月曜日・晴れ
本日よりアトリエ正月休み
「名作美術館(その67)」
今日は、前回、紹介した松本俊介の「Y市の橋」(岩手県立美術館所蔵)の、別バージョンをお届けします。
前回の当コーナーで紹介した岩手県立美術館・所蔵作品。
「Y市の橋」(1943年)、個人像
「Y市の橋」(1943年)、東京国立近代美術館
今回の両作品は昭和18年作となっていて、前回作品の1年後に描かれたものです。他にも同じ画題の作品が存在します。
三作品、共に味わい深い名品に違いなく、どちらが良いと言うものではないのですが、筆者の好みは近美所蔵の後者作品です。
構築物を取り巻く空気・大気の量感が豊かで、橋梁や遠景の工場等の存在感・立体感が圧倒的で、空の表現も大好きです。
一方、前者個人像の方の作品は、西洋キュビズムの影響が感じられ、片ボカシや明暗のメリハリ感が小気味よい作品です。
いずれにせよ、同じ作家が描いた作品でも、視点や強調点などの主眼テーマで表現が変わるのが、とても興味深いですね。
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「ミュージック・ギャラリー(その81)」
前回は横浜繋がりと言うことで、当コーナーでは珍しい歌謡曲を紹介しましたが、今回も同歌手繋がりと参ります。
ちあき なおみ 「 星影の小径 」 (原曲は昭和26年の小畑 実さんとの事です)
イントロのアカペラやウクレレのスロー・シャッフルが織りなす昭和と言う時代の持つ、まろやかな空気感が小気味良い名唱です。
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今年も残すところ、あと1日となってしまいました。
幸せでもあり、又、まだ道半ばでもあり・・・ムムム
By 講師T