

「始業式」


ピカピカの新1年生たち、背負うこれまたピカピカのランドセルが身体の半分ほどを占めています。
「みんな、楽しく頑張ろうね!!(^^)!」



里や野山、街角では「桜たち」が満開を迎えています。
御承知のように筆者PCの不具合により昨年2月以来、新画像がアップできず、今年の桜はご紹介できません。
そこで恥ずかしながらも、一昨年撮影分のアトリエ近隣の桜たちの姿をアップしました。
当アトリエのブログ・ページを飾ってもらうため、過去より再度の登場をねがいました。
今まで「桜」に関しては毎年色々と特集させていただきましたが、今回は映像のみです。
いわゆる巷で有名な「桜たち」ではありませんが、凛としたその清々しさ、ご覧下さい。

我が町、森の里・若宮橋の桜並木(正面は松蔭大学、NTT、日産先進技術センター方面)

若宮橋より森の里 青山方面を望む

若宮橋より七沢森林公園方面を望む

森の里小学校脇の桜坂

同上

同上、雨の日なりのしっとりとした良い雰囲気です。


玉川小学校校庭の桜と丹沢の山並み

玉川小学校から望む大山の頂き


南毛利小学校正門脇の古木桜群とその花道(斜面の安全上の問題で残念にも伐採されてしまい、今年その姿は無く。)
以前にも言及しましたが、南毛利小学校は「いきものがかり」の吉岡聖恵さんの出身母校です。


上古沢地区の桜たち


上古沢、アトリエ近くの有名な枝垂れ桜


特別出演:我が家の枝垂れ桜 (*^-^*)


以下は「桜」のアップです。




我が国の隅々で春訪れを彩る様々な桜たち、沢山の人々の目と心を癒してくれていることでしょう。
桜の代表ソメイヨシノは今が旬ですが、これから八重桜や山桜がそこかしこでどんどん開花します。
その精神性をも含め、我が国を代表する「桜」の花、海外からの花見客も急増しているそうです。
筆者も常夏の南島に生まれ育ったおかげで、海外の人同様にその見事な美しさは良く分かります。
四季折々の国に住めることに感謝しつつ、里や街角の花吹雪や花筏や葉桜と共に楽しみましょう。

 * * *

「ミュージック・ギャラリー(その357):春訪れ歌」


当コーナーも「貼兆し歌」「春待ち歌」と続き、今回でいよいよ「春訪れ歌」です。
今まで同様「春限定」の曲ではありませんが、この季節になると筆者の脳裏に蘇る曲を選びました。
やはり筆者の青春時代を飾った懐かしい楽曲が印象的で、「春見立て」の筆頭を飾ってくれました。
以前にも取り上げましたが、今再び。

ザ・ビートルズ、「ヒア・カムズ・ザ・サン」アニメーション
The Beatles, " Here Comes The Sun " Up loaded by Pail Lennon

当動画の音源、オリジナルとは異なるので、何らかのエフェクト編集処理が施されているものと思われます。
作者記載なく不詳なれど、アニメの細部には素晴らしい部分があり、ドラムのフィルイン等、超リアルです。
ビートルズのラスト・アルバム(発売順ではレット・イット・ビー)「アビーロード」のB面1曲目を飾る名曲です。


筆者の音楽人生にとって最も大きな存在のビートルズ、次もまた彼らから生み出された名曲中の名曲です。
ビートルズの解散前後にしたためられたジョージの初ソロ・アルバム(何と3枚組!)からのシングルカットです。
上の「ヒア・カムズ・ザ・サン」同様、ジョージならではの柔らかい温かさが春訪れを感じさせてくれます。

ジョージ・ハリソン、「マイ・スィート・ロード」
George Harrison, " My Sweet Lord " (1970)

言わずと知れた20世紀を代表する名曲、正に人類の宝です。


こちらも春限定と言うわけではありませんが、最後に国内のバンド(Jポップ?)の動画を取り上げました。
昭和を感じさせる暖かさと、筆者の大好きなブリット・ポップ・ロック風のアンサンブルがお気に入りです。
スピッツを彷彿とさせる上品でリリカルな歌&サウンドと、情緒的で懐古的な美しい映像が快感で魅力です。
目を閉じて聴いていると、無数の花(桜)吹雪とその花筏がとめどなく脳裏の空間を占め、過ぎ去ります。

ピロカルピン、「京都」(2007年)、当動画は15周年記念版
Pirokalpin , " Kyoto "

東京・下北沢を中心に活動する抒情バンドのピロカルピン、その上品でシンプルな音作りは秀逸です。
バンドの命名の理由は知りませんが、薬品の名称で、巷では点眼薬等に利用されているとのことです。
とめどなく流れ出でるドラムやベースの厚みとビートは素晴らしく、リリカル・ギターを引き立てます。
PC本体やスマホだとその良さ再現不可なので、ヘッドフォーンや外部スピーカーにてご堪能ください。
ハイテクの虚飾に染まらないその純粋さで、これからも息の長い活動をしていただきたいと思います。



 何だか支離滅裂な特集となってしまいましたが、多少なりとも楽しんでいただけたのなら幸いです。
来たる大型連休を含め、梅雨入りまでの爽やかなベスト・シーズンを、心ゆくまで堪能しましょう。

「春爛漫」
(*^-^*)


By T講師

2019年4月7日日曜日

動画追加のお知らせ


「 動画追加のお知らせ 」


前々回の「ミュージック・ギャラリー」にて紹介しました「炎オーラの天才少女ドラマー」内に、新たな動画を追加しました。
驚異的なドラム・プレイの動画作品群がいかにして製作されているのか、演奏者のよよかちゃん御本人が自ら解説しています。
是非、ご覧になって下さい。

By T講師


2019年4月1日月曜日

「新年度」「新元号」「さくら」

月曜日・晴れ

新年度
祝・新元号:「令和」に決定(5月1日より施行)

 新しいフェーズへの幕開け。
共に頑張りましょう!(^^)!

