アトリエ・マイルストンブログ

2013年9月15日日曜日

ホッパーのサークルシアター

日曜日・未明に豪雨 のち 曇り 時々 晴れ

今日は日曜日なのに、アトリエ久々のお休み日(筆者は仕事)でした。
そこで、お休み日・恒例の「名作美術館(その56)」を、お届けします。

「サークル・シアター」 /  エドワード・ホッパー

The Circle Theatre  /  Edward Hopper
 1936,  Oil on Canvas,  27 x 36 inches 

円形劇場とでも訳せば良いのでしょうか?エドワード・ホッパーの当コーナー4作目の登場です。
筆者の大好きなこの作品、言葉は悪いですが、言うなれば何の変哲もない都会の街角を描いた風景画です。

少し言葉を羅列すると、この作品、人影もほとんど無く、また都会の街頭には付きものの自動車の影もありません。
映画館の無愛想な大きな壁と、その手前の入り口と店舗の装飾、その傍らには人物が二人ほど描かれています。
地下鉄の入り口らしき構造物の脇からは、画題の劇場の2階部分の看板のCとEの文字が僅かに覗いています。
画面右側、道路手前の信号塔のランプは赤く点っているようなので、出勤前の早朝の街頭かも知れませんね。

行ったこともない街角にも関わらず、何故だか妙に郷愁を覚える、やはり不思議な魅力を持った絵画です。
アメリカの往事の看板やネオン・サインが大好きな筆者、広告のアイス・クリーム等の文字が気になります。

(画面内クリックすると拡大画像が得られます。ホッパー作品を構成する重要な要素の細部等、ご覧下さい。)


台風18号の進路とその影響が気になりますね。