アトリエ・マイルストンブログ

2012年2月7日火曜日

「パスキンの目」

雨の火曜日、アトリエはお休みです。

水蒸気が白く滞留するアトリエ背後の山


お休み日 恒例の名作美術館その10です。

今日は、エコール・ド・パリの夭折の画家 ジュール・パスキン(享年45才)の絵を紹介します。

「白いリボンの少女」 1928年 北海道立近代美術館 蔵

「パスキンの目」

アルコール中毒、鬱病、不倫、自殺・・・と、聞いただけでは不遇な人生です。
エロティシズムに満ちた女性を描かせれば、彼の右に出る者は21世紀の今日でもいないでしょう。
対象物を包む空気の体積や光・匂いもまた然りです。だからこそ幼女の命そのものが見えていたのです。
三次元空間の中の「生命」と言う立体物の肌の柔らかさや体温・その息吹を、簡潔明瞭に捉えています。
(画面内、クリックすると拡大画像が得られます)

By 講師T