* * *

「ミュージック・ギャラリー(その356):桜」


ブログ・アップが遅延気味なせいもありますが、美しい「桜たち」今が満開です。

 当コーナー前々回の「さくら」、やはり2動画とも削除されてしまいました。
でも筆者、懲りずにまたYouTube上より転載させていただきました(*^-^*)
しかも、今年3回目の「さくら」の当動画、
嬉しいことに、以前2~3年前に初めて転載して削除されたことのある筆者お気に入りだったバージョンです。
と言うことは、今回もまた早々の削除の可能性があるわけで、その間だけでもお楽しみいただければ幸いです。
筆者一押しのお勧め版ライブです。
ご鑑賞ください。

「さくら(歌詞付き)」、いきものがかり(2010年ライブより)

筆者が言うまでもなく、吉岡聖恵さんの歌唱、力強く艶やかで快感です。
バックを支える二人の演奏も秀逸で、こちらもまたライブならではの醍醐味が見事です。

* * *

ミュージック・ギャラリーに加えて、

「森羅万象ギャラリー(その21:花吹雪)」


今年の開花ホヤホヤ桜の動画が投稿されていましたので、お借りしてきました。
その美しい存在、どうぞご鑑賞ください。

「新宿御苑の桜吹雪」

「新宿御苑」、懐かしいです。今を去ること40年程前、上京したての筆者、良く足を運んだものです。
でも「桜」の季節の御苑の記憶はなく、花見と言えばもっぱら吉祥寺の井之頭公園がメインでした。
「桜」の開花を初めて見たのは、上京当時に住んでいた中野坂上のアパート隣の公園の桜でした。
浪人の身に、初めての春の訪れは目映く眩しく、今もなおその当時の情緒が今の時期に蘇ります。
また上野公園の桜も印象的で、その当時「傷痍軍人」の姿もあり、その白い傷病服と重なります。
「たかが桜、されど桜、咲いては散って、心刺す・・・」



「桜吹雪」/ 場所:東京・千鳥ヶ淵、昭和記念公園、埼玉・権現堂堤、福島・花見山、青森・弘前城

我が国を代表する「桜」、その種類何と600種ほどあるとのこと。
ソメイヨシノをはじめ、川津桜、大島桜、枝垂れ桜、八重桜 等々・・・、その色形や開花期も色々です。
古来より我が国の「美意識」や「死生観」に深く大きく関わる「桜」、その散り際もまた美しいものです。
夏には虫君たちとの共存でマイナス・イメージもありますが、やはり春花の女王に相応しい品格は格別です。

丹沢・大山の山裾を彩る新緑と様々な桜たち(今年分アップできず、写真は2年前撮影、県立七沢森林公園前にて)

桜たちの麗しい姿形もまた「一期一会」・・・、
その美しい姿形を「春たけなわ」の今こそ、心行くまで愛でましょう。
「春爛漫」こちらもまた美しい響きです。

By T講師

2019年3月25日月曜日

炎オーラの天才少女ドラマー

月曜日・晴れ
「終業式」

市内の小学校では学年(3学期)終業式が行われました。
クラスメートとの別れの日、感受性高き子の中にはその想いで胸を熱くし、堪えきれずに涙ぐむ子もいました。

* * *

「ミュージック・ギャラリー(その355)」


「時代が産んだ天才少女ドラマー」


別れの卒業式に因んだ曲も考えましたが、今回はそんな涙を吹き飛ばしてくれる元気パワーいっぱいの動画を選びました。
インターネットとYouTubeの普及で、世界規模で色々な動画を居ながらにして観賞することが出来る夢のような時代です。
一部のメジャーなプロ演奏家の貴重映像もさることながら、世界中のアマチュア音楽家らの活躍も目を見張るものがあり、
我々の常識や観念を超えた彼らの魅力的な演奏を、筆者は時として夜更かししてネット・サーフィンで堪能しています。
そんな中、こんな動画を見つけて絶句してしまいました。
以前にも当コーナーにて大和撫子ジュニアたちが活き活きと活躍する頼もしい秀逸演奏シーンを多数特集しましたが、
今回の彼女(少女)もまた筆舌に尽くせぬ天才的で情熱的で魅力溢れる演奏と笑顔を聞かせて(見せて)くれます。
パワーやビートや技術は元より、その炎オーラが超高温にて煮えたぎっているようなロック・スピリットは格別です。
小さな少女のほとばしる天才魂、お聞き下さい。

ドラム演奏:かねあい よよか(8歳)、「グッドタイムズ・バッドタイムズ」/ レッド・ツェッぺリン
Led Zeppelin " Good Times, Bad Times " , Drums cover by Yoyoka (8 years old) 2018
 
筆者高1早々の時に出会ったレッド・ツェッぺリンの衝撃的な1st.アルバムの中の1曲です。
ロックに開眼した中1以来、ドラム担当の筆者は色々なレコードを懸命にコピーしたものです。
故郷沖縄はおろか本土の高・大学生でもこのドラムを習得している人は稀有だったと思います。
その自負が一気一瞬に瓦解し、木っ端微塵となり、そのプライドは雲散霧消してしまいました。
バスドラムのツイン・ペダルが無かった当時、いくら聞いても不可能な連打に完コピが出来ず、
多少の敗北感と疑問を持つも、後年そのカラクリが解り安堵。当動画でもその効力が解ります。
とは言え、若干8歳のよよかちゃん、恐るべし!


