アトリエ・マイルストンブログ

2013年12月16日月曜日

松本竣介、「Y市の橋」

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「 名作美術館 (その66) 」

今日は、昭和初期の洋画家、松本竣介の代表作を紹介します。

松本竣介(1912~1948) 「Y市の橋」 1942年 (昭和17年)
キャンバスに油彩、 37.8 x 45.6cm  岩手県立美術館

今回取り上げた作品のY市とは横浜のことで、今でも実在する実際の景色を描いています。
鉛色の空の下、沈んだ色調の人工物と川面が堅固なマチエールを伴って描かれています。
人を拒絶するような冷たく巨大な構造物の存在が、見る者に人恋しさを想起させてくれます。
視覚のみならず、五感の全てに訴えかけてくる哀愁溢れる画面、正に名画です。

* * *

「 ミュージック・ギャラリー(その81)」

「横浜」繋がりと言う事でこの街の有名曲をと思いましたが、筆者が連想したのが何故か直接関係のないこの曲でした。
当コーナーでは珍しい歌謡曲。正に名曲・名唱です。

ちあきなおみ 「黄昏のビギン」 (1991年)
偶然にも、画像の方にも横浜が出てきます。
豊潤でたっぷりなエアー感、この歌手ならではの希有な持ち味ですね。活動停止が重々惜しまれます。

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「 筆者寸記 : 横浜との出会い 」

約半世紀前、筆者が小4の頃に図書館で借りて読んだ有島武郎の「一房の葡萄」が横浜との初めての出会いでした。
上京後、初めて訪れた横浜・山手地区の坂道を登っている時に、すっかり忘れていた物語の情景が突如 蘇りました。
行ったこともない街角が、書物の力による想像と眼前の瀟洒な横浜の現実とが激しく美しくスパークしました。
文学の力・想像力の力、恐るべし。

「 冬支度 」
このレトロなストーブも、横浜・元町の商店街で見て、一目惚れして購入しました。
今を去ること30数年前。暖かな炎が今も変わることなく心を温めてくれています。

By 講師T