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恒例の「日曜美術館(その65)」を、お届けします。
今日は前回に続き、ホイッスラーの2回目です。
「画家の母の肖像」 「トマス・カーライルの肖像」
灰色と黒のアレンジメント 灰色と黒のアレンジメント 第2番
144 x 162cm 1871年 171 x 143cm 1873年
オルセー美術館 (フランス) グラスゴウ美術館 (イギリス)
ご覧の通りの肖像画ですが、横を向いた風変わりな構図と不思議な比率の画面に収まっています。
これは描かれたモデルの個性よりも、画家の美学的な意図を最大限に優先した結果だと思います。
その当時のアカデミックな様式をことごとく無視、あるいは超越した斬新なアプローチです。
副題でも感じられるように、画家は現代へと繋がる革新的な絵画表現を具現化しています。
前回取り上げた日本美術の落款風サインも、不思議な位置に記された野心的な作品です。
母の肖像画では、左側の壁面を覆う日本の意匠と思われる布の右上端に記されています。
抑制された色調と幾何学的な直線の構図が、そこで存在する人間の呼吸や体温などを際立たせています。
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「ミュージック・ギャラリー(その80)」
アメリカ生まれながらイギリスで活躍したホイッスラー、今日のミュージック・ギャラリーの歌手も共通しています。
イギリスで活躍するパキスタン出身の女性歌手、ルーマーのスタジオ・ライブ風なPVです。
全英・初登場3位のヒット曲、タイトルのアレサは米国人歌手、アレサ・フランクリンだとの事。
ルーマー 「アレサ」 (2011年)
Rumer " Aretha "
楽曲もさることながらPVの歌唱・演奏風景、楽器好きの筆者にはこたえられないシーンの連続です。
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「T講師のクラフト・ワーク(その9)」
「学童室・本棚の3日目:完成」
全長3.4m、高さ75cm、奥行き20cmの本棚 |
無事に仕上がって、学童室に設置しました。
BY 講師T