次の曲もまたツェッぺリンの同アルバムからです。
卓抜した技術やビートもプロ顔負けの超一流で秀逸ですが、その熱気溢れるプレイは特筆ものです。
満面笑顔で髪の毛を振り回し、天性の強力な手首スナップで縦横無尽にドラムを叩き込んでいます。
英語での当動画へのコメントにもありますが、ノリノリの2:05秒辺りの左足のはみ出しも最高です。
パワフル・サウンドと喜びいっぱいのパフォーマンス、ご堪能ください。

かねあい よよか(8歳)、「コミュニケーション・ブレークダウン」/レッド・ツェッぺリン
Led Zeppelin "Comunication Breakdown " , Drums cover by Yoyoka (8 years old) 2018

もう説明の言葉も要らぬ名演です。
筆者、感動のあまり、図らずもつい涙ぐんでしまいました。
よよかちゃん、家族との合奏動画もアップしていて、各種楽器や豊富な録音機材など、正に現代ならではです。
筆者の頃は全てが高価で、その入手には苦労したものです。音質までコピーするために筆者は色々と工夫しました。
ハイハットには大きくて厚めのクラッシュ・シンバルを用いたり、深胴のタムにスナッピー(蛇腹)を取り付けたり、
レッド・ツェッぺリンの重戦車ドラマー、ジョン・ボーナムの重厚サウンドは特別で、色々研究したものです。
無い物は「創意工夫」で得る。筆者の小学生時代からの実践的知恵が、ここでも活かされたような気がします。
恵まれているよよかちゃんの今の時代、多少羨む筆者です。


さて上2曲は今で言うクラシック・ロック(筆者らの頃はリアルタイムの進行形でした!)の名曲ですが、
下の曲は一世を風靡した最近(とは言っても1991年)のグランジ・ロックの雄、ニルヴァーナの名曲です。
こちらの曲の方が馴染みがあると言う方たちも多いかと思います。
よよかちゃんのオールド・スピリットが乗り移ったような熱き魂プレイ、驚いて下さい。

かねあい よよか(9歳)、「スメルズ・ライク・ティーン・スピリット」/ ニルヴァーナ
Nirvana, " Smells Like Teen Spirit " ,Drums cover by Yoyoka (9 years old) 2018

彼女のロック・スピリット、ミュージシャンシップにはただただ脱帽です。
リズムやビートの根幹・先導役を果たすドラムはこうでなくちゃいけません。
実際、彼女の爪の垢を煎じて飲まなければならないようなプロ・ロック・ドラマーは五万といます。
我が国にも他にも十代の秀逸・女性ドラマーは多数おりますが、彼女はその中でも超特別な存在です。
かねあい よよか(北海道石狩市在住)ちゃんは本当の本物、正に我が国を代表するお宝ドラマーです。

* * *

「特別付録-1」


よよかちゃんの演奏を見てのレッド・ツェッぺリン元メンバー、ロバート・プラント氏の反応です。
Robert Plant reacts 8-year-old girl playing Led Zeppelin drums

あんなにカッコ良かったレッド・ツェッぺリンのヴォーカリストのロバート・プラントも随分と歳を取りました。
先達の天才ドラマー、ジョン・ボーナム(通称ボンゾ)も逝ってしまいましたが、そのスピリットは生きています。
よよかちゃん、絶賛されて当然ですね。

* * *

「特別付録ー2(後日追加分)」

後日、よよかちゃんの動画を追加しました。ご本人によるドラム講座動画も多数アップしている中からの紹介です。
当動画、常識的な観念を超越した唖然とするばかりの驚くべき内容が盛りだくさんです。とくとご覧ください。

「ドラム動画の作り方」/ かねあいよよかちゃん(9歳)ご本人による解説(題目、筆者により変更)

もう「凄い!」の一言です(@_@)(*_*)。
上2曲目の動画後に言及しました現代の恵まれた環境による機材やデジカメ及びPC導入等による録音・編集など、
よよかちゃんが自ら解説。若干9歳とは思えない各専門知識と言語表現力で、ドラム・プレイを紹介しています。
素晴らしく恵まれた環境とは言え、もちろん当のドラム・プレイは超一級品で、現役プロらをも凌駕しています。
いやはや恐るべし現代っ子。楽譜が読めないと言っていましたが、それこそが彼女の持ち味で天才たる所以です。

よよかちゃんの今後の活躍が大いに楽しみです。

(*^-^*)


