アトリエ・マイルストンブログ

2010年12月8日水曜日

記念(祈念)日

未明の雨のおかげで、頭上には澄み切った青空が広がりました。
 
(今日は特別に、講師・Tによる初めての投稿です。)



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「今日は何の日だか、知ってますか?」
久々に姿を見せた多忙なKさんの第一声です。
12月8日
日米開戦・パール・ハーバーの日、それに仏門のKさんの周囲では大事な「お釈迦様・悟りの日」だとのこと。
でも、Kさんの質問は僕らにとって、もっと特別の事柄を指していました(後述)。

今日のアトリエ・マイルストンの様子です。



前回、垂直方向の透視図法で「円筒形」を描いたKさんが、その応用としての「ガラス器」に挑戦です。



輪郭を取ったあと、今回のガラス器の基盤となる柔らかな中間調子が全体に施されました。




次に、細部や透明さのポイントとなる濃調子の描出に移りました。

 



完成しました。
明部のハイライトは練りゴムを細くして白くぬき、コントラストが高められました。
デッサン入門中のKさん、更なるステップ・アップ に成功です。

* * *

今日の美しい夕暮れです。


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30年前の12月8日、一人の偉大な男が凶弾に倒れ、その命を絶たれました。
男の名は「ジョン・レノン」(享年40才)(元ビートルズの名ソング・ライター、名リズム・ギタリスト)
音楽を、音楽以上の存在にまで高め、その多くの作品と短い人生で「愛と平和」の尊さを歌い上げました。

僕は巨大なワシが舞い降りたままの小さな島で、そんな彼から大きな影響を受け、今日に至っています。
8月6日、9日、15日、憲法の日、沖縄戦終結の6月23日・・・「戦争と平和」を考える日は数あれど、・・・
「愛と平和」に想いを馳せ、人類の「過去・現在・未来」を考えるには、今日こそが最適なのかもしれません。

ジョンが死んで30年。世界は混迷の度合いを深め、故郷の小さな島やその周辺もまた未だ「波高し」です。
「人々の心」が、今再び世界の至る所で「過去の歴史」の過ちや厄災や悲しみを繰り返させようとしています。
当たり前の「日常」が、当たり前でなくなる日が再び訪れることのないよう、心から願わずにはいられません。
そしてまた僕らのささやかな日常の、小さな「美術」や「音楽」が、力強い「平和の武器」でもあることをも・・・

講師・T 記




" He is not a dreamer, Real world is really nightmare."
"  LOVE & PIECE ,  FOREVER "

合 掌