秋分の日・月曜日・晴れ 時々 曇り
台風20号の余波もあり、涼しい強目の風が吹いていました。
黄金色に色付いた稲(上古沢交差点付近) |
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秋の入り口にふさわしい今日、アトリエも定休日でした。
お休み日恒例の「名作美術館(その57)」をお届けします。
今日は当コーナーでの、エドワード・ホッパーの5作目です。
「夜更かしする人々」 (1942年) 84.3 x 52.7cm シカゴ美術館 所蔵
Nighthawks / Edward Hopper (1882~1967)
部分拡大図
原題の「ナイト・ホークス」、直訳すると夜鷹となってしまい、江戸時代の別の人々の職業となってしまいます。
言うなれば「夜更かし族」で、筆者も若き頃(10代後半~20代前半)のとある時期に経験したことがあります。
中学時代の深夜ラジオ族に始まって、高校時代の生演奏クラブ行脚、上京後の深夜の新宿と、色々です。
当作品に見られるような洒落たダイナーこそありませんでしたが、人工照明に群れる蛾のような時期でした。
眩しい人工照明の下に集う人々は、艶やかさの反面の闇を抱えて刹那の幻想の享楽に酔いしれるのです。
画面に登場する4人のシチュエーション、関係性、ドラマ性、置かれたコーヒー等々、やはり見入ってしまいます。
( 画面内クリックすると、拡大画像が得られます。ホッパーの不思議世界、とくと堪能して下さい。)
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「ミュージック・ギャラリー(その71)」
今回は、上述の「夜」繋がりと言うことで、秋になると聞きたくなるジャズの名曲を選びました。
ナイト・ライツ / ジェリー・マリガン・セクステット (1963年)
Night Lights / Gerry Mulligan Sextet
Gerry Mulligan (Pf), Art Farmer (Flugel horn), Jim Hall (Guitar) etc,...
バリトン・サックス奏者で著名な故ジェリー・マリガンですが、この曲ではリリカルなピアノの演奏を披露しています。
当曲と双璧をなす代表曲「プレリュード・イン・Eマイナー」と選曲で悩みましたが、絵の雰囲気でこちらに決めました。