* * *

筆者、未だロックやドラムを卒業することなく、観賞のみならず演奏や指導等、今も楽しんでいます。
筆者の「昔取った杵柄」プライドはぶっ飛んでしまいましたが、今後はよよかちゃんを師匠とします。
よよかちゃんのその熱きスピリット、脚の筋力が衰えて彼女のような高速連打はもはや不可能ですが、
その情熱は筆者も忘れずにいこうと思っています。

(;^ω^)

(*^-^*)


「桜日和、もうすぐそこです。」

By T講師
アップ時差、ご容赦。
もう咲き始めています。


2019年3月18日月曜日

「春」は別れと旅立ちの季節

月曜日・晴れ・温暖
アトリエお休み日

いよいよ春めいてきました。里や街角では紅白の梅に加え、白い木蓮の花々が咲き誇り始めました。
「初訪れの女王」桜の開花も、もうすぐそこまで来ています。

* * *

そこで今回の特集です。

「ミュージック・ギャラリー(その354):春訪れ歌」


「春は卒業の季節」
3月末で年度末とする(世界的には特異)な習慣の我が国では、卒業シーズンを迎え、
多くの若者たちが新しい地平へと旅立つこの季節、眩しい光が目と心に焼き付きます。
そんな春の象徴「桜」は古来より我が国の死生観を表し、出会いと別れをも表します。
この春もまた多くの若者たちがその節目に涙し、過去を振り返りつつ歩き出しました。
目前の景色がかすんでいるのは「春霞(がすみ)」のせいだけではないのかもしれません。

以前、当コーナーにて紹介済みですが、そのお気に入りのライブ動画、早々に削除されていました。
今回も非公式動画で、懲りずに別作品のアップを試みました。YouTube上で削除されるまでの命です。
桜の開花には少々 早過ぎますが、お楽しみください。

「さくら(作詞作曲:水野良樹)」/いきものがかり(2006年のデビュー曲)
大型野外ライブイベント「超いきものまつり2016 地元でSHOW!!」厚木市荻野運動公園ライブ)

同日のライブでの「ラストシーン」もYouTube上には存在しますが、ブロックが施されていて転載不可でした。
ライブ前半の日没前の黄昏時でのこれまた秀逸なパフォーマンス、YouTube上で是非ご覧になってください。
我が国の旅立ちの日に相応しい名曲です。

「緊急・追加動画」


上の動画、当ブログへ転載早々、YouTube上の元動画が早速削除されたようです。残念。
取り急ぎ下の動画に差し替えました。「さくら」がなければ成立しない今回の特集です。
当動画もオフィシャルではないので、削除覚悟しています。一体いつまで持つことやら。





同日の地元・厚木でのライブ動画、推定・非公式ながらもう一つ見つけました。
動画の画質・音質良くありませんが、これまた今回の特集に相応しい名曲です。

「エール(作詞作曲:水野良樹)」、いきものがかり(2009年、NHK全国音楽コンクール課題曲)


嬉しいことに、次に登場のオフィシャル動画が何とブロック無しなようなので、こちらも追加します。
我が町厚木で行われた「地元でショ―」でのライブ動画で、Vo.の吉岡聖恵さんの母校の児童たちが参加、
我が学童クラブからも当時4名の小1たちが参加していて、記念のTシャツを大事にしているとのことです。
アトリエ・キッズのYTちゃん(新・小4)もその一人で、大好きな曲が彼らの「さくら」だとのことです。
頼もしくも嬉しい「審美(眼ならぬ耳)」ですね。

「からくり」「エール」(ライブ長尺判)/いきものがかり

吉岡聖恵さんの装飾を超えた凛とした健気な歌声が心に奥底まで侵み渡り、日本語の美しさが再認識されます。
老若男女の国民の多くの琴線を爽やかに響かせる彼らの美しい名曲の数々、そのほんの一部をお届けしました。
活動を再開した彼らの益々の活躍が大いに楽しみです。

(ついでながら今回の特集、この厚木でのライブDVDが大のお気に入りだった吹奏楽部時代の親友の故・HS君に捧げます。)



「出合い」があれば、いつか必ず「別れ」は訪れるものです。
新卒の若い人たちについて言えば、
社会や上級学校の厳しさに負けることなく、柔軟な心と意志で前向きに進んでいってもらいたいと願います。
老い先短くなった筆者個人について言えば、
出会えた縁(えにし)を大切にしつつ、平凡な日々の幸せを噛みしめながら過ごしたいと思う春の到来です。
「生者必滅、会者定離」
この言葉とその意味を肝に命じ、日々を大切にと反省する今日この頃です。

* * *

「筆者後記:卒業に寄せて」


アトリエに併設した形で発足した学童クラブも、お蔭さまで今年で7年目を迎えることが出来ました。
そんな中から中学を卒業(ホヤホヤ)して、高校へと進学した女子二人が遊びに来てくれました。
その中の一人HTちゃん(アトリエ出身でもあり)が、春休みを利用して早速バイトを買って出ました。
我々大人たちを時に翻弄した彼女らが、今こちら側の力になってくれることは本当に嬉しいことです。
余談ですが、アトリエ出身のTJ君も昨年 欧州から来日、夏休みを長期に渡って手伝ってくれました。
そんなふうに、みんなの成長が見られることは大きな喜びで、アトリエや学童クラブ冥利に尽きます。
若いみんなが色々な事を卒業し、新たな地平へと巣立ってゆくことに、筆者らの感慨もひとしおです。
ささやかながら、そんな若いみんなのほんの一瞬だけのマイルストーン(道標べ)となれれば幸いです。
何らかの影響を与える立場でもあり、責任もありながら、また楽しみでもあるこの仕事は生き甲斐です。

