水曜日・久々の冷たい雨
「T講師のアート・ワーク(その11):新作(第3弾)開始」
新作・第2弾のアレンジ模写「風神・雷神」は前回 記したように描画不調のため、しばらく製作中断中です。
その代わりに新たに描きたいモチーフに遭遇、新作の第3弾として去る日曜日から製作を開始しました。
そのモチーフとは、空中の夜空・夜景です。
筆者、先だっての帰郷の折、羽田を夜に飛び立った際に見ることが出来た飛行機・窓の外の夜景です。
筆者、以前より飛行機・窓の外の光景を見るのがとても大好きで、今回も幸運にも右窓側の座席を確保。
夜間にも関わらず、その素晴らしい眺望に筆者の目と心は空中の光景に釘づけとなってしまいました。
「神々の領域」とでも言い換えても過言ではない雄大な眺めに、筆者・脳内の自動カメラが作動しました。
上写真のように、離陸から水平飛行に移るまでの10数分間、デジカメにて10数カットを撮影しました。
水平線下には無数のヒツジ雲が下界を覆いながらも、その隙間・切れ間からは陸地上の無数の光が、
水平線の上には既に闇に包まれた漆黒の夜空が広がり、その闇には天空の星々が輝いていました。
但し残念ながら、その光景の時には外界はあまりにも暗すぎて、デジカメとは言え写りませんでした。
但し残念ながら、その光景の時には外界はあまりにも暗すぎて、デジカメとは言え写りませんでした。
筆者、若かりし頃にも夜景・夜空を描いた作品あります。それはオキナワの夜を想像したアクリル画で、
その夜の場面のネオン看板などには、市販商品のロゴ等をコラージュ(貼り絵)した即興的な絵です。
今回もその手法に近い形で、その帰郷時の空中絵を描きたいとの思いがムクムクと沸き立ちました。
筆者、絵を再開するにあたって長年温めてきた描画計画が2~3あるのですが、それとは異なる欲求です。
でも筆者の人生、先はそう長くはありません。いつどうなってもおかしくはない年齢です。計画は温存しつつ、
刹那で湧いたこの欲求、先延ばしにしたくはないので、その視覚的印象強き今日、実行することにしました。
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以下、今日までの行程を記します。
製作時間は1日平均1時間ほどです。
製作時間は1日平均1時間ほどです。
12月11日(日)午後、正方形・Sー20号(72.7x72.7cm)大の木製パネルを自作。鳥の子紙を水張り。
翌日の2日(月)、2色のアクリル絵具で下地塗り。
3日(火)、中景・遠景となる画面中部・雲海上に透明な青紫をコート。
ウェス(布片)にて未乾燥の絵具部分を拭き取り、雲状の形状を確保。
前景となる画面下部にヒツジ雲の形を描き、その周囲(下界)を黒着色。
4日(水)本日、その雲海上に更に半透明な青紫色をグラッシ・コート。
絵具・乾燥前に前述のウェスでランダムに拭き取り、雲の質感を出しました。
筆を使っての細かな片ボカシ描画より、こちらの方がリアルな表情が出ます。
雲の形状が少々・単調となってしまいましたが、現時点では暫定的な輪郭です。
自然な状態・雰囲気になるように、近日中に加筆予定です。
画面を正方形にしたのは視線を、地上~空中の雲~奥の雲海、更に上方夜空へと移行させるためです。
前景ヒツジ雲と奥へと連なる中~遠景の雲海の処理が終了すれば、舞台背景が整ったことになります。
早く次の作業に取りかかりたいと思う一日の終わりです。
最近、製作再開したことに喜びを感じる瞬間の一つです。
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以上、14日までの製作各工程の画面の様子をアップしました。
製作時間さえ確保できれば、その完成は早いかも知れません。
「鉄は熱いうちに打て」
筆者のその情熱の冷めぬうちの完成を望みたいものです。
( 筆者、完成前のブランクによる冷め中断の前科、過去に多し。)
脳内カメラに焼き付いた映像が、鮮やかで新鮮な内に・・・。
By 講師T