雨の火曜日、アトリエはお休みです。
水蒸気が白く滞留するアトリエ背後の山
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お休み日 恒例の名作美術館その10です。
今日は、エコール・ド・パリの夭折の画家 ジュール・パスキン(享年45才)の絵を紹介します。
「白いリボンの少女」 1928年 北海道立近代美術館 蔵
「パスキンの目」
アルコール中毒、鬱病、不倫、自殺・・・と、聞いただけでは不遇な人生です。
エロティシズムに満ちた女性を描かせれば、彼の右に出る者は21世紀の今日でもいないでしょう。
対象物を包む空気の体積や光・匂いもまた然りです。だからこそ幼女の命そのものが見えていたのです。
三次元空間の中の「生命」と言う立体物の肌の柔らかさや体温・その息吹を、簡潔明瞭に捉えています。
(画面内、クリックすると拡大画像が得られます)
By 講師T