不束者(ふつつかもの)ですが、今後とも、どうぞよろしくお願いします。
(*^-^*)(;^ω^)

By T講師


2019年3月11日月曜日

春浅きこの日に想いを寄せて

月曜日・曇り
アトリエお休み日

3月11日、この日を迎え、筆者のブログアップの手が止まってしまいました。
春訪れの前の一時休止・・・



2011年(平成23年)のこの日、
春まだ浅き冷たい雨降る北の地が、大地震による大津波に襲われ、太平洋側を中心に阿鼻叫喚の悲劇が発生しました。
かつ原発被災による大量の放射能漏れや現在に至るメルトダウン等、未曾有の人災による大災害にも見舞われました。
あれから8年・・・、
深く大きな衝撃と共に、虚偽に満ちた利己主義的な人災に憤り、かつ傍観するしかなかった我が身の無力・非力さも知り、
とは言え、復興に踏み出した彼の地に想いを馳せることも少なくなり、未だ自己の中で確定した気持ち・考えをも持ち得ず、
ひたすら思考停止の日々を連ね積み重ね、我が身の回りに置き換えた際の「対岸の火事に非ず」との警告への対応もせずに、
日常の惰性と雑用に追われ、いつしか歳月は流れ、今日の日に至っています・・・。

とは言え、嬉しい再認識もありました。
今なお悲痛を背負っている数多くの被災された方々にとっては、何の慰めにはならないかもしれないことは百も承知ながら、
被災直後から現在に至る間の、被災者の人々の他者に対する思いやりや整然とした秩序には世界中から称賛の声が寄せられ、
我が国や東北人たちの持つ運命共同体としての非利己主義的な連帯感は、他の国々では到底 真似できるものではありません。
その事が直接に被害者の方々の癒しには結びつかないのかもしれませんが、一抹の慰めや救いの助になれれば良いと思います。

今ここに8年目のまだ浅き春を迎え、
多くの犠牲者の方々の冥福と、今なお悲痛に喘ぐ遺族・被災者の皆様に現世での多くの幸福が訪れることをお祈り致します。

* * *

「ミュージック・ギャラリー(その353)」


「花は咲く」(NHK「明日へ」 東日本大震災復興支援ソング)
   作詞:岩井俊二 (仙台市出身)    作曲:菅野よう子 (仙台市出身) 歌(カバー):Marisa de Silva デシルバ真理紗、ピアノ:岡本恵 映像提供:www.timelapse24.com( Germany )、エディター:Asher Bingham ( U.S.A)

― 歌詞 ー 真っ白な雪道に春風香る 私は懐かしいあの街を思い出す 叶えたい夢もあった、変わりたい自分もいた 今はただ懐かしい あの人を思い出す 誰かの歌が聞こえる、誰かを励ましてる 誰かの笑顔が見える、悲しみの向こう側に 花は花は花は咲く、いつか生まれる君に 花は花は花は咲く、私は何を残しただろう 夜空の向こうの朝の気配に 私は懐かしいあの日々を思い出す 傷ついて傷つけて、報われず泣いたりして 今はただ愛おしいあの人を思い出す 誰かの想いが見える、誰かと結ばれてる 誰かの未来が見える、悲しみの向こう側に * 花は花は花は咲く、いつか生まれる君に
  花は花は花は咲く、私は何を残しただろう (*リフレイン) いつか恋する君のために



鎮魂・慰霊・応援の合掌

By T講師

2019年3月4日月曜日

雨の日のカーペンターズ

月曜日・冷たい雨
アトリエお休み日

筆者、当ブログにて長年お世話になっている無料投稿ソフト(グーグル)故障のため、
本来の授業風景やその作品がアップ出来ずじまいにて早1年が経ってしまいました。
筆者、故郷仕込みの「ナンクルナイサー(何とかなる)精神」が結局何ともならずで、
この先も全くメド立たず、しかも今月よりグーグルの当フリーソフトが大幅変更に。
さてこの先、一体どうなってしまうことでしょう?
( ;∀;)

* * *

と言う訳で、今回も恒例となったお馴染み・お茶濁しの、T講師コーナーより出張版をお届けします。
今回は新画像がアップ出来ず、長きに渡って休眠状態だった「森羅万象ギャラリー」も兼ねました。
「雨」の情景を中心にした美しい情景、お楽しみいただければ幸いです。

「ミュージック・ギャラリー(その352)」
兼 久々「森羅万象ギャラリー(その20)」


「雨の日のカーペンターズ」


今回の当コーナー、筆者 典型的なステレオタイプ流儀で選曲を致しました。
「雨の月曜日」、そんな事象にブルー(憂鬱) になる人も多いと聞いています。
そんな人々にこの名曲を観賞いただいて、僅かでも癒されると良いと思います。

筆者のロック狂いの高校時代に、まるで清涼剤のように心に沁み込んできたあの偉大なグループの名・代表曲の一つです。

同曲の動画ながら、それぞれの動画作品の映像美は捨て難く、まとめて3編もお借りしてきました。
最初の2編は、都会に暮らす人々の営みに焦点を絞ったモノクロ基調の雨の日の抒情が美しいです。

「雨の日と月曜日は」/ ザ・カーペンターズ(1971年)
詞:ロジャー・ニコルズ、曲:ポール・ウィリアムズ
THe Carpenters ," Rainy days And Mondays "
Lyrics by Roger Nichols, Composed by Paul Williams


英文歌詞入り


英文・日本語訳詞入り

確かに雨の日は鬱陶しく、洗濯ものの室内干しや路面の泥跳ね等、何かとマイナス面もありますが、
筆者はそんな思いは幸いにも若き日の一時期だけで卒業してしまったので、とてもラッキーです。
それは「絵を描く」ようになって、いつしか雨の情景の美しさを観賞することの方が多くなって、
鬱陶しさよりは情景の美しさ(特に夜景の照明等)の方がお気に入りになって、得した気分です。
😊

* * *

筆者のいつもの連想癖でもう1曲(本当はもっと)聞きたくなってきましたので、追加します。
こちらも以前紹介済みの曲ながら、地球(自然)の織りなす美しい動画と共にご鑑賞ください。
正に「水の惑星・地球」と言った風情が、「森羅万象ギャラリー」の閉めに相応しい映像です。

「フォー・オール・アイ・ノウ」(1971年)
(画面上部に英詞、下部にスペイン語詞)
" For All I Know ", The Carpenters

カレン・カーペンターの唯一無二の上質・端正な低音の魅力、味わっていただけたでしょうか。
それにしても「人生」解らないものです。その当時、酒やドラッグに溺れるアーチスト多く、
ジャニス・ジョプリン、ジミ・ヘンドリックス、ジム・モリソン等、みんな若くして逝き、
そんな中、カーペンターズはとてつもなく健康的で、年老いても大家族にて笑顔で演奏し、
米国は元より世界中の老若男女より愛される大音楽家になるものとばかりに思っていました。
事情を知らぬ筆者にとって、拒食症由来のカレンの死は、正に青天の霹靂で衝撃的でした。
とは言え、今世紀にもその輝きは失われることなく、兄リチャードの活躍も嬉しいものです。

「デスペラード」「マスカレード」「青春の輝き」「スーパースター」等々、名唱数知れず、
筆者脳裏の自動再生ジュークボックスでは、沢山の名曲が洪水のように流れ出でてきました。
今夜はレコード(低音の膨らみがCDを陵駕)を引っ張り出して、お酒を楽しむことにします。
(#^.^#)

* * *

冷たい雨の1日でしたが、この季節の一雨一雨は また春を招き呼び寄せる象徴のようでもあり、
乾いた大気と大地に潤いを与え、凍え堪えていた生き物たちを蘇らせる恵み深き潤いでもあり。
雨の日は花粉の飛散も抑えられ落ち着きが取り戻せる1日でもあり、去りゆく冬に想いを馳せ、
マスク越しにでもついそこまで来たる温かくも目映い春の訪れをも待ちわびることにしましょう。
四季の国の風土と美の何と潤沢なこと・・・。
別れの季節「卒業式」もまた近し・・・。

By T講師

2019年2月25日月曜日

早、春訪れのような冬二月

月曜日・曇りのち 時々晴れ

太陽の光が日に日に力強さを増し、夕刻の落日も随分と遅くなってきました。
最も寒さ厳しい時節なれど、温かく穏やかな日々は無条件に嬉しいものです。

「ミュージック・ギャラリー(その351):春待ち歌」


2月とは言え、ここ神奈川は春本番を思わせる暖かな日が続いていますが、今回はその「春」に焦点を絞ってみました。
今では学校でも歌われなくなってしまった感のある美しい旋律の「唱歌名曲」、過去の闇に捨て去るには惜しいものです。
「四季」それぞれの持つ美しい自然現象と、南北に長い我が国ならではのそれぞれの地域の風土で培われてきたその暮らし、
ハイテクやグローバル化の進む現代社会に於いても、その暮らしの節々を歌う唱歌の魅力は決して色褪せることはありません。
ともすれば失われがちな我が国固有の情緒や抒情などと共に、世代を超えて未来へと受け継がれてゆくことが望まれます。

「早春賦」作詞:吉丸一昌、作曲:中田章(大正2年、1913年)、歌:倍賞千恵子
" Soushyunfu ( Japanese Old Song )", Singing by Chieko Baishow,
( 筆者注:動画にブロックが施されているので、画面内 線上「YouTubeで見る」をクリックの上、ご鑑賞ください。)

歌詞

春は名のみの 風の寒さや
谷の鶯 歌は思えど
時にあらずと 声も立てず
時にあらずと 声も立てず

氷解け去り 葦は角ぐむ
さては時ぞと 思うあやにく
今日も昨日も 雪の空
今日も昨日も 雪の空

春と聞かねば 知らでありしを
聞けば急かるる 胸の思いを
いかにせよとの この頃か
いかにせよとの この頃か

  恥ずかしながら、何を言っているのは意味不明な部分あれど、格調高き文語体が美しい旋律と相まって快感です。
( 曲目の早春賦の賦とは、漢詩を作ることや謡うことを指していて、「早春に賦す」と言うのが原義だそうです。)

* * *

「昨日(2/24)、沖縄県民投票、実施さる」

正に衆愚政治の極みであり、集大成であり、帰結だと思います。
( 近日中に筆者のチョー久々「T講師コーナー」にて、その件に関して辛口言及させていただきます。)
「故郷が増々遠くなりにけり」

By T講師

2019年2月18日月曜日

春兆しの日のブリット・ポップ

月曜日・晴れ
まるで春訪れのような暖かく穏やかな1日でした。

「ミュージック・ギャラリー(その350):春兆し歌」


目線の高い送迎車で里を走ると、あちこちで早咲きの梅の花がほころんでいるのが見えます。
今日は大気中に水蒸気が多く含まれていたようで、大山や丹沢の山々も霞んで見えました。
伊豆や小田原辺りでは桃色の河津桜も開花したとのことで、春本番はもうすぐのようです。

そこで今日の当コーナーは筆者の脳内ジュークボックスで自動再生された曲を取り上げました。
光が温かく感じられ水温むような暖かな日には、彼らの名曲群が脳内で軽やかに響いてきます。

エブリーシング・バット・ザ・ガール、「オックスフォード・ストリート」
Everything But The Girl ( Tracy Thorn, Ben Watt ) ,
 " Oxford Street " ,from their Album " Idlewild "(1987)

Lyrics (歌詞)

When I was ten, I thought my brother was God He'd lie in bed and turn out the light with a fishing rod I learned the names of all his football team And I still remembered them when I was nineteen, yeah

Strange the things deal that I remember still Shouts from the playground when I was home and ill My sister taught me all that she learned there When we grew up, we said, we'd share a flat somewhere When I was seventeen, London meant Oxford Street Where I grow up, there were no factories There was a school and shops and some fields and trees And rows of houses one by one appeared I was born in one and lived there for eighteen years Then when I was nineteen, I thought the Humbler would be The gateway from my little world into the real world But there is no real world We live side by side and sometimes collide When I was seventeen, London meant Oxford Street It was a little world, I grew up in a little world There is no real world We live side by side and sometimes collide, yeah




エブリーシング・バット・ザ・ガール、「テイク・ミー」
Everything But The Girl , " Take Me "  from "The Language Of Life "(1990)

 "Take Me"

Don't go, don't go, don't go.
Baby, baby, baby, I'm lonely can't you see.
Baby, baby, baby come give your love to me.
Cause I'm just a prisoner, don't set me free.
Before you turn around, take one look at me.
Take me in your arms, won't you love me one more time.
Take me in your arms, won't you love me one more time
Before you go.

Baby, baby, baby, chained and bound, can't you see.
Baby, baby, baby, chained and bound, can't you see.
Cause I'm just a prisoner, don't set me free.
Before you turn around, take one look at me.
Take me in your arms, won't you love me one more time.
Take me in your arms, won't you love me one more time
Before you go.

はんなりとした何とも言えない柔らかな空気感が良いですね。
Vo.のトレーシーの中性的な淡々歌唱が鼓膜に程良く心地良く、やがて心の奥底にまでジワリと沁みわたってきます。
これらの歌が流行った当時、筆者は平塚から車通勤をしていたのですが、その往路でいつも聴いていたものでした。
当コーナー3回前紹介のアイリッシュ・バンドのクランベリーズもまた、彼ら同様に筆者の往路での定番曲でした。
(ちなみに黄昏た復路では、静かな曲調のバラード・ジャズやパット・メセニー等のインスト曲が主な定番でした。)

エブリーシング・バット・ザ・ガール(ETBG)は、イギリスのネオ・アコースチックを代表する男女2人組バンドで、
二人が通った大学の近所の家具雑貨店の「女の子以外は何でも(売っている)」の名称から付けられたユニットです。
18年間の活動後2000年には解散しましたが、彼らの爽やかな音空間は今世紀に於いても普遍的な魅力を湛えています。

* * *


「今夜はスーパームーン」


今年、最も大きく見られると言う満月が、夜空には美しく輝いていました。
「こちらヒューストン」人類が月にその足跡を残してから、今年でちょうど50年目にあたるとのことです。
中学生だった筆者も寝ぼけながらも、家族全員で興奮してその月面との中継を目の当たりにしたものです。
筆者小学生の頃、
沖縄近海に着水したアポロを救出したのが在沖米軍とのことで、その指令船が米国民政府の庭に展示されていました。
その後、P.Cなどハイテク技術に目覚ましい進歩を遂げた人類ですが、その中身の方は未だ旧態依然のままのようです。
残念
( ;∀;)

明日はあいにくの雨との予報ですが、20日も大きいままだそうなので、大きく輝く満月、観賞できると良いですね。

「春、近し」

By T講師

2019年2月11日月曜日

国民の祝日「建国記念の日」

月曜日・曇り

国民の祝日「建国記念の日」


アトリエは3連休でした。

* * *

「ミュージック・ギャラリー(その349)」


「紀平梨花、四大陸選手権2019、祝優勝」

今回の当コーナー、動画のフィギュア・スケートとバックに流れる音楽とのコラボレーションとして取り上げました。
米国加州アナハイムで行われた四大陸選手権、フィギュア女子シングルにて、紀平梨花選手がめでたく優勝しました。
美しい器楽曲を背景に美しい演技が繰り広げられ、スポーツを超えた魅力が人々をすっかり魅了してしまいました。
当曲、オフィシャルのPVもあり拝見しましたが、この演技で使用されていることが最も相応しいような気がしました。
紀平選手こだわりの衣装の紫紺地 上のスパンコールも雷光・雷鳴を彷彿とさせていて、ドラマチックで感動的です。
(オフィシャルもYouTube上にはあり、そちらの方が動画も鮮鋭ですが、ブロックが施されており転載不可でした。)
超高度な身体能力と技術・感性によるスポーツ演舞と音楽による複合芸術の美、ご鑑賞ください。

「ビューティフル・ストーム」、作曲・ピアノ、バイオリン演奏:ジェニファー・トーマス(アメリカ)
" A Beautiful Storm" / Jenifer Thomas ( American composer, pianist,violinist )

作者のジェニファー・トーマスさんは、ヒーリング・ニューエイジ・ミュージックの旗手として米国を中心に活躍中。
紀平梨花選手に自身の楽曲が取り上げられたことを光栄だと話し、今回も彼女の卓抜した演技に感動したとの事です。
その期待のホープの紀平梨花選手、キレのある鋭いジャンプや優雅でしなやかな演技で、めでたく優勝を果たしました。
トリプルアクセル等の高難度のジャンプも全て決め、特に全般に渡る演技構成点でも高得点を挙げ、大差での逆転優勝。
正に我が国を代表する美しく輝く宝の一人です。

また男子フィギュアでも、期待の宇野翔馬選手が世界最高得点をたたき出して見事に優勝しました。
女子フィギュアも三原舞依や坂本花織もそれぞれ3位4位と健闘、今年も日本人選手たちの活躍が楽しみです。
!(^^)!



通常、プロアマ問わず各スポーツには関心の少ない筆者ですが、事 フィギュアスケートに関しては例外です。
鍛え上げた肉体を駆使して縦横無尽にリンク上を滑走するその姿は、一過性ながらも正にアートそのものです。
特に女子フィギュアやアイスダンス演技等での優雅な動きや姿態が美しく、まるで動く彫刻作品のようです。
彫刻家としてはイタリア・ルネサンスのミケランジェロが現代では有名ですが、作品群は極めて男性的です。
しかし、
同じイタリアの彫刻家ベルリーニの作品は女性の美を追求したものが多数で、彼の作品を彷彿とさせます。
もしも彼が現代に生きていたら、フィギュアやアイスダンス等の彫像を多数製作していたことと思います。
これらを観賞する時、筆者自身も平面的な絵画ではなく、彫刻・彫塑等の立体作品を造りたくなってきます。

* * *

「後記:建国記念日に寄せて」

恥ずかしながらの告白です。
筆者若き頃は学生運動など左翼運動が盛り上がっていた時代で、沖縄の復帰闘争などもあり、この日が嫌いでした。
国家や国旗を卑下していた時期で、成人式も大人のお仕着せだとの理由で仲間達がボイコットをアジっていたりで、
そう言うことを当然のように受け止め、それが戦後生まれの自分たちにとって正しい認識だと思い込んでいました。

しかし時が経ち、その潮流は衰退し、様々な事象や戦火が世界で発生し、筆者自身もその間に様々な経験と知識を得、
今、その筆者若き頃の思いや考えとはまるで真逆の立ち位置にて日々を営んでいることにある種の感慨を覚えています。
若い頃「真理」や「正義」だと思っていたものが 或る時期を境に崩壊し、その背後に隠されていた事象が目前に出現し、
日々の営みの中の何気ない風景や文化や慣習の中に、穏やかで美しいものたちが満ち溢れていることに気づいたのです。
その想いに至るまでには、それなりの歳月を経ねばなりませんでしたが、その間、無駄なことは一切ありませんでした。
愚かにも多くの時を消耗しましたが、今は美しい「この国」に、この時空に生まれ落ちたことを嬉しく思う日々です。
「感 謝」

By T講師

2019年2月4日月曜日

とても暖かな立春なれど・・・

月曜日・晴れ

「立春」


昨夜は「春一番」(モドキらしい南風)も吹き、
本日は4月上旬並みのとても温暖な1日でした。

* * *

ですが、
心の中には惨憺たる寒風が吹きすさび、とてもこの恵みの陽気を満喫できるものではありませんでした。
皆様も先刻ご承知もように、千葉県野田市で発生した痛ましい「家庭内暴力」による女子児童の死がありました。
加害者である被害者児童の父親と、被害者と同様に暴力を受けた母親が第一義的な責を問われるのは必然として、
死に至るその間の、関係当事者らの「想像力や思考力の無さ」「厚顔無恥」さは、正に「言語道断」の極みです。
アンケート結果を認知した教師や学校側、通報された児童相談所、父親にアンケ―トを渡した市教育委員会ら、
教育専門家だと称されるプロの彼らの無能の諸行動は、正に万死に値する所業と言っても過言ではありません。
外務・文科・厚労省等を筆頭に公務員らの選民意識のみ強く、倫理や外圧には弱い人間力の無さに絶望します。
厳しいようですが「再発防止に全力で云々」は死者に対しての冒涜で、良心があるのなら即刻 辞職すべきです。

* * *

「ミュージック・ギャラリー(その348):鎮魂歌」

バッハ、「G線上のアリア」J.S.Bach, " Air On G String "
Orchestra Arrange : Harry F Aoki, Vocal : Tammy Keigh

「天国にて安らかに お眠りください」
慰霊 合掌

